ドクターX2021 1話あらすじネタバレ
フリーランスの天才外科医、大門未知子(米倉涼子)。
なんと、未知子は同じ神原名医紹介所の外科医、城之内博美(内田有紀)や、名医紹介所の所長にして、未知子の師匠の元医師、神原晶(岸部一徳)らに心配されながら、何らかの病気になり、搬送されていました。
一体、「失敗しない外科医」に何が起きたのかさかのぼること3か月前・・・。
執刀医を務める同国副首相のオペが始まる数時間、AEDも設置されていない、ニュージーランドのどかな牧場へ。
慌てて迎えに来た副首相のオペの第一助手、一木蛍(岡田将生)の前で、ふいに感電して瀕死の状態に陥った羊飼いの命に電気ショックで救います。
ふと、晶からのリモート連絡で、コロナの影響により、名医紹介所は赤字状態だから、日本に戻ってほしいと頼まれるのでした。
その頃、病院では、内科部長の蜂須賀(野村萬斎)や、広報室長の三国蝶子(杉田かおる)、内科医の寒蝉勇次(永野宗典)、鍬形忠(小藪千豊)らと、外科が分院したことにより、分院長となった、蛭間重勝(西田敏行)、加地秀樹(勝村政信)、海老名敬(遠藤憲一)は、従来の大声を出す「御意」を禁止することで対立していました。
蛭間はクールで冷静沈着な新たな秘書、朝蜘優衣(結城モエ)に時折、鼻の下を伸ばしながら、自分を慕う海老名(遠藤憲一)と顔色を窺う加地(勝村政信)を変わらず、支配下に置いて、蜂須賀の愚痴吐きます。
それだけでなく、蜂須賀は蛭間に、「コロナ禍」の新しい生活様式に慣れるように訴え、リモートワークを推薦。
日本へ帰国した未知子は、神原晶と共に、参議院議員、一橋由華(冨永愛)が主催する「次世代のSDGSパーティー」に招かれました。
由華は、主治医の務めで、胆石症のオペを未知子に頼もうとしていました。
その主治医とは他でもない一木(岡田将生)でした。
由華は医師とは思えないほど高い能力を持つ未知子を見て不安を抱きますが、ニュージーランドで未知子の見事なオペを目撃していた一木は、その腕前を完全補償。
そんな未知子の会食の様子を東帝病院分院の食堂にて、発見した加地や海老名、そして、未知子の腕前を知る青森育ちの看護師、大間正子(今田美桜)は、外食すら気軽にできない自分達と未知子の境遇を比較。
一方、由華のCT画像を見た未知子は彼女の異変に気付きました。
未知子の腕をニュージーランドで知った一木は、未知子に興味津々。
矢先、パーティー会場内で由華が急性胆嚢炎を発生して倒れました。
未知子一木と共に床に付き添い、搬送先の「東帝大学病院」へ。
一刻も争う状況の由華をオペしなくてはと焦る未知子に対し、100年に一度のパンデミックによって、院内で発言力を増していて、院長代理として内科主導の組織改革を推し進める内科部長、蜂須賀隆太郎(野村萬斎)が出現。
未知子が何者か知らない蜂須賀は、その腕前に懐疑心を抱きながらも、由華の意向を汲んでオペを開始。
その頃、蛭間は、家で家族と過ごし、リモートで海老名と通信しながら、未知子が由華の手術をしていることを知り、悔しさに不満を口にします。
蜂須賀が権力を振りかざし、一流の議員である由華の手術をすぐ、担当している状況に、蜂須賀に手柄を横取りされたからでした。
未知子は無事、由華の手術を成功させ、蜂須賀のお眼鏡にかないます。
いつも通り、仕事終わりは温泉に入り、神原名医紹介所に戻って、博美や晶らと麻雀に興じます。
晶から、東帝大学病院分院に来て欲しいと依頼が来ました。
同じ頃、蜂須賀と蝶子は未知子の経歴を知りたがり、蝶子は蜂須賀に未知子の過去の経歴を調べさせるよう、命じるのでした。
翌日。
未知子は早速、東帝大学病院の分院にて、蛭間たちがいまだに「大名行列」で歩いているのを軽く受け流し、蜂須賀のオファーを受けて、正式に働くことを晶と共に、みんなに告げました。
未知子のお馴染みの勤務条件が晶により、蜂須賀、蝶子を含めた、新たに「フリーランス外科医 大門未知子」のことを知るのが初めてな医師たちに伝わりました。
海老名や加地ら、未知子を元々知っている面子は、未知子の自由人過ぎる「いつもの勤務条件」に小言を言うのでした。
由華が主催したパーティーでクラスターが発生してしまいます。
未知子は由華の命を守る為、手術が成功した彼女を隔離することに。
反論する由華を冷たく、厳しく指示に従うことを伝えた未知子。
ふと、未知子は、一木が胸を押さえている様子が気になります。
ウィルスを家に持ち込まないように仕事続きな医師や看護師。
医師の手が足りないことで、不満を口にする東帝大学病院の医療従事者達。
未知子が由華のパーティーに出席していたことを知った、加地は特に未知子に攻撃的で、喧嘩を売ってきました。
未知子は彼を厳しく「泣き言言うな、医者は治す為に存在しているもの」と一喝。
苦労して家族を支える為にやっと医師になった一木は自分の感染を恐れている自分がいることを未知子に相談。
それまでアフリカで働いていた一木。
アフリカでは新型コロナが起こる以前に、もっと深刻な感染症が拡大していて、命を落とす人を沢山見てきたと振り返る一木。
患者も仲間の医者の命も、何人も見送った、医者が人の為になれるのは思い上がりに過ぎないと口にする未知子。
未知子も東帝大学病院分院に舞い戻る迄、一木のように海外で働いていて、多くの感染症の患者の処置にあたったことを思い出すのでした。
一木と話していて、未知子はやはり、一木の体に起こるもう一つの症状、首に赤いかきむしったような内出血の痕があることに気付きます。
家に帰ると、未知子は皮下出血して、胸を会話の途中で抑えていた一木の症状をパソコンで調べます。
未知子は翌日、自分には医師が向いていないと言って、辞表を出そうとする一木を検査することに。
未知子を拒むものの、その場で倒れた彼を、当初は、急性心膜炎の疑いがあると診断。
すぐさま、緊急手術が必要な一木をベッドで搬送。
一木の首には大きなこぶが出来ていました。
感染防止の為に、手術を禁じていた蜂須賀に対し、反論して加地、海老名、博美は、未知子を助けようとしますが、一木はアフリカで働いていた時にラッサ熱にかかっていたことが判明。
未知子は加地、海老名、博美を手術室から追い出し、たった一人でラッサ熱の手術に挑みます。
ラッサ熱にかかると、血液が少量だけでも、感染しやすいハイリスクがあることを恐れる蜂須賀。
手術中に、未知子に出血が飛びます。
未知子はかつて、海外で命を救う為に共に戦った医師たちの苦悩が走馬灯のように蘇りました。
なかには命を落とした仲間の女医もいて、未知子にとって悲しい記憶が頭をかすめます。
晶の指示で、患者の一木の心臓を一時的に止める、ATP投与、その後、破裂部位の修復を完了させました。
本来ならば、未知子を助けた蜂須賀がリモート中な為、蛭間が払うことになろうとしていましたが、途中で、未知子に一木と共に、命を助けられた由華が払うことに。
未知子は自らを隔離して、療養していましたが、晶から報酬受け取りの報告と、大好物の大きなたい焼きを見て喜んだのもつかの間、激しい頭痛で倒れてしまいます。
未知子はラッサ熱に感染してしまったのでした。
次週、失敗しない外科医、大門未知子は助かるのか?!そして、次回から、要潤さん演じる新たなスーパードクター、興梠広が登場します。
ドクターX2021 1話感想・みどころ
コロナ禍の現代にフォーカスを当てて、東帝大学病院分院の医師になった、加地や海老名が口にした医療従事者を取り巻くコロナへの鬱屈を表現していて、今まさにコロナ感染がひどくなった今、闘う医療従事者に感謝したいぐらいです。
冨永愛さん演じた政治家の由華が開催するパーティーでクラスタが発生など、どこかで起きている身近なケースをピックアップしていて、現実味を帯びていると思いました。
新生、ドクターX外科医大門未知子への期待が高まりますね。
未知子は相変わらず、医師免許が必要のないことは一切、「致しません」のルールを貫き、2021年秋も、患者を一人も見捨てない情熱と高い医療技術を発揮!
コロナ禍で、リモートや飛沫防止など、今、我々が気を付けるべきことを未知子達が取り組む環境に変化し、絶対に失敗しない医師として働き続け、命を繋ぐ為に奮闘する未知子を応援したくなりました。
外科が分院に統括され、東帝大学病院分院となった新たな現場に出向いた未知子と博美。
そこで、新たに出会うくせ者、蜂須賀(野村萬斎)や、彼の協力者の広報室長、蝶子(杉田かおる)、内科副部長、鍬形忠(小藪千豊)が、フリーランスの外科医、未知子と、麻酔科医の博美の敵になるので、今後も彼らとの対峙が見ごたえがありますね。
家族想いで、コロナの医療現場という現実と向き合う一木は、未知子と年齢やキャリアは違えども、東帝大学病院分院に来る以前は、海外の医療現場で、目に余る感染症と葛藤し、医師仲間や患者など命が失われる瞬間を目にしてきたと語り合うシーンは、旧知の同志に近いものを感じました。
一木は、コロナ時代ともいえる悲惨な現代を嘆き、自分は医師としてこのままここにいていいのか?と悩む様子は、今まさに彼と同じ境遇にいる医療従事者の心に刺さる場面でしたね。
胸を会話の途中で抑えたり、首に赤い内出血の痣があり、感染症を疑う未知子の洞察力の鋭さも健在!
本当の医療とは、目の前の患者を救うことだと、どんな患者も受け止め、高い技術と抜群の勘、感受性の高さを活かして、治していく未知子の手に汗握る活躍は、2021年秋も「失敗」していませんでしたね。
シリアスな展開ななか、緊張を癒してくれるのは、ドクターX名物の神原名医紹介所の愛猫、ベンケーシー。
愛くるしい姿と同時に可愛すぎる息子がベンケーシーに生まれてきたとは、二重の喜びです。
しかし、今回のラストシーンでは、ラッサ熱という珍しい感染症にかかった一木を命がけで助け、安全を心配した博美や加地、海老名までもを押しのけて、難解な手術と感染リスクを覚悟で挑んだ未知子の勇姿に心打たれました。
晶がたんまり報酬をもらい、未知子は自主的に隔離して療養中・・・もつかの間、ラッサ熱に感染した未知子が最後、痛々しかったです。
想像も及ばないくらい激しい頭痛で搬送された未知子の無事を祈りたい初回放送でした。