相棒12話あらすじネタバレ
角田(山西惇)が、国民定額給付金詐欺に引っ掛かっていることを察した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は詐欺グループと連絡が取れる状況を利用して、主犯を捕まえようとする動きをみせます。
総務省から連絡はきていないかなど詐欺グループの手口は賢いのです。
角田の息子のふりをした右京は、鈴木(マギー)という詐欺グループの一員の男性に電話をかけ、書類と手数料の件で、直接会う約束をしました。
アジトを突き止める為に、亘に角田の息子のふりをさせて、鈴木と会わせることにした右京。
さらに、鈴木の尻尾を掴み、逮捕にこじつけるため、雇ってほしいと頼み込む作戦に出ました。
さらに、鈴木を言いくるめて、「鈴木がしていることは詐欺だと分かっていた、自分を雇う要求に応じなければ詐欺として警察に通報する」と、彼を脅し、鈴木は渋々、応じることに。
この国民定額給付金詐欺グループは、未成年と思われる佐藤(山﨑光)という少年ら、数人が軟禁状態で働かされていることが分かりました。
冠城は頭を働かせ、詐欺グループの新人として、被害者の情報を知るふりをして、グループの様子を右京に伝えました。
右京は青木にアジトの特定を頼みますが、足立区にて、誘拐事件が起きたので、青木は大忙し。
アジトの正確な場所を特定できないままです。
そんななか、亘はグループのボスが伝説の詐欺師Zであるという噂話をスズキから聞きました。
Zは相当な切れ者で、伝説の詐欺師Xを出し抜いたことで名をあげたといいます。
伝説の詐欺師Xを出し抜いた名を上げたというのです。
隙を見て、亘は、鈴木に持病のある父が薬を飲まなければならないと誤魔化して、連絡を取ることに成功。
携帯電話を取り上げられているので、鈴木の二台持ちの携帯電話のうち、一つを借りました。
亘からそれを聞いた右京は、定額給付金詐欺に引っ掛かった老人の男性から聞き込みをしていましたが、老人は騙された自覚がなくて、自分に接触してきた人を覚えていないと言います。
さらに、詐欺グループに「罠」を仕掛けるべく、角田や捜査一課を巻き込んで行動を開始・・・。
その頃、亘は詐欺グループの中で、逆らったら危険な高橋という男が、グループの中に裏切り者がいると怒鳴り込んでトラブルに発展。
高橋は気性が荒く、思いやりのカケラもない男でした。
煙草を吸ったメンバーが裏切り者とし、煙草と札束を持った男が後にひどい暴力を受けました。
亘は詐欺グループの新入りのふりをして、メンバーの一人、佐藤がとった電話で、右京とコンタクトを取りました。
途中で、田中と電話を交代した亘。
給付金のことについて、スキャンするなどネットでの処理が必要だと言う田中。
田中の対応を右京は続け、高齢者ばかりだからネットに詳しい人はいないとか、社長役として角田(山西惇)にしてもらいました。
住所を聞き出そうとしますが、失敗。
特殊詐欺グループが使っていた煙草のライターを特定。
ベリッシモールのトーチを使っている者を調べ、田中にたどり着きました。
右京はZをボスとした田中や佐藤、鈴木の詐欺に引っ掛かった株式トレーダーとしてかつて成功を収めた男性に聞き込みました。
彼は自分がまさか特殊詐欺に引っ掛かっていると思わなかったようです。
さらに、Zを信望し、拘置所に収容されている男にも接触。
同じ頃、亘は、未成年で詐欺グループにいる佐藤が、Zの正体を知っていることを佐藤の口から聞きました。
佐藤は家庭に居場所を失い、このグループに所属していますが、まだ大きな犯罪には手を染めていません。
亘は佐藤に、お金を渡し、彼だけでも逃げるように伝え、佐藤を逃がすのでした。
右京もZについて、脚を引きずっている男だという情報を拘置所にいる男から入手。
佐藤も亘に、Zがアジトにきたとき、白髪で脚を引きずっていた老人だと告げました。
窓からZの様子を除いていた時、Zと視線が合い、その視線が怖かったと伝えます。
右京は、角田に再び、「社長」役を依頼し、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中祟史)、出雲麗音(篠原ゆき子)にも協力してもらいながら、「せりざわフードサービス」として田中と電話。
佐藤ともコンタクトを取り、彼の救出と、特殊詐欺グループのアジト特定、犯人逮捕に繋げようと躍起になります。
しかし、アジトでは、気性の荒い高橋が亘の正体を見抜きました。
詐欺グループのメンバー内で、亘の行動が警察かもしれないとグループチャットで佐藤が密やかに高橋にメールをしたからでした。
しかし、「角田」と名乗って詐欺グループの潜入捜査を続ける亘は、顧客のふりをした右京にまた連絡。
右京は無料動画サイトの「ASMR」を使って、工場にいるかのような雰囲気を作って、電話が騒々しくて聞こえない対応をしました。
その間にアジトの場所を特定し、右京たちは、「全日本給付金センター」を名乗る田中、高橋、鈴木の元へ向かい、一斉摘発に応じたのでした。
田中、高橋、鈴木が逮捕されてから、右京は真のZが佐藤だと見抜きました。
佐藤は最初からこっそりばれないように、高橋、田中、鈴木に指示を出していたのです。
さらに、別の事件で誘拐された家の子供は、なんと佐藤でした。
佐藤はZとしておとなしいふりをして、誘拐された挙句、詐欺グループの受け子をやらされている被害者を巧みに演じ、杖をついた脚の悪い白髪の男がXだと証言したことも嘘だとわかりました。
右京と亘は、佐藤が説明した杖をついた脚の不自由なXの脚の動きから、本来、杖をついている人の歩き方に違和感があることを指摘。
詐欺グループのみんなにばれないように、ひっそりとグループの仲間を観察しながらメールを入れるなどトラブルの発端だと言葉をつづけました。
佐藤は詐欺を働いた理由は、ゲームコインと同じ感覚で、大人か子供か無関係なリアルの世界だからこそおこなったとしれっと吐露。
次に右京はZの次に詐欺を働く謎の人物、Xの特定の対応に。
そのXは、鈴木。
誘拐事件の被害者だということに気付かないZこと、佐藤をうまく利用したのは、鈴木でした。
鈴木はあえて誘拐事件として佐藤を利用し、身代金の確認や、角田が警察だと事前に調べた上で、彼とコンタクトを角田と連絡をとったのでした。
また、「Z」こと佐藤を含めた特殊詐欺グループを逮捕させ、自分の罪を葬ろうとしたのでした。
悪びれもないXこと、佐藤は、右京たちが見事に自分の悪事を暴いたことをへらへらと笑いながら、右京達がもし警察を辞めたら仲間にならないかと誘ってきます。
罪の意識がない彼を睨みつけ、捜査一課に彼のことを任せた右京たちは次の事件へ向かいます。
相棒12話感想・みどころ
詐欺グループの被害者、佐藤が一番の被害者かと思いきやまさかの逆だった!というどんでん返しや、一見、詐欺グループの下っ端に見える鈴木(マギー)こそが、伝説の詐欺師Xだったというとんでもないラストに惹きつけられました。
高橋が一番怖くて、逆らったら人として酷すぎる報復を受けるから彼から目が離せなかった。
高橋、田中、鈴木はZの元で働かされている側・・・Zに続き、Xは誰?とざわつきましたが、犯人はやはり内部にいると思いましたね。
亘も右京に負けず劣らず頭がきれていて、見事に詐欺グループの受け子の一人を演じていましたね。
角田課長はちょっとお気楽すぎ・・・どう見ても詐欺だって気付こうよ。
脚を引きずった老人を見たという証言も嘘で、脚が不自由な人の動きの僅かな違いから佐藤の嘘を見抜き、彼がZだと見抜いた右京の鋭さも見ごたえありました。
また、右京と捜査一課、角田たちが受け子のふりをしている亘とうまく連携をとって、鈴木や高橋に顧客のふりをして芝居を打つシーンはコミカルで笑えました。
来週は林家正蔵さんと笹野高史さんが落語家として登場!ベテラン俳優と、落語家の林家さんがどんな演技をみせてくれるか楽しみです。