相棒21最終回前編あらすじネタバレ
右京(水谷豊)、亀山(寺脇康文)、美和子(鈴木砂羽)は、小野田元官房長官の墓参りへ。
亀山夫婦は、小野田の墓に手を合わせて、彼が生前、亀山薫を気に掛けてくれていたことに改めて感謝するのでした。
「13」を名乗る謎めいた犯人から、「日本を再生不能にした戦犯を処刑する」というメッセージを全国各地の「被害者」宅に一斉に向ける事件が発生しました。
真野正義【ジャスティス】というキラキラネームの中学生とその母親は、13から届いた手紙を覗き、中に入った意味深なメッセージ動画を見ました。
13が言う「戦犯」は、故人を意味し、処刑は、「遺骨を潰す」という聞き捨てならない事でした。
ボイスチェンジャーから流れる不気味なメッセージ動画には、男が骨壺を破壊しているむごたらしい内容がAIで加工されていました。
中園参事官(小野了)、衣笠副総監(杉本哲太)、内村刑事部長(片桐竜次)ら上層部も内容を確認し、不信感を抱きます。
衣笠は犯人の要求が金ならとっとと持ってこいと強気。
遺骨の盗難は断絶的に起きていて、警視庁は全容が見えないことから隠ぺい。
その理由には、右京にとってかけがえのない恩人の小野田公顕(岸部一徳)の遺骨もターゲットにされているからでした。
しかも、遺骨は亀山夫婦と右京が墓参りした10月には既に奪われていたのです。
薫は右京がわざと亀山が巻き込まれないように、自分の目を盗んで独自で捜査していたのではと疑います。
信頼関係の問題だと不機嫌になる夫を嗜める、美和子。
一連の経緯を踏まえ、右京(水谷豊)は小野田と因縁深い元鑑識の米沢守(六角精児)に協力を依頼。
「小手鞠」で夜に待ち合わせし、米沢と事件のあらましについて話し合います。
茉梨(森口遥子)は右京達の話に耳を傾けながら、亀山が到着。
亀山はまだ不機嫌で、右京に頼まれて米沢がこっそり捜査していたのではないかと疑います。
再会したことは嬉しかったけど、鉄道マニアの亀山に趣味を利用させて、13の遺骨の件で、自分に黙って捜査に動いていたことを怒ります。
早々と小手鞠を後にした彼を、造り酒屋の長男で姉に甘やかされた環境から駄々っ子だと笑う、茉梨。
その頃、「ながとろ河童塾」の塾長、葛葉は、いぶかし気に13の遺骨の件の情報を追っていました。
さらに、神戸尊(及川光博)が突然、特命係にやってくる事態に。
亀山は自分の次の相棒だった彼をにこやかに出迎えました。
神戸は、美和子が13の遺骨の件で、記事を書いたことでクレームを伝えました。
小野田元官房長は、家族で葬儀が済まされ、今、遺骨が盗まれていることを説明。
官房長の遺骨盗難は家族の強い要望があり、事件公表を控える事になりました。
事件が解決後に情報公開というのが当初の警視庁の判断でした。
1件目が埼玉に続き、千葉、神奈川、そして、春と夏、長野、新潟、静岡、岐阜、福島、宮城など、冬にかけても、13回忌を迎えたばかりの団塊の世代の遺骨がターゲットに。
一方、私塾「ながとろ河童塾」の塾長、葛葉(渡部いっけい)は、正義の母、亜沙子の13の遺骨に関する愚痴を聞いていました。
特命係の2人は、航空隊のヘリで飛び立ち、小野田元官房長の遺骨の件で動き始めました。
神戸は指揮官なので、彼の助けを借りて、警察庁直々に、官房長の遺骨と13全ての遺骨の奪還をすることに。
真っ先に狙われるのが小野田元官房長遺骨で、粉砕の恐れがあると、神戸。
さらに、この件で右京、亀山、神戸が動くことを、右京の元相棒、甲斐亨の父、甲斐峯秋(石坂浩二)に許可をもらいました。
その証拠の動画を特命係とその場に居合わせた、角田課長(山西惇)に説明する、神戸。
特命係には、指揮官の神戸の指示通りに動くことを条件とした、甲斐。
ヘリに乗って、関東1通トータル18通、郵便物の発送場所を特定した、右京と亀山。
その後、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、麗音(篠原ゆき子)に報告。
犯人が敢えて神奈川県を避けていることに注目する右京。
犯人の拠点が仮に神奈川でも広すぎて手も足も出ないのでは?と指摘した、麗音。
さらに、神田局以外はすべて同日で、他の2局は日が違えているのです。
その夜、被害者遺族の真野正義(柴崎楓雅)ら塾生たちとある行動を起こしていました。
同じ頃、大河内監察官(神保悟志)とバーで、亀山に会った事を話す、神戸。
亀山美和子の記事の件に触れ、まだ亀山を洞察しながら動いていくことを報告。
右京は茉梨の店で、クロスワードパズルのアプリを試すようにすすめられます。
頭脳明晰な右京は、次々とパズルをクリアし、ご満悦。
ここで、ある点に気付いた、右京。
翌日。
右京と薫は、農業を営む、真野夫婦を訪ねます。
彼らは真野正義【ジャスティス】の両親です。
その頃、ジャーナリストとして、現場に立ち入ろうとする美和子を捜査一課は制止。
年に3回の休みの日を利用しているという犯人に、真野家の正義が事件に関連していると疑います。
警視庁に戻った右京は、神戸に、社美彌子(仲間由紀恵)が電話をかけていたことに気付きました。
社も小野田元官房長の遺骨の件が気になる様子。
学校関係者が犯人の可能性を推測する、右京と亀山。
案の定、ながとろ河童塾の、葛葉は、子供達を巻き込む形で慎重に動いていました。
犯人の目的も正体も掴めないまま、連鎖する新たな事件。
一筆書きの経路に神奈川県が含まれず、途中下車は不可。
米沢は犯人も鉄道オタクで、最大7人グループで一人が鉄道に精通していると推理。
東京駅で投函し、拝島駅で1人下車、高麗川駅でまた下車、次に高崎駅、友部駅、新松戸で降りてから、最終地点は秋葉原。
その頃、望愛【みのり】ら、葛葉の教え子たちは次はどこへ移動するか練っていました。
同じ夜、神戸と美彌子は今回の件で手を組むことに。
翌日。
また、真野家などに郵便が投函。
犯人が3月30日までに、たった1万円をSNSに投げ銭するように、要求が。
相棒21最終回前編感想・みどころ
小野田元官房長を含めた、13人の遺骨を盗み、弄ぶ愉快犯。
犯人と思われるのは、個人塾の経営者、葛葉(渡辺いっけい)と塾生の子供達。
鉄道に詳しい生徒の特技を利用して、慎重に動く葛葉は闇を抱えていると思いました。
13人もの遺骨を盗み、小野田官房長への何かしらの因縁を匂わせる今回の事件。
子供達ならではの動画投稿SNSでの投げ銭など、現代的かつ、幼稚な足取り。
骨壺に入った遺骨を丸ごと盗んで、不気味な動画を出して金銭を要求する葛葉の塾生と、子供達の行っていることに裏で指示を出しているであろう彼の犯行動機が気になりますね。
内村刑事部長や、中園参事官、衣笠副総監が、小野田元官房長官の遺骨が盗難されたということもあり、隠ぺいしたい気持ちもわかります。
相棒史上、厄介で混乱を呼ぶケースですね。
「相棒」シリーズがいよいよ、終わりを迎える最後の事件を誰一人も傷つくことなく、穏やかに終焉を迎えてほしい最終回前編でした。
神戸尊や、米沢守も顔を覗かせ、思わず頬が緩みました。
また、画面を通して右京の頼もしい仲間たちと画面越しに再会できたような嬉しさと、これで相棒が見納めになると思うと、こみ上げるものがありますね。
「相棒」と永久の別れなんてまだまだ寂しすぎますよ。