366日10話あらすじネタバレ
「友だちに戻る」そう決めた雪平明日香(広瀬アリス)と水野遥斗(眞栄田郷敦)。
互いに距離はとったものの、友達に戻るのには時間がかかっていました。
そんな時、吉幡和樹(綱啓永)と食事した明日香は帰りに遥斗と、遥斗の担当看護師、紗衣(夏子)が一緒にいるところを見てしまいました。
遥斗の事を忘れようとしていたものの、泣いてしまう明日香。
「ごめん、みっともないとこ見せて」
「こっちこそごめん、帰るね。」
そんな明日香を見て、和樹は「もう何も言わなくて良いから」と抱き締められました。
紗衣も遥斗に「ごめんなさい、失礼します」と言って帰って行きました。
数日後、遥斗への思いを引きずったまま室内楽のサークルに参加した明日香。
桶山ちなみ(鈴木綾音)からチャリティー演奏会に出てみないかと誘われます。
「明日香さん、本番まであと少ししかなけど、明日香さんもチャリティー演奏会、参加してみませんか?」
「練習好きなので。」
「練習、好きなので。練習していると集中できて余計なこと考えなくて良いですよね。」
「最近、静原さんからメールがこなくて。」
「今日から参加してくださる、クラリネットの雪平明日香さんです。」
「宜しくお願い致します。」
明日香は、ちなみに紹介され、仕事で気を紛らわす事に。
練習していれば、余計な事を考えずに済むという明日香に、ちなみは最近、静原朗(前田公輝)からLINEの返事が来ないと相談します。
一方、遥斗は車内で行われた新レシピのコンペで1位を獲得します。
すると、東京に来る前に在籍していた大阪本社の今尾と対面。
「コンペ見たで。水野君、俺は大阪で仕事していた時の上司や。計画中の新店舗のサブマネージャーとして戻ってきてほしいんや。君の事情を知ったうえで、来た。勿論、返事はよう考えてからでええから。」
今の自分に最良の選択は難なのか考える遥斗。
そんな時、遥斗のアパートを和樹が訪ねます。
「この間、看護師さん、宮部さんだっけ?一緒にいるとこ見た。明日香の事、どう思っているの?」
「やっぱり今の俺じゃどうにもできないかな。」
「じゃあいつならできる?遥斗がこのまま何もしないなら俺が明日香を支える」
「そのほうがいいのかも」
「遥斗…」
明日香と一緒にいる時、遥斗と紗衣の姿を見てしまったことと明日香への思いを伝え、遥斗の反応を伺います。
「お疲れ様です。この前ちなみさんに会いましたよ」
「彼女とは別れました。」
静原がちなみと別れたことを知った、明日香。
「相手は音大の同級生でピアニストでした。あれ聞いちゃったらピアノ初心者の僕が彼女と演奏したいなんて何言っちゃってんだろ…ちなみちゃんにはピアニストの彼が会っているんじゃないかって言ったら怒っちゃって。」
遥斗は通院で、友里(和久井映見)の病院へ妹、花音に付き添ってもらいました。
「転勤ね…とりあえず大阪の知り合いの脳外科医にも連携を繋いでおきますね。身内が近くにいた方がいいと思うんだけど。」
そんななか、下田莉子(長濱ねる)が理学療法士の国家試験に合格します。
合格祝いに明日香、小川智也(坂東龍汰)、和樹、花音(中田青渚)が集うカフェに遥斗の姿はありません。
「おめでとう」
莉子のお祝いに笑顔の花が咲く明日香達。
智也もオオザキスーパーに就職が決まりました。
そこで花音は遥斗に転勤話ができた事を皆に話します。
「実はお兄ちゃん大阪に転勤する話が出ているの」
「遥斗元々、大阪で働いてたよね。」
少しショックを受ける明日香を和樹が気にかけます。
「大丈夫?」
「水、ありがとう」
「昔は俺も置いて行かれた気持ちになってた。人から置いて行かれる基準と自分が自分に満足できるのは別。目の前の事コツコツやる自分を褒めてやるのもいいんじゃないかって。」
その頃、遥斗は木嶋(岐洲匠)に大阪の転勤のオファーを受けてみるのもいいんじゃないかと話していました。
「遥斗、いいんじゃないか。」
翌日。
仕事に精を出す明日香に、静原は言いました。
「音楽教室、退会します。僕、向いていないみたいです。お世話になりました。」
莉子と智也は、莉子の試験が終わり、合格した日、プロポーズをしました。
莉子が待ち合わせで来る前に、ネギを持って練習する、智也。
やがて、莉子が来ます。
「莉子…!」
「結婚しよう!」
「好き!」
結婚指輪をはめ、抱きつく莉子を抱き上げ、喜びを分かち合う智也。
その後、莉子は明日香の家へ。
結婚には白無垢が良いと明日香と花音とワインとおつまみを食べながら語ります。
「明日香さん、お兄ちゃんとちゃんと話したほうが良い」
花音にそう言われつつも、明日香は複雑な気持ちでした。
明日香は同級生の鮫島が、莉子と智也の結婚を祝福するサプライズをしたいとメールしてきました。
そこで母校へ。
遥斗はあまり気を遣われたくなく、欠席。
明日香と和樹は参加。
遥斗は、父、輝彦(北村一輝)に転勤のことを打ち明けました。
「やりたいことをやらせてもらえるって奇跡だぞ。あのリハビリのこと考えてみろ。あの時、今になるまでコツコツ頑張ってきたじゃないか。やるなら思いっきりやって来い。」
「ありがとう、父さんに相談して良かった。」
「明日香とは別れて友達になった。」
「一人前になるって大変だぞ。俺が母ちゃんにプロポーズしたのも半人前だった。大事なものを掴んでおかないと一生後悔するぞ。」
明日香はまだ和樹と母校に残り、サプライズの寸劇の準備をしていました。
そこで、遥斗に夜までやっているから少し、顔を出してくれたら智也が喜ぶとメールをしました。
明日香たちは衣装の学生服に着替え、着々と準備がはかどっていました。
遥斗も後から間に合い、明日香から転勤の話に触れられました。
「花音ちゃんに聞いたけど、転勤するんだって。」
「うん。」
「遥斗、鮫島が来てほしいって」
遥斗は明日香を見つめ、「好き」である気持ちが消えません。
夕方、明日香は友里と娘の菫(宮崎莉々紗)と遭遇。
「お出かけですか?」
「お父さんの月命日です。…お母さん、公園に行きたい。友達と約束しているんだ。」
菫は丁寧にそう言い、その後、公園へ。
「遥斗さんと友達に戻ったのね」
「つい保護者みたいな態度で接してしまっていて。いっそ出会わなければよかったのかなって…。」
「あなたははんせいしてばかりね。私の夫もね、脳出血が原因で意識不明になったの。目が覚めないまま、3か月後に亡くなった。脳外科医として色々尽くしたんだけど力及ばず…だった。そのことで医者を辞めようと思ったこともあった。患者家族の気持ちがわかるからこそ続けるべきだと思い直した。亡くなって4年今もずっと彼が心にいる。会えないけど。一生ここにいて私と菫を支えてくれる。そんなふうに思える人と出会えたこと奇跡だなって。意味のない出会いなんてないと思う。水野さんがあんなに回復できたのはあなたの力が大きかったはずよ。だから苦しめたとか会わなきゃよかったとか決めつけないほうが良い。誰だって間違える、完璧な人間なんていないんだから。そこに捉われるより大切な出会いを大切にしてほしいなと思う。」
「有難う御座います。先生前に言ってましたよね?どうするべきかよりどうしたいかを考えたほうが良いって。」
「うん」
「ちゃんと考えてみます。」
紗衣から遥斗は、天王寺に転勤になることで、リハビリセンターの資料をもらいました。
「水野さん、私も大阪に行ってはダメですか?実はナースの先輩がうちに来ないかと誘ってきていて。水野さんの助けに慣れないかと思っています。わかっています、私は明日香さんの代わりにはなれない。少しでも力になりたいんです。あの時心を救ってくれた水野さんに恩返しがしたいんです。」
明日香は、チャリティー演奏会の練習で、突然現れた静原と、分かれたばかりのちなみに気まずさを感じます。
ピアノを演奏し終わると、静原は言いました。
「ちなみちゃんごめん、僕はちなみちゃんと一緒にいたい。ちなみちゃんのことが好きです。」
「私もです。世界一素敵な演奏でした。有難う。」
明日香はちなみと静原の幸せを願い、遥斗に電話を掛けました。
「遥斗、明日、会えないかな」
「明日…じゃあ」
「4月10日に行く。」
「遥斗にとってお世話になった人ってどんな人かなって。ねぇ遥斗?私…遥斗に一度も言ってなかった事まだある。私、遥斗が好き。大好き。今までたくさん間違えてきたしまた間違えるかもしれない。一つずつ解決して2人で前に進みたい。遥斗とやり直したい。」
「できない。怖いんだ。やっぱり。」
明日香はショックを受け、遥斗と別れました。
「明日香、今どこ、何度か電話したけど繋がらなかったから。今どこ?」
「えっ…」
「遥斗にフラれた」
和樹は明日香の落ち込みを悟り、走ります。
遥斗は帰宅し、転勤の準備をしていました。
明日香の家には和樹が。
「好きって伝えたんだけどやり直せないって言われた。本音をぶつけてダメならしょうがない。もう遥斗に合わせる顔ない。これからどうしよう。」
明日香は失恋して泣きます。
「どうもしなくていいよ。明日香はそのままでいい。」
遥斗の家には、紗衣がコロッケを特売していたと言って訪ねてきました。
「もうすぐなんですね。東京離れるの寂しいですか」
「心機一転できるし良かった」
「それ本音ですか?水野さん、本当は記憶戻っていますよね?」
明日香も和樹から告白されました。
「俺、本音言っていい?明日香が好き。」
和樹の告白に、明日香の心は揺らぎました。
366日10話感想・みどころ
明日香と遥斗はもう恋人同士に戻ることはできないと思いました。
元気になって、社会生活にも慣れてきた遥斗は、すっかり表情が変わりましたね。
明日香も、チャリティー演奏会の練習に参加し、新しいことに目を向けることで遥斗のことを忘れようとしますが、やはりだめでした。
学生時代や、付き合っていた頃の思い出、記憶喪失になってからの記憶が、明日香の胸を締め付けているなと思いました。
遥斗も遥斗で、心はもう紗衣に向いていますね。
2人は最終回を迎えても、それぞれの道を歩み、切なくもお互いに前に進むための決別をするのだと思います。
今回のエピソードで、莉子と智也の結婚が微笑ましかったですね。
それぞれの方向に向けて、歩き出した明日香たちの背中をそっと後押ししたくなりました。
明日香と遥斗の距離が、桜の花が散るような切なさが残り香な10話でした。