相棒2020 6話あらすじネタバレ
マンションの敷地内で電子部品のメーカーに勤める派遣社員の男性が死亡する事件が発生。
通報者は出張風俗店のドライバーで、偶々、マンションに見せの女性を送り届けた松野(橋本じゅん)。
松野によると、被害者の首筋に髑髏のタトゥーがある金髪の男が揉めていて、「鈴木」と呼ばれていたその男が、鞄を奪って逃走したというのです。
「鈴木さん勘弁してくれ」と被害者が叫んだとのこと。
伊丹たちは、西島は派遣社員で、彼の勤務先だった会社を尋ねますが、上司は西島のことには無関心のようでした。
被害者の金属先をかんがみて、「機密情報」に絡んだ殺人事件と睨んで捜査を進めます。
右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、松野の証言に違和感を覚え、彼らも西島の会社を訪ねるのでした。
やはり、厄介事に巻き込まれたくなくて西島のことに関しては口をつぐむ者が多い状況でした。
事件当日、松野が休んでいたことが判明。
次は、松野(橋本じゅん)の勤務先の風俗店を訪ね、彼が出勤中とのことで、お店の風俗嬢たちに松野について聞き込みをすることに。
渉が厳しく追及すると、元劇団員だった松野は、急にシェイクスピアの芝居を演じ始めるなどして煙に巻くのです。
レイナ(柳ゆり菜)という土日に出勤をする風俗嬢がお気に入りとの話も聞きました。
伊丹(川原和久)芹沢(山中祟史)、麗音(篠原ゆき子)は、髑髏のタトゥーがある半グレ上がりの鈴木という男を逮捕。
さらに、松野はわざわざレンタカーを借りて、事件現場に車を停めていたことや、風邪をひいて仕事を休んだと思ったら後日にはぴんぴんしていたとの証言も。
風俗嬢の女の子たちは、松野に虚言癖があることを見抜いていて、それを松野に振ると、彼女達が人生で苦労があるからこそ、店で一生懸命働いていると同情をみせます。
シェイクスピアが大好きで、劇団員だった頃にシェイクスピアの人物を演じたことを自慢げに話す松野。
ふいに、鈴木の件について角田(山西惇)が右京と亘に電話で連絡します。
スズキは、闇金の借金を回収していたことを認め、お金は利息を揃えてちゃんと返したことを伝えます。
「何の得にもならなきゃ殺しなんかしないし、カモがいるから生活が出来ている」と自分は西島を殺していないことを訴えました。
また、西島が死んだことは知らなかったと自供。
右京達は警視庁に戻ると、松野は元劇団員だった経験を活かし、得意の話術で前科があるおとが判明しました。
麗音や、伊丹、芹沢(山中祟史)は、松野が西島を訪ねて、彼の会社に向かったことが防犯カメラに映っていたことを発見。
容疑者として取り調べますが、松野は否定。
右京達は、サイバーセキュリティ対策課の青木(浅利陽介)の協力を経て防犯カメラの映像を見せてもらい、松野の通話履歴も調べてもらいました。
庄司光則という松野が所属していた劇団の演出家が、松野とまだ連絡をとっていたことを突き止めた青木。
庄司の話によれば、松野は、芝居に情熱的で、詐欺に加担した時も与えられた役を熱心に演じていたとのこと。
しかし、詐欺など起こさなければ、劇団で主役同然の役を演じることが決まっていたのでした。
こんな状況で、詐欺グループに加担して事件を起こしたこともあり、松野は自ら役者を辞めました。
さらに、劇団に借金をしていたことも発覚。
それでも、出所後、庄司に連絡を取り、もう一度、役者として居場所がないかを電話したこともありました。
松野がかつて関与した詐欺事件では、有浜不動産の社長が自死。
そして、右京は取り調べを相変わらず受ける松野に対し、元々、芝居への熱い気持ちを持っていたこと、前科を起こした事件では、ありはま不動産の社長の自死もあり、役者を辞めたことを言及。
右京は、「本当は犯人ではないのに今も芝居を続けている」と切り出します。
すると、松野は西島を殺したのは自分だと急に自白。
無関係者を装う松野の衝撃の過去、現代社会の悲しき歪みが隠されていていたのでした。
西島と立ち飲み屋で意気投合し、派遣会社に登録している使い捨て社員と言われ、自身もなかなか役者になれない状況にあることから、意気投合。
いい友達になるはずが、闇金に脅されていたと訴える西島と金銭トラブルで揉めていた松野。
しかも、そのお金は劇団に借金をしていたこともあり、出所後、必死に返済しようと働いて貯めていたお金だったのです。
西野の会社を訪ね、西野にそのお金を返すように訴えますが、彼は返してくれず、かっとなって揉み合いになったのでした。
しっくりこない右京と亘が調べてみると、予想外の事実が発覚。
レイナは風俗以外に、本名の山田みなみとして西島の務めていた会社に勤務していたのです。
さらに、風俗嬢の時、西島が彼女の顧客だった映像が、西島のパソコンから見つかりました。
みなみの異変に気付いた右京たちは、みなみにそのことを追求し、後ろめたい気持ちを隠せないみなみ。
次に松野を訪ねた右京と亘。
3か月前・・・。
松野は自分が関与していた詐欺事件で、有浜不動産の社長の自死したことに罪悪感を感じていました。
また、みなみが有浜の娘だということを風俗嬢の「レイナ」として働くみなみを送迎しているうちに見抜き、彼女が店の客の西島に脅迫されていることも知った松野。
西島のパソコンにはみなみと西島の「風俗嬢」と客としてのやり取りが残っていました。
パソコンはすでに何者かにぼろぼろにされていましたが、かろうじて青木のおかげでデータを復元することに成功。
また、自分が過去に関与した詐欺事件のせいで、有浜が亡くなったことで、みなみに謝ろうとしていたのですが、なかなか言い出せず・・・。
みなみは西島から職場で、風俗嬢の「レイナ」だったことを知られ、正社員になることが近々決まっていることを理由に、西島に嫉妬されて脅迫を受けていました。
西島はずっと派遣としても「ゆうれい」的存在。職場でもぞんざいに扱われています。
みなみが「レイナ」として西島の客だった時の映像を、派遣先の会社にばらまくと言い、それをしたくなければ、パソコンを返してもらうためにお金を要求されていました。
真相は、松野と西島の間の金銭トラブルではなくて、松野がみなみを助ける為に、西島の会社を訪ね、みなみと西島の風俗での映像が入ったパソコンを返してもらえるように頼んでいたのでした。
西島にパソコンを返してほしいと強く訴えたみなみですが、西島にされそうになり、怖くなって突き飛ばしました。
打ち所が悪い西島は即死。
みなみ=(レイナ)(柳ゆり菜)を普段、送迎していた松野はかつての罪滅ぼしの為、レイナの罪を庇っていました。
かつて、みなみの父を自分が関わった詐欺事件で自死に追いやったからこそ、みなみを放っておけなかった松野の優しさが招いた事件でした。
次回は、「相棒」過去作品にも出演していた、西田尚美さんが復活!毒婦ふたたび!
相棒2020 6話感想・みどころ
闇金に追われていた被害者の西島がひどすぎる・・・。
松野と面倒な金銭トラブルに巻き込まれていたのかと思いきや、なんと、元々、西島と厄介なことに巻き込まれていたのは、みなみ(柳ゆり菜)だったとは。
レイナとして風俗嬢の副業をするみなみを送迎するうちに、彼女の正体に気付き、過去の罪から、みなみを懸命に助けようと罪を庇った松野の正義感と優しさが切なかったですね。
西島が女性を弱い立場だと認識していること、自分と働く立場や置かれた現実が違うからと、みなみを脅迫し、自分の自宅前で乱暴しようとまでする最低な一面。
松野が客である西島の家を訪れるみなみの送迎係で良かったですね。
芝居に情熱的で、不器用な生き方をしている松野の心がきれいなことに救われました。
松野を今回演じた、橋本じゅんさんは役がとても合っていると思いました。
今年、数々の作品にバイプレーヤーとして出演し、とても話題になっていますね。今後もまた相棒に出てほしいです。