相棒20 1話あらすじネタバレ
鶴田は怪しい金銭の取引を行いながら、自らが関与していると疑われている柾庸子(遠山景織子)の死に関する事実から立場的にも、なんとか逃れています。
かつて、部下を自殺に見せかけて殺した朱雀(本田博太郎)が仮出所の為、競馬場で働いていることを知った右京と冠城亘(反町隆史)。
自分達が追い詰めた元内閣官房長官、朱雀武比古(本田博太郎)と再会します。
かつて、政界にいながら。殺人を犯した朱雀武比古は、懲役18年の判決を下され、2006年に服役。
ところが異例の異例、6年もの景気を残して3年前に仮出所してきたのです。
朱雀は、鶴田が長年、秘書として仕えていた人物。
鶴田は、官房長室で朱雀がしたためた書が飾ってあるほど。
早すぎる仮出所の背後に、鶴田が関与している疑いがあると睨んだ特命係は、手掛かりになるある居場所を突き止めました。
朱雀が仮出所できたのは、鶴田官房長官が関係しているのではと疑う右京と亘。
朱雀が鶴田に関して過去に「感謝してもしきれない」と彼を慕っている発言をしていた過去があったからでした。
右京と亘から小野田光顕元官房長(岸部一徳)の死を知らされ、少し肩を落とす朱雀。
I長者の加西周明(石丸幹二)の殺害容疑で逮捕・送検され、判決確定までの間、東京拘置所にいた元内閣情報調査室職員の柾庸子(遠山景織子)の接見が突然、禁止となりました。
彼女の死に疑問を感じた中郷都々子(織田梨沙)も独自に動き始めるのですが、先輩弁護士の森安さえも会わせてもらえない状況だと知り、不審さを拭いきれません。
不審に思った特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が事態を探り始めた直後、内閣官房長官、鶴田翁助(相島一之)が、突然、「小手毬」に姿を現します。
官房長官の出現を驚く右京と亘ですが、彼らの口から、柾が自殺したことを知り、唖然。
右京と亘に対して、嫌味ったらしい話口調で、柾庸子の死を公表したとしても何の得にもならないと口にした鶴田。
警視庁でも、柾庸子の自死が新聞に載り、伊丹(川原和久)、芹沢(山中祟史)、捜査一課の紅一点にして、加西や朱音静(日南響子)が絡んだ「白バイ警官銃撃事件」の被害者、出雲麗音(篠原ゆき子)も驚愕。
サイバー対策課の青木年男(浅利陽介)は、自死ではなく、他殺の可能性を示唆。
特命か仮にやって来た、青木は、自殺を裏付ける情報を独自で入手し、東京地検のサイバーをハッキング。
自分にリスクが及ばないよう細心の注意を払い、柾庸子が自死している遺体現場の写真データを右京と亘に自慢げに見せるのでした。
同じ頃、柾庸子の墓参りに訪れた都々子(織田梨沙)は、柾の関係者、七平(長江英和)と共に、彼女の死を偲んでいました。
柾庸子は拘置所で自死したものの、現時点で彼女は「無罪」である状況を七平に訴えた都々子。
冷徹で残忍な鶴田による「口封じ」を疑った特命係は、柾の死の真相を確かめるべく、捜査を開始。
某日。
車の中で、鶴田は加西に関する重要な物が盗まれたことを彼に金銭提供する大物、三門から聞きました。
右京と亘は、都々子に接触し、彼女から「加西周明」にまつわるある物を見せられました。
それはエンパイアローガーデンの鍵でした。
見せる以上は、何も明かせないと2人に皮肉を言う都々子。
さらに、鶴田は、仲間の男、栗橋から加西の重要なアイテムを盗んだのが、都々子だということが決定的な証拠を掴んでいたのでした。
警視庁では、大変なことが起こります。
冠城亘が、都々子の勤務先、エンパイアローガーデンの鍵を盗んだ疑惑を掛けられたのです。
右京や、伊丹たちは亘を責め、なんとこの場には、大河内監察官(神保悟志)も来て、冠城は取り調べの対象に。
さらに、この映像を確認すると、本当のエンパイアローガーデンの金庫から、鍵を盗んだのは都々子ですが、それが何故か何者かの陰謀により、冠城亘にすり替えられていました。
防犯カメラは設置されていないものの、内閣情報調査室のカメラには、亘がカギを盗む姿がばっちり記録されていたのです。
以前、都々子とカフェで会った際に見せられた加西周明に近づく手がかりである、その鍵は、右京と亘はそれを都々子を通して、持っていました。
冠城はこの鍵の調査をのちに、サイバー対策課の、青木に依頼しています。
右京は亘を伊丹、芹沢、麗音らと共にわざと批難しますが、真実が違うことを見抜き、単独で動きます。
カラオケボックスで都々子と待ち合わせをし、加西が作った仮想現実「ネオジパング」に息子を利用された挙句、殺されてしまった女性も。
右京は都々子が犯人であることを分かっており、なんで鍵を盗んだ罪が冠城に着せられたのか経緯を探ります。
都々子は、加西が生前、話していた「切り札」は加西周明の死の真相や、柾庸子の死の真相、生前、柾が不審な行動をとっていた謎を解明したいと願っていました。
組織防衛として内調を守ろうとしてならまだ理解できなくもないが、鶴田を守る為に服役した挙句、亡くなったのは納得がいかないと事。
物心着いた頃からの年上の幼馴染である、庸子を信頼している都々子。
「庸子ちゃんのおかしな行動の真相を知りたい、身を徹して男を守るようなタイプじゃない。週刊フォトスでは、鶴田と庸子ちゃんが愛人かもしれないと疑われている記事はあったけど、それも庸子の行動パターンからしてあり得ない。鶴田の陰謀で庸子は自殺に見せかけて殺された。庸子の真相のカギを握るのは鶴田よ」
一方で、警視庁に戻ると、冠城をわざと、「犯人扱い」する演技を続けた右京。
社美禰子(仲間由紀恵)と、右京の元相棒、甲斐亨の父、甲斐峯秋(石坂浩二)が右京を心配して訪ねてきました。
甲斐峯秋は週刊誌に心ない事実無根の記事を書かれて困っていました。
「子息ばかりか、部下も犯罪者」・・・・。
社と共に、この峯秋の件も、鶴田が絡んでいると睨んでいます。
その日の夜。
亘は事件解決と自分の疑いを晴らすため、わざと、拘置所で激しい激痛を訴え、医師に診てもらいました。
その後、亘は、鶴田が金銭の取引をすることが多い、三門安吾(山田明郷)に取り入ったことにより、示談が成立。
結果、不起訴処分が下され、拘置所から出てくることができました。
亘はわざと腹痛の演技をして、東京拘置所医療病院に搬送された後、医務室からの鍵を失敬して、捜索しようにも失敗したことを右京と、角田課長(山西惇)に話します。
それだけでなく、この病院で起きている不審な出来事を探ろうとしていました。
実はこの東京拘置所医療病院は柾庸子が収容されていた場所で、入院している他の若い男性受刑者、雷太(天羽尚吾)は「また自殺騒ぎかよ!うるさい!」と亘が搬送されている音に文句を言っていました。
雷太は柾庸子が亡くなった日もこの病院で自殺騒動があったことを知っていたのです。
柾庸子が「自殺」扱いになっている証拠写真があるにも関わらず、東京拘置所医療機関に搬送され、看護師が慌ただしくしていた頃には、まだ息があった可能性が発覚。
翌日。
右京と亘は、都々子とコンタクトがとれないことを気に、彼女の家へ。
そこでは、ナイフで手首を切りつけたと思われる様子で既に死んでいる都々子の姿が!
彼女も恐らく、鶴田の悪事により、「口封じ」で殺された可能性が否めない状況でした。
しかし、都々子は生前、彼女が気付かぬうちに、栗橋からの依頼で、ジム通いを欠かさない中年女性の殺し屋に付け狙われていました。
次週も、都々子の死から始まり、鶴田の悪事を解明するべく、特命係はさらに動き出します。
相棒20 1話感想・みどころ
仮想現実世界「ネオジパング」創設者にして、ネオジパングを利用するユーザーを自分の思い通りの駒にしか思わず、利用し、権力を振りかざして右京と亘を、するりとかわしながらも、最終的には殺害された加西(石丸幹二)。
そして、「ネオジパング」のネットユーザーにして、麗音が白バイ警官だった当時、彼女を狙った朱音静や、弁護士の立場でありながら、罪に手を染めていく都々子(織田梨沙)。
官房長官の立場や権威を最大限に有効活用しては、柾庸子の死の真相を隠ぺいし、金と権力で人を弄ぶことに余念がない鶴田・・・今日も逮捕されることはありませんでしたが、前作の相棒から引き続き見て、本当にしぶとい男でした。
都々子も相変わらず、口が悪く、亘が鶴田によって、ディープフェイク映像を作られた上に、本当は都々子がエンパイアローガーデンの倉庫から鍵を盗み出したにもかかわらず、鶴田達によって、亘に罪が着せられている状況を面白がっているような気がしました。
鶴田のかつての協力者だった、柾庸子の死の真相が、「拘置所での自殺」ではなく、鶴田の犯罪露見を防ぐための口封じのための他殺なことに悔しさと激しい怒りを募らせる都々子を通して、真相に近づこうと奮闘する右京の行動力も良かったです。
大切な相棒の亘を信じてこそ、わざと捜査一課や青木らの前では、亘を犯人扱いしたものの、事件の裏を見つけるべく、単独で動く右京に、危険が迫らないかとヒヤヒヤしました。
犯人扱いして、伊丹や芹沢、麗音、青木たちと一緒になって亘を責めている様子、”相棒シリーズあるある”(笑)演技をして、相棒のピンチを救う優しい右京さんの頭脳は、神戸君(及川光博)のシリーズの頃から、きたいを裏切りませんね。
鶴田と今回、一番身近に繋がっているのが過去の事件で右京たちに逮捕され、片山雛子(木村佳乃)の愛人だった、朱雀(本田博太郎)。
特に、鶴田との癒着や結びつきがあり、鶴田を慕う彼は、鶴田のおかげで仮出所できたにも関わらず、表向きは競馬場の馬の世話をして、更生しているふりをし続けるあざとさが滲み出ていました。
亘は鶴田が、三門に掛け合ったことで、不起訴で出所することができ、一歩前進。
ここからが、快進撃といえますね!右京と共に、鶴田の闇や、幼馴染の庸子の死の真相を掴もうと躍起になる都々子さえも、口封じで自死に見せかけて自宅で殺害されたので、鶴田の悪魔の仮面を剥がすことはできるのか?来週の2話の放送も楽しみな初回放送でした。