相棒20 12話あらすじネタバレ
元刑事の安岡(小宮孝泰)が自宅にて、撲殺遺体で発見されました。
捜査一課の伊丹(川原和久)、出雲(篠原ゆき子)、芹沢(山中祟史)は、刑事時代に逆恨みされた可能性も視野に入れて捜査を開始します。
第一発見者の所轄の村上が登場。
村上によると、定年後に、妻が亡くなった被害者はのちに、動画配信者「ユアライバー」になったとのこと。
しかし、特命係の右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、「ここ掘れわんわん」というアカウント名で、安岡が埋蔵金探しの動画をサイトにアップしていたことに注目していました。
捜査会議にて、伊丹たちによると、安岡が元警部補であることが特定。
また、サイバー対策課の青木(浅利陽介)は「ここ掘れワンワン」のメンバーの身元はいずれ自分が解明するとのこと。
冠城は「ユアライバー」絡みで殺害された可能性を推測。
手掛かりを求めて、発掘現場の赤城山を訪れた右京は、安岡の宝探し仲間の新井(山本龍二)ともう一人と接触。
作業を手伝うという名目で周辺を探り始める右京。
やがて、青木により、「ここ掘れワンワン」のメンバーが特定。
彼らは、蕎麦屋の新井しょうじと竹内ひでお(ぎたろー)。
一方、東京で背後関係を調べていた亘は、安岡と新井が発掘していた現場は既に不動産会社を営む東堂(目黒祐樹)が大金をつぎ込み、発掘済み。
そこで大金をつぎ込み探し回った場所であることが判明。
ところが、実際に出てきたのはお宝どころかガラクタばかりだったと話す東堂。
埋蔵金は見つからないからこそ、永遠のロマンのようなものだと言葉を続けました。
安岡が警備員として働いていたのは東堂の会社であることに触れた亘。
しかし、東堂はそれに対し、面識がないと否定しました。
亘はこの埋蔵金発掘の件で安岡が事件に巻き込まれたとみて、資料を東堂からもらいました。
右京は同じ頃、安岡が宿泊したホテルにて、安岡が生前、ホテルの従業員にも親切な人柄の良さがあったと口にしていたことを知りました。
亘は、安岡が行方不明者を探し続けていることを知り、角田課長(山西惇)に相談。
東堂家の長男の妻、沙耶香が3年前に行方不明になり、その直後に東堂が発掘中止を命じていたことが判明。
安岡は沙耶香失踪と埋蔵金発掘中止に関連性があるのではないかと警部補として疑っていた模様。
旅館で右京と亘は情報を共有。
ふと、旅館の従業員をしている竹内が部屋の様子を窺いにやってきて、通信が中断。
翌日。
右京は竹内と新井の動画撮影に協力。
亘は、村上から、3年前の出来事を聞きました。
沙耶香の行方を捜してほしいと沙耶香の夫は安岡に懇願していたものの、その後、間もなくやってきた沙耶香の父、東堂から娘は男と駆け落ちし、生きているから、孫や沙耶香の夫の為にも、これ以上の捜査はしないでほしいと頼まれていたのです。
さらに、沙耶香の身近に、ホストをしていた熊谷和也という男が沙耶香と共に逃げたことが判明。
亘は安岡が熱心に、沙耶香の動向を一人で捜査していたのでした。
右京は動画撮影の手伝いの合間に入った食堂で、新井の口から、安岡との生前の思い出を聞かされました。
「沙耶香さんのことに関して、東堂さんが辛い気持ちは分かる、俺には女房がいるけど、会いたくても会えないのは辛い、家族ならなおさら」と旅館で新井に口にしていたのです。
不意に、右京は新井の妻が経営する小さな食堂で、若い女性従業員の一人の顔が気になりました。
さらに、亘と連絡をとり、沙耶香と交際していた元ホストの熊谷が沙耶香を殺害後、父親の東条が遺体を隠ぺいしたのではないか?と推測し合う右京。
警視庁では、のちに、右京と竹内、新井が「ユアライバー」としてお宝発掘に精を出す動画を見ていました。
動画撮影に協力した右京は、大したものは獲得できず・・・。
訪ねてきた亘と合流し、右京は捜査再開。
遺体の欠片はおろか以前の発掘の痕跡すら見当たりません。
古地図により、発掘場所を安岡が特定していたはずだと怪しむ右京。
亘は大学から借りてきた、東堂たちが発掘済みの場所の写真を右京に見せたところ、右京と亘が辿り着いた場所は、埋蔵金の在り処とされていた、地蔵がある場所。
亘と共に再び、動画撮影をして、地蔵が何者かによって動かされている可能性を示唆。
右京たちは捜査を夜まで続けているなかで、そこへ怪しい人物が。
なんとその人物は、行方不明になっていた東堂沙耶香。
遺体は熊谷和也(横山涼)と判明。
後日。
右京は東堂氏を訪ねました。
赤城山の洞窟から、白骨化した遺体は熊谷であったことを東堂に追求する右京と亘。
熊谷の殺害も自供した沙耶香。
右京と亘は、沙耶香が熊谷に以前から脅迫を受けていたのち、手切れ金を渡した際に、家で襲われそうになり、正当防衛で彼を灰皿で殴って殺したことを伝えました。
沙耶香が熊谷を殺したことを知った東堂は、遺体を隠ぺい。
沙耶香には名前を変えて、熊谷の遺体の場所を見張るように命じます。
また、熊谷と駆け落ちでもしたことにして、正体がばれないように食堂で働いて暮らすことも指示。
それで、沙耶香は新井の食堂で従業員としてひっそり働いていたのです。
右京は新井の食堂で働く従業員の一人が、沙耶香だと見抜いていました。
沙耶香と熊谷の件を闇に葬っただけでなく、安岡も殺害した東堂。
東堂は沙耶香失踪の時期と、埋蔵金発掘が中止になった件が重なっていたことにかねてから違和感を感じ、疑っていたのです。
定年後、安岡は東堂の会社の警備員になり、午後8時にタクシーを降りてから、自宅にいる東堂を訪ねました。
そして、事件のことについて彼を激しく問い詰めます。
「大切な家族よりも自分と世間体の体裁が大切なのか?警察へ行って全て話したほうがいい」と東堂を説得。
ところが事件の鍵を握る安岡を、東堂は煉瓦で殴って殺害してしまったのです。
「私は孫の祐樹のため・・・家族の為にしたことだ」
「あなたに家族を語る資格などありませんよ!自分の保身の為に人の命を奪ったことは許されない」と憤る右京。
さらに、安岡は、沙耶香から罪を償う機会を奪った東堂を許せなかったので、東堂が我が子にしたことの罪の大きさを知らしめようとしてました。
亘は沙耶香の一人息子、祐樹が小学校に上がった写真を見せ、我が子の為に更生を誓う沙耶香は取調室にて、泣き崩れます。
その夜、右京と亘は、毬(森口遥子)いつもの小料理屋、「小手茉莉」で食事をし、新井と竹内が事件後も穏やかに動画撮影をして、頑張る姿を微笑ましく見守るのでした。
次週のゲストは、山本舞香さんです。
相棒20 12話感想・みどころ
義理の娘と孫、祐樹の為とは言え、結局は東堂家の名に恥じる生き方を選んだ沙耶香に複雑な思いを抱いていたなという印象の東堂(目黒祐樹)。
そんな彼に無残にも殺害されてしまった元警部補の安岡(小宮孝泰)を殺した動機があまりにも身勝手で、右京の怒りに共感。
東堂に対して、「あなたに家族を語る資格はない、自分の保身の為に人の命を奪った」という厳しい一喝は、納得です。
埋蔵金発掘動画に携わった新井と竹内(ぎたろー)も怪しいなと思っていましたが、彼らは無罪で、事件解決後に、動画配信者として平穏に生き残れている様子はホッとしました。
心ある元警部補の安岡が、自分の体裁の為に人を平気で殺すような東堂に出会ってしまったことは不憫でなりません。
東堂が安岡を煉瓦で殺害するシーンは心が痛かったです。
沙耶香も可愛い一人息子、祐樹の存在がありながら、ダメなホストだった熊谷に脅迫された挙句、襲われそうになるとか・・・つくづく、東堂と安岡じゃないけれど、出会う人によって人生を変えてしまったなと思いました。
次週のゲストは人気若手女優、山本舞香さんです。
山本さんは映画やドラマに引っ張りだこ!何色の役にも染まる名演を見せてくれるので楽しみですね。
埋蔵金発掘の裏には、表向き、家族の為と言いながら自分のことしか考えない身勝手な殺人者が関与した殺人事件の真相が隠されていた切ない12話でした。