相棒20 15話あらすじネタバレ
朝、平井はゴミ出しに来たマンション住人の派手な服の女性、佳枝と、父親の介護をしている愛想の良い桜田美月と会話。
桜田は愛想が良く、ごみもきちんと出すものの、派手な服が特徴の佳枝(大高洋子)は、同じ住民のスケボー少年を平井が野放しにしていると勘違いしてクレームをつけるのでした。
同じ頃、繁華街のごみ置き場で男性が心臓付近を刺されて死亡している様子が発見されました。
伊丹(川原和久)、出雲麗音(篠原ゆき子)、芹沢(山中祟史)ら捜査一課は、被害者の風貌や服装から、カタギでないと踏んだ警察は、暴力団絡みの事件を視野に捜査を開始。
一方、都内マンションの植え込みで、別の男性の転落死体が新たに見つかりました。
その映像を見た青木(浅利陽介)は映像の中に5年前に特命係が詐欺事件で逮捕した平井(風間壮夫)だと指摘。
5年前に右京たちが平井を捜査して逮捕する寸前、先に現場へ行って平井とかつての相棒の女性に騙されそうになったことを根に持っていたからです。
平井は既に刑期を終え、板橋区の城又町でマンションの管理人として穏やかに暮らしている模様。
その頃、平井のマンションには新しい住人が。
相川と工藤という男は不動産業者のふりをして麻薬を探す怪しい人物。
そこへ、ゴミ出しの時に平井に声を掛けたおおらかな女性、美月は認知症の父が相川と平井に声を掛けるのを止めました。
相川と工藤のうち、工藤は平井と元詐欺師仲間。
回収した荷物を組に届ける運び屋をしている相川と、詐欺師からヤクザの組員になった工藤。
空き部屋を密輸に使っていたらしいのですが、問題の麻薬の行方がマンション内で消えてしまったのです。
2人は平井に、テディベアの腹部に仕込ませた麻薬を探していることを告げるのでした。
平井のマンションを麻薬の麻薬の居場所のターゲットにしたのは、平井の管理が甘いからだという理由とのこと。
その後、入れ替わりで、興味を持った右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は独自の捜査を開始。
平井に挨拶をし、平井も右京と亘との久々の再会に驚くのでした。
2番目に飛び降りた男は裏口から入って、自殺したのではないかという平井。
1ヵ月前に管理人になった平井は、今の状況に大変迷惑していることを特命係に告げ、更生していることを伝えました。
平井が管理人を務めるマンションに2人組の男が姿を見せていて、彼らの動きが不審であることに気付きます。
その頃、警視庁では角田課長(山西惇)が、麻薬の中卸の役割をしている男が、今回、ごみ処理場で遺体となった第一被害者の目黒と関連人物だと特定していました。
夕方、公園で話し合っていた工藤と相川は、なんと桜田親子が麻薬を隠したテディベアの首に付けていた赤いネックレスを持っていることに気付き、平井を通して桜田親子の家を訪ねました。
工藤は業者のふりをして、桜田親子の目を誤魔化すことに成功。
相川はヤクザの事務所で殴られ、早くブツを探すように追い詰められていました。
工藤と相川は、早くブツを探さないといけない状況で、平井には定時になったら防犯カメラのスイッチを消灯してほしいと協力を頼むのでした。
その日の夜、平井はマンションの防犯カメラのスイッチを切ろうか切るまいか管理人室で葛藤中。
もしかして今頃、相川が桜田親子を襲っているのではないかと勝手に想像していました。
その頃、右京と亘は、平井のマンションがトラブル続きで管理人がよく変わり、今、平井になったことや、水のトラブルを起こしたことなどを知りました。
口うるさく騒がしい佳枝が、桜田親子だけが水道管のトラブルを平井を通して最近、業者に見てもらったばかりだと他の住民に文句を言っていました。
右京と亘は水のトラブルの通報は実際あったものの、実際は桜田親子が怪しいことを指摘。
平井は管理人室の防犯カメラのスイッチを切ろうとしていたところ、彼の様子を怪しむ特命係に声を掛けられました。
業務時間外だから桜田親子の件など日を改めてほしいと伝え、なんとか追い返します。
その後、相川と工藤に連絡し、警察が見張っているから今日はマンションに来ないほうがいいと連絡。
詐欺師は詐欺師らしく慎重に動き、桜田親子の本性を突き止めると笑う平井。
翌日。右京と亘は、城又クリーンアップ業者に成りすまして、公園で桜田親子を怪しみ、桜田親子が麻薬を持っていると推測。
自分の小包と桜田親子のブツをすり替えようとしたものの、右京たちに見つかる工藤。
やがて、相川は桜田親子を襲撃した未遂と共に、目黒殺害で逮捕。
平井は工藤と相川を裏切り、右京たちに協力することに。
根は良い彼は、右京と亘にのちに全てを話し、桜田親子の身の安全を伊丹たち捜査一課に保護してもらいました。
やがて、平井は右京たちと警察に行こうとしますが、桜田親子の本性を語る右京たち。
桜田ではなく、本当は詐欺師の梅田真知。
真知は過去に警察官に成り済ましたり、他のあらゆる職業に成りすましては身を誤魔化して、相川と工藤が探している麻薬を隠していました。
麻薬は、真知が車いすに座る桜田(桶浦勉)に持たせていました。
当の桜田も実は、無害の老人で、認知症ではありませんでした。
「娘に手を出すな!娘のことは絶対に渡さない」突然声を荒げ、真知を抱き締める桜田。
「お父さん、ごめんね・・・もうお芝居しなくていいんだよ」と寄り添う真知。
「誰があんな娘と・・・偽物で何が悪いんだ、よく世話をしてくれて楽しかったんだよ・・・それで充分なんだよ。」
なんと、桜田は複雑な事情で疎遠になっていた実の娘、美月のふりをしてくれた真知を認知症のふりをして庇っていました。
真知は良心が痛み、特命係に連行されて行きます。
平井は桜田までもが真知を詐欺師だと分かっていて、実の娘、美月だと思い込んでいる認知症のふりをしてきたことに心を痛めながらも、高齢で車椅子生活を送る彼を家まで送ることに。
その夜、茉梨(森口遥子)の小料理屋「こてまり」に顔を出した右京と亘。
あの後、平井は右京たちに協力しつつも、相川と工藤に手を貸しそうになった件で警察へ。
梅田真知は逮捕されていきました。
相棒20 15話感想・みどころ
右京と亘とは、5年ぶりの再会を果たし、築歴の長いマンションの管理人になったものの、口煩くて騒がしい佳枝(大高洋子)や愛想の良い桜田親子、スケボー青年などくせ者ぞろいの住人を相手にしていて、大変そう。
真面目に管理人をしているのかなと思いきや、偶然、マンションに麻薬を隠した相川と工藤に巻き込まれてしまうところが平井の不器用でお人好しすぎるところですね。
平井は元々、詐欺師として女性の相棒と一緒になって、カウンセリングを目的とした詐欺を働いていたものの、山形県出身で厳しくも温かく守ってくれた母の愛情を受け、良心が残ったなんとも憎めない人物です。
今度こそ、更生しようとした平井が偶然、ヤクザと関係している相川と工藤とかかわったばかりに彼らが追う麻薬捜索に加担させられて不憫でなりません。
最終的には認知症の父を介護している女性、桜田の娘のふりをしていた詐欺師の梅田真知が黒幕だったものの、工藤と相川が隠していた麻薬を隠し持っていた罪を知っていて庇う桜田の切ない優しさに涙が出ました。
「偽物でなにが悪いんだ。世話をしてくれて楽しかったよ。それだけで充分だ」
認知症のふりをし、数々の職業や人物に成りすまして詐欺を働き続けた真知を実の娘でないと知りながら、絶縁した本当の娘との埋められなかった時間を取り戻すように彼女を庇った桜田のこの言葉は胸が詰まりました。
頭脳明晰な杉下右京ですら、平井や亘のように、桜田が演技していることを見抜けなかった予想外の展開も新鮮味がありましたね。
平井は相川と工藤に協力したけど、途中で、真知と桜田を相川の襲撃から庇った時点でまだ彼には今後も、優しい未来と真の更生の道が期待できる15話でした。
16話の放送は2月23日に放送変更です。