相棒20

相棒20 7話 風変わりな少女の秘密

相棒20 7話あらすじネタバレ

川で小さな男の子が母親に川の近くで積んだお花をあげました。

悠太という4歳のその子は、母親との関係も一見、良好で、母親は悠太からもらった小さな花を喜び、彼を愛情いっぱいに抱き締めるのでした。

悠太は母親がベンチで眠ってしまってから、急に行方をくらましました。

右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は小学生の女の子、百花が若い男に、「どこに隠したの!早く返してよ!」と詰め寄っているのを目撃。

男は女の子の別れた父親で、事情を聞こうとするものの、女の子は何も語らずに去ってしまいました。

百花の父親は荒っぽい態度で娘に接していました。

翌日、川で行方不明になってい少年の母親が、SNSで晒されている写真に昨日の少女が映っていたことを知り、捜査開始。

その写真は意識不明になった少年の母親、千夏(黒坂真美)の顔写真を載せて誹謗中傷しているネット民の存在も明らかに。

また、昨日、出会った少女の詳細も出てきて、その子は、百花(米村莉子)と言って、近隣住民からは変わり者な行動で心配や敬遠されがちなことが分かりました。

問題の川の近くでは、工場に勤める若い男性、荻野が溺死する事故が起きていました。

武蔵野川を守る会の住民は、当初、右京たちを城西エレクトロニクスという水質検査をする企業の社員と勘違い。

右京たちは自分たちが刑事だと告げます。

武蔵野川を守る会の住民は、のちに、百花の母親の悪口を言い始めました。

悠太と百花を家に置きざりにしているとか、保育園に悠太を迎えに行かないことがあった、子供2人で何があるか心配だと噂を立てるのでした。

さらに、再会した百花から話を聞くと、川で意識不明になったのは百花の弟であることが判明。

弟は「かわおとこ」という妖怪に連れ去られたと訴える百花は大人に信じてもらえない苦悩や、父親に「かえして」と訴えていた理由は、父親が弟の悠太を連れて行ったのではないかと勘違いしていたからでした。

父親は親権を失っており、百花と悠太の養育費をちゃんと払わずに別れたので、母親とは不仲。

百花は学校でも浮いていて、母親はICUに入院する悠太の意識が回復するのを願っていました。

一方で百花も弟のことで不安を抱えていました。

右京と亘は、萩原が亡くなった川で手を合わせていて、部下思いの上司だと彼に注目。

彼は萩原と同じ笹沼硝子の社員の一人、高部。

再び、百花と接触し、百花が悠太と引っ越してきてすぐ見た「川男」の存在を探るといって、捜査を開始。

百花に対し、自分も川男に会いたいと思っている、1人で行動するのではなく、何かあったら自分達を呼んでほしいと言って名刺を渡すのでした。

百花と別れてから、笹沼硝子の社長、笹沼に偶然、接触。

高部は萩原の死に落ち込んでいること、笹沼硝子はトラブルを抱えていたこと、4年前に亡くなった荻野は真面目で優秀な社員だったことを聞きました。

警視庁に戻った右京と亘は、古い文献に「川男」の手掛かりが載っていることを知りました。

そして、百花は子供向けの妖怪図鑑から「川男」として紹介されている絵と文献が混合している模様。

青木(浅利陽介)に、城西エレクトロニクスについて調べてもらいました。

右京は百花の言うことを信じることにし、かつて、エルシーという少女が友達の少女と共に、古き良き時代、妖精を撮影し、コナンドイルがそれを信用したという歴史エピソードを話します。

ところが青木はそれに口を挟み、反論。

青木が言うには、その「エルシー」の件は本人とエルシーの友人が高齢になってから、子供時代に切り絵遊びをして「妖精がいた」と偽造したことを告白した詐欺事件だったとの事。

ふと、百花から連絡が入り、右京はすぐに向かいます。

百花は唯一信頼している近隣住民が川男を見たと得意げに話しました。

百花は再び、川男を見た場所に連れて行こうと躍起です。

15日前に黒ずくめの人物を見たとの事。

近隣住民は、百花があまりにもあちこちの住民に弟は川男に連れ去られたと言いふらしている様子を見て、不憫に思い、大人の対応をしていたと後で右京と亘に告げるのでした。

百花と見た黒ずくめの男は、もしかしたら、ただの釣り人だったかもしれないと言う食堂の女性。

川へ行くと、魚の異常死、水死体で見つかった萩原、靴の形跡・・・川男の状況にとても当てはまっていました。

百花はやがて迎えに来た母親にきつく叱責されるものの、川男の件は右京と亘が解決すると言って納得して、母親と共に去っていきました。

やがて、川男の正体が発覚。

なんとそれは高部で、彼は荻野の件ではなく、悠太の無事を願っていたとの事。

魚の異常死の話を食堂で聞いた高部は慌てて、川へ駆けつけたのです。

しかし、食堂の女性には、亘が誘導させて、「水質検査で魚の異常死、有害物質があるかもしれない」と言う話をわざとさせていたのです。

その話を聞き、確かめに来た高部は、水質検査をしていた際に、悠太が自分を川男と間違えて追って事故に遭ったことが判明。

土壌汚染の調査を一人で行っていた高部。

調査をしていた川は滑りやすいので、ソールにネジを打ってグリップを効かせる方法を萩野が試していたにもかかわらず、荻野は水死してしまいました。

そこで、荻野が調査しきれなかった分まで単独で調べていたのです。

しかし、亡くなった状況から、水死事故ではなく、他殺だと睨む右京と亘。

千夏の息子で百花の弟、悠太が川に落ちて意識不明の重体になった日、食堂の従業員と百花が「川男」を見た日も15日という共通点。

やがて、4か月前の荻野の死の原因が判明しました。

なんと、笹沼硝子の社長、笹沼(三波豊和)が車から荻野の血痕が見つかり、遺体を運んでいる様子も特定。

さらに、事件当日、荻野にパワハラを行い、事件当日、笹沼硝子の点検不足が原因で、有害物質が川に漏れたことが原因で、水質検査をしていた荻野。

当初は、この汚染の原因が、笹沼硝子とトラブルに遭った企業、城西エレクトロニクスではないかと近隣住民に疑われていたので、笹沼は城西エレクトロニクスに責任転換し、自分の会社の不祥事をもみ消そうと目論んでいました。

それを指摘され、検査をすることを激しく追及した荻野。

そのことを知りながら、隠ぺいしようとした笹沼社長は、口論から掴み合いになり、溺死させたことが判明。

城西エレクトロニクスの防犯カメラには2人が争う様子や、笹沼が車で、上流に倒れた荻野の遺体を水難事故に見せかける為にわざわざ下流に運んだことも判明。

笹沼は土壌検査の件で有害物質責任を問われることになるとのことで、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中祟史)、出雲麗音(篠原ゆき子)に連行されました。

高部は自身が「川男」の正体だったと百花の母、千夏に告げて謝罪。

自分があの時、「滑りやすいから来ちゃいけない」と注意すべきだったとこぼし、千夏は息子から目を離して眠ってしまったことを後悔していました。

また、百花はやがて、悠太を川に連れて行った日、宿題があると嘘をついてしまい、弟の世話から逃げたことを母に謝罪。

百花は宿題をしていると言って本当はゲームをしていました。

自分があの日、昼夜働く母の姿を日頃から見ていたにもかかわらず、嘘をついて悠太から逃げていたことを泣きながら反省。

自分が傍にいればよかったと責任を感じていたのでした。

千夏は百花のせいじゃないとフォローし、我が子の話をちゃんと聞かなかったことを反省。

やがて、悠太は病院で意識が回復。

右京と亘はその夜、行きつけの小料理屋、「小手毬」で夕食を楽しみます。

女将の茉莉(森口遥子)は、川男事件の真相に興味津々。

百花は「川男が弟を連れ去った」と言い続けることでネットのバッシングで傷つく母と、宿題があると嘘をついて弟から逃げていた自分自身の心を守ろうとしていたと右京と亘は話し合い、子供が母を思う気持ちを話し合うのでした。

相棒20 7話感想・みどころ

幼い姉弟が見た妖怪は、パワハラ上司の元で水質検査を行う作業員でした。

小学校中学年か高学年ぐらいの百花にとって、近隣住民からの自分と弟の世話をきちんとしていないとあらぬ批難をされる母、千夏を守るための術が「妖怪」のせいにすることが防衛本能だったとは・・・切ない。

一方で、「川男」だった笹沼硝子の社員、高部と荻野は、社長の笹沼からの酷いパワハラや、川の汚染の原因をトラブル関係にある城西エレクトロニクスのせいにして、責任逃れをしていた笹沼の実態に怒りを感じつつも、抗えなかった悔しさが伝わりました。

荻野は笹沼の理不尽な態度や、笹沼硝子のタンクから出た有害物質が原因で汚染している事実を公表しようとしていましたが、案の定、笹沼と激しい口論や揉み合いになり、彼によって溺死させられてしまった結果が不憫です。

真実を葬るわけにはいかないと、荻野が一番親しかった同僚の高部が水質検査をおこない、その現場に偶々いた百花の弟、悠太が調査の為に黒ずくめだった高部を妖怪「川男」と見間違えて近づいてしまった真実に胸が痛みました。

しかし、同僚が正義の為に戦い、社長に殺されてしまったことから、萩野の分まで水質調査を行った高部の行動力と優しさがあったからこそ、闇に葬られるはずの真実を解明する糸口となったと思います。

百花と母親も最終的には和解できてホッとしました。

夫は養育費を出さず、長男の悠太は4歳で幼すぎること、昼夜共に仕事で多忙な母、千夏が百花の訴えになかなか耳を傾ける余裕がなかった状況はわかります。

百花も右京と亘に心を開いたことで、川男の真実を知り、自身を見つめ直すきっかけになることができて良かったです、百花は悪くないんですけどね。

2つの事件が重なり合い、不祥事の隠ぺいや、従業員が起こした正義だけでなく、親子のすれ違いを気付かせるきっかけになった7話でした。

そして皆さん、冠城亘を演じ続けている反町隆史さんが、今シリーズ最終回を迎えたら、右京の相棒を卒業するという衝撃のニュースがありましたね。

名残惜しいですが、残り僅かの期間、冠城くんの活躍を見届けましょう!

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