相棒2020 7話あらすじネタバレ
2年前に発生したアポ電強盗殺人事件の被疑者が、空き家の床下から白骨遺体となって発見されました。
高齢者女性が若者に刺されて、死亡したり、次の犠牲者が現れたことも。
被疑者が逮捕されたものの、妊婦だった妻を亡くした人もいました。
捜査一課は、当時、事件を解決できなかったことで鬱屈した気持ちを引きずっています。
共犯者が仲間割れしたことで、全容解明に乗り出します。
2年前の事件について、別件で事情聴取を受けていた男が、自らの犯行を自供します。
しかし、弁護士の連城(松尾論)を通じて、過去に右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)と会ったことがある手強い被告、遠峰小夜子(西田尚美)から、拘置所に呼び出されます。
事件で容疑者だと疑われている人物は犯行に及んでいないこと、自分はまた黒真珠の営業に出ていたことも。
妊婦が亡くなった事件と同じ日の同時刻に、別の場所で問題の男を目撃したというのです。
その男、須藤は営業の帰りだった小夜子が、車を発車させようとした瞬間、目の前に飛び出してきた小さな男の子を助けたとのこと。
ラジオから今回の事件のことを聞いた小夜子は、「運命は残酷」とつぶやきます。
小夜子は10歳の頃、母親を自宅の階段の転落死で亡くしていました。
その夜、彼女は10歳の頃の記憶を思い出します。
夫の浮気を疑った小夜子の母は夫と口論になり、かっとなって衝動的に小夜子の母は突き飛ばされました。
そして、亡くなったのです。
父親は我に返って荒い息をしていますが、小夜子は母を突き落とした父ににやっと微笑んだのでした。
小夜子の証言の信ぴょう性を疑う特命係の2人ですが、小夜子が男を目撃した場所と、2年前に置きたアポ電強盗事件の現場が近いところにある事実を掴みました。
交番勤務の警察に聞いたのです。
さらに、右京は捜査の途中で、捜査一課の紅一点、麗音(篠原ゆき子)に遭遇。
麗音も、スピード違反で須藤に声を掛けたことがありました。
また、彼女曰く、須藤は妊婦を突き落としたことは認めたものの、彼は荒れくれ者でもそういうことをする人ではないと証言。
次に右京は、白石佳奈子という記者に、妊婦の仁美の夫、井原を取材。
二年前の事件当時、仁美は実家から家に帰宅する途中でした。
そこで、夫に帰る連絡をしていた際に、後ろから何者かにつけられている気配を感じ、気付いた時には手遅れに・・・。
妊婦が転落死した場所の足立区と、今回の葛飾区は遠く離れているので、小夜子の証言が正しいとすれば、同日同時刻に起きたその事件に問題の男が関与している可能性が否めず。
高齢者がアポ電強盗事件で命を奪われた際、女性の娘が帰宅後、意識があった彼女を病院に搬送。
しかし、高齢者女性は亡くなってしまいました。
午後2時から2時半にかけて犯行が行われていて、近所の子供がその前に回覧板を届けに行って被害者と会話をしています。
青木に回覧版を届けた子供の名前を聞きます。
その子は、車から飛び出した際、助けてもらった時、須藤は少年に、被害者がいるかどうか聞きました。
回覧板を高齢者女性に届けた後で事故に遭いそうになり、須藤に助けられた少年、祐樹。
須藤はアポ電強盗の見張り役で、直接、被害者に手を下してはいませんが、関与していました。
須藤は本来が仲間がやったことを自分がしたことにしていて、さらに、アポ電強盗の仲間の一人を殺し、床下に遺体を埋めていたのでした。
右京と亘は、小夜子を再び訪ね、彼女の証言が正しかったことを話し、情報提供をしてくれたことに感謝します。
しかし、右京達は町田の事件についてはまだ解決していないといいます。
亘はどうして妊婦の妻である井原を気にするのか小夜子に尋ねますが、小夜子は知らない人だと右京と亘を小ばかにするように答えました。
それは嘘です・・・小夜子には子どもの頃から人の顔を覚える記憶力に長けていて、過去に見たことがある顔を忘れません。
小学高学年の頃、小夜子は母との買い物帰りに花屋の女性が父と浮気していることを平然と母に伝えました。
そして、母の見えないところで、ほくそ笑んでいました。
つまり、人が不幸になることをゲームをするかのように楽しみ、人の心を操る能力にも長けていたのです。
幼き日のことを思い出しながら大好きな「きらきら星」を不気味に歌う小夜子は悪魔のような顔で今後を見守ります。
その頃、井原を訪ねた右京と亘。
事件のことは言いたくないと口をつぐむ井原。
事件以来、被害者である井原には嫌がらせの電話が鳴り響くことも。
ふと、右京はすぐに現場に駆け付けた時、救急車を呼ばなかった井原の行動や、家を出る時に傘をさしているかを確認。
2年前の事件当時にはひどい雨が降っていたのです。
ふと、井原夫妻のことを取り上げた記事には、傘が写っていません。
家を出る時に傘を慌てていて、傘を忘れたと話す井原ですが、右京たちは週刊誌の写真には井原の傘が写っていたのです。
井原は他の人物と外に出ていて、その人物に傘を貸したのでは?と推測する右京と、妻を突き落としたのは井原ではないかと疑う右京。
そして、事実を話した井原。
傘がないと言う出会い系サイトで知り合った女性と一緒にいた時、妻、仁美(山口あゆみ)とあの階段で鉢合わせ。
仁美は足を自ら滑らせて亡くなったのです。
井原は自分のせいで妻とお腹の子が亡くなったと世間に責められることを恐れていました。
ふと、右京にまた電話が。
なんと、井原が出会い系サイトで知り合ったのは、井原を取材した女性記者、佳奈子でした。
彼女は二年前の全てを目の前で見ているので、写真を撮り、記事を作ることができたのです。
さらに、佳奈子は小夜子と通じていて、佳奈子(魏涼子)は週刊誌の記事として偽造し、小夜子の協力者でした。
人を操作する能力に秀でている小夜子の熱心なファンのようになっていて、小夜子と「黒真珠事件」の頃から交渉していて、夫がつまらない男性で別れた過去をもっています。
「遠峰小夜子は解き放たれたもう一人の自分」のような存在だと小夜子を崇拝するような感覚になってしまいました。
まもなく、青木から連絡があり、井原が被害届を出したので、佳奈子は罪に問われることに。
拘置所にいる小夜子にそれを伝えたところ、女性から手紙をもらうことはあるけど、佳奈子のことは覚えていないとしらばっくれます。
しかし、右京は最初から佳奈子を標的にしていて、右京たちに証言し、井原がのちのち、事件について被害届を出すことで、佳奈子が破滅することを想定していました。
人を弄び、人の心を操り、小夜子は、ゲームのように破滅する人を楽しんでいたのです。
右京と亘は未だに彼女のサイコパスのような心は理解不能なものの、いつか彼女も破滅に陥ることになり、天罰が下るだろうと考えながら拘置所を後にするのでした。
相棒2020 7話感想・みどころ
西田尚美さん演じた、遠峰小夜子が怖い・・・本当にゲームを楽しむかのように人が泣いたり傷つくことを楽しんでいて、犯罪を犯しても平気で笑っているんです。
小夜子の家庭環境を考えると、知らないうちに過去に目にしたことのある人の顔を覚える事が出来たり、並外れた記憶力、頭脳を持ちながらもそれをプラスな方向に活かせなかった小夜子が愚かだと思いました。
母親が夫の浮気を小夜子の言葉をきっかけにさらに疑って、夫に階段から突き飛ばされて死んでも、笑っていた子供時代の小夜子が不気味でした。
あんなことがあったなら、お母さん!と悲しんで母に駆け寄るものです。
小夜子は母との買い物帰りだった子どもの頃も、花屋の女性が父と一緒に歩いていたと平然と母親に話した後で笑うのも、生まれながらのサイコパスなのかなって思いましたね。
最初のアポ電強盗で殺された高齢者女性が本当に可哀想で・・・。
優しい娘がいながらも、高齢者の一人暮らしって何が起きるか分からない怖さがより伝わりました。
須藤は子どもを助ける優しさはあっただけ救いかなって。
今回の事件でもう一人の重要人物の井原は、なんて情けない男なんでしょう。
つい魔が差して・・・と言い訳しているみたいで心底むかつきました。
もうすぐ可愛い我が子が生まれるというのに、妊婦である妻と過ごしていて、妻を気遣う時間が増え、息抜きがしたかったのかもしれないけど、外に女性をつくるなんて・・・ひどい。
仁美(山口あゆみ)が偶々、夫の不倫現場に居合わせてしまったとこもつらすぎる・・・。
これから生まれてくる赤ちゃんを楽しみにしていただろうなって思うと涙が。
最後に、井原がマッチングアプリで知り合った女性がまさか、佳奈子だったとは。
佳奈子を演じた、魏さんが怖すぎます。
人を裏切っても、傷つけても、家族が死んでも悲しまない毒婦、小夜子のどこが素敵なんでしょうか?まるで、憑りつかれたように佳奈子は小夜子に夢中でしたが、小夜子のほうは佳奈子を最初からターゲットにしていいように利用しただけ。
佳奈子はこのまま心が入れ替わる気配がないし、いずれ小夜子と再会するのでしょうかね。
また、再会しても小夜子が裏切ることは予想できますが・・・。
来週もお見逃しなく。