相棒15話あらすじネタバレ
貿易会社の社長、速水(綱島郷太郎)がマンションの一室で殺害される強盗事件が発生しました。
聞き込みにあたっていた麗音(篠原ゆき子)は偶々、現場付近に居合わせ、バッグを奪われそうになったゲイバーの、ヒロコママ(深沢敦)を助けます。
ヒロコは、階段の手すりにバッグが引っ掛かり、階段から転落しそうになりました。
その瞬間、近くにいた「まろろ」と呼んでいる知り合いの池澤に助けを求めましたが、転落しそうになったヒロコママを抱き止めて助けたのは、別の男。
バッグをひったくられて、おかげで被害に遭ったヒロコ。
以前から、自分を付け狙う影があったと不満をこぼします。
すると、速水は、ヒロコの店の常連で、事件当夜、電話を受け、慌てて店を出ていたことからわかります。
捜査一課は、問題のマンションに呼び出された愛人、郁美(吉井怜)が犯人だと疑って捜査を開始。
亡くなった速水の妻は、犯人に嫉妬していて、結婚記念日に自宅に帰らず、愛人の郁美に会ったことが許せない気持ちを抱いていることが判明。
郁美の職場を訪ね、郁美に事情を聞く麗音、右京、冠城、伊丹、芹沢ですが、速水の妻は郁美に突っかかり、夫殺しの犯人は郁美だと決めつけました。
さらに、郁美が速水と浮気関係にあった証拠の写真が載った携帯電話を見せます。
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は浩子と顔見知りのフード配達員、池澤真尋(瀬川亮)とのやりとりからバッグを奪おうとした、「ひったくり犯」の動機が、ヒロコのスマホが原因である可能性を示唆。
犯人は偶然、ヒロコが撮影した写真に自分が写り込んでいると思い込み、スマホを奪おうとしたのではないかという推測。
麗音は再び襲われる可能性があるヒロコの警護を買ってでます。
右京と亘は第一発見者となった速水の友人、相馬(佐伯新)から事情を聞くと、速水から次に会った時に悩み事を話すと言われたため、ずっと家にいたことから、彼にはアリバイがないことが判明。
また、相馬が速水に、「急いで駆け付けてくれ」との連絡を受けたこと、到着すると、速水は既に息絶えているのを発見。
犯人は飛ばし携帯を利用して、犯行を実行したこと、速水に金庫を開けさせたことがわかってきました。
後日、ヒロコに速水と郁美が来店した時の様子を尋ねた右京と亘と麗音。
ヒロコは、速水が離婚する意志はないと言っていたけれど、郁美とひそひそ何やら話していたことを伝えました。
さらに、郁美は速水から、裏帳簿を意味するB勘を処分するように頼まれていました。
ふいに、「まろろ」こと、池澤が来店。
池澤はコロナの影響で仕事を失って以降、ヒロコに励まされたことや、今の配達員の仕事ができるようになったと告げます。
伊丹と芹沢が、B勘のことで、郁美を事情聴取。
速水は脱税をしていて、郁美とよく話していたのはこの内容でした。
速水は殺される前に、郁美に「B勘を回収してくれ」と電話をかけていた記録も出てきました。
郁美は殺害を否定、郁美にはアリバイを証明できるものがありません。
麗音は変わらず、ヒロコの警護を続けますが、ヒロコと反発し合うばかり。
ふと、麗音は、ヒロコが階段から何者かに突き落とされる気配を感じ、右京と亘にあらかじめ連絡。
すると、ヒロコを以前、ひったくりをしたのは、相馬でした。
相馬は借金問題を抱えていたこと、速水の脱税の一端を担っていました。
速水にその証拠であるショーケースを奪われたので、それを速水の家で、取り返しました。
海運会社にも口利きしてもらっていました。
ヒロコを襲ったのは、相馬が偶然、ショーケースを速水の元から奪うと、ヒロコの店の付近のゴミ箱に捨てました。
ところが、ショーケースを捨てるところをヒロコに見られてしまい、ヒロコは悪気なく夜の風景を撮ったので、それにショーケースを捨てる自分が写り込んだと勘違いした相馬。
また、何も知らないヒロコから、ショーケースをとられるのでは?と思いこんでいた為、ヒロコを襲撃。
ところが彼も、速水の殺害を否認しました。
その後も調査を進めた右京たちは、最終的に真犯人が、「まろろ」こと、池澤でした。
池澤は料理配達員の仕事を利用して、自分でわざと誰かから配達の注文が入った操作をし、飛ばし携帯を利用しては闇に電話をし、税務調査官のふりをしました。
ヒロコの店にて、速水の「B勘」という単語について、脱税の専門用語に元々詳しく、八宮工業にいて、税金に関することに詳しかったのです。
池澤は、そのことにピンときていました。
さらに、速水貿易に料理の配達をしていたこともあり、速水の住所を知っていました。
生前、速水に注文を受けて、料理を届けた際、届けた料理を速水がわざと絨毯に落として台無しにしておきながら、自分のせいにしたことを根に持っていました。
それで、以前、ヒロコにそのトラブルを相談したこともありました。
コロナの影響ではなく、真相は、務めていた会社で理不尽な理由があり、辞めてから料理配達員になったこと、料理を届けた速水が明らかに人として許せないモラハラを受けたことが原因でした。
ヒロコは黒幕が、池澤だと知ってショックを受けて大泣き。
夜に、「小手毬」で夕食を食べていた右京と亘に対し、麗音に世話になったので、お礼に花束を贈りたいけれど、オネエなので、男の自分が女性に花束を渡すことに違和感があるから、右京に渡してほしいと相談。
右京は自分で渡せばいいと相変わらず冷静にその申し出を断ります。
ふと、「小手毬」の茉梨(森口遥子)は、花束の色が「友情」を示す黄色であることを指摘し、ヒロコが麗音を「小娘」とか「おかちめんこ」と悪態をつきながらも、本当は違う気持ちで、麗音に花束を渡そうとしていることを察知します。
相棒2021 15話感想・みどころ
ヒロコママの警護をすることになった麗音ですが、男が好きなヒロコママからしたら、気が強くて年下の麗音は合わなかったかもしれませんね。
でも、麗音は正義感が強く、与えられた仕事を放棄しない真面目な性格なので、頼りになるのではないでしょうか。
真尋は料理配達員の立場を利用し、注文を受けて配達に行く携帯動作をうまく活用して、速水を殺したのはとてもつらい結末でしたね。
でも、速水は元々、横暴で、真尋がせっかく届けた料理をテーブルに置いてあった位置を利用してわざと蹴って台無しにしたり、真尋が訪ねてきた時も税金に関する「B勘」について話していた際に、こんなやつにわかるわけがないだろうと見下す様子は、見ていて腹立たしいですね。
脱税も許せないけれど普段から偉そうな態度をとっている速水は、真尋に恨まれても違和感ないですよ。
ただ、一番疑いを掛けられていた、郁美が犯人でなかったことは救いです。
速水の妻から、速水と会っていたことから疑われていましたが、疑いが晴れてほっとしましたよ
速水の妻、すごく決めつけがひどくて怖いですね。
速水の親友だった相馬も、殺害には関与していないものの、ショーケースの件で速水の脱税に加担したことや、ヒロコを襲撃したことは、時間をかけて償ってほしいものです。
気弱な男の相馬は犯罪をしたくなかったけれど、意志が弱く、悪いこととはわかっていても、罪を犯してしまった責任は重いですよね。
最後に、ヒロコが真尋の件から立ち直り、またいつか右京や亘、さらには麗音を頼りにするときがくればいいと思った15話でした。
来週はなんと、小学生男児が、誘拐された友達を助けてほしいという危機的な依頼に、右京と亘は直面します。