相棒19話あらすじネタバレ
麗音(篠原ゆき子)が銃撃された事件の首謀者でありながら、罪を免れたIT社長の加西周明(石丸幹二)。
背景には、衣笠(杉本哲太)の「鶴の一声」や、さらに、上からの政治的圧力があったと思われるが、うやむやのまま実行犯である朱音静(日南響子)だけが逮捕。
レストランで加西と待ち合わせた右京と亘。
副総監、衣笠(杉本哲太)による圧力で、加西は未だ野に放たれています。
衣笠は、右京の元相棒、甲斐亨の父で、次長の甲斐峯秋(石坂浩二)に対し、右京と亘が無駄な動きをしないように見張ってほしいと頼んだのでした。
しかも、当初は加西の関与を仄めかしていた静が、大手事務所の弁護士と接見した後、検事の田巻の前で、突然、態度を変え、嘘をついたから供述の保留を申し出る行動にでました。
拘置所にいる彼女を訪ねてきた25歳の生意気な弁護士の女性、中郷都々子(織田梨沙)と接触したことが原因。
静は加西から事件当時、6億円を貰う条件付きで、捜査一課の紅一点で、元白バイ隊員の出雲麗音(篠原ゆき子)を銃で撃った加害者にも関わらず、供述の保留をすることを曲げません。
静の不可解な動きを耳にした右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、真意を突き止めようと動き出します。
まず、静と話した弁護士の中郷都々子【つづこ】を訪ねます。
若く、すごく生意気で、右京と亘も初対面で挑発的態度をとり、敵対視。
右京達と会った後、上司から右京達が誰なのかを問われた中郷。
そのや先、加西の口車に乗って転落死した男の母、薪子(松永玲子)と顔を合わせます。
薪子は息子の、万津幸矢(櫻井圭佑)の恋人だった静を、彼女が親から事件のことで縁を着られたことをきっかけに、我が子のように気に掛けているようでした。
万代薪子は亡き息子の幸矢の部屋を遺したまま、当時の家に住んでいるとのこと。
右京はふと、なんでそんなに薪子が、静を気に掛けるのか知りたいと質問。
それに対し、薪子は、右京と亘は刑事なんだから、拘置所にいる静を面会で訪問できると言いますが、伊丹たちの妨害や上からの圧力で、薪子に会えないと答えました。
右京たちと別れる際、薪子は、静は今では更生の道を頑張っているから力になりたいと思っているとのこと。
警視庁に戻り、青木(浅利陽介)に対し、今、静の周辺で起こっている出来事を調べてほしいと頼む右京。
青木は生意気な態度をとりながらも応じる事に。
その夜、薪子の元に、都々子が訪ねてきました。
都々子は、薪子に、自分と2人きりの時だけ静が書いたと前置きした手紙を渡されました。
そして、静を助けるための協力を求められたのです。
伊丹(川原和久)と、芹沢(山中祟史)は、静の保留処分に納得いきません。
そのことを内村(片桐竜二)と、中園参事官(小野了)に訴えるものの、静のことに首を突っ込むなと叱責を受けてしまいました。
麗音(篠原ゆき子)も、右京と亘に、静の供述の保留期間が延びるのを納得しない不満を訴えました。
右京と亘は麗音をたしなめます。
しかし、伊丹と芹沢により、現場へ連れ戻されてしまうのでした。
その頃、加西は自宅で、三門という男を含めた「ネオジパング」の「住民」たちと共にVR世界を楽しんでいました。
ネオジパングの「住民」の中には、なんと、都々子の上司の三門もいました。
一方、御咎めなしで自由に暮らす加西の処遇を巡っては、内閣官房長官の鶴田(相島一之)や、内閣情報捜査室の室長、栗橋(影山泰)、国家公安委員長の鑓鞍(柄本明)も興味を持ちます。
1年前の殺人事件で追及を逃げ切った内閣情報調査室の庸子(遠山景織子)から驚くべきタレコミ情報が・・・加西がネオジパングを譲るとのこと。
その後、悪びれもなく自由に暮らす加西と共に、鑓鞍は優雅に会食を楽しむのでした。
薪子は静に親身になっていて、3か月前も、拘置所にいる静を訪ね、彼女の更生を信じていたことを思い出しました。
静は頭脳を使い、田巻に関して、加西に嫉妬していたこと、幸矢が愚かな恋人だったこと、ネオジパングで銃を使っている時に快感を得たこと、現実と仮想世界の区別がつかずに恋人の万津まで巻き込んで罪を犯したと警察で話しました。
さらに、自分の暴走で加西に申し訳ないことをしたと言い出したのです。
麗音は状況を二転三転に変える静の行動力に、静にターゲットとして銃撃された挙句、後遺症も残った被害者として納得いきません。
伊丹と芹沢はそのことを理解しながらも、自分の仕事に集中するように促すのでした。
静のことを弁護士の都々子が懐柔し、そこで、加西はネオジパングを使って人の心を弄びながら、豪遊し、命を軽視しても豪華なシャンパンタワーを飲みながら楽しい日常を過ごしていました。
朱音静の隠し口座があることも分かり、供述変更に至るまで、金銭授受もあったことが判明。
そのことを検事の田巻に報告しに行った亘ですが、相手にされませんでした。
後日、内村は副総監に対し、静の現状に不遇だと訴えました。
買収による供述変更が原因だと話しましたが、衣笠にこれ以上、逆らうことができません。
中園参事官(小野了)と、伊丹と芹沢は、自分たちの上司の内村ですら歯が立たない状況に、ちょっとした口論になりますが、麗音が伊丹と芹沢を応援するべく、急に大きな声を張り上げます。
「頑張れ、伊丹さん、頑張れ芹沢さん 私のことチアリーダーだと思ってください、お二人のことを応援しています」と告げ、一礼する麗音。
伊丹と芹沢は、なんともいえない気持ちを抱きます。
夕方に、右京と亘は、薪子が静を助ける為に、買収の片棒を担いだ疑惑を薪子に向けます。
薪子は感情的にそのことを否定し、今後、右京と亘には会いたくないと拒絶。
「静が都々子と2人きりでいる時に書いた手紙」と称された手紙をもらって以降、静の代わりにお金を受け取るように頼まれていた薪子。
薪子は状況をその後、理解し、右京と亘に助けを求めました。
静が本来受け取るはずのお金を薪子が、都々子に巧みにそそのかされて使い込んだのです。
右京と亘は静の件で、加西が何者かから殺される事態になったことを、加西に連絡。
なんと、パソコンができる薪子がインターネットの闇サイトを利用し、殺し屋とコンタクトをとってしまい、加西が狙われることになったのでした。
右京と亘は、加西に警視庁に出頭することを勧めました。
伊丹達は薪子の事情聴取をして、殺し屋と連絡をとったことを冷静に問います。
その際に静がもらうはずだったお金を使いこんだと言いました。
公園で殺し屋にお金を渡した後、証拠はゴミ箱に捨てた静。
同じタイミングで、右京と亘は鑓鞍と偶然、警視庁前で会い、静の供述の保留が延長したことや、加西が逮捕されない全ての元凶は、鑓鞍なのかと本人の前で聞きました。
鑓鞍が副総監の衣笠に圧力を?と疑う亘に、鑓鞍は否定しますが、圧力を全面的にかけて、本来、逮捕すべき犯罪者の加西が野に放たれている原因は、彼だったのです。
後日、庸子(遠山景織子)を訪ねた右京と亘は、庸子から、不当に罪を逃れた加西を罰を与えるために組まないかと提案されます。
来週はついに、最終回で、加西と静のエピソードに終止符が打たれます。
相棒19話感想・みどころ
ついに、ネオジパングの帝王、加西(石丸幹二)が逮捕されるかと思いきや・・・なんと、衣笠(杉本哲太)と鑓鞍(柄本明)のダブル圧力がかかっていて、歯がゆい不利な状況と判明!
右京と亘、捜査一課の伊丹たちの悔しさや苛立ち、もどかしさが伝わりました。
元白バイ隊員で、静に標的にされた被害者、麗音が最も今の状況に苛立ちを感じて、伊丹と芹沢に不満をもらしたり、右京にうっ憤を伝えたのも共感できます。
事故の影響で、特命係にも態度が丸くなった、内村(片桐竜二)でさえ、衣笠にはこれ以上大きく歯向かえない不甲斐なさも痛感しました。
麗音が女性で、被害者だからこそ、無力な自分に代わり、伊丹と芹沢が捜査を続けてくれる様子を「頑張れ」と応援する姿は微笑ましかったです。
伊丹と芹沢から見ていて、女性蔑視だったり、ちょっとパワハラっぽい扱いを受けていた麗音ですが、彼女の頭の良さ、感受性、行動力を認めている伊丹と芹沢への信頼や「新トリオ捜一」の絆を感じさせましたね。
加西はどこまでも「サイコパス」で、静は、自分の恋人、万津の恋人だった薪子(松永玲子)を利用しています。
薪子はさらに、静の弁護士、都々子にそそのかされて、静を助け、加西を殺すべく、「殺し屋」とインターネットで繋がってしまうなんて・・・。
ただ、薪子も都々子に「洗脳」状態といっていいほど懐柔されているので、薪子が「罪を犯した」と慌てる様子は、もしかしたら、都々子の「シナリオ」通りに動いている「計算」かもしれないなとも思いました。
来週が最終回なんて寂しすぎますね!相棒ロスになりそう・・・来週こそ、ネオジパングの崩壊を期待したい19話でした。