相棒21 10話あらすじネタバレ
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、角田(山西惇)に頼まれ、宝石窃盗グループの一斉逮捕に参加することになりました。
住吉というチンピラの一人と格闘する、亀山。
取り逃がした犯人をしらみ潰しに捕まえる継続捜査にも協力します。
そんななか、容疑者の一人、国枝祐介が黒いコートを着た女性、茉奈美(橋本マナミ)に追いかけられ、歩道橋から転落する事件が発生。
茉奈美は、黒いダイヤを探していて、国枝に詰め寄ったところ、揉み合いとなって転倒。
その直後、右京と薫は転落死した男のアパートで例の女性と遭遇。
茉奈美は国枝の叔母だと名乗りました。
窃盗容疑が国枝にかかっていることを簡単に説明した、右京。
亀山と右京は国枝の散らかった一人暮らしの部屋を見て、茉奈美が右京達が家の様子を診ている間に、逃げ出しました。
次に隣人の中高年男性、田淵を尋ねる2人。
田淵の目撃者の証言によると、茉奈美はダイヤを探していました。
また、茉奈美は古川という不良を殺人事件を起こしていたことも判明。
誰かを強請ろうとしていた背景もわかってきて、恐喝の被害者ではないかとあたりをつけます。
鑑識の益子(田中隆三)にも現場検証を協力を頼む特命係。
地元じゃ札つきのワルで有名だった、国枝。
住吉が重要参考人として任意の取り調べを角田や右京から受けます。
しかし、住吉は否定し、暴力団の下請けである彼は、大きな動きはできないと容疑を否認。
国枝なら上に楯突いてでも、「やばい仕事」を自らする危険さを右京と角田に伝えました。
国枝は、横浜のレザーグッズ専門店に2度行っていて、誰かを強請る為に行っていたかもしれない事実が。
その頃、レザーグッズ店では安西夫婦と孫の美月(加藤柚凪)が夕食に寿司を食べに行こうと話し合っていました。
右京と亀山も、亀山の妻、美和子(鈴木砂羽)と合流し、「小手鞠」の茉莉(森口遥子)の小料理店で夕食を楽しむのでした。
国枝の叔母と名乗り続ける茉奈美は、安西の店へ行き、以前の安西夫婦の先代の店舗について触れます。
甥の国枝祐介が事故で亡くなったこと告げ、甥の手掛かりがないかと詰め寄りました。
安西正則は国枝と知り合いですが、あえてそれを隠しました。
その後で、美月と偶然ぶつかった茉奈美。
お互いに「おあいこ」とのことで、美月からは「おわいこのおばちゃん」と懐かれます。
何も知らない美月をよそに、安西夫婦は、国枝の事になると、よそよそしい雰囲気。
美月は正則と、一紗の一人娘ですが、右京は安西夫婦の元で穏やかに育つ美月の首の後ろに火傷のような痣を見つけ、違和感を覚えました。
警視庁に戻ると、(田中陸三)から、国枝が安西正則を脅迫していたこと、また、国枝と同世代の当時17歳の男性が火事に巻き込まれて生き残った事を知りました。
その頃、茉奈美は過去にあった国枝とのことで、トラウマを夢に見て目が覚めていました。
右京と亀山は、他の刑事から、国枝の一つ年下の古川の件について調べていました。
少年院を出たばかりの国枝には保護司が当時いて、自宅に保護司を招いていた事が判明。
その保護司こそ、安西。
安西は国枝との関係から、嘘のアリバイ証言をしていました。
さらに、6年前の古川の件の後で、家財道具を持って逃げた家があるという情報を捜査一課の、伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)から入手。
右京と亀山は、菅野茉奈美の家へ。
近隣住民から、茉奈美は夫を癌で亡くしていて、消息不明と答えました。
近隣住民は、彼女の娘が成人式の時に茉奈美と写真を撮った事を教えてくれました。
その菅野茉奈美こそ、国枝の叔母を名乗る、茉奈美(橋本マナミ)。
近隣住民は、女の子の赤ちゃんが生まれ、夫を亡くしたばかりで育児に多忙だった彼女は、「ダイア」と名付けた娘に、大やけどを負わせてしまったのです。
そのダイアこそ、美月でした。
黄色いシー太の絵を描いていたダイア。
その時、大声で泣き叫ぶダイアの泣き声がフラッシュバックします。
茉奈美が探していたのは、「ダイヤモンド」ではなく、一人娘。
しかも、当時10代だった古川と国枝がダイア(加藤柚凪)を誘拐。
6年間も逃亡しながら、娘のダイアを探し求めていたのです。
そして、茉奈美は実の娘、ダイアである美月を狙っていました。
美月は既に、茉奈美と顔見知りなので、「ママにお願いされた」と嘘をつき、美月を連れ出しました。
安西家を訪ねた右京と亀山。
国枝祐介の保護司だったことをまず、安西に追求。
6年前に古川雄介が茉奈美に殺された事、国枝に脅迫されて、アリバイ作りに加担した、安西正則。
さらに、菅野茉奈美について触れ、国枝と古川に誘拐された赤ちゃんが、美月だと触れました。
国枝は6年前に赤ちゃんだった美月…「ダイア」を少しの間、預かる事を国枝に無理やり頼みました。
国枝に過去のことで強請られていた安西は、妻にも、美月の事実を伏せていました。
警察に公園で捨てられていた赤ちゃんだと美月を偽り、子供が長い間できなかった安西夫婦は、深月を養子に。
美月を水族館へ連れて行く茉奈美。
我が子、大愛(ダイア)と過ごす時間をもう一度作るように、水族館にいる茉奈美。
夫を癌で亡くし、悲しみの中にいた頃、不注意でダイアの首の後ろに火傷を負わせてしまった、茉奈美。
茉奈美は実の子供との時間を作りたくて、美月を誘拐。
彼女に真実を告げるものの、美月は彼女の言っていることが理解できません。
思わず、「おばさんなんて大嫌い」と言い、美月の首を絞めようとしていました。
そして、右京と亀山に止められ、美月は警察に保護。
「ごめんね・・・美月ちゃん、おばさん嘘ついちゃった。ひどいことをしてごめんなさい・・・本当にごめんなさい」
「おあいこだね」と、大愛。
「大きな愛と書いて、大愛(だいあ)。」
「いつか彼女が美月ちゃん・・・いえ、大愛ちゃんと再会できると良いですね」
右京と亀山は時が経ち、美月と茉奈美が実の親子として温かく再会できることを願い、現場を後にするのでした。
相棒21 10話感想・みどころ
実の娘、大愛(ダイア)を6年間も探し続けた、茉奈美。
癌で夫を亡くして以降、母子で生きていくことに不安や、悲しみから立ち直れなかった茉奈美が起こした不注意。
可愛い娘の肌に、火傷を負わせてしまった消えない罪悪感。
ふっと公園で休んでいた時に、大愛を古川と国枝に誘拐された新たな悲劇。
安西家の養女となった、大愛は、美月として生きていて、実母を名乗っても、彼女にとっての茉奈美は知人の大人でしかないなんとも複雑な切なさがありました。
「あなたは私の本当の娘なの。6年間、あなたを探し続けてきた。あなたの名前は美月じゃなくて、ダイアだ」
そんなことを少し顔見知りになった程度の大人の女性から言われた美月が、混乱して大嫌いという言葉を口にしてしまうのも分かります。
たとえ傍からは、孫と祖父母にしか見えなくても、安西夫婦が親である美月にとっては、「ママのところへ帰りたい」と言いたくなりますよね。
よその夫婦との生活に馴染んでいて、実の母よりも安西夫婦を選ぶ我が子に苛立ちを感じる茉奈美の複雑な心も共感。
思わず、美月・・・大愛の首に手をかけようとした矢先、右京と亀山が駆け付けてくれて本当に良かった。
でも、美月の出生の秘密を隠して、養子にしていた安西正則の行く末も不安が残りますね。
安西家で美月が健やかに育ち、茉奈美が出所してから、成長した美月と今度は温かな再会ができることを私も願います。
さて、次週の放送は、2023年1月1日です。