相棒21 5話あらすじネタバレ
大学構内に爆発物を仕掛けた男が、警察を挑発する動画を送信してきました。
男は顔を隠さず、自ら素性を明かし、犯人は問題の大学に籍を置く、平山翔太(山本良助)であると判明。
城南大学3号館に爆弾をしかけ、次の爆弾で死者が出ることを予告。
サイバーセキュリティ対策課の土師太(松崎亮太)は発信元を特定。
「悪い奴ほど、よく眠るって本当ですね・・・三沢先生」
大学の教授、三沢を誘拐して気絶させたことを悪びれもしない、平山。
ポンプや配管に取り付けるチェックバルブが平山の部屋に残されていました。
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、同大学で先月、女子学生、森原真希が実験中に死亡する事故があったことを知り、爆弾事件との関連を捜査。
高圧のチェックバルブが爆発の原因。
実験室に出入りできるすべての人間に犯行のチャンスがあったのです。
実験計画書には、平山の名前があり、本人の供述も不自然だったので、殺人の可能性も疑われていました。
そんななか、平山(山本涼介)が共同研究所である、准教授、三沢(山崎潤)を監禁していることが発覚。
しかも、爆弾を今、三沢に仕掛けていることを電話で伝えてきました。
そして、同じくこの事件の真相を知る、野々村教授に、大学での真実を伝えてほしい、どうして親しかった真希が死ななきゃならなかったのか公表してほしいと伝えました。
平山は、真希の死亡事故の再捜査を特命係と捜査一課の警察に要求。
チェックバルブを自宅に置いていたのも、警察に意欲を持って捜査するよう、はっぱをかけたとのこと。
右京は平山の「地球規模の気候変動に関する温暖化」に関するレポートを褒め、彼の懐に入っていきます。
そして、森原真希と三沢が元々、平山と健全な関係だったことを語り掛けました。
「森原真希さんはどんな方でしたか?」
「真希さんは一途な人でしたよ」
重い研究機材の下敷きになって3時間近く経過してから亡くなった、真希。
真希の死因を探る亀山に対し、クラッシュシンドローム、圧迫からの解放と共に毒素が体に回って命を落とす病気だと推測した、右京。
捜査一課は三沢の行方を追います。
三沢はなんと平山により、移動させられていました。
その頃、角田課長(山西惇)が、土師のサイバー対策課を訪ね、三沢の様子を右京に電話で連絡。
毛布で爆弾を隠していると言う角田ですが、アピールするために平山がそのような行動はとらないと推理。
亀山は三沢の家を訪問。
真希と平山は、三沢の家を訪ね、家族のように温かい関係だったと、三沢の妻はこぼしましす。
「今すぐ高田馬場5の7諏訪山ビルに一人で来てください。警察が来たら先生が死にます」
脅迫メールが三沢の妻に届き、亀山には知人からだと誤魔化しますが、動揺を隠せません。
右京は平山の大学で同じゼミ、谷川と女子学生に聞き込み。
ひと月前に、三沢と真希がただならぬ関係なのかと怪しんでいた2人。
研究をするにもお金に平山が困っているとのこと。
その頃、平山は三沢をアジトへ移し、真希と恋人関係だったこと、真希が実験で亡くなったのは、三沢であること、実験にかこつけて逢引したこと、三沢がチェックバルブに細工をして真希に指示を下、実験の書類には、三沢の名前が平山名義になっていた事実。
さらに、三沢と野々村が、真希を殺したことをお互いに話し合い、隠ぺいしたことで、今回の誘拐を仕組んだとのこと。
信頼してきた三沢に大きな裏切りを受け、沢山の人を平山の研究では幸せにできると言われ、心に深い傷を負っています。
「このままだと自分は、大学を辞めなくてはいけない、なぜ自分は犯罪者になってしまったのだろう?教えて下さいよ三沢先生!」
パニック状態になる平山。
同じ時間、三沢の妻、史子は夫を救うため、湯沸かしをした状態で、窓から逃げて、アジトへ。
土師は、高田馬場5丁目諏訪山ビルに、三沢を平山が監禁していることを特定し、中園参事官(小野了)に告げました。
亀山は史子が現場へ一人で逃げたことを訴えます。
三沢は、平山により、脚を縛り上げて血流を止め、クラッシュシンドロームを引き起こそうとする状態にされていました。
さらに、爆弾は三沢の体内に仕込んであり、一刻も早く夫の元へ駆けつける史子が脚を拘束した縄を解くと、毒素が三沢にまわり、目の前で史子が大切な人を喪う危機にある事を忠告。
脚の爆弾を解くと、血流が解放され、毒が全身に回り、死に至るように平山が仕掛けていました。
亀山は何とか間に合い、捜査一課の伊丹、芹澤、麗音も到着。
なんとか三沢は彼の身体の状態に対応できる病院に搬送されることに。
一命を取り留めた三沢。
のちに、三沢が出頭し、亀山は森原真希の真実を平山に告げることに。
右京は入院する三沢に同じ話をします。
真希が事故は故意に起こしたものでした。
真希の研究ノートには、1回ごとに実験データと共に、真希の心情が綴られていました。
1日の実験で使う消耗品は半端なく、学術研究助成基金制度はたった1割、今の時代、野々村研究室は、大学は予算不足でした。
共同研究に応じてくれる研究所は見つからず、助成金をもらえませんでした。
平山ががっかりする事を考えると悔しいと、真希は三沢の胸を借りて泣いていて、それが平山のゼミ仲間から、不倫を疑われていたのです。
真希はさらに、経年劣化したチェックバルブに自ら細工を加え、あえて事故を起こさせました。
研究室及び大学の困窮状況を世間に知らせるために仕組んだ、事故。
そして、研究室を早々と出るつもりが、間に合わなかったのです。
森原を殺したのは自分自身、それを野々村と話していたのは、三沢が責任を感じていたからでした。
森原が自分で事故を引き起こしたことを保身のために野々村は隠ぺい。
森原の気持ちを尊重したいと思い、真実を話せば彼女の死は無駄になる、研究室の困窮状況を伝えられるようにしたいと考えた三沢。
混乱する平山に、三沢を誤解していることを淡々と告げた亀山。
その夜、妻の美和子(鈴木砂羽)と「こてまり」の茉莉(森口遥子)の店で夕食を食べる右京と亀山。
ノーベル賞も、研究室の困窮状況は知られているものの、まだまだ対策ができないという美和子。
右京と亀山は、何とか打つ手立てがないのか、もっと研究を志す若者に、若さゆえの突っ走りが、死に至る事故にならないかを願うのでした。
相棒5話感想・みどころ
当初は、平山はなんてサイコパスなのだろう、人の心を置いていきすぎだと思いました。
しかし、彼自身の誤解と暴走が、信頼関係があった三沢教授の命さえ左右する大事件に発展したものの、亀山と右京の連携プレイで、間に合って良かったです。
大切な夫を史子が喪う恐れがあった危機を回避できた本日のエピソードは、ざわつくと同時に安堵さえ感じられましたね。
三沢と真希、平山が元々、良好な関係だったものの、大学と研究室の困窮状況、助成金を得られず、大学もろとも潰れてしまう危機が、平山を精神的に追い詰めていたことでしょう。
さらに追い討ちをかけるように、誤解だったものの、真希と三沢が極秘で不倫して、野々村が真希の死を三沢と共に葬り去ったという勘違いが、元々、善良な彼を鬼に変えてしまったのだと思いました。
研究費が捻出できれば、研究室を維持するために自らとんでもない事をして、取り返しのつかない結果となった真希は、若さゆえの行き過ぎた研究者としての暴徒でしたね。