相棒21

相棒21最終回後編 心優しい少年と屁理屈で子供思いの教師が招いた愚行

相棒21最終回後編あらすじネタバレ

警視庁にて、元相棒の甲斐亨の父、甲斐峯秋(石坂浩二)捜査権を与えられ、遺骨盗難事件を追っていた杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)。

僅かな手掛かりは、学校関係者ではないかと推理した特命係。

鉄道マニアな元鑑識で今は警察学校の教師を務める、米沢守(六角精児)に協力を求め、「13」を名乗る犯人グループが辿ったルートを巡りました。

同じ頃、亀山の次に右京の相棒だった、神戸尊(及川光博)と内調の社美彌子(仲間由紀恵)は密かに初会合を設けてそれぞれの思惑を交錯させていました。

そんななか、遺骨が盗まれた元官房室長の小野田公顕(岸部一徳)の小野田家を筆頭に次々に「13」が狙う被害者から2通目の手紙が届きました。

正義の両親、真野夫婦は、2通目の手紙に不信感を募らせていました。

身代金をSNSの「チクタク」投げ銭方式で募るという幼稚な犯行声明。

しかもアカウントごとに1万円を要求していました。

その要求を被害者13家族のうち、2組の家族が断固として拒否します。

一見は、東京の小野田家、もう一つは、真野家。

「チクタク」というSNSの投げ銭機能を知らない内村刑事部長(片桐竜次)は、中園参事官(小野了)に現代の若者文化であるその機能をそっと教えてもらいました。

真野家を訪ねた右京と亀山と、捜査一課たちは、真野夫婦に現物を捨てたことを知らされました。

その頃、角田課長(山西惇)は米沢(六角精児)から託を。

中学生の一人息子、正義【ジャスティス】(柴崎楓雅)に事件の詳細を確認。

祖父の遺骨が盗まれたことと、2通目の手紙の件について聞くと、現物を父親が燃やしていたと答える、正義。

消印はないかどうかと聞くと、消印なんて自分は見ないと答えました。

また、何かを隠していて、靴のくたびれ具合とよそ行きの違いをやんわり指摘。

「塾の講師、葛葉先生や同じ塾に通う友達と奈良に遺跡巡りの旅に出ていた」

正義は子供らしく、旅行へ行っていたと答え、右京は納得したふりをします。

引率した、葛葉(渡辺いっけい)もどこか怪しいところがみられました。

その直後、右京は角田からの着信とメールで、米沢からの提供で事件当時の犯人の足取りを示した路線図の写真を送ってもらいました。

葛葉は、塾生の子供達を連れて、遺跡巡りをしたことを指摘され、認めます。

塾生の一人が、「鉄オタ」で、両親からその趣味への無理解で、塾生の為に鉄道の時刻表を塾に置いているとの事。

元国語教師で、今は子供達の自主性や自由にのびのびすることをモットーにしているとのこと。

正義を含めた5人の仲良しグループが子供達の間でできていて、子供達を連れて奈良へ行き、土地も不慣れなこともあり、自由行動は今回はなかったと答えた、葛波。

その頃、葛葉は生徒の一人が、古い洋書を気に入って読んでいたことを思い出し、何か複雑な思いを抱いていました。

そして、寺の物置で、塾生たちが隠し持っていた骨壺の存在を、伊丹(川原和久)、出雲麗音(篠原ゆき子)、芹沢(山中崇史)に見られてしまった、葛葉。

なんと、骨壺は12個で、真野正義の祖父、晃三の物だけが不足。

真野夫婦が1万円を出し渋ったのは、晃三はDVを家族にしたり、嫁いびりがひどかったと右京と亀山に伝える、麗音。

真野の骨壺だけがないことはどういうことなのか疑問に思う特命係。

その頃、鑑識の益子桑栄(田中隆三)率いる鑑識が、12個の骨壺の状態を調べることに。

翌日。

特命係に、神戸尊が訪ね、官房長の御骨がターゲットでなくて、無事戻ってきて良かったと言います。

土師が間もなく特命係を訪ねてきて、防犯カメラに天王寺駅にて、正義を含めた葛葉塾の子供達が郵便ポストに投函している姿を確認。

しかも子供達のリーダーは、真野正義(ジャスティス)で、奈良旅行の真っ最中。

子供達をそそのかして、騒ぎを大きくしたことを葛葉に指摘すると、葛葉はそれを認めました。

焼け跡世代が日本の豊かさを滅ぼしている、団塊世代の罪は重いと独自の偏見で塾生たちを巻き込んだと指摘。

子供達を庇っていると亀山が突っ込むと、団塊の世代を糾弾した事は事実だと叫びます。

右京はここで、葛葉の年齢を聞きます。

63歳だと知ると、「先生も戦後の豊かさを謳歌してきた逃げ切り世代ではありませんか?平穏の訪れた豊かな平和な暮らしのなかで、政は人任せ。団塊の世代の人たちを糾弾する資格はないと思いますがね!」

右京の一喝に、自分が叱咤されて当然だと、反省。

伊丹は今回、葛葉に巻き込まれた子供たちの名前を聞きます。

塊、望愛(みのり)、十海人、正義ら13歳の子供達は、正義を中心に小野田官房長を含めた13個の骨壺を盗み出し、投げ銭を要求していました。

警察官の一人が、子供達を見かけて声を掛けると、正義だけを塊ら子供達は逃します。

右京はその頃、ちょっとやそっとじゃ死ななそうな正義の祖父を両親が殺したのではないかと睨みます。

さらに、右京は、この件に関して、わざと正義を含めた子供達が、13に関連づけて遺骨を盗んだ犯行を実施。

また、正義が祖父の死について真相を知りたがっており、ヒ素が検出された事、両親の過去の殺人を暴こうと、身代金を要求したのではないか、そして今、正義が逃げ回っているのは両親と決着をつける為だと推理。

ところが、真野家を訪ねた警察は、正義が連絡もつかず、梨のつぶてだと告げられて帰ります。

しかし、正義は家にいて、両親と話し合っている最中。

「自分がしたことがわかっているのか?ジャス!どこの誰に吹き込まれたんだ」

「いるんでしょ誰かが…あんたにそんなことをそそのかした誰かが」

正義はふと、家にある信用金庫からの大金を両親に意味深に見せびらかします。

「300万円です、お母さんがおろしてきていて、じいちゃんの遺骨のためです。真野晃造の遺骨を警察に持ち込まれたくなければ、300万円用意しろ 何年経とうがヒ素は消えぬと書いたのは僕です。」

両親が晃三を殺そうと計画していた話を、母親の胎内にいた時に、聞いたことだと証言するのです。

妻も自分も家庭内暴力を受けていることで、正義の父は限界を感じ、晃三を殺そうと結託。

「遺骨は渡さない!これは俺たちのものだ」と正義の父。

「もしもおじいちゃんを殺したなら、両親に罪を償ってほしいです…僕も罪をちゃんと償います」と正義。

「待っています、出てくるの・・・・ずっと待っています、そしてまた家族に戻ります。償えばそうしていいですよね」

「ごめんね・・・ごめんなさい」正義の母、亜沙子は息子の優しさで胸がいっぱいになり、泣き崩れました。

正義は望愛ら事実を知った友達にハグされ、一歩を踏み出そうとしていました。

正義は葛葉に引き取られることになりました。

事件解決後、内村刑事部長は、チクタクにはまり、若者文化に慣れ親しもうとしていることを衣笠(杉本哲太)に告げ、微笑ましく見守る中園参事官。

右京と亀山は、正義の両親が送検された場所が、小野田元官房長が亡くなった現場をふと歩いて気づきました。

その後、小野田元官房長の墓参りで、社(仲間由紀恵)、甲斐峯秋(石坂浩二)と右京と亀山が対面。

夜は、「小手鞠」にて、茉梨(森口遥子)、亀山、右京は、亀山の妻、美和子(鈴木砂羽)が作った新作料理「美和子マジック」を味わうのでした。

相棒21最終回後編感想・みどころ

小野田元官房長の遺骨を盗んだ13人の子供達。

そして、塾生たちに、団塊世代への強い屁理屈と偏見を教え込んでも、彼らの事を守るために罪を被ろうとしていた葛葉。

子供達のうち、正義(ジャスティス)は、名前通り、DVとモラハラを両親に繰り返していた祖父の死の真相を暴き、彼なりの本当の正義を貫いたと言えるでしょう。

正義が、両親が祖父を殺害した事に関して、年不相応にも感じる大人びた様子は、少し心配になりました。

彼は両親に罪を償わせること、そして、自分自身も遺骨を盗んだ事実から目を背けず、家族でまた暮らすことを望んでいるという純粋な本心が覗かれ、とても感動的でしたね。

今回の最終回で唯一、救いだったのが、正義が1歳の時に祖父が亡くなった事。

あんなに暴君で、家族とか関係なく、人にDVと女性へのモラルハラスメントをしている自分を顧みない怪物のような男と、成長した正義が出会わなくて良かったなぁ。

正義の両親も、彼に「ジャスティス」と名付けたように、お互いに助け合って生きてきたからこそ、祖父に「とどめ」を刺し、己の正義を貫いたように感じました。

右京と亀山、社、、美和子、甲斐峯秋が小野田元官房長の墓前に揃う終盤シーンや、「小手鞠」で、美和子スペシャルを味わう、右京達のほっこりするラストシーンが可愛い。

それとどうじに、相棒シリーズが、水谷さんと寺脇さんの年齢に配慮して今回の21で幕を閉じるかもしれないとまことしやかにネットで囁かれているので、名残惜しすぎる最終回でした。

また、秋に右京さんと亀山くんに会いたいな。

 

 

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