相棒22 9話あらすじネタバレ
鬼丸から脅迫を受けている、弓生。
「今まで通り仲良くやろうや」
「馬鹿にすんな!バカにすんなー!」
思わず今までのことが耐えかねた、弓生は殺されました。
弓生(赤ペン瀧川)という青年実業家が闇金トラブルでヤクザと揉め、久実のNo2の鬼丸を絞め殺す事件が発生しました。
問題の組は武闘派として知られる広域指定暴力団「扶桑武蔵桜」。
その組長、桑田圓丈(大石吾朗)は、正義に目覚める前の内村刑事部長(片桐竜次)と昵懇の仲にあり、特命係とも浅からぬ因縁を持つ人物です。
警察は弓生への報復を警戒し、実際、組の若い衆は、暴発寸前でしたが、トップである桑田は何故か静観を決め込んでいました。
伊丹は、弓生の事情聴取をし、「今回の件は裁判も検討してください」と念押しします。
鬼丸は、遺体のあばら骨が折れていたことから、心臓マッサージによる骨折ではないかと疑う、右京と亀山。
「あなた、心臓マッサージで蘇生措置をおこないましたね?殺す気はなかった‥‥そう考えられますね。」
「ええ、私はヤクザじゃないですし、人を殺すなんてしたくなかった。」
そんななか、警察は弓生の正当防衛を認め、無罪放免を申し渡します。
ふと、虎太郎という桑田の組員の一人が警察署の前に突っ立って様子を窺っていました。
組のNo2を殺されて、黙っているわけではないという右京。
桑田は角田課長(山西惇)から、鬼丸の遺体を引きとれないと伝えました。
「ヤクザの杯なんて知らねぇよ。正式に養子縁組でもしておいておけばよかったな」
「つくづく嫌な渡世だね」そう言って警察署を後にする、桑田。
「若頭が殺されてやつらも頭に血が上っているかもな。もしなにかしたら淡々とぶっ潰すだけ、仁義なき戦いだよ」
角田は事情聴取から早くも危険を不安視していました。
その頃、若頭補佐、虎鉄が銃と報酬をある男~受け取っていました。
桑田の組では、遺体引き取り処分に組員たちと困っていました。
「鬼丸の兄貴を殺した奴はどうなります?」
「正当防衛を主張していたけど、無罪放免になるかも。」
桑田、虎鉄は複雑な心境です。
組員たちに金平糖を食べさせますが、余計なことをしないよう、口封じ。
検事の階真人を訪ねる右京と亀山は、今回の状況がとても手厳しいことをほのめましました。
急に、鬼丸の遺体の身元を桑田たちが引き取れる状況になりました。
「解散式はいつにするんだ?頭を亡くした今こそタイミングじゃないのか?まともな弔いはできないだろう、年貢の納め時だな、桑田」内村。
「鬼丸の件、しっかり礼を言っておく、じゃあな」
桑田は内村とのリモート中継を切りました。
亀山の妻でジャーナリストの美和子は、弓生祟智(赤ペン瀧川)を追いかけますが、途中で、亀山と右京が呼び止めました。
弓生が一人でいると復讐の対象にされやすいと内村刑事部長から聞いていたのです。
弓生は、警察の保護下から離れることにしました。
そこで、内村は、右京(水谷豊)と、亀山(寺脇康文)に、弓生の身辺警護を指示しました。
ボディーガードとして関わることになった、特命係。
弓生が乗る特命係の車を追跡する、虎鉄。
彼の身体検査を軽くした右京。
「弓生祟智に伝えてください、ゆっくり眠れって」
虎鉄はそれ以上、何も言わず去って行きました。
捜査会議では扶桑武蔵桜が、桑田、弓生、鬼丸の件で深刻な状況に。
内村刑事部長が絡んでいることもあり、見事な連携プレイが働いているかもしれないとのこと。
お寺の住職を訪ねた桑田。
鬼丸の遺体を管理する彼は、桑田ととても癒着していました。
「香典はちゃんと持って来いよ、敵が攻めてくるかもしれない。」
ふと、虎鉄と虎太郎が訪ね、右京達に追跡されていることを報告。
虎鉄は虎太郎の失態のお仕置きで、本堂であるにも関わらず、暴力を振るいます。
弓生は右京と薫に今回の事件の背景を聞きました。
「ここの事業はソーシャルネットワーキングのゲーム会社でした。まさか花丸がヤクザだなんて…」
「相手の正体を知った時点で身を切るべきでしたね」と亀山。
高校生にも人気のスイーツアプリなどを取り入れている弓生のソーシャルネットワークサービスの企業は、鬼丸がヤクザだと走らずに、資金繰りでピンチだったこともあり、彼とビジネスで繋がってしまったのでした。
「彼奴の要求額がどんどんエスカレートして、こっちの業績を見ながら額を吊り上げていく、支払う額以上に、精神が持ちませんよ。立ち向かったものの、軽く跳ね除けられましたよ」
「で、怒った鬼丸がテーブルの果物ナイフを取った」
「ナイフ振り回すヤクザによく立ち向かったね」
「無我夢中で、あいつの首を絞めていました。床に落ちていたナイフは記憶がありますが、どうやったか…」
「あるいは鬼丸自ら捨てた可能性もありますよね?一喝して用済みとばかり投げ捨てた。だからといってあなたが命の危険を投げ捨てたとは思っていませんよ」
「鬼丸がナイフを捨てたから君も立ち向かえた?」
「そうかも。そうだったのかもしれません…」と、弓生。
その頃、虎鉄は、桑田の家族の家に呼ばれました。
桑田には孫娘もいて、ぬいぐるみやおままごとのおもちゃが置かれています。
家族には出かけてもらい、虎鉄と話し合う、桑田。
「虎太郎の奴、まいったな。女房には員が含めて実家へ帰したんだろう?おい、とっとと出さねぇか!お前たちの気持ちはよくわかる、かけがえのない若頭を殺されたんだからな、俺にとっては倅だ、長男だ。」
次に銃を見せると、虎鉄の銃を預かります。
「ヤクザが銃を使う時は急所を狙うことが必要だ。これ、没収な?」
「敵、とらないんですか?」
特命係は自宅まで、弓生を送り届けました。
虎鉄と虎太郎は桑田から、「潮時だ」と告げられ、彼が弓生への鬼丸の敵をとらないことでショックを受けました。
美和子は翌日、虎鉄と虎太郎に取材。
「あんた俺たちを炊きつけに来たの?もうお帰んなさいよ、お疲れさん。」
右京と亀山は、返却された鬼丸のスマートフォンを所持している虎鉄から着信が。
さっそく、虎鉄と慎重に話をします。
「お話というのは…」
捜査一課の伊丹、芹沢、出雲も同行。
「おっと、今日所かまわず喫煙はぺけか」
「今度、変な真似をしたら構わず撃つわよ?」
「鬼丸の兄貴を殺した落とし前、つけてくれないかな?兄貴の葬儀にお線香の一本でもあげてくれねぇかな、それで手打ちだ。」
一課に付き添われながら、虎鉄と対面した弓生に条件を出した、虎鉄。
右京、亀山、美和子は、茉梨(森口遥子)の店「花の里」で飲み、弓生に虎鉄に出した「手打ち」の条件がヤクザの弱体化ではないかと、話します。
桑田ら一派は解散に向けて、他所の組への移動が始まっていました。
その頃、内村刑事部長は、中園参事官(小野了)と喋っている間、階段から足を踏み外して転倒してしまいました。
部長はまたしても搬送。
医療機器に繋がれているなか、内村は桑田が幽霊になって出て来て、「自分らしく生きてみようや、なぁ、内村」と語りかけているように感じていました。
鬼丸の通夜。
角田は内村刑事部長の安否を心配しています。
右京、亀山、弓生は、先に葬儀会場へ。
亀山は、虎鉄、虎太郎、桑田のボディチェックをしてから中へ。
「顔、みてやってくれねぇか。守り刀って知っている甲斐。死に際を守るため、手元に置いているんだ。」
次の瞬間、桑田は弓生を撃とうと銃を向けました。
鬼丸の遺体に凶器を忍ばせていたのです。
「敵は俺がとる、これが潮時かもしれねぇな」
あらかじめ桑田は、虎太郎、虎鉄に告げていました。
その後、右京と亀山は相手がヤクザでも素手で立ち向かった行動力から、弓生に鬼丸べの殺意が芽生えたこと、ナイフの件を鬼丸に押し付けた事を、弓生に追求。
弓生祟智は認めました。
検事の階真人(辻本祐樹)に伝えると、彼は冷淡にこの件をあしらうのでした。
桑田一派は解散。
そして、退院した内村刑事部長は、元通りになり、従来の横柄な態度に戻ってしまいました。
相棒22 9話感想・みどころ
内村刑事部長とよくリモート中継をしている、ヤクザ組長、扶桑武蔵桜の組長、桑原。
彼の組の№2だった鬼丸が、ビジネスで金コマになってしまったために、鬼丸と関わった弓生との殺人事件、そして、扶桑武蔵桜の解体という濃密な内容でしたね。
弓生も気が弱いところもありながら、ヤクザで身長差のある鬼丸に立ち向かっていくのは凄い。
しかし、無我夢中で彼に締め技をかけて殺してしまったのは良くなかったですね。
正当防衛が主張しづらい案件といえました。
後半は久々の登場となる、内村刑事部長。
このまま、「綺麗な部長」でいてくれたらよかったのにって思います。
特命係にも寛容的になり、正義に目覚めた部長がいつも怒鳴りつけてパワハラの被害に遭うことが多い、中園参事官に対しての喋り方も落ち着いていて安心して見れていたのになぁ。
改心のきっかけになってしまった、頭を殴られ、ぶつけた事故。
今回は、警視庁の階段から転落。
生死の世界を彷徨う中、「自分らしく生きろ、内村」という、なぜか幽霊姿になっていた桑原の言葉に感銘を受け、意識を取り戻した、内村。
その「自分らしく」がまさか元通りの部長になる事とは。
相棒ファンにとってはいつもの平常運転の部長が良いという声もありますので、一件落着でしょうか。
桑原は、鬼丸の葬儀に、特命係と弓生を来させて、鬼丸の敵討ちを終えてから組を解体させる意思がとても伝わりました。
間一髪、右京が桑原の腕を力ずくで取り押さえたことで犠牲者が出なくて良かったです。
次週の放送は、元旦です。
なんと、あの、甲斐亨の息子が登場します!甲斐亨にも久々に画面のなかで会いたいものですね。