相棒23

相棒23 2話 相棒を喪った警官の歪んだ正義と汚職議員の闇

相棒23 2話あらすじネタバレ

右京は警視庁の歴史をまたまとめる仕事をしていたところ、総理大臣の藤原(柴俊夫)が遠隔操作された爆弾で、式典中に襲撃される事件が発生しました。

議員殺害事件から続くこの状況は、1990年代初頭、当時内務卿だった、大久保利通と、伊藤博文が相次いで殺された事件に通じるようなものがありました。

「市販薬で作った爆弾だな」

「リモコンで起爆させたものと思われがちですがフリーWi-Fiを使っていますね」

鑑識の益子(田中陸三)と、サイバー対策課の土師(松崎亮太

警察は犯人の狙いすら掴めずにいました。

一方、臨場の痕跡から、テロ事件に闇バイトが使われていた可能性にも辿り着いた、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)。

「寄せ集めの爆弾、サンダル、カメラはない」

右京は意味深に爆弾が作られた状況を簡単に整理し、亀山と同じく、独自の捜査を行う事にします。

芦屋議員の暗殺事件とある人物の関連性を知りました。

警察はその線で捜査を進めますが、右京は腑に落ちません。

「まずカメラですがネット経由で起爆できるなど矛盾した行為です。何者かにカメラを持たせて起爆したのでは?市販品を寄せ集めた爆弾、安全に手に入れるには誰かに買わせるしかありません。樹脂製のサンダルについてこれから犯罪をするには動きづらい。目的を知らされてないのではないでしょうか。これらのことから闇バイトの犯行ではないかと」

右京の考察に納得する、亀山。

時を同じくして、亀山薫の妻で帝都新聞記者、美和子(鈴木砂羽)は、藤原総理の言葉に納得がいきません。

「芦屋くんに裏切られたと思ってません。これからは本心でいきたいと思っています。」

警視庁では、闇バイトをしていた男を取り調べている捜査一課の、伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、麗音(篠原ゆき子)の間に割り込みました。

「俺は植物を育てようと買っただけです。爆弾については指定されたロッカーに置いておけって言われて」

その後、路線バスの防犯カメラを職員に見せてもらい、破門になった反社組織の男がそのロッカーに向かう映像を確認しました。

「あれが俺らが捜していた第4の男、なんすかね」

しかし、捜査一課が取り調べても、男は黙秘します。

「全く、殺人事件だってのにやってられないよ!あ、中野事件の犯人死刑執行したんだってな。今回どれくらいの罪になるのかな。未遂だけど議員と総理暗殺だからな」

「今回の犯人は闇バイトで集めた若者を直接加担させています。同一犯とは思えないのですあ」

社美彌子は藤原総理に会っていました。

「先日のスピーチで支持率が回復したようですね」

「不思議ですよね、むしろこちらに不利な話をしただけなのに」

「誠実さが伝わったのでしょう。芦屋議員が総裁選に出馬予定だったことに驚かれなかった理由も分かりました。」

「私がダメだったら自分がだと、芦屋だったらそう思うはずですからね。しかし今になって芦屋の派閥はほとんど利根川派に吸収されてしまった。ただもう未練はありませんよ、芦屋に恥じないように最後できることを精一杯やるだけですよ。」

「総理、今でしたら解散してもいいかもしれません」

そんななか、高田(加藤清史郎)が勤務する交番を訪れた、特命係。

「あのもうすぐ上がりなので、議員事件の現場に同行してほしいです。杉下さんの捜査を学んでみたいんです。」

芦屋が殺された日に宿泊先のホテルを出てから何者かに刺された状況を整理します。

定宿で馴染みのバーに行く芦屋の行動を確認する右京。

ホテル滞在時間は1時間。

ホテルへの帰り道、何者かに刺された芦屋は、中野無差別殺人と同じ事件で使っていたナイフです。

「簡易宿泊所でもらったおにぎりの包み、神尾絞、試食品が入った袋を現場にばら撒いた。」

「ゴミ箱から盗んだのに?」

次に、現場の道路に血が点々としたことについて話す、高田、右京、亀山。

「犯行時に傷を負っていたと?」

「付近を当たってみたのですが、病院から怪我の急患があった報告はありませんでした。」

「この場所だけに血痕が残っているのも不自然ですね」

その事件に関連した男性、警備員の日高が入院している病院をあたる3人。

「事件に巻き込まれて退職したという話でした。知事狙った後に刺したって。日高さんは元警察官で今は警備員だったですよ。当時も歩くのがやっとだったんですよ。その時、一般人を庇って刺され、慢性的炎症から肝臓がんになって…。弟さんがそれまで世話をしていましたよ。本来ならホスピスに切り替えている状況です。」

日高を診察した医者は語りました。

その後、当時、日高が事件に巻き込まれた事で、警察を辞めさせられたのでした。

さらに、日高には弟はいなく、病院に見舞いに来ていた男が怪しいと睨む3人。

「亀山さんはどうやって特命係に入ったんですか?僕も入りたいです」

「いや特命はなんていうか…あ、傷って言えば、あんな返り血を浴びたのに不自然だよな。どこかで着替えたかも?」

犯行に及んだ犯人が着替えた可能性を考える2人。

「着替えた?」

犯人の残した痕跡を追うべく、誰もいない工事現場へ向かう2人。

「ライト持っているか?」

「はい」

「あ!ガスが漏れてる」

間もなく、2人の動きに気付いた犯人が薫と高田を南京錠をして閉じ込めました。

なんと室内はスマホのWi-Fiが通じません。

「なんか息苦しくないですか…」

「ガスが充満してくるな」

「あ、そうだ、僕なら換気口から出られるかも!」

右京はまだ、日高が入院している病院いました。

病室で意味深なメモを見つけた右京。

その頃、換気口から出ようと奮闘する、高田と亀山。

「ダメだ、開きません。もし右京さんがこのまま来なかったら…それに杉下さんが来る証拠なんてないじゃないですか。」

「俺らと連絡が取れなくなったら、何かあると思うはずだ。大丈夫だ、俺は杉下右京という人を知っている」

ガスが喉に入ってきた亀山と高田は苦しみますが、右京の声が聞こえてきました。

「亀山くん!亀山くん!」

「右京さん!」

「杉下さん!」

「亀山くん!」

右京はドアの南京錠をようやく手で解除し、2人は出れました。

「どうしてここがわかったんですか?」

「電話がつながらないので、電源が通じない地下にいる、あまり考えずに行動するのが亀山くんですから」

その夜、藤原総理の警護に当たっていた仁科に声を掛けた右京。

藤原は若き議員を応援します。

「頑張ってるよ、期待している。」

「有難う御座います。」

「お互いこれが終わらないことには仕事になりませんね」

右京と亀山は、今回の犯人があの地下室に戻ると想定して待ち構えます。

やはり仁科でした。

「芦屋議員を殺害し、制服を着替えた後、勤務に戻った。」

「なぜあなたが殺したか、6年前の中野無差別殺人事件ですね?日高さんと同じように勤務にあたっていたから。」

「警察官になりたかったけど同じ交番に配属されたのも運命だと思っていました。なのにあの事件の時、あれが刺さったら死ぬと思ったら足が…動けなかった。僕の方が犯人の近くにいたのに。」

「その後、日高さんは退職されましたね?」

「理由は聞かされていません。」

日高と最後の会話を振り返る、仁科。

日高は警察官を中野事件の影響で辞めさせられ、それに納得がいかない仁科。

「後悔はしていない、市民を守るのが警察官の役目だから」

「辞めるのは俺のほうだ」

「辞めるなんてもったいない。お前は続けろ、俺の代わりにな」

現在、仁科は右京と薫に日高への後悔した思いと犯行動機を語り続けます。

「それから6年経過してあいつが倒れました。その時、事件の傷が原因で日高がもう長くないことを聞かされました。その時知ったんです。」

「中野事件があった日同じ館内で芦屋議員のパーティーがありました。そちらへの警備を優先したために事件が起きた。」

「彼奴は辞めたんじゃない!辞めさせられたんだ!どんどん弱っていく彼奴に何もできなかった。また事件の時と同じ。芦屋議員が偶然、警備中に同じホテルにいた事を知りました。運命だと思いました。あの時、一歩も動けなかった罰だと…何度も刺したのに、僕を睨んだ。殺したのは国家院長だったからです。あの人じゃなくても良かった。日高はなぜ、殺されなければならない。警察官は市民を守らなければならない!でもその結果、彼奴は杏奈眼に遭って、犯人は捕まらないまま。正義って誰が決めたんですか?あのままじゃ終われなかった。あいつの命に意味を持たせてやりたかった!」

悔いを残した、日高のメモは、右京が見つけた者です。

「あなたの真の目的は、神山死刑執行でしたか。だからこそ中野事件の模倣犯のように書き込んだんですね」

彼がネット掲示板に書き込んだ「主」でした。

「仁科さんはそのことを知っていましたか?」

「さっきは話したメモ現場に落としてきた。お前と組めて良かったよ。俺の人生も終わりだ。」

「その日高さんは事件当日、倒れて、ICUに搬送された。」

日高が重篤な体を押して、現場へ向かい、その時、彼の吐血が芦谷議員殺害の道路に流れ落ちてしまったのでした

「そしてついさっき、残念ながら息を引き取ったよ。」

「信じたかった正義に裏切られパートナーを思うあまり罪を犯し、死期を早めてしまった。残念でなりませんね。」

真実を知った仁科は、相棒の死に半狂乱になり、拳銃で自死を図ろうとします。

「ふざけるんじゃない!そんなことに使う道具じゃないだろ!」

右京は誤発砲する仁科を厳しく叱り、彼の自死を思いとどまらせました。

そして、芦屋議員を殺した犯人が現役警察官の仁科だと知った、衣笠副総監(杉本哲太)。

政界を裏で牛耳る、衆議院議員で、自政党幹事長、利根川(でんでん)の周囲も不穏な動きが…

「藤原君の事件については知らない。そんな犯罪者の言う事信じるの?身内びいきじゃないよね?」

「2つの事件を同一犯と考えるのは無理で、工藤という暴力犯が認めました。動機は政治的信条の相違からだと。」

「ここで一気に、解決したわけだ。話ってのはそれ?」

「ここからが本題です。当時は藤原内閣支持率は次の総裁選で後退がささやかれるほどでした。捜査や報道により、芦屋議員に注目が集まると支持率が下がる。事件発生直後、学生時代からの盟友であるにもかかわらず芦屋議員を遠ざけるようなスピーチでした。ところがその後、今度は藤原総理が襲撃されました。」

「九死に一生を得た彼は以前と真逆のスピーチをした」

「その後内閣支持率は回復しました」

「あのスピーチは良かった。党としてはひやひやしたけど、彼の本心が国民の心に響いたんだろうね、大したもんだ。」

「社美彌子さんと会われていましたね?なにか話されていましたね?何を話されていましたか?こう考えるのは如何でしょうか?あなたは社さんを呼び出し、ある策を授けた。」

利根川が社を呼んだ理由も明らかになりました。

「君を呼んだのは処方箋を授けようと思った。民衆には政策より観衆だ。この国の人達は優しいの、お涙頂戴するんだよ?」

「あなたの読みはあたり、支持率回復。藤原総理に芦屋議員との絆を語らせ、国民の同情を買う。藤原内閣の支持率上昇に乗じ、解散総選挙まで行い、一気に党の勝利にまで導こうとしていた。今回勝利すれば4年間、与党でいられる。総裁が誰か等より党が政権を握り続けることが最優先事項だったのでは?」

「何か私が悪いことをしたみたいに言うが、党員として当たり前ではないのかね?」

「勝負に踏み切るには最後の一手が必要でした。」

「だから工藤を使った」

工藤を手引きして、爆弾を式典で仕掛けるように裏で教唆していたのは利根川でした。

「そして解散選挙が始まった」

「馬鹿な!工藤がそう自白したとでもいうのかね!だったらただのもうそうじゃないか。勝手にしろ!その男も覚悟を持ってやったんだろうしね。選挙中で忙しいんだ!話は終わりだ失礼するよ!」

「もう一つだけ!よろしいでしょうか。芦屋事件の真の狙いは?中野無差別事件の犯人を死刑執行させることでした。生活困窮者の犯行に見せかけ、SNSを通じて世論を扇動しようとしました。」

「私が知るわけないでしょ!いい加減にしてよ!そもそもなんか問題があるの?死刑ってのは判決から6カ月以内の執行が原則でしょ?!」

「ええ、しかし万が一、政局と党利党略のために使われたのだとしたら、それは果たして正義と言えるのでしょうか?」

右京と亀山の追求に怒る、利根川。

「ああ、うちの妻フリージャーナリストでして、もしこんなことが記事になったら選挙にも影響が出るんじゃないですかね」

「思い上がるなよ!警視庁は政府を守るために作られたんだ!正義?末端の兵隊の考える事じゃない!大人しく上に従ったらいいんだ!俺がお前らを全部消してやる」

「思い上がってるのはあんただろ!キングメーカーって持ち上げられて。」

「もう一つ教えてやる、権力は口で言っても従わないバカを従わせるためにあるんだ!」

「どういう意味でしょうか?」

「全部の力を使って君を消すってこと」

「世にきょう悪の徒なきを得ず。人にきょう悪の心なきを得ず、ただ警察の手眼を持ってこれを抑制するのみ。…どうぞお好きになさってください。どこまでも追いかけて必ず真実を明らかにしてみせます。」

その夜、亀山美和子は、「花の里」へ。

「こうやって…芦屋議員への献杯ですって」

「甲斐さんが?」

「芦屋議員はいろんな噂があった人だけどとても大真面目な人だったみたいよ。もしかしたら一緒にやれたかもしれなかったな」

「だから特命係に頼んだのか。せめてもの供養」

翌朝。

「利根川議員が言うように警視庁は政府を守るために作られている。正義と正義がぶつかり合い、悪になることもある。」

「正義は誰もが見失ってしまう時があります。そんな時の為に相棒がいるんじゃありませんか?」

「あっ、そうでした。」

報道が流れ、利根川が総選挙の最中に引退することになりました。

「総選挙の最中に引退とは?」

「だから辞めるんだよ!」

記者のインタビューに悔し紛れに怒る利根川なのでした。

「今日より明日はきっといい日になる…そう思いたいですね。」

高田を訪ねる、右京と亀山。

「実は今回の事件もあって希望していた刑事課で働くことになりました。亀山さん済みませんでした。僕どこかで杉下さんの相方は自分のほうだと思っていました。でもそれは間違いだって気付いたんです」

「僕の経験からですが、君も相棒を見つけるべきです、君自身の。」

会釈をする高田と彼の頑張りを見守るように去っていく、特命係。

その夜、右京はようやく警視庁150年史のデータ入力がようやく終わりました。

「右京さん、サシで2人で行きませんか?」

「良いですね」

右京と亀山は警視庁の歴史を記録する仕事が片付き、事件解決を祝って、花の里へ向かうのでした。

相棒23 2話感想・みどころ

正義は時として悪となる…。

警視庁150年の歴史が物語るように、相棒を目の前で助けられなかった、仁科の日高への懺悔の気持ちは、彼の心を引き裂くほどつらかったです。

芦屋議員への身勝手な殺人動機と、後追い自殺を試みようとする彼に、右京の激高が効いて良かったです。

日高の死を十字架のように背負う仁科も、罪を償い、更生できることを願いたいですね。

そして、でんでんさん演じる、利根川議員がとにかく悪どすぎて、良い意味で、脳裏に焼き付きました。

「権力は言っても聞かないバカに言うことを聞かせるためにある。君らを全部消してやる」

「ライオンの隠れ家」では、人情味のある優しい店主を演じているでんでんさんが、同一人物とは思えない程の名演でしたね。

こんな不正だらけの議員、いつかまた何かしでかし、こそこそと罪を隠ぺいしてもらうに違いないと思っていましたが、自ら引退するとは…。

結局、利根川議員は一人で闘えない弱虫でしかなかったです。

相棒の死を悲しみ、正義とは何かに思い悩んで、悔しさから過ちを犯した警官の涙と、己の保身しか頭にない冷酷な議員にフォーカスが当たり、見応えある2話でした。

 

 

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