アンサングシンデレラ

アンサングシンデレラ2話 素直になれない親子とシングルマザーの苦悩

アンサングシンデレラ2話あらすじネタバレ

みどり(石原さとみ)は、この日も入院患者がきちんと薬を飲んでいるか、後輩のくるみ(西野七瀬)と共にチェック。

前回登場した患者の小春(穂志もえか)は退院できそうな傾向に。

先輩の販田聡子(真矢ミキ)早く調剤室に戻るように注意されました。

患者と少しでもコミュニケーションをとるために、早足で病棟をせわしなく動くみどり。

ふと、入院患者の一人、大宮清(小林陸)とその娘、篠原麻利絵(大後寿々花)が口論している様子が気がかりになります。

2人の苗字が違うことから関係性を聞いたみどりは、彼らが親子だと知ります。

 さらに、みどりは、入院前に飲んでいた薬はないかと大宮に尋ねたところ、「知らないよ!そんなもの!」と大宮はポーチを持参でトイレに行ってしまいました。

 そこで、みどりは麻利絵に清の体調の変化について尋ねたところ、麻利絵すらも分からないと答えます。

 20年ぶりに再会した2人。

 実は大宮は20年前に、事業に失敗して家を出たことで、娘、麻利絵と確執が。

 麻利絵(大後寿々花)は結婚を控えていて、相手の両親も麻利絵と大宮の過去を受け入れてくれていました。

麻利絵の母は病気で他界。

「大宮さんに来てもらって」は母からの遺言でした。

 調剤室では、販田(真矢ミキ)が走り込んできて、なにやら大慌てで駆け込んできました。

薬剤部の薬剤師たちに向け、厚生労働省の麻薬取締官が医療麻薬の管理調査の為に訪れるとのこと。

病院で扱う医療用麻薬が、適切に管理されているかの確認の為でした。

刈谷(桜井ユキ)は、調剤室にある医療麻薬と帳簿を照らし合わせ、薬の量が帳簿と合致することを確認。

聡子は保管上場を調べるため、工藤虹子(金沢美穂)羽倉(井之脇海)を連れ立って調査。

 そんななか、病院の外で大宮清が倒れて意識不明に。

瀬野(田中圭)らと共にみどりは、医師のヘルプをしながら、清の処置に応じますが清の症状は重篤で・・・。

いっぽう、聡子たちは薬剤管理室に保管された薬剤の数が足りない違和感に気付きます。

 足りない薬は、フェンタニル。

 荒神(でんでん)が医師の指示の元、持って行ったことが発覚。

くるみ(西野七瀬)が慌てて、金庫にフェンタニルがあり、無事、見つかる。

麻薬取締官、通称「マトリ」による調査が進む。

 マトリの高野達をマジックで和ます荒神。

 問題なしと判断したマトリ達。

 ロペラミドを服用していて、その影響で不整脈を起こした。

 ロペラミドの不整脈を緩和させる薬を投与し、回復。

 辰川が働く中華料理店「娘娘(にゃんにゃん)亭」で夕飯を食べる葵、聡子、刈谷、くるみ。

 ここで、刈谷は葵の行動が患者に加入しすぎていて、薬剤師の点数を稼いでいない、患者の為にはならないと葵は自己満足なところがあると指摘。

 刈谷がさっさと帰り、病院薬剤師の仕事に関心のある、小野塚が登場。

小野塚(成田凌)が言うには、刈谷の言う事は正論で、感動したとのこと。

 刈谷は葵に冷たく当たりますが、実は、真央と礼央親子のことを気にかけていました。

礼央は、まだ幼くて、苦みのある粉薬の抗生剤を嫌がります。

他の医師からも、礼央の年齢によると錠剤は誤飲の危険性があり、粉薬を錠剤に変えられないと言われてしまいました。

「頑張ってください」という医師からの言葉も、母親としての努力不足を指摘されたような感覚に陥る真央。

礼央はそれでも粉薬を嫌がり続けます。

そこで、ジュース、チョコアイス、甘味のある粉薬を使って使用してみることを思いつき、葵にそれらのアドバイスを任せました。

礼央と真央(佐藤めぐみ)に、ジュースといつも礼央が飲んでいる粉薬を使うと、苦みがさらに強くなり、味覚が敏感な幼い礼央にはデメリットだと指摘。

シングルマザーで子どもを育てている薬剤師の先輩からの伝授だと言う葵。

それは刈谷のことでした。

礼央と真央親子の件が解決してからは、回復した大宮の対応に追われる葵。

まず、葵は、大宮が右足に骨肉腫を患っていること、それから、抗がん剤の副作用を抑えるために下痢止めのロペラミドという薬を他の病院から処方されていたことを伝えます。

術前化学療法として、抗がん剤のシスプラチンを使っていることも指摘。

麻利絵に病気のことを知られたくなくて、葵にも麻利絵にも隠していました。

下痢止めのロペラミドを大量に摂取した影響で、不整脈を起こし、心臓が止まっていた大宮。

その状況を伝える為に、麻利絵をあえて呼んだ大宮。

大宮は激怒しますが、薬剤師として、誤った薬の使い方をする患者を見過ごせないと声を強くする葵。

麻利絵はそんな父に、自分で勝手に物事を解決しようと背負い込むこと、行動するなと声を荒げます。

麻利絵の優しさを理解し、親子の和解をした大宮。

今回のことで、葵を薬剤師に指名。

麻利絵に支えられながら、今回起こした騒動により、今後の副作用やそれを緩和させるための飲む薬が増え、闘病がより厳しくなる大宮。

それでも、麻利絵の結婚式に無事、参加することもでき、親子は新しい一歩に踏み出すのでした。

アンサングシンデレラ2話感想・みどころ

大宮親子は実の家族ながら、どこまでも不器用でぎこちない親子ですね。

でも、お互いに気遣いすぎて、素直になれなくて怒ってしまうところはそっくり。

麻利絵の結婚相手や両親が、大宮の病気のことや、大宮と麻利絵の間に起きた複雑なトラブルを理解してくれる人で本当によかった。

葵と刈谷はぶつかり合うし、刈谷は葵以上に人に対して厳しいけれど、本当は根が優しくて、とくに自身と同じシングルマザーの真央に共感し、自身の真央への態度を改めていたところもみられましたね。

葵を頼って、どうしたら苦みの強い粉薬を飲めるかの対応を任せたところは、葵を信頼している証だと思いました。

それと、シングルマザーの苦悩が今回のエピソードは如実に伝わり、どんなに精一杯頑張っていても、周囲からの「頑張って」や、大人の都合で夫と別れたことに関し、子どもに不憫な思いをさせている罪悪感・・・。

刈谷が自身もシングルマザーだからこそ、服用された粉薬の苦みから飲んでくれない息子、礼央と彼に困り果てて苛立つ真央の苦悩を誰よりも敏感に感じ取っているなと思いました。

ジュース・チョコアイスクリーム、甘味のある粉薬と礼央がそれまで飲んでいた薬との比較のアイディアはさすがです。

葵が説明したジュースと礼央がそれまで飲んでいた薬と合わせると、味覚に敏感な子どもの礼央には刺激が強すぎて大人でも飲めないのだなという薬学知識は少し為になりますね。

ラストで、大宮親子がバージンロードを歩く様子は涙が止まりませんでした。

次回は、「相棒」の青木役や、昨今では、「探偵由利鱗太郎」の殺人ピエロ役でおなじみの浅利陽介さんが、「青木」の時とは真逆の、子ども思いな小学校教諭を熱演!

 

 

 

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