アンサングシンデレラ1話あらすじネタバレ
葵みどり（石原さとみ）は萬津総合病院薬剤部に勤務している薬剤師。
緊急センターで蜂に刺された患者への投薬を薬剤部部長の瀬野章吾（田中圭）とサポートにあたっていました。
そこに、薬剤部部長の販田聡子（真矢ミキ）が新人の相原くるみ（西野七瀬）を連れてきました。
くるみは聡子について回りながら、みどり含めた他の薬剤師、羽倉（井之脇海）、工藤虹子（金沢美穂）、刈谷奈緒子（桜井ユキ）らの仕事の大変さを伝えています。
とくにみどりは、くるみと共に、友達の助言から今飲んでいる薬に副作用の恐れがあると訴える高齢者女性の患者、クレームを言ってはお饅頭を食べる関西人の中年男性患者、薬をきちんと服用することを忘れる若い女性患者（穂志もえか）などを対応。
心肺停止状態の患者、峰田のマッサージを受けるなか、みどりは患者が日常服用している薬ベータブロッカーに気付きます。
ベータブロッカーを服用していることで、アドレナリンが効かなかったのでした。
それを医師、瑠衣（臼田あさ美）に報告したことで、患者の心拍は回復します。
薬剤師が患者を救ったと感動するくるみ。
しかし、患者の家族は医師にしか感謝をしません。
このことに、疑問をぶつけられたみどりは、「感謝されたいなら薬剤師は向いていない」と厳しい言葉を投げつけるのでした。
患者の投薬状況を見てまわるみどりの早足に、くるみは着いていくのがやっとです。
医師から、小児病棟の糖尿病患者、渡辺奈央の血糖値が安定しないと聞けば、すぐに病室に駆け込むみどり。
その病室には奈央(安藤美優）と同じ森本優花（永瀬莉子）も入院中。
彼女も奈央と同じ小児性糖尿病でした。
薬剤室に戻ったくるみは、刈谷奈緒子（桜井ユキ）に叱られます。
医師から届く処方箋の調剤に多忙な状況や、調剤する薬をくるみが間違えそうになったからでした。
みどりは届いた処方箋をくるみにも渡して、調剤を開始。
羽倉龍之介（井之脇海）がくるみの紹介をしますが、誰も目にとめません。
そんな時、みどりは林医師の処方箋に疑問を抱きます。
みどりは、林（飯田基祐）に擬義照会（処方箋を出した医師への問い合わせ）をします。
これが林とみどりの因縁に発展することに。
切迫早産の危機で入院している矢島（西原亜希）が片頭痛と吐き気、目の違和感を訴えてナースコールを押しました。
助産師の倉本が矢島のお腹を押します。
みどりは、もしかしたらヘルプ症候群の可能性を疑います。
矢島の担当医の早しにヘルプ症候群の典型的な症状がみられたのです。
そこで、あおいは、マグセントを矢島の点滴に流すことを提案。
無事、矢島は緊急手術の上、無事、出産。
その日の夜、定食屋で夕飯を食べていたところ、親が薬剤師だと口にする隣に座っていた、小野塚綾（成田凌）という謎めいた青年に声を掛けられたみどり。
彼はみどりに何かシンパシーのようなものを感じたようです。
ですが、今回のみどりの林に意見したことが、医師安全委員会で会議にかけられることに。
そんななか、一型糖尿病で入院している優花と奈央にトラブルが。
奈央が昼食の時間にいなくなったのです。
さらに、クレームをする患者として知られる辰川（追田考也）がいらついて病院の待合室で声を荒げている知らせが。
葵たちが見守るなか、患者をマジックでなだめることが得意な荒神（でんでん）がフォローして無事、解決。
荒神はベテラン薬剤師であり、萬津総合病院薬剤の衣料品情報を専門的に管理するドラッグインフォメーションの責任者でもありました。
奈央は南階段で倒れていて、みどりが見つけて連絡。
奈央はわざと間違えて薬を打つ時間を間違えました。
2人は病院内で同じ闘病をする唯一の仲間として、思春期の女子特有の友情をはぐくんでいました。
奈央がわざと薬を打つタイミングを遅らせ、低血糖症状を起こすようにした、数値が安定しないようにしたことを尚の母はひどく叱責。
挙句の果てに、奈央と同じ病気で隣のベッドで入院している優花に対しても、「娘に入れ知恵した」と暴言を吐く始末。
奈央は母親の態度に激怒し、注射器をぶちまけました。
優花は「この人たちに何を言っても無駄。自分たちの気持ちなんかわからない」とつぶやきます。
奈央は、小学校の時、本当に病気なのか体は普通に見えると言われたことをきっかけに、中学生になると養護教諭だけに自身の病気を打ち明け、クラスメイトの見ていないところでインシュリン注射を打つなど孤立した学生生活を過ごしてきました。
優花が唯一の自分を理解してくれる友達で、心の支えでもあったので、優花ともっと病院で過ごすため、わざと奈央は退院を遅らせるために血糖値を安定させないようにしていたのです。
葵みどり（石原さとみ）が林に異論したことで、みどりは解雇すべきだとまず唱えた瀬野（田中圭）ですが、助産師や、販田（真矢ミキ）が、みどりの議事紹介に関する内容に関し、林がぞんざいな対応をしたことを指摘。
助産師、倉本靖子（久保田磨希）もみどりを庇い、医師の上層部たちに対し、みどりの議事紹介内容や、蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こした患者への対応は的確だったと意見します。
しかし、彼女もまた「助産師が口出しをしている」と言われ、これ以上反論できません。
さらに、瀬野もみどりのことを「薬剤師さん」と差別するような言い方をすることを「薬剤師さんではなく、葵さんです」と訂正を求めました。
みどりは解雇を免れ、おとがめなし。
切迫早産危機から葵の抜群の機転で、ヘルプ症候群からも救われた矢島が、葵に礼を言います。
葵を命の恩人だと言っている矢島に、葵は思わず歓喜あまり涙するのでした。
奈央が退院することになり、優花はそのことに関する寂しさをみどりにぶつけます。
インスリン注射を打つなど闘病の現実から目を背ける為に優花自身も注射の打ち方をわざと間違えるなど退院を遅らせていました。
みどりは優花に、「インスリンを優花ちゃんが打たなかったら合併症を引き起こし意識障害や昏睡状態が起きる」、「優花も奈央も、病院の外で働く時が来るし、インスリンとは一生の付き合いになる。だからこそ、この薬とちゃんと向き合ってほしいの」と優しくも毅然とした態度でインスリンの必要性や、現実から逃げないことを伝えました。
優花は奈央の言葉に背中を押され、今後は、奈央とは病院の外で会えるように治療を頑張ることや、いつか再会した時また笑い合える日を待つことを伝えました。
成人したら、花見をしてお酒を飲んで楽しもうとも話しました。
優花は葵に「これからも色々教えてほしい」と葵にこぼし、葵は「入院中も退院してからもずっとサポートする」と伝えました。
優花と奈央は退院後は、葵の薬剤師としての薬のサポートを受けながら、それぞれの道へ。
学生生活を謳歌した彼女たちはその後、優花はパティシエ、奈央は美術の道を進みます。
2人は連絡を取り合いながら、就職が決まって成人後は、約束通り、桜の木の下でお酒を飲み、語り合うのでした。
アンサングシンデレラ1話感想・みどころ
私の家族が一型糖尿病と向き合って生活していることもあり、今回のエピソードはとても胸が詰まりましたね。
インシュリンや一型糖尿病について、2人がはじけるような笑顔で笑っていても、血糖値の問題や、見えないところで病気と闘っている様子を家族と重ねてしまった部分があります。
さらに、一型糖尿病を知らない人達からは「普通」に見えても、インシュリンの打つタイミングや血糖値を安定させることを重視しなければこん睡状態や合併症を引き起こすことも根強く伝わりました。
思春期の女の子特有の友情を育みながらも、自分の居場所が「病院」しかない孤独を抱えている2人。
お互いもっと長い時間を一緒に過ごせるようにわざとインシュリンの打ち方を間違えて退院を遅らせている様子は涙しました。
奈央の母はひどい・・・。
娘を思う気持ちはどこの親も一緒ですが、優花が少しギャルっぽい見た目や同じ病室で同じ病気で入院していることから「奈央がわざとインシュリンを打たなかったのはあなたが娘に入れ知恵したから」
闘病することに関する気持ちの共有や、周囲に病気であることを理解してもらえない現状など心の悩みを抱えている2人の女の子に対してとても失礼だと思いました。
奈央が退院しても、優花に「お世話になりました」とでもいうように頭を下げるだけで、暴言を吐いたことを謝罪してほしかった。
奈央にとって闘病中の支えであり、今後も娘の良き友達の一人として、優花にも「あの時はごめんなさい」と一言何か言うべきだったなってもやっとしました。
しかし、最終的には退院後に進学や就職をして無事、桜の下で成人後に会うことができた2人に理解を示したのだと思います。
優花はパティシエ、奈央は美術それぞれの道にむかって歩いた2人のラストは感動でした。
葵みどり（石原さとみ）は薬剤師としても人としても優しさと厳しさを併せ持った女性だと思いました。
みどりが奈央がわざとインシュリンのタイミングを誤ったことを指摘したことや、奈央が退院してからもインスリン注射や、一型糖尿病と戦う、そのためにインスリン注射が一生必要になる現実から逃げない大切さを優しく毅然とした態度で訴えたところも心に刺さりました。
薬剤師の立場や、薬剤師として医療に従事する人達にいろんな角度でメッセージ性のある作品ですね。
来週の2話は、大後寿々花さんと父親役に小林陸さんがゲストです。
