Believe~君にかける橋~1話あらすじネタバレ
狩山陸は、被告人として裁判で判決を受けていました。
裁判には、上司の幾田典孝(小日向文世)、第一設計家、本宮絵里菜(山本舞香)、第一設計家、南雲大樹(一ノ瀬楓)もいました。
業務上過失致死傷で、懲役1年6カ月の判決が下されました。
罪となるべき事実、被告人、狩山陸は、帝和建設が請け負っていた龍神大橋を担当する責任者として担当したものの、犠牲者が出てしまったのです。
「力が至らず…」
「先生には充分やっていただいたと思っております。僕は設計の責任者なので。」
担当弁護士の秋澤良人(斎藤工)は力不足を謝り、狩山は彼を許します。
その後、拘置所に移送中、歩道橋に立っていた、妻の狩山玲子(天海祐希)に強く睨みつけられました。
かつて、橋づくり情熱を燃やす大手ゼネコン「帝和建設」の土木設計部長、狩山陸(木村拓哉)は、東京都が心血を注ぐ一大プロジェクトに関わることになりました。
「旅行?良く休めたね。こっちはさ、龍神大橋のことでストライキが起きた。あー夕べ、ラーメン食べたなぁ。」
多くの人の夢を乗せた「龍神大橋」を完成させるため、数年に渡る奮闘の日々を送ってきました。
龍神大橋の建設現場に到着した、狩山。
「帝和建設土木設計部の狩山です。日本一の橋が出来上がりますよ。」
そんな狩山を見守るのは、龍神大橋工事一次下請け会社の社長、坂東五郎(北大道欣也)。
彼と腕相撲で対決したのち、作業員たちみんなで、力を団結する為、「裏金」と称して、コロッケを差し入れるなど、狩山の人柄も慕われていました。
ところがある日、龍神大橋の建設現場で大人数を巻き込む事故が発生してしまいました。
その罪状で、厳しい環境のなか、拘留していました。
受刑者同士のプライベートや罪状について語らないように厳しく取り締まられていました。
同じ受刑者の中で、いじめを受けている受刑者がいました。
そこで、狩山は自分が作業中に腕をぶつけたふりをしました。
「ここであまり目立たないほうが身のためですよ。」
いじめを行っていた受刑者が狩山に囁きます。
「皆さんのこと怪我させたくないので。」
作業中、木工製品の設計製造で、狩山は看守から褒められました。
受刑者の一人が、狩山の作品が見たいと言ってきて、狩山の設計の技術にみんなが注目します。
狩山が拘留する「国立刑務所」の第3区区長の林一夫(上川隆也)は、なぜか彼を厳しく目を付けていました。
そんななか、玲子が離婚届けを持って面会に来ました。
「歯磨き粉を使ったことも細かいのに、あなたが設計をミスするわけじゃない。」
「俺が責任を負った。責任を負う事も必要なんだよ。」
「なんで裁判で言わなかったの?無実。このまま犯罪者の妻として死にたくない。」
「離婚するなんて…刑務所の人達には良くしてもらっていて、1年で仮釈放され…」
「私、癌なの。旅行行くって話をした日、行先聞かなかったよね。私、病院があるって言ったよね?あれ、検査入院だったの。緻密なあなたは見逃してしまった。残念でした。逃しちゃいけない話よ…夫婦には見逃しちゃいけない瞬間があります。じゃあ。多分これがこの世で会う最期だと思う。」
狩山は玲子が癌だと知って、鍵を開けてほしいと訴えました。
しかし、警察官たちに確保されてしまいます。
警務官は、狩山を呼び止め、彼を警棒で殴りました。
そして今の、狩山は懲罰室に閉じ込められてしまいました。
かつて、帝和建設土木設計部部長としてバリバリ働いていた頃、部下の南雲や本宮からも信頼される上司でした。
帝和建設代表取締役社長の磯田典孝(小日向文世)からも熱い信頼を置かれていたのです。
万全の注意を払って橋を設計した狩山ですが、ケーブルが破壊し、狩山含めた土木作業員たちは撤収します。
橋がやがて崩れ落ち、同じ作業員の若松がケーブルにぶつかり、足の骨折や出血により、狩山の目の前で息を引き取りました。
「設計に落ち度はありません。私の設計にはなかった海外製のケーブルが使用されていて、経度は元の半分以下です。」
「安全性の低いのに差し替えた?」
「若松さんの会社は負債を抱えていたらしく、彼の部下いわく安い材料を仕入れて負債に当てていたと。」
「つまり、これは事故ではなく…犯罪ですね。」
「申し訳御座いません。あの、これから発注書を警察に提出して、捜査をしてもらいます。」
「狩山くん、ご家族は?」
「おりません。」
「その発注書、なかったことにしてもらいますか?不可抗力の末に起きた事故ですよね。厚労省に問うと、事故の場合は関係者が罪に問われていても、いずれも執行猶予がつきました。一旦は仕事を辞めてもらうことになるけれど、すぐ仕事に戻れるよう、取り計います。必ず名誉を回復する場を作ります。橋屋の君には分かるだろ?帝和建設の8000人もいる社員を救ってください…お願いします!」
こうして、会社の為に無実の罪を被り、逮捕されていきました。
事件のことは、榛名文江都知事(賀来千香子)も現在、事件の影響が、帝和建設に多大な影響を及ぼしていることを伝えました。
後日。
面会に来た秋澤に伝えました。
「裁判のやり直しをしてもらえませんか?」
「もう判決は確定しています。」
「隠ぺいしていたんですよ。僕は真実に蓋をしていただけでなく…」
「なんで今更裁判のやり直しなんか。」
「磯部社長に連絡をしてください。部下の南雲も知っています。」
懲罰部屋から戻されたものの、狩山は同じ受刑者からいじめに遭いました。
南雲宛に手紙を書いているところを同房の受刑者いじめの主犯の灰谷(一ノ瀬ワタル)に、揶揄われた狩山。
殴られるものの、彼は灰谷に怪我をさえないように抵抗しました。
「橋を作るのが好きなんだよ。俺は妻も幸せにできなかった。鉄骨の音が聞きたい。ヘルメットを被る奴らが見たい。何もなかった空に、大きな橋脚が立ち上がっていくのが見てぇなぁ。」
「やめろ、懲罰部屋はごめんだ。」
灰谷にいじめられている、ヒロトが狩山を庇いました。
「本当に怖いのはあんなクズじゃない。刑務官の林だよ。あいつのせいで、懲罰を食らうはずの奴も見逃されている。」
その頃、秋澤は磯田に対面。
「狩山さんが裁判で、帝和建設で起きた事故の真相を明らかにしたいと言っています。私は帝和建設を敵に回すつもりはありません。」
「私がそれ以上、することはありません。」
その頃、狩山のことで、弁護士の秋澤に関わらないように、南雲は異動を磯部から命じられました。
狩山は真面目に刑務所での作業を過ごし、ヒロトとの友情を深めていました。
作業中に受刑者、灰谷から木材の家の一部を壊されたのを機に、反撃しようとするヒロトを庇う、狩山。
狩山は不意に、林に呼ばれました。
「工場で同室者が揉めたのは君が原因です。大学の工学部を優秀な成績で卒業後、大手ゼネコンに入社。いわば日の当たる道を堂々と歩いてきた人間だ。しかしね、狩山さん、そんな太陽のような存在はいるだけでざわつく…もめ事を招く、存在を反省しろ」
「狩山さん、手紙を預かってる。」
「手紙は工場長から届くはずじゃ」
「君の行動に不審があったので私が点検した。」
その手紙は秋澤からでした。
磯部社長は話す気はなく、頼みの綱の南雲も圧力を掛けられている状況でした。
謎多き事故の真相を追い求め、すさまじい執念で、捜査を開始する警視庁捜査一課の刑事、黒木正興(竹内涼真)。
家にいいる玲子に手紙をあてた狩山。
「玲子、碓氷峠の橋を覚えているか?高いところが苦手だから上りたくないって言ったよな。一緒に登ろう…もう、俺は嘘はつかない。」
夫の言葉の深い意味を読み取ろうとする、玲子なのでした。
Believe~君にかける橋1話感想・みどころ
冒頭からざわつきが止まりません。
勤勉に働き、部下や上司からも信頼の厚い、狩山が会社を守るために無実の罪を被って、拘留するなんて…。
保身と会社の危機を救うべく、狩山を「犠牲」に差し出したような磯田は罪深いですよね。
小日向文世さんの笑っていない瞳が凍り付いたようにゾッとしました。
看護師長をしている妻の玲子は、狩山が裁判中に癌の転移が見つかって、時間がないとは、狩山にとって酷なことだと思います。
橋を作ることに情熱をかけた狩山の状況が不憫でなりません。
さらに、拘留中には、国立刑務所処遇部門第3区区長の林一夫はとても残忍で、狩山を何故か目の敵にしていますね。
「自分の存在を反省しろ」
なんて氷のように冷徹なその言葉のひどさに、林は、狩谷の最大の敵と言えました。
南雲は磯田によって、異動に追いやられ、弁護士の秋澤も身動きができない歯がゆさが伝わりました。
裁判のやり直しと真相に向かって動けるのでしょうか。
今の狩山の周りは敵だらけなので、秋澤が少しでも動きやすくなることを祈りたいですね。
狩山の闘いはまだ始まったばかりな1話でした。