Believe~君にかける橋~2話あらすじネタバレ
会社を守るために、社長の磯田(小日向文世)に懇願されるがまま、「龍神大橋」建設現場墜落事故の真の原因を隠ぺいした全責任を被り、実刑判決を受けてしまった、狩山(木村拓哉)。
妻の玲子(天海祐希)が癌を患い、出所する頃にはこの世にいないかもしれないと知った彼は、一念発起します。
刑務所にて、同室の灰谷(一ノ瀬ワタル)は相変わらず、狩山とヒロトに突っかかってきます。
お箸で作ったダヴィンチの橋を作り、みんなに見せます。
担当弁護士の秋澤(斎藤工)に、再審の相談を持ち掛けます。
「磯田社長は個人的利益で動く人じゃない」
「でも、今のままじゃ私も動けません。真実を話してもらえませんか?」
その後、事実を話した、狩山。
「こんなことを言うとはばかられますが、現実は甘くありません。都知事も再開発には時間がかかるとも言っています。黙って刑期を全うしたほうが良いのではないでしょうか。」
「先生、罪が重くなってもいいです。一緒に戦ってくれませんか?」
「証拠がないと…」
「証拠は南雲にコピーを渡してあります。」
「南雲さんはベトナム転勤になっています。南雲さんが証拠と引き換えに、転勤になっている可能性もありますよ。」
「彼が人をそんな裏切るようなことはしませんよ。」
無実の罪を晴らす鍵となるのは、狩山が信頼する部下、南雲(一ノ瀬颯)にこっそり託していた龍神大橋の設計図でした。
その頃、子供の患者、奏美の容態に対応する、狩山の妻、玲子(天海祐希)。
「済みません!僕のミスで。」
「そんなこと言っている場合、あったら先生呼んできて。」
新人の北村をフォローする、玲子。
「彼のような新人に任せるのはまだ早すぎるのでは。」
「心臓発作の対応を経験させるのも彼の為です。私もいつまでもここにいるわけではないので。」
「ああ、お辞めになるんですか?ならそのほうが穏やかに過ごせますよ。」
医師の石原は嫌味を言って去って行きました。
その後、警視庁刑事課捜査一課、黒木正興(竹内涼真)が玲子に接近。
再審への道のりが険しさを極めていくなか、そんな南雲の様子を婚約者、本宮絵里菜(山本舞香)も違和感を抱きます。
「私に会社やめて結婚しろって?高くつくよー」
絵里菜は仕事中の南雲の行動に違和感を覚えました。
黒瀧は勤務中の南雲を後日、訪ねました。
「済みません、狩山陸さんについてお伺いしたいのですが…」
南雲は、「何も話すことはない」と言って、秋澤からの連絡を無視するようになりました。
狩山のことを熱心に調べる警視庁捜査一課長の刑事、黒木(竹内涼真)は、玲子に接触していました。
「国立刑務所」では、同じ刑務所の高齢受刑者、小野敏夫(小野武彦)が、誤飲を起こし、狩山が救命法で助けました。
「…救命法を知っていたとは?」
「建設現場では、怪我人が出た場合、救助法を教わりました。」
「今後、余計なことするな。」
しかし、狩山を目の敵にする、林達は、会議でより一層、狩山の行動を監視するように決議していました。
その頃、南雲に接近した、桑原と秋澤。
「狩山さんの証拠を渡してもらえませんか?」
「それに君のベトナムへの異動も早めるよ。」
そこで、南雲は、秋澤と帝和建設常務の桑原誠(岩谷健司)に狩山から預かった証拠を渡しました。
それは、狩山がよく建築現場で共に働くみんなと撮った写真が収められたアルバムの中に紛れた設計図。
「狩山さんは現場を大切にしていてよくみんなの写真を撮っていました。そのアルバムの中に発注書もあります。僕は発注書のデータのパスワードも知りません。」
帝和建設社長、磯田典孝(小日向文世)と都知事の文江は、会食をしていました。
「狩山は優秀な橋屋ですよ。狩山くんではなく、私が責任をとればと思っていました。でも時はもう戻せない」
「頼もしいです、社長…」
同室の中で、ここから脱出する方法を同室の灰谷やヒロトたちと話していました。
「国立刑務所」の刑務官、林(上川隆也)を訪ねた、黒瀧。
「真面目に過ごしていましたが、女房がきた直後に問題を起こしました。人が変わったように暴れたので18秒で制御しました。本来なら、狩山の話はしてはいけないのです。捜査一課の刑事さんが何故今頃?」
「それを探りたくて見せていただいたんですか?」
「失礼します…」
「たった今、狩山のことを調べにきました。私のほうで探ってみます。」
面会がに来た秋澤と桑原は、南雲がこちらには来れない事と、社長の磯谷が、出所後の狩谷に新しい仕事を提供すると手紙を書いていました。
「次のポストを用意する代わりに、刑期を全うしろという事ですね?」
「ここに…掲げてその手紙見せて下さい。できませんよね?証拠に残ること書けませんよね?お立場上。どういうことですか?僕は事実を証明したい。」
狩山の読み通り、最初からそんなことは手紙には書いていません。
それどころか、白紙のレター用紙を桑原は持っていました。
「狩山さんだけでなく、奥様にも迷惑が掛かりますよ。それであなたは幸せになれますか?依頼人の幸せを考えるのは僕の仕事です。僕はどんな環境を過ごし、どんなふうに生きてきたか把握しています。狩山さんの未来を思って言っているんです!」
「僕の未来を勝手に決めないで下さい。」
秋澤ともぎくしゃくしていて、狩山は作業に戻りました。
狩山は日に日に追い詰められ、ある計画を思いつきました。
同室のメンバーで、よく些細なことで受刑者いじめをする、灰谷から刑務所を脱獄するにはどうするか話し合ったことを参考に動こうと考えていたのです。
「みんな聞け!地震に対する防災訓練をおこなうことになった。みんな気を引き締めて!第3区では、世話をするべき受刑者は、小野さんが対象だ。小野さんの世話係、誰かいるか!」
「野口さん共に小野さんの世話係をやらせていただきたいです。」
真っ先に手を挙げた、狩山はヒロト(濱田龍臣)を巻き込みました。
ヒロトと共に、作業の材料をとりに行くふりをして、脱走の計画を立てました。
「大丈夫なのかよ。俺、チクるかもしれないぞ。」
「俺は建設のプロだから、大体、構造は分かる。同室のみんなに迷惑をかける。ごめん。」
野口ヒロトは接着剤の追加を刑務官に頼み、平然を装います。
その頃、中学生の心臓疾患患者、井本奏美(澤井梨丘)は、MRIの結果、一般病棟に移動することになりました。
「奏美ちゃん、あまり先生のこといじめないでよ。奏美ちゃんのことを治そうと一生懸命なんだから。」
「うっとおしいし…」
「まぁ確かに、女の子の心分かってないところあるよね。」
「若い男のほうがモテるんやで先生。先生、今、好きな人いるん?」
「先生は結婚しています。」
「えー!教えて!心臓の治療頑張るから。」
「ほんまに?外科にいた時に知り合ったの。3つ年下。」
「最近、デートした?」
「先生はデートなんかしてる時間ありまへん。」
南雲は精神的に追い詰められていて、恋人の絵里菜に怒鳴ってしまいました。
「帝和建設のことって謎が多いよね。」」
「俺は正しい事をしているんだ!」
「国立刑務所」では、狩谷がヒロトの事情を聞きました。
「俺、実は子供がいるんだ。俺はバーで元々、働いていて先輩のやった罪を押し付けられた。俺も子供に会いたい。だから俺を逃がしてくれ。最悪、俺は警察に捕まってもいい。」
その夜。
「ここを逃げる時、避難訓練利用するっていうのはどうだろう?」
「でもうまくいくかな…」
途中で、灰谷がヒロトと狩山の会話に口出してきました。
「昔喧嘩でやらかしてさ、耳鼻科で大怪我したんだ。心配するな、邪魔はしない…誰だって一度はやりたくなるよ。俺がパニック起こしておくからさ。」
「避難訓練の時、権藤さんを刺激してパニックを起こす。」
「権藤を煽る役は俺がやる」
「俺は様子を見ながら小野さんを雛させるぐりして、管理棟から中門まで50メートル。」
「俺は刑務官を気絶させる。中門まで引きずって15秒」
「正門までの20メートルを5秒で走り切れば、逃走できる。」
「なんでこんな立派な大学出た奴の考えることじゃねぇ。」
「妻に会いたいんだ。」
「女に会いたいのかよ…嫁じゃねぇだろ。」
「狩山が逃走を計画?」
狩山の計画はなんと、林と刑務官にばれていました。
「やらせるだけやらせて、逃走など絶対に不可能だと思わせる良いデモンストレーションになるでしょう。刑務所に、太陽は必要かな?」
同じ夜、玲子は黒瀧が自分を自宅まで車で追跡していることに気付きました。
「あの記者…」
灰谷は、林に最早、洗脳状態にある宇崎刑務官(尾上寛之)に、狩山とヒロトが脱獄計画を立てていることを告げ口しました。
避難訓練当日。
小野に付き添いながら、避難訓練に通常に参加する、狩谷、ヒロト。
「先輩、ご気分いかがですか?」
「快適だ。医者もいるし、食事も出る。」
「さすが、先輩。」
ここで、灰谷の様子を見守っていた狩谷とヒロトですが、小野がわざと、パニックを起こし、トイレに行くことにしました。
「お前たち、裏切られたんだろ?」
「やっぱり芝居かよ。」
小野はいつも通り、芝居を打って、狩山とヒロトの計画に協力しようとしていました。
「ボケは年寄りの最大の財産だ。灰谷みたいな詐欺野郎、なんで信じた?それに、変だと思わんか?いつもは警官が2人ついてくる。わざとチャンスを与えて、叩き潰すつもりだろ。俺の芝居にも付き合ってくれてありがとうな。」
「あの時、飲み込んだ将棋の駒、誤飲できるわけないので。」
狩山は、小野の嘘を既に見破っていました。
「やっぱり俺は行けない。お前だけ行け!」
ヒロトはわざと、狩山に反抗するふりをして、脱走を中断させました。
このことは綿密に、狩谷とヒロトが話し合っていた計画でした。
「これは…大事だね。」
狩山はなんとかヒロトが殴った怪我で救急車に搬送されますが、中には付き添いで、林が同乗しました。
狩山は、玲子との思い出を思い出していました。
「ここに俺達の家を設計させるのが夢なんだ。」
「全く仕事以外はポンコツなんだから。」
「ポンコトゥ」
「そういわれると悪い気しないな。コラコラ。」
玲子のお腹をくすぐる、狩山。
そして、現在の玲子は、坂東(北大路欣也)に接触。
黒龍が若松のふりをして、かつて狩山と建築現場で働いていたことが分かりました。
「若松さんは亡くなられましたよね?」
「なのにどうして?」
救急車で、狩山は救急車で付き添う、林の意味深な言葉に疑問を感じていました。
「警視庁生活37年…私はあと1年で定年だ。狩山陸、あなたのような受刑者は生涯、忘れることないだろう。」
先の読めない、林が敵なのか味方に今後なりうるのか、痛みをこらえながら、探ろうとする、狩山なのでした。
Believe~君に架ける橋~2話感想・みどころ
狩山のそばには誰も味方はいませんね。
弁護士の秋澤も、狩山にこのまま刑期を終えたほうがあなたの為とか諭すし、一緒にいた桑原常務も、嘘の手紙を読んで、狩山におとなしくしておくように命じる始末。
同房の受刑者、ヒロトや、普段はいじめを行うなか、少し狩山に口を開くようになった灰谷と共に、脱獄計画を考えるものの、灰谷がやはり裏切りましたね。
黒瀧は何を考えているか分からないミステリアスなところがあり、玲子に接近し、狩山に何がしたいのかが気になりました。
脱獄計画は土壇場で失敗に終わり、わざとヒロトが狩山を殴ったことで、狩山が救急搬送されました。
ところが救急車に同乗するのは、林刑務官。
「自分が37年の刑務官として見てきた中で狩山陸は忘れられない受刑者になるだろう。」
重苦しい厳格な雰囲気と、狩山を目の敵にする彼の動向が見逃せない2話でした。