Believe~君にかける橋~

Believe~君にかける橋8話 玲子(天海祐希)が覚悟を決めた日

Believe~君にかける橋~8話あらすじネタバレ

「龍神大橋」建設現場の崩落事故を計画したのはあろうことか、橋の設計者である、狩山陸(木村拓哉)に全責任を押し付けた「帝和建設」。

「もしもし、もしもし、もしもし、陸?」

「玲子、あの離婚届けまだ持ってるか?」

「なにいってるのこんなときに」

「俺と…別れてくれ。」

「ふざけないで」

「この番号を知っているってことは黒木が傍にいるのか?だとしたら伝えてくれ、もうすぐたどり着く。」

「何言ってるの」

「ふざけてない。離婚届けちゃんと出してくれ、俺、約束守れなかった。」

「ちょっといいですか?」

電話を代わる黒木。

「もうすぐたどり着くって言えばわかるって。どういうことですか?一体どこに向かっているんですか?」

「現段階で言える事はありません。また改めて連絡します」

「黒木さんわかっているんですよね?」

「狩山さんが離婚届を出そうとしているのは相当な覚悟です。」

「だとしたら告発…離婚届け出せなんて言わない。相当、大きな事をしようとしている。」

「離婚届というものを出さないほうが良いですよ、奥さん。」

「狩山はもう今までの狩山じゃありません、声を聞いて分かりました。」

激しい怒りの感情に支配された狩山は、身の危険も顧みず、必ずや全貌を明らかにしようと決意します。

共に真相を追い詰めてきた刑事、黒木正興(竹内涼真)の制止を振り切り、暴走を開始。

帝和建設では、桑原常務(岩谷健司)と磯田典孝(小日向文世)は、狩山の脅威に怯えています。

「何のために我々は手を汚したんですか?」

「我々は仕事をしただけです。下がって下さい。」

「下がるのは誰なんでしょうね。」

磯田と桑原常務は険悪な雰囲気に。

「社長、龍神大橋の事故はあなたが仕組んだものですね?桑原常務に銘じ、若松さんにケーブル材を変更するためにお金を渡しましたね?」

「気は確かですか?」

「金のためですか?誰かに頼まれたから?それともただの気晴らしですか?何度も考えたけどわかりません。東京都にも、若松さんにも、帝和建設にもあの橋を落とすメリットがないからです!」

思わず、狩山は声を荒げました。

「なんで黙っているんですか?もう本当のことを話してもいいんじゃないかと」

「私はそんな計画してない。」

「それが社長の答えですか」

「はい」

「分かりました。では今夜12時までにあなたがやったことを公表し、工事に携わった全ての人に謝罪して下さい」

「狩山君、君は逃亡生活で自分を見失っている」

「いえ、頭は怖いぐらい冴えています。新しいピラミッドも建てられますよ。それができなければこちらにも覚悟はあります。」

狩山は「帝和建設」の社長、磯田典孝(小日向文世)に大胆不敵な要求を突きつけます。

玲子から電話が。

「やっとと伝わった。別れる前に手伝わせて。あなたがやろうとしていること、あなたが本気な事だけはわかる。家に帰って来て。」

「家に?」

「今はもう張り込みもいないし、灯台下暗しって言うじゃない」

「そんなはずないだろ」

「もし、警察が来たら表にタオルを干しておく。それでどう?」

「じゃあ、夕方までに」

電話を切った玲子の周りには警察が。

「ご協力ありがとうございました。黒木は捜査から外れます。」

「狩山を騙すことになります。宜しいでしょうか?」

女性刑事の梶田千佳(片山友希)は、玲子を心配します。

「狩山を守る為です!必ず逮捕して下さい!」

警視庁捜査一課管理官の白石丈一(前川泰之)と話し合う、玲子。

「狩山を誘い込んでいただければバルコニーを活かして、捕まえます。」

「申し訳ありません。カメラを仕掛けます。紅茶の瓶の中はどうでしょう?黒いので見えにくいと思います。」と千佳。

「狩山は設計に携わっている男です。すぐ気づかれますよ。」

玲子は夫の洞察力の高さをよく知っていました。

「わかってます当然のことですよ。狩山の逮捕に立ち会えないのは」

「精一杯捜査にあたれ。お前は狩山が兄弟を死なせたから恨んでたんじゃないのか?」

刑事の掛野(山崎潤)は黒木の心の傷を気遣い、心配していました。

私怨から狩山にこだわる彼をずっと見てきたのです。

「狩山は仲間を失ったんです。それが分かりました。捜査一課の仕事はこれが最後になると思うので成果を上げます。」

「今夜12時までに公表?」

「ただの脅しではないでしょう。直接、報復するつもりかもしれませんね」

「どうするおつもりですか?」

「公表はしません。狩山君がどう出ようと受けて立つしかないでしょう。」

「事故の闇を告白するためだとしたら面白おかしく世に回ります。」

「先生、会社の顧問弁護士には思いつかない方法を探っていただきたいのです。」

「完全に狩山さんを裏切ると?」

「政治や経営に裏切りが入ってなかったとでも?」

その頃、玲子、白石、千佳は狩山の確保の相談をします。

「狩山は雨の日、止まない雨はないと図面を見直していたのを思い出しました。私からもお願いがあります。ここは私達の暮らしてきた家です。思い出があります。刑事さん、少し時間をいただけませんか?」

「罪を償う人から自由はありません。」

「何日か待てと言っているのではないですよね。狩山が暴れれば我々も取り押さえにくくなりますよ。」

千佳は白石にアドバイスをしました。

「では1時間だけ。合図がない場合は我々の判断で強制的に取り押さえます。」

やがて、狩山が一時帰宅をするのを見張る、千佳や白石たち。

「1時間以内に合図を送ってください。」と、玲子に指示する、白石。

大勢の警察官がマンションに突入し、待機します。

間もなく、狩山が帰宅しました。

「ただいまは?」

「あ…うん」

「そこにずっといるつもり?」

「体は?」

「私?まぁなんとかもってる。ハラハラしたせいで症状が吹っ飛んだ。そっちは?」

「いや俺のはただの怪我だから」

「入れば?貴方の家じゃない」

玲子は平然を装います。

「手洗って、顔も、うがいも。」

狩山は洗面所でいつもと違う日用品の置き方に違和感を感じます。

「あ、これありがと。歯磨き粉捨てなかったんだ。」

「まぁね、腐る者でもないし。座ったら?おかえり」

「ただいま」

「わたしにできることある?」

その頃、白石や千佳含めた警察たちは突入に備えます。

「あの玲子さんの頼み守ってくださいね。情を掛けているのではありません。近隣住民の不安を防ぐためです。」

「どうかな?凶悪犯逮捕には住民の目についたほうが良いだろ。」

その頃、狩山と玲子。

「名に黙ってるの?貴方は自由に動けないけど、私はどこへでも行ける。じゃあなんで帰ってきたの。最後に私の顔がみたいから」

「最後とか言うなよ!」

「ねぇ何が分かったの?私に言う義務あるんじゃない?だって夫が逃亡者なんて経験させているんだから。よく他人事みたいに言うわね。あなたが引き起こしたことなのよ。」

「わかったことを敢えて言うのホント悪い癖だな」

「なんで私説教されてるの?」

「してないって。」

「良い争いしている場合じゃないわね。」

「龍神大橋は落とされたんだ、磯田社長によって。」

「じゃあ単に事故の原因を隠したんじゃないってこと?」

「もう一つ裏がある。」

「なんでそんなことしたの?どうして?」

「公表してくれるよう、頼んだ。社長は何を頼んでなにをしたのか」

「無理ね、社長の立場で言えるはずない。私、会いに行った。ほんとうのこと言ってくれって。」

「言わないならその時はその時だ。」

「どうするの?訴えるの?」

「訴えても握りつぶされるし、東京都だって絡んでる。」

「そんなの許せない!磯田社長に責任とってもらわなきゃ。だったら復讐するしかないわね!あなたは設計者としての人生棒に振ったのよ。社長と刺し違えなさいよ。」

「巻き込むわけいかない」

「腹くくりなさいよ!逃げ回って正しい事をしようとした?」

「他に何があったんだよ!俺意外に誰が真実探そうとした?」

「俺、実刑になって良かった。」

「でも知ろうとして、脱走してこんな目に遭って!どうして自分の設計ができないの?」

「じゃあ思ってくれるの?この人は真実に蓋をしてくれて良かったって」

「だから!早く出してくれって頼んだよな!」

「じゃあ出しましょう。」

離婚届について触れる2人。

狩山夫妻の会話をモニター室で聞く、白石と千佳。

「逃走の理由は事故の背景を知りたかったからなのか…なにか聞いていないか?」

「いえ私は何も」

「逮捕後厄介なことになるかもしれんな。」

「見てこれ!端っこ破けちゃってる。あははは、私たち餅が良いわね。」

「ああ、龍神大橋作るのに夢中で。3カ月ぐらい前に帰らなくて、結婚記念日忘れてた。」

「話つくらないでよ。思い出しなさいよ」

「お母さんの法事」

「それは平成29年2月15日」

「久しぶりに職人さんを連れてビールを買ってきた。」

「それは前振り。きてきて。」

「あの日みんなが帰ってから聞いたの。現場は色々あるけどうちはどうなっているの?って。思い出した?またその話かよっていつも言ってた。」

「思い出した。」

「図面の引き方覚えてる?」

図面を引く狩山に、玲子は時計を見ながら見守ります。

「私、お風呂から庭が見える窓が欲しいの。」

「東京近郊じゃすぐ隣の土地だからね。」

「だったら郊外にする?土地も広いし。」

「まぁ敷地40坪あれば、庭も埋められる。」

「それは俺ものった。」

「久々に喋って喉渇いたね。」

「ああ、俺淹れなおす。刑務所で自分でやっていたから。」

「成長したね。じゃあ今日は私」

狩山は紅茶を入れます。

その頃、警察のモニターでは、狩山が違和感に気付いていることでピリピリしていました。

「狩山が気づいた。」

その頃、秋澤(斎藤工)は、絵里菜(山本舞香)と、南雲(一ノ瀬颯)に接近。

「あの時あなたは正気を失っていた。」

「先生は社長と狩山さんどちらの味方なんですか?」

「勿論今でも狩山さんの味方です。秘密を抱えていたあなたは自分でいいのかと思わず言ってしまった。」

「済みません、もうお引き取り下さい。」恋人を庇う、絵里菜。

「いい、いつか誰かに言わなきゃだめだと思ってたから。僕は若松さんにお金を渡す役を引き受けました。あとでそれが事故を引き起こすためのものだと知ったのです。」

「ご報告いただき有難うございました。」

「あの…ここさ、ゆっくりお茶できたらいいな。」

「だったらいっそのことここにバーカウンター入れない?仲間集めてワイワイ」

「この際、暖炉。」

「発想がいちいち昭和。」

「お客様、おのオーダーだと土壁がおすすめなんですけど。夏は涼しくて冬は暖かいですよ?」

「建築費かさまない?」

「いや、建築費」

「私、看護師で再就職先あるから。私が病気わかっても仕事辞めなかったのはね、中学2年生の女の子がいたから。今まで患者さんに公平に接してきたつもりだけど、やっぱり弱ってたのかも。元に戻ったね。」

「ん?」

「入ってきた時怖い顔していたから。」

「ちゃんと描こう。」

そこで、携帯の振動が鳴ります。

「いいの?出なくて」

「セールスでしょ?どういう状況か知らないのよ。」

その頃、帝和建設の本宮絵里菜と自分を名乗り、絵里菜は誰かに電話。

その電話をかけた相手は、玲子でした。

そのころ、白石と千佳は、玲子からの合図が「明日は晴れ」ではなく、「明日は雨」であるとから違和感を覚えます。

すぐにSATを突入させます。

「天気より何か言いたいことがあるんじゃないの?」

勘付く、狩山。

「私たちの結婚記念日8月4日なの知ってる?」

「早く訂正しろよ。」

「あなたが1日早く間違えてた。工事の事で頭いっぱいだったじゃない。それからもう一つ、いきなりマジなこと言っちゃうけど、誰が何と言おうとあなたのこと信じてる。聞いてる?」

「うん、待って。トイレ描くの忘れてた。」

その頃、磯田は榛名知事(賀来千香子)と電話。

「帝和建設が工事を請け負っていれば狩山が何かすることはありません。」

「私を脅す気ですか?」

「私は狩山さんの事実を認めます。」

「磯田さん、あなたが狩山さんを庇うのは間違っていなかったと思いますよ。狩山は最高の人材ですから。」

「最高の人材?」

愛犬の散歩をしていた磯田はその言葉になにか気付きました。

黒木はこっそり別の捜査をしています。

「よしこれでオッケー」

「次は絶対建ててよ」

「良い家になりそうだな。もういいよ、警察、表にいるんだろ。逃走した被疑者の自宅マークしないなんてありえない。あそこにないカメラ。見たことない砂あるし」

「疑っていたのに帰ってきたの?」

「ちゃんと謝ってから言おうと思って。さっき正義の復讐って話してたけど俺は復讐をしていたって気が付いた。でももう一回、自分のこと信じてみる。修正できない設計図はないから。連絡して。天気は晴じゃなくて雨だって。」

「待って。誤りに帰ってきたんでしょ。まだ聞いてないよ。」

「やっぱりお前にちゃんと無実だって報告できてからでいいかな。ありがとう。たった1時間だったけど帰って来れて良かった。こんな時になんだけど。結婚してくれて感謝してる。」

「そこまでさかのぼるの。」

「笛吹の写真飾ってくれて嬉しかった。」

「結局最後は橋!」

「いつも本気で喧嘩してくれてありがとう。なぁ玲子、しっかり治療しろよ。」

「言われなくてもする。」

「俺も諦めないから。」

「狩山陸!監禁罪の容疑で逮捕する!」

「監禁罪なんて聞いてない!騙したの!離して!離して!」

「玲子、良いから。」

千佳含めた女性刑事に取り押さえられた、玲子は、連行されていく陸を見守ることしかできませんでした。

Believe~君にかける橋~8話感想・みどころ

狩山はどんどん顔つきが変わり、磯田に12時までに龍神大橋の事故についての真相を話さなければ何かするって…。

脅迫に近いけれど、狩山なりの思いと、妻との日常を取り戻したい焦りが伝わってきて、胸が痛みました。

玲子がどんなに平然を装うものの、観察眼の良い狩山にはお見通しですよね。

いつもと違う歯磨き粉、洗面道具の置き方、いつもは置かない砂。

心苦しいなか、狩山の更生を願う玲子は、逮捕に協力したものの、警察は非情ですよ。

特にあの、白石。

狩山が玲子を換金して立てこもっていることに塗り替え、突入のタイミングは一応、待機してくれたものの、狩山を凶悪犯とまで罵り、彼がやってもいない罪を擦り付けるとは…。

玲子と狩山が逮捕されるまでの1時間、家の設計について話し合い、微笑む姿はこのまま時間が止まってほしかったです。

二人にしか分からないこと、夫婦の時間は、かけがえのないものに違いないですよ。

ここで諦めないのが、狩山陸です。

次週は名残惜しい最終回!手強く、狡猾な磯田との闘いはまだ終わっていません。

真実が解明され、陸が玲子と共に彼が設計した家で笑っている日が戻る事を願う8話でした。

 

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