Believe~君にかける橋~

Believe~君にかける橋~7話 逃走先の予期せぬ裏切り

Believe~君にかける橋~7話あらすじネタバレ

狩山陸(木村拓哉)は、投獄されるきっかけとなった、「龍神大橋の事故」に得体のしれない黒幕が故意に仕組んだことを知りました。

無実の罪で脱獄した狩山を追い、確保した刑事、黒木正興(竹内涼真)。

彼の本当の目的は、崩落時に死んだ兄、若松博道(竹内涼真・二役)も片棒を担いでいた事件の真相を突き止めていました。

身内が事件に絡んでいることで、捜査から外されてしまった、黒木。

狩山は黒木とタッグを組んで再び逃走します。

狩山に罪を被るよう、頼んできた社長、磯田典孝(小日向文世)から真相を聞き出そうと会いに行きます。

突き詰められるのは俺しかいない、もう少し時間をくれ。

一方、末期癌を抱える妻、玲子(天海祐希)は入院を先延ばしにしています。

「入院を先延ばしにしてください、痛みもないですし体調も大丈夫です。やり残したことがあるんです。」

その頃、警視庁では、白石管理官(前川泰之)に、捜査から外され、自宅待機になった、黒木。

帝和建設では、磯田(小日向文世)が部下たちからせっつかれていました。

桑原常務(岩谷健司)もそこに加わりました。

「このままだと、狩山が我が社の真実を公表してしまいますよ。どうするおつもりですか?逃げないで下さいよ。」

「これから人に会う約束がありますので。」

陸は逃走を続け、担当弁護士の秋澤(斎藤工)と会いました。

「磯田社長は来られるおつもりでしたが工事再開で重要な会議のため、人に会うことになりまして。」

その頃、町村という男と共に、榛名文江議員(賀来千香子)と会っています。

「狩山はもう社員ではありません」

「クリーンな東京を目指したいと思っております。そのためには汚れをお掃除しないと。

狩山と秋澤は鄭和建設のホールで会っていました。

「捜査の手は広がっています。もう逃げられませんよ。」

「先生は誰の弁護士なんですか?」

「私は今でも狩山さんの弁護士です。真実を突き止める為に磯田社長に接触しているんです。」

「あの事故は何者かに計画された…先生、話してください」

「もし事実なら帝和建設を潰したいのですか?」

「早く事態を収拾させるには誰かが公に塀の中に入る必要があった。」

「あなたは裁判で不利な発言が多々ありました。龍神大橋工事の一時下請け業者の坂東さんが設計変更したの覚えているでしょ?狩山さん逃げるのは良くない。これ以上は司法に委ねましょう。」

「やっとここまで来たんです。貴方のことはもう信じられない。」

「あなた一人だけでここまで来たとでも?一人で逃げるのは限界があります。無実だとしても、刑務所から逃げ出すのは重大な犯罪です。」

「秋澤さん、僕と会うことであなたのキャリアにも傷がつきます。秋澤さん、貴方を今、解任します。」

黒木は一人、車を駐車場に止め、今回の事件のデータを見ていました。

そこへ千佳がやってきます。

千佳は上司から黒木を監視するよう頼まれていました。

「上司に監視するよう頼まれたんだろ?」

「個人的に興味があるんです」

「俺に?」

「違います。狩山に。黒木さんこのままじゃ本当に警察官として終わりますよ!」

「もしもしもう私の声が恋しくなりましたか?」

「国立刑務所の林刑務官について調べてほしい。」

陸が収容されている国立刑務所の林区長(上川隆也)がなぜ自分にあれほどまでも協力的なのか知りたがる、陸。

「事故ってことで厳しい調査は入らないが、兄の建築会社を調べていたら2千万円が引き出されてどこかに流れている。もしもし?いい?あんたは逃亡犯、俺は刑事だ。勝手に動くな。」

「まだ刑事でしたか?」

夫が脱獄してまでも取り戻そうとした「無実の証拠」を手に入れるため、玲子は秋澤と繋げます。

「先生は誰がやったか証拠をご存じですよね。教えてください。狩山は几帳面な人間です。無責任にこんな行動をするはずありません。狩山を止めるのは私の最後の役目だと思っています。」

「最後?」

「それならもう何もしないでほしい。私は狩山さんから解任されました。もうう手を引きます。」

その頃、坂東組の坂東は、社員たちと祝杯をあげていました。

坂東の孫息子で幼い、康は友達とかくれんぼ中に狩山と遭遇。

「おじいちゃんのお友達なんだけど、ちょっとおじいちゃんに伝えてくれる?」

狩山は優しい声で康に声を掛け、康はその通りにしました。

「おじいちゃん、おはしやさんのお友達が来ているよ。」

その言葉に狩山だと察した坂東の顔色が変わります。

狩山を倉庫に連れて行く様子を狩山の部下が怪しんで見ていました。

「すいませんいきなり」

「すまんなこんな場所で。ここなら誰も来ない」

「いや、むしろ落ち着きます。あんたが刑務所を脱走したと聞いて。このままじゃ終わらんなと思って」

「なぜそうなったのか理由を教えてください」

「何も知らないほうが良い」

「俺は何も知らないで刑務所に入ったんですよ。だからこそ俺は全てを知る責任があると思っています。知っていたんじゃないんですか?あの事故は故意に起こされたものではないことを。一体なにがあったんです?何故裁判で証言しなかったんですか?」

「あれは偶々起こった事故じゃない。仕組んだのは…若さんだ。俺は一部のケーブル代が変更されているのに気付いた。」

若松弘道(竹内涼真2役)は、坂東に言いました。

「坂東さんも外国人実習生の給料上げていましたよね?俺には言いたい事わかるんで」

「同じ中小の経営者だから気持ちは分からなくもない。あの日若さんは施工段階で9番ケーブルにいた。強度の弱い部分に重量をかけて安価なケーブル材を発注したんだ。」

「おやっさん、若さんから金を受け取った事、俺に話したこと全部警察に話してもらっていいですか?故意に事故を起こして橋を落とす。そんなことが見逃されたらおやっさんの仕事も、現場で汗流して働いているみんなも…」

「わかるよ!わかるけどできない相談だ」

「誰かを庇っているんですね」

「あんたの為でもある。無傷ではいられないだろう。奥さんは穏やかに過ごしたいはずだ。あんたの心当たりを聞いてきた。」

「俺は、彼女に本当のことを言いたい。できるだけ早く伝えたいだけです。」

「明日までに時間をくれないか?今日は坂東組50周年パーティーをしている。外国人実習生からしたらうちが家みたいなものだ」

「すいません」

「謝る事はない。一緒に出るところまで出ようじゃないか。」

「はい」

「ここで待っていてくれ…必ず戻ってくる。」

玲子は、狩山の部下、南雲大樹(一ノ瀬颯)の元を訪ねます。

「部長…狩山さんは関係ないです」

「狩山さんは南雲さんのこと褒めていました。若いのに良い設計するって」

「なにがおっしゃりたいんですか!」

「どうしたの?失礼だよ。」と絵里菜(山本舞香)

「本当は狩山の事どこにいるのかを聞きたくてお尋ねしました。何やってるのいい加減にしてって思っていましたが、だんだんあの人が逃げているのはよほどのことじゃないかって。せめて私だけでも味方にならなきゃと思ったんです。夫婦ですから。何か思い出したらで構いません、連絡下さい。勝手言って済みません…お大事になさってください。」

「あの、これ有難うございました」

お見舞いの品の礼を言う絵里菜。

「いえ、ご結婚されるんですよね?お幸せに」

「いらない」

「狩山部長どうなるんだろうね」

南雲はそう言いながらも、玲子がくれたゼリーを食べるのでした。

絵里菜はそんな婚約者を見守る事しかできません。

黒木のことを協力するふりをして尾行する、梶田千佳。

「なにまだ監視するの?」

「協力するって言ってるじゃないですか」

「情報提供者によると林区長は自宅待機。ベテラン刑務官に何があったんだよ」

「こう見えても人脈広いんです。」

「わたしのこと信用するなら」

「してます!」

「刑務官を恨んで家に放火した事件知ってます?」

「恨まれた刑務官、林区長なんです。ここに放火事件当時の刑が載っています。」

「こいつ都知事の榛名文江だろ?かつて法務副大臣だった」

すぐに、狩山にこの事を連絡する黒木。

「龍神大橋計画を承認した本人。榛名都知事が法務副大臣だった時に林区長が過去に恨まれた事件の関連人物。おい、勝手なことするなら協力体制終わりだからな!どこにいるんだよ!言え!」

榛名を訪ねる磯田と秋澤。

「狩山が秋澤と接触しました。」

「帝和建設は龍神大橋の施工者に相応しくありません。手を引いてください。」

「帝和建設の建設は帝を瀕します!希望も失われる!それは知事も望んでいないのではないですか!何卒、日本に希望を!」

土下座したものの、榛名に手を惹かれてしまいました。

「この人ね、必要なら平気で頭を下げられる。でもね頭を下げて人を操る人間は限界がある。政治家はそうありたい。ご苦労様でした、先輩。」

その頃、坂東は、坂東の息子と、桑原常務から狩山のことを聞かれました。

「狩山さんここに訪ねられましたよね?」

「親父!」

「俺にも魂がある。」

「帝和建設は一緒に仕事をする人を選ぶ権利がありますよね。」

陸は戻ってきた坂東にほっとします。

彼こそは自分を裏切らず、協力的だと信じていました。

「有難うございます」

「すまん…狩山さん会社を投げ出すわけにいかん。証言したら帝和から二度と仕事が来なくなる。他のゼネコンも裏切り者とみなして仕事をみなさなくなるだろう。沢山の作業員や外国から来た技能実習生はうちを頼りにしている。坂東組が潰れるわけにいかん」

「証言したら本当に潰されるのでしょうか?」

「今から聞いた話をしても?若さんは坂東常務から手付金をもらっていた。」

「馬鹿な」

「指示したのは磯田社長だろ。常務にこんなことを命じられるのは社長しかいない、。その後ろにはもっとでかい存在がいるはず。」

「なぜですか?うちは龍神大橋に命を懸けていました。橋を崩落させたいのは…」

「大きな力が動いている」

「じゃあその手先に社長も乗務も乗っていたんですか。だったら明らかにするべきでしょ。出る時に出るって言っているんでしょ。力になる刑事がいます」

「人生を怒りで無駄にするな狩山さん。あんたなら仕事に復帰できる。俺はあんたとまた働きたい」

「無駄じゃない…無駄なんかじゃない。じゃあおやっさんは仲良く父性の隠ぺいに協力したいんですか?俺はそんな人の元で働きたくない」

「理想や正義じゃ飯は食えん!ゼネコンにいたあなたには分からない」

「ゼネコンだの下請けだの…同じ橋をつくる仲間だと思っていました。」

「ゼネコンと下請けには大きな川があってそこには橋がかかっていない。汚れをゼネコンに押し付けて引き受ける者がいる。この関係が変わらないからこの事件は起きたんだ。」

「何を分かれって言うんですか…俺はただの橋屋なんですよ。」

その頃、絵里菜と南雲は重々しい空気に。

「全部聞いてた。狩山の事。部長もひどいよね、何も知らないあんたに、」

「俺が部長を裏切ったんだよ!俺が裏切った。」

なんと、南雲は全てを最初から知っていました。

南雲は、若松が桑原常務から手切れ金を受け取った様子を間近で見ていたのです。

その頃、黒木が玲子の家、狩山家に来ました。

「私、狩山さんに会いました。」

「じゃあもう警察に?」

「僕が逃がしました」

「冗談やめてください」

「彼なら事件の真相にたどりついてくれるかなと思って。クズですよね」

「狩山を利用したんですか?」

「僕は狩山さんに渡した携帯は狩山さんが持っています。今、狩山さんは危険です。」

「もしもし、陸?」

「玲子。まだあの離婚届持ってるか」

「何言ってるのこんな時に。」

「俺と別れてくれ」

玲子を守るために決断した、陸なのでした。

Believe7話感想・みどころ

どんどん追い詰められていく陸に胸が痛みます。

彼の孤独な逃走に胸を痛める玲子。

しかし、彼女には時間がない事を知った陸が、真実を何としても明らかにしたいという熱い思いには大いに共感できました。

妻に残された時間を心配しながら黒木と連携をとり続け、自分が再び拘留後に裁判で闘ってくれる相手を探す陸を応援したくなりました。

秋澤弁護士とはなかなか思いが伝わりません。

坂東ならと思いきや、彼も保身のため、経営が成り立たない事を考えれば、陸に協力はできない不甲斐なさを感じました。

ゼネコンと下請け業者の壁じゃ厳しいですね。

外国人技能実習生や多くの社員を抱え、理想だけでは生活ができないと、狩山に背を向ける坂東が切なすぎました。

そして、若松が桑原常務から手切れ金を受け取り、わざと安価な資材で橋を敢えて崩壊させた…。

若松と桑原常務の金銭のやり取りを見ていた南雲はずっと苦しかったことでしょう。

決死の思いでUSBを持って狩山に届けようとしたものの、秋澤に邪魔されて入院中。

彼は今後、狩山に協力的になってくれるのか期待です。

磯田社長は見事に、不正を隠ぺいする大手ゼネコンとは仕事が続けられないと榛名に切られてしまいましたね。

でも、榛名も林区長の放火事件の関係者という黒幕。

ラストで、玲子と電話する時、お互いに下の名前で呼び合う2人は本当に胸が痛かったです。

どこまでも不器用でお人好しな夫婦だなと思いました。

狩山の闘いはまだまだ続きそうな7話でした。

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