BG身辺警護人2020 1話あらすじ・ネタバレ
KICKSガードの身辺警護課の菅沼まゆと沢口は、捜査一課長(内藤剛志)に出くわし、現場へ向かうのでした。
桑田宗司のパーティにいる章・まゆ・沢口・高梨たち。
敏腕実業家、劉光明(仲村トオル)は、日の出警備を買収し、「KICKSガード」身辺警護課の所属となった、菅沼まゆ(菜々緒)、島崎章(木村拓哉)、高梨雅也(斎藤工)、沢口正太郎(間宮祥太朗)。
「日ノ出警備保障」時代とは変わり、劉の指示で、今後のクライアントは政界のVIP限定の仕事になると言われました。
そこで、章たちは、与党議員の桑田宗司(小木茂光)が開催する後援会パーティーの警護にあたることに。
ワインオープナーを持つ従業員が不審な動きであることを観察しながら見抜きました。
その男、一馬は身辺警護課を挑発しますが、章たちは闘いの末、彼の暴走を止める事に成功。
メディアから賞賛されますが、章は格闘中に怪我を負ってしまいました。
章は警察から事情聴取を受けてから、身辺警護課に戻ります。
その後、新しく身辺警護課の課長になった、小俣に呼び出されますが、前任の村田よりも不親切で高圧的です。
その矢先、章に充てた一通の手紙が、「KICKSガード」に届きました。
差出人は刑務所に服役している関東工科大学の元講師、松野信介(青木祟高)。
今から3年前、厳重な警戒態勢のロックがかかった実験室で、研究員の伊丹(竹島由夏)が窒息死。
その容疑がかかった松野は、世間からたたかれるものの、最終的には、業務上過失致死罪と判断されて、禁錮刑が下された男でした。
翌月には、刑期満了により、出所後のボディガードを章に頼みたいとのこと。
しかし、劉孔明(仲村トオル)に絶対服従な姿勢を崩さない身辺警護課の新課長、小俣健三(勝村政信)から、犯罪者の警護などありえないと反対されてしまいます。
松野に直接、断りを入れるため、あえて刑務所へ向かいました。
話を聞くと、松野が章のことを知った経緯は、章の元クライアントのサッカー選手、河野(満島真之介)。
河野と服役していた刑務所の「作業場」が一緒だった過去から、彼を通して章のことを知ったのです。
当の松野はとても服役しているとは思えないほど真面目な人柄で、亡くなってしまった伊丹や、迷惑をかけてしまった坂上司(神保悟志)に謝罪したいため、研究室まで同行してほしいと章に頼んできます。
章はその後、笠松(市川実日子)に一馬の時の怪我をケアしてもらいました。
笠松は、章たちボディガードの担当医。
章は、劉を訪ねるため、彼のオフィスへ。
すると、劉孔明(仲村トオル)がマスコミからインタビューを受けていました。
章たちが桑田を守ったことがメディアに取り上げられたからです。
章は劉に、松野からの依頼を無視するわけにはいかないことを相談しますが、彼もやはり、警備業界のことや、KICKSとして生まれ変わった日ノ出警備保障の方針上、断ります。
ある日、章は帰りに、桑田の秘書から、加藤一馬が多額のお金を受け取っていた姿を目にします。
そのことに声を荒げて、加藤に追及した章。
そんなに汚れた金が欲しいのか?と。
すると、加藤は、KiCKSの社長・劉が関係していると怒鳴りました。
章はすぐ、劉に連絡をしたうえで、彼が飲んでいるバーへ。
桑田を襲った男、加藤と出くわしたこと、劉が最初から操作していて、加藤は桑田の秘書から不正にお金をもらっていたことを問い詰めます。
そこで、一番経験の浅い沢口(間宮祥太朗)が加藤一馬に襲われた時に、章が庇うように仕向けたのです。
劉は章に、自分のやり方が気に入らないのなら辞めてもらってもいいと厳しい言葉を章に投げつけました。
章は思わず劉を殴りそうになる感情の高ぶりを抑え、退職する意思を劉に伝えました。
さらに、劉に対し、これ以上、警護の現場を荒らすのならば、劉が桑田の件で不正をしたことを公にすると釘を刺すのでした。
それが引き金となった章は、なんと、KICKSとして生まれ変わった「日ノ出警備保障」を退職。
翌日、一人息子の瞬(田中奏生)に、フリーでボディガードをする意思を伝えました。
フリーランスのボディガードとして、松野の警護を本格的に開始した章。
出所した松野を迎えに行き、松野の弁護士と話をしながら、彼の警護にあたります。
松野と共に、身を隠せる場所に逃げ込んだ章。
松野は章に先に警護料金を払おうとしますが、章は警護料金は任務が全て終了してからだと告げました。
章は、松野を徹底的に警護するため、松野の弁護士の坂上司に、彼が出所することは内密にするように事前連絡を入れていました。
そんな章の気遣いに感謝し、涙する松野。
お店を出た2人は、松野の目的である彼の関係者に会いにいくことに。
菅沼まゆ、高梨、沢口たちは、新しいクライアントの須藤保を担当。
しかし、須藤はとても身勝手で、一人息子も荒れています。
一方で、小俣はとても冷淡で威圧的な態度をとり、章がいないKiCKSもやりづらい環境に。
松野を懸命に警護し、彼を匿うための、「ビジネスホテル」と偽った自分の個人事務所へ。
途中で記者たちに追いかけられる松野を、彼らから守り、撮った写真を奪います。
執拗に松野を追いかける記者たちに、「松野さんだって一人の人間です。貴方たちの興味本位などで”松野”と呼び捨てにする必要はない」と。
章は、息子、章に近況報告の連絡を入れます。
家にいる瞬を訪問した高梨は、現在の章を心配していて、瞬に接触し、その後の瞬の動向を尋ねます。
瞬は高梨に現在の章の状況を報告。
瞬と高梨はお互いに章のことを思いやっていることを再確認し、信頼を高めるのでした。
章は、カフェの出前を頼みます。
その店員、中島(中村海人)が食事の配達に訪れました。
彼は章がフリーランスのボディガードとして構えた事務所の雑居ビルの下の階にて、カフェ「ジャンクション」の店員として働いています。
彼が出前を届けた後、松野は、関東工科大学の講師だった頃、同僚の伊丹が亡くなったことに関して事実を話ました。
かつて、バクテリアの研究に打ち込んでいた松野や伊丹ですが、氷柱を使ったそのバクテリアを保存したときの失敗から、液体窒素が発生し、伊丹が死んでしまったとのことでした。
その時に研究所の上司、坂上司に迷惑をかけてしまったのだと言葉を続けます。
伊丹の弟、勇人が松野を襲撃しに来ました。
勇人はかなり精神的に混乱していて、章と松野に対し、姉が亡くなる直前、「あいつ」だけは許さないと言っていたことや、伊丹の写真を何枚か撮影していたことを吐露。
その写真も持っていました。
章が格闘していると、そこへ、章を心配した高梨が駆け付け、協力してくれました。
そこで、高梨と二人体制で、松野を守ることにするのですが、松野はマスコミに追いかけられた時もわざと後ろを振り返ったことや、勇人が襲撃するのをわかっていて、匿ってくれた章の事務所のドアをあえて開けた不自然な行動が目立ちます。
それを章は指摘。
ようやく、松野の恩人である坂上と接触しますが、実は、坂上が伊丹を殺した真犯人。
坂上は伊丹を殺し、その罪を被ったのが松野。
全ては研究の為でした。
そこで、松野はあえて、マスコミをリークさせ、自分に興味を惹きつけさせることで、坂上(神保悟志)の本性を世間に晒しだそうとしていたのです。
さらに、松野は坂上を殺そうとも考えていました。
そのことが発覚すると、坂上は松野と章、そして自分自身を極寒のなかに閉じ込めました。
そして、自分の犯罪を闇に葬る為に、章と松野を道連れにしようとしますが、駆け付けた高梨により救われました。
松野は章に報酬を支払い、「僕を止めてくれてありがとう・・・僕の未来を護ってくれた」と感謝の言葉を述べ、改心を心に誓います。
その後、松野は警察から事情を聞かれるため、対応することに。
章はフリーランスのボディガードとして新たな一歩を踏み出すことに。
一方で、高梨が章に協力したことが、KiCKSで発覚し、劉は高梨がしたことは「今回は」大目に見ると言いますがどこか企んでいる様子が漂っていました。
次回のゲストは、川栄李奈さんが、盲目の天才ピアニストを熱演!
BG身辺警護人(2020)感想・みどころ
身辺警護課が令和になって復活です。
章は前任の村田(上川隆也)のような優しい上司に恵まれていない環境にいますね。
劉(仲村トオル)や、小俣(勝村政信)は自分達の会社の世間体しか考えていなくて、警備の仕事に誠実でない人柄が伝わりました。
まゆや沢口、高梨も含め、「日ノ出警備保障」の環境よりも働きづらさが伝わります。
まゆはとてもタフで、日の出時代と比べて、給料がアップしたり、VIPという難しいクライアントを担当することになった今の仕事を頑張ることを目標にする前向きさも健在。
松野は明らかに問題を抱えたクライアントで、章が関わってきたこれまでのクライアントよりも一番厄介だったのではないかと思いました。
坂上は最低な人物としか言いようがありません。
唯一の女性研究員の伊丹に恐らく、ストーカーのような好意を抱いていた様子が彼女の写真を撮影した行動からわかります。
研究のために、自分たちの体裁のために、若き命を奪ったうえに、松野に罪を着せ、松野と章を極寒の研究室の一部に閉じ込めて道連れにしようとするなんて・・・卑怯な人間性が垣間見れました。
しかし、元々は、同じ研究をしていた伊丹を裏切り、大学教授として研究を続けていた同志の裏を知った彼の悲しみが、今回の「依頼」に繋がった奥深い1話でしたね。