BG身辺警護人2020 4話あらすじ・ネタバレ
自宅に閉じこもり、HTMLを処理していた生田。
「至急、警護を頼みたい」とただごとでない様子で訴える新規クライアントと思われるメールが島崎警備のホームページに届きました。
島崎章(木村拓哉)と、高梨雅也(斎藤工)はすぐ、その発信者、生田大輔(岡田義徳)に電話。
生田は監禁されていて、今も見張られているとただならぬ様子。
「KICKSガード」にいる菅沼まゆ(菜々緒)にも連絡が届きます。
「KICKS」では、テレビ局が加入し、まゆの有能で的確な指示ぶりを取り上げていました。
ところが、教えられた住所へ行くと、大輔は嘘をついていて、実家暮らしなことがわかります。
20年間、ある理由で、ニート生活を送る大輔はアラフォーの男性。
大輔は章と高梨を弄んでいて、反省心すらありません。
そんな折、出身小学校のクラス会開催の知らせが届き、「将来の夢」を書いた色紙を保管していたタイムカプセルを開ける予定だというのです。
この行事に拒否反応を示した大輔は、自分の色紙だけ先に回収してもらえるよう、元担任に頼みに行こうと決意。
しかし、外出に不安を感じているだけでなく、何者かに付け狙われている気配を感じていて、身辺警護を依頼したとのこと。
章が小学時代の大輔の夢について「子どもらしくていい」とフォロー。
精神的に心の闇を抱えた大輔の依頼の経緯について、章と高梨は、引き受けることに。
大輔は本当に何者かに狙われていると困っていて、章と高梨に「よろしく頼む」とあっさり2人の目をしっかり見て頼み込んできました。
大輔の父、洋次(平泉成)は昔ながらの頭の固い価値観を持ち、息子の警護依頼を知ると、「バカバカしい」と一喝。
高梨は今回の仕事に難色を示しますが、章は「俺はクライアントを信じる」と言い、仕事を引き受ける事に。
ふと、手土産をもって沢口が章と高梨のいる「島崎警備」に。
稲荷寿司と手巻き寿司が入った腹ごしらえが十分にできる食材。
同じ頃、まゆは劉(仲村トオル)と会食をしながら、自分の過去を話していました。
かつて、ボディガードがいたにもかかわらず、そのボディガードが力不足で、恋人が銃弾で撃たれてしまったつらい経験をしていた劉。
そこで、ボディガードを今のようにビジネスで利用しようともくろんで今に至ったのです。
翌日。
大輔を警護しながら彼の母校の小学校へ向かう章と高梨。
大輔の家に行く前に、章の中学3年生の一人息子、瞬が学校で友達とトラブルに遭い、けがをしたと、瞬の学校の養護教員から連絡が。
案の定、腕を打撲し、元気にしている瞬。
仕事中の章は、瞬に「外科の多佳子(市川実日子)は頼りになる」と言葉を残し、多佳子の病院を教えて電話を切りました。
ところが、道中である場所へ来ると、大輔は遠回りになる道を選択。
さらに、偶然出くわした同級生の谷口(丸山智己)の優しい言葉にも背を向ける大輔。
そんななか、本当に怪しい人影が後を付けてくる人物に気付いた章と高梨大輔。
大輔は途中で、小学校へ行くのを断念し、警護依頼も取り下げると言います。
しかし、息子に業を煮やす洋次は、息子を見限ろうとします。
電車の運転手だった洋次。
息子には、真っ白いワイシャツを着て世の中を何か変えられる人になってほしかったと言葉をつづける洋次。
子供のころから、勉強も熱心に教えてきたと息子への内面の愛情を秘めていることがわかります。
息子の自らも一人息子の瞬(田中奏生)を育てる「父」として、大輔と洋次の溝を放っておけず・・・。
「息子さんの外出は、外に出たいという一歩のあらわれ」と章はフォロー。
それでも、洋次は息子に対し、「クラス会なら堂々と一人で行けばいい。体裁ばかり気にしたり、嘘をついたり・・・」と大輔を罵倒。
警護を終了する寸前となりますが、大輔はもう一度、学校に踏み出すことに。
そこで、学校の校門に入ったところ、丸山に声をかけられます。
丸山は気さくに大輔に話しかけ、大輔を理科室に誘いました。
実は、丸山と大輔は、親友ではありませんでした。
大輔は丸山のことをいじめていて、理科室からの薬物をとってこいと子ども時代に命じた大輔。
さらに、大輔はそのことを誰にも言わずに黙っていました。
丸山は子ども時代の大輔とのトラブル以降、母親は精神的に病んで自殺。
進学校への道も閉ざされ、妻とは離婚。
さらに、大輔のことを最初から付け狙ったり、大輔の自転車に嫌がらせや、自死しようとした大輔を踏切りから突き飛ばしたのも丸山でした。
こうした日々の積み重ねから大輔への復讐をずっと考えていたのです。
大輔に殴りかかろうとする丸山を章は止め、自分を代わりに殴らせようとする章。
大輔への怒りをまず、章にぶつけた丸山。
しかし、彼の怒りは収まらず、大輔が自分にしたことを覚えていないことを知ると、彼に襲い掛かります。
章が止め、大輔は「すまなかった・・・覚えていなくて。俺を殴ってくれ」と彼に涙ながらに謝罪。
丸山は大輔の頬を殴り、2人は和解します。
同窓会が始まり、丸山は大輔をみんなの仲間に入れました。
小学校のタイムカプセルから出てきたのは、大輔が本当に願い続けていた将来の夢。
「お父さんと同じ電車の運転手になって、お父さんとお母さんを電車に乗せたい」と書かれていました。
やがて、帰宅した大輔は、「自分は本当はおやじと同じ電車の運転手になりたかった。でも、おやじから良い大学や会社に入るように厳しく言われ、なかなか本当の将来の夢を言い出せなかった。それで、子どもの頃、Jリーガーになりたいなんて嘘をついた。それが自分にとって精いっぱいの反抗だった」
そこで、父、洋次は大輔に「この家出ていけ、それからお父さんがいろんなことを理解していなかった」とこぼします。
親子はこれまでと違う一歩を踏み出し、大輔は就職活動に踏み出しました。
真新しいスーツを着た大輔は、子どもの頃から貯めていたお年玉8万円を章と高梨に支払います。
「ありがとう・・・俺の記憶を護ってくれてありがとう」そういって笑みをこぼした大輔は、去っていきました。
章と高梨は事務所に戻ると、前回のクライアントの件で関わったボーイの男(中村織央)が自分たちを未だに付け狙っていることで口論に。
高梨と気まずい雰囲気のまま帰宅した章は、息子、瞬と他愛のない会話をしてから、多佳子(市川実日子)と電話。
二人はどこかお互いに惹かれ合っている部分があり、今度、食事をする約束をするのでした。
大輔の生活も光が見えましたが、章の日常にもかすかな転機が感じられた4話でした。
BG身辺警護人2020 4話感想・みどころ
生田役の岡田義徳さんの演技に魅入ってしまいました。
閉じこもりがちな生田の挙動不審ぶりや視線の動き、複雑な深層心理などが細かかったです。
章は心優しく、不器用ながらも父として息子の瞬(田中奏生)のことを大切に思っている理想の父です。
谷口は一見、妻子も大事にする温厚な人物に見えますが、この谷口が最初から生田を付け狙っているのは見逃せないシーンでしたね。
誰といても当たり障りのない人が一番怖いという感じを谷口役の丸山智己さんは表現していました。
瞬はこまっしゃくれているけれど、決して悪い子ではありません。
父の章を「ださい」などと悪態をつく生意気さはありますが、彼の年ごろの少年特有の反抗期と父への気持ちが入り混じったようなものだと思いました。
章にも「また危険な仕事」と過去にも気遣うところがあり、章との信頼関係がしっかりあることが伝わりますね。
生田は父に反抗してまで、章と高梨を頼ります。
章と高梨が遭遇した謎の男・・・本当に付け狙われている生田の真実がめちゃくちゃ気になりました。
子供のころから父の仕事に憧れていたけれど、「良い大学、良い会社」といった昭和世代の親と子にありがちな固い考えの父、洋次(平泉成)と大輔の溝は胸が痛みました。
洋次は息子の大輔を内面では心から愛しているけれど、考え方や息子を思うあまり口が悪くなってしまう切ないところが垣間見れました。
大輔が自分の記憶を護ってくれてありがとうと言ったセリフは感動でした。
次回、成海璃子さんが久々に登場!ストーキングされているという彼女に隠された警護理由は?!来週もお見逃しなく。