BG身辺警護人2020 3話あらすじ・ネタバレ
島崎章(木村拓哉)のもとに、かかりつけの整形外科医、笠松多佳子(市川実日子)の依頼で、「危険なクライアント」との仕事を引き受ける事に。
そのクライアントは数々の投資詐欺を働いてきた実業家、道岡三郎(豊原功補)。
証拠不十分で釈放され、マスコミをにぎわせていました。
詐欺で賭けた金を政治家にばらまいていた疑惑がある「悪党」。
実は、道岡、逮捕されるのも不起訴で釈放されていて、その直後、彼に恨みを持つ男から襲撃されて、重症を負い、多佳子の勤務する病院に極秘入院で保護されていました。
アキレス腱断裂の重傷を負った彼について、入院中にまた襲撃されれば、病院のイメージに傷がつくと上層部がしり込みしていました。
朝、息子の瞬(田中奏生)からも、章は仕事の状況を心配されます。
KICKSガードでも、菅沼まゆ(菜々緒)や、沢口(間宮祥太朗)が、道岡三郎の警護に章が担当することが知られ、彼らも元同僚の章を不安視しています。
実は、「KICKSガード」でも、道岡の依頼はとてもハイリスクな仕事だと懸念されているからでした。
「KICKS」すらも受けることをためらう道岡のボディガード。
「KICKSガード」を離れ、章の個人経営しているフリーランス警備事務所にいる高梨(斎藤工)から話を聞かされたのです。
章のことを心配する元「日ノ出警備保障」の面々は、章と高梨を見守ることに。
しかし、小俣(勝村政信)からも話を道岡の件に関してそれ以上、話すなと念押しされてしまいました。
そこで、執刀医の多佳子が手術放棄を拒んだこともあって、退院までに警護をつけることを交換条件として、渋々、承諾。
しかし、道岡は襲撃されてもなお、相手に挑発的な態度をとる困った一面が明らかになっていきます。
警護の脅威レベルが明らかに最高ランクなことから、章と高梨(斎藤工)が辞めたKICKSガードを含めた大手警備会社からは断られることも多い案件となりました。
そんななか、章と高梨がボディガードに着任早々、病院スタッフの中年女性、凛子がやたら「特別室」に入院する道岡のことをとても知りたがっていました。
そのことに違和感を抱く章と高梨。
凛子はうまく、「特別室の患者はイケメンか?男か女か?」と他愛のない質問で誤魔化していますが、ボディガードの2人はどこか引っ掛かります。
道岡の病室に到着した2人は、さっそく対面した道岡に苦戦。
彼は、章と高梨に対してもなぜ、KICKSを辞めたのかしつこく追及。
多佳子は「章と高梨は優秀で、お金につられて警備をするようなボディガードではない」とフォロー。
しかし、道岡は章と高梨に対して、てぶてしい態度をとるばかりか、多佳子や療法士にも、「優秀なのはいないのか」などといちゃもんをつけます。
しまいには、自らの悪事を何食わぬ顔で、「いつ殺されてもおかしくない」と豪語。
そんななか、病院に「道岡を助ける医者は許さない、処刑する」という不吉な脅迫が・・・。
章と高梨は、引き続き道岡の警護を続けることにしますが、道岡の入院している病院長は、「言っちゃ悪いがあんな奴のために無理することはない」と暴言を吐き、多佳子に対しても、道岡の手術を担当することについて、整形外科医である彼女に差別的な発言をします。
章はそんな院長に対し、もしこのまま道岡の安全が病院で保たれなければ、病院が患者を守らなかったことが外部に漏れてしまうのでは?と毒づきます。
さらに、最善を尽くすのがプロなのではないか?と院長に意見し、道岡は引き続き、多佳子の病院で入院や手術を受ける事になりました。
その後、鈴木という男が訪ねてきますが、彼は道岡と因縁関係にあり、政治家の手先のような存在。
鈴木はお見舞いに来たふりをして、道岡の痛んでいる脚を襲撃したため、高梨がとっさに庇い、鈴木と格闘の末、彼に暴力をふるってしまいます。
章は、「ボディガードが攻撃しちゃいけない」と高梨を厳しく咎めます。
鈴木は立ち去りましたが、道岡はこれから手術予定の箇所を鈴木に駄目にされる寸前でした。
高梨は彼を警護し続ける「特別任務」において正しさを追求しますが、章は「クライアントを選びたくない」と仕事を続ける姿勢に。
夜、就寝する道岡を見守る章と高梨。
手術を明日に控えた道岡は、章にカーテンを開けてくれるよう、頼みます。
章がその通りにすると、「明日は手術か・・・怖いね。今まで人に恨まれて生きてきたけど。今日は満月だな」と道岡はつぶやくのでした。
しかも、予告通りに手術寸前に多佳子が襲撃の対象に。
手術当日、多佳子は病院で不吉な仮面を被った謎の人物に口を塞がれ、危険な目に。
物陰に隠れる多佳子。
章は多佳子が診察に現れないことで違和感を抱き、すぐに怪しい人物を追いかけます。
絶体絶命の境地に立たされた多佳子ですが、章になんとか救われ、怪我を負わずに済みました。
無事、道岡の手術ができるようになった多佳子。
章と高梨、病院関係者や防犯カメラの目までもかいくぐった犯人は相当しぶとい存在です。
手術中に待機している章と高梨。
ふいに、沢口(間宮祥太朗)が、章に「章がKICKSを辞めた理由を知りたい」と伝えました。
章は「なんで急にそんな話」と問いますが、電話を切られてしまいました。
電話が切られた原因は、小俣がそばにいたからでした。
「守秘義務は守らないと・・・」と彼は、小俣から圧力をかけられていました。
道岡の手術は無事、成功。
章が道岡の病室に戻ると、道岡はこれからリハビリに励むことに。
道岡はリハビリ中に秘書の小倉(長谷川朝晴)や理学療法士の湯川(木村了)パワハラまがいの暴言や横暴な態度をとります。
章は小倉に、いつから道岡のガードをしているのか尋ねると、彼は11年前から道岡の秘書をしていて、人生で困難があった当時、彼に必死に頼んで今の仕事に就いたといいます。
突然、沢口がある資料をもって章を訪ねてきました。
理学療法士の湯川は、姉を自殺に追いやった道岡に一番恨みを持っている被害者遺族。
多佳子の襲撃未遂も彼の犯行でした。
さらに、章と高梨に声をかけ、道岡のことを知りたがる病院スタッフの女性、凛子(宮地雅子)もまた、道岡の悪事により、息子を亡くしていました。
道岡は2人のことを被害者の会で知っていて、2人に最初から殺されるつもりで覚悟していたことを章と高梨に話すのでした。
案の定、先に本性をあらわにした理学療法士の湯川が、道岡を襲撃しようと試みて章に止められます。
続けて、凛子も亡き息子がくれた水筒を武器に道岡に襲い掛かりますが、彼女もまた章や高梨によって阻止。
とくに凛子は亡き息子からもらった水筒で道岡を攻撃しようとしたので、章は「大事な息子さんからの水筒をそんなことに使わないでください」と凛子の心に刺さる言葉で、犯行を未然に防ぎました。
やがて、小倉が、道岡の悪事に関する事実が書かれた資料を持ってきます。
道岡は警察に行き、新たな罪の償いの為に、出頭することにしました。
道岡の多額のお金は、被害者遺族の債務に充てられることに。
そこで、道岡は、「拘置所を出た時の出世払いに章たちへの52時間分の、警護料金52万円」を必ず払うと約束するのでした。
「ありがとう、俺の野心を守ってくれて」と感謝の言葉を口にします。
道岡の件は無事、解決しますが、道岡を警察署へ向けて車で送迎中に、彼は「KICKS」で勤務していた最初の事件で出会ったバーテンダーになりすました怪しい男(中村織央)が自分を付け狙っていることに気付きます。
彼は、章がKICKSガードを離れてからも、章の周辺をうろついていたのです。
KICKS代表の劉孔明(仲村トオル)は、まゆに以前、オファーした自分と同じKICKSの経営に携わり、プライベートでも任せたいことがあると頼んだ件について、まゆが引き受けることに喜んでいました。
章は、劉にその事を指摘し、「ボディガードの命を弄ぶのはやめろ!」と声を荒げます。
それでも、劉は笑っていて、章には釘を刺すように「いつまで大好きなボディガードの仕事を続けられるか」と嫌味を言うのでした。
その言葉には深い意味が隠されていることでしょう・・・次回、家に閉じこもりがちな男性の警護にあたる章。
まゆは劉の依頼にどんな答えを出すのかは来週明かされます。
BG身辺警護人2020 3話感想・みどころ
今回のクライアント、道岡はたしかに、最高ランクなクライアントだけあって、ハード。
章のことを心配している菅沼、沢口も、小俣の圧力のせいで、章を見守ることしかできない歯がゆさが伝わりました。
しかし、沢口(間宮祥太朗)は章たちを裏切らず、本当の黒幕である理学療法士の湯川の実態を暴きましたね。
今回のエピソードでは、道岡の秘書、小倉が日頃の道岡からのひどい態度にストレスを募らせた犯行かと思っていましたが、病院スタッフの凛子と理学療法士の湯川が、道岡の犯罪の被害者遺族で、湯川が黒幕!
一番人畜無害そうな病院関係者が、道岡だけでなく、章と高梨の敵だったとは意外でした。
劉孔明が最後とにかく、ゲスすぎる!章が怒鳴ったように、彼は人の命を弄んで自分の都合の良いように利用しています。
劉は章にとっても、今後最大の強敵になりそうです。
まゆは、劉から受けた依頼にどう行動するのか?彼女もまた、劉のやり方に違和感を感じ、「島崎警備」にゆくゆくは転職するのか・・・とちょっと思ってしまいました。
次回のゲストは、引きこもりの問題を抱えた中年男性役で、岡田義徳さんです。