美食探偵2話 あらすじ・ネタバレ
明智五郎(中村倫也)は、自身が家族と共に「ごひいき」にしているホテルにて、立食パーティーを行いました。
しかし、その現場で、殺人事件が発生。明智が到着する前に、宿泊客リストの中に、「マグダラのマリア」こと、明智の依頼人だったマリア(小池栄子)が紛れ込んでいたのです。
居酒屋で楽しそうに友達の桃子(富田望生)と共に、明智の愚痴をこぼす苺。
翌日・・・。
苺はホテルの厨房スタッフとして潜入捜査することを五郎に頼まれました。
被害者の胃からは、ルームサービスの朝食で、リンゴが使われていることが発覚。
この林檎はルームサービスで使われたこと使われているはずのない林檎でした。
一方、マリアは、ホテルで殺された被害者で、元カレに二股をかけられた恨みを持つ、リンゴ農園を営む若き女性、茜(志田未来)と接触。
茜は上遠野(北村有起哉)がかねてから目をつけていた容疑者でした。
苺と共に、明智は母、寿々栄(財前直見)と、執事の小松崎(モロ師岡)と共に食事をするのですが、寿々栄は世間でいう「毒親」で、世間的を気にし、明智が私立探偵であることや、料理の知識が祖父の影響で豊富な事に関して毒づくのでした。
そこで、明智は母の暴言に思わず、テーブルを叩いて怒ってしまいました。
その後、探偵事務所に戻った明智と苺。
戻る前に、苺がアツアツの料理を食べ損ねて、火傷をしそうになったのを見た明智は、被害者が殺されたヒントに気付きました。
厨房スタッフに頼んで今日のルームサービスの料理に紛れていた林檎を持ち帰りました。
苺が特製アツアツの林檎ジャムで作った料理を作り、上遠野(北村有起哉)と、高橋(佐藤寛太)に振舞いました。そこで、被害者はアツアツの林檎ソースを使ったものを食べさせられたことに気付く明智たち。
被害者は林檎を使ったルームサービスの朝食で、舌を火傷していたからでした。
また、「マグダラのマリア」こと、マリアが宿泊客のふりをして殺人をしたことを察知。
そして、上遠野(北村有起哉)は林檎がやはり加熱されていたことを検出し、それを明智に報告。
その夜、おでん屋で飲んだ明智と苺ですが、事件解決に向けて、青森にいる茜が営むリンゴ農園へ。
苺は酔っているので、桃子(富田望生)を急きょ、呼んで深夜に車を飛ばして青森へ向かう一行。苺と桃子を海鮮丼で釣った明智。2人は青森に到着するなり大喜び。
翌朝・・・。
桃子は苺と明智を「2人きり」にして先に東京へ帰ってしまいました。
苺を連れた明智は、八百屋へ行き、苺に品質の高い林檎を食べさせ、どの林檎が使われているか調査することに。
そこで、リンゴ農園を営む茜に出会いました。茜はマリアに洗脳されており、彼女は殺人を犯してしまったのでした。
優しい祖父と2人きりで暮らしています。
茜は、東京に出てきた母親を小学生時代に病気で亡くし、祖父に育てられました。
茜が傷ついた林檎でジャムを作ったことがかつて、あったのですが、それは「母の味」でした。
苺がいくつかのジャムを茜の農園で作り、林檎をチェックしたところ、やはり殺人で使われていた林檎は、「茜」。
林檎の種類である「茜」は、茜の名前の由来になっていて、傷ついても鮮度や美味しさを保つなどの品質の良さから、茜に林檎の「茜」と同じ名前をつけたと零す茜の祖父。
茜は事件に関わったことで自分の犯行がいつばれるか分からないと怯えています。
苺はここで、「どんな思いでおじいさんやあなたのお母さんが林檎でジャムを作ったか」と茜に説教。
明智と苺に、自分が犯行に至る経緯である、恋人に裏切られた悲しみ、自分が普段、祖父や母とどんなきもちで リンゴを作ってきたかなど怒りをぶつけるのでした。
茜は高校の時から彼氏と交際。その彼氏は一人暮らしをしていて、茜は自家製のジャムを作る為、「茜」を使っていました。そのジャムを彼氏に送り続けて応援していました。
いつかお互いが幸せになれると信じて・・・。
しかし、茜はやがて、彼氏が二股をかけていて、茜が一生懸命作った林檎ジャムを他の女が食べていたことに激しいショックを受けます。
自分が送ってきたジャムは腐らせたことに関しても激しい怒りを抱えた茜。
そこで、マリアに協力し、彼女に殺人を頼んだのでした。
マリアはホテルの従業員のふりをして、茜の彼氏とその恋人にルームサービスを運び、茜が作ったジャムに毒を入れて提供。
よって、殺人がおこなわれたのです。
茜はマリアに利用されていたことを気付きながらも、マリアに愛していた人とその新しい恋人が殺されることは許しました。
やがて、上遠野など警察が茜の家に家宅捜査に入った時、茜の祖父は茜が殺人に関与したことを知りません。
茜はその祖父の優しさを痛いほど知っていて、必死で家宅捜索を止めようとする祖父を泣きながら制止。
祖父は、「茜、大丈夫だ、おじいちゃんがついている」と茜に何かあったかを悟りながら、男手一つで育ててきた孫を庇うのでした。
その日の夜。明智は苺に、「今回、茜の家からはマリアが林檎ジャムに混ぜた毒の成分が家宅捜査しても見つからないことから、茜は罪には問われない」と伝えました。
そうだとしても、茜の身に起きたことに胸を痛める苺なのでした。
マグダラのマリア(小池栄子)に接触する明智。
マリアは誰かの代わりに殺人を犯すことに精神的な喜びを感じていました。
明智が自分を目覚めさせてくれたと笑うマリアに対し、明智は「あなたを救いたい」と切実なる思いと、自身がマリアに「自分を解放する」とアドバイスをしたことが、マリアの中にある「殺人を犯すことを良し」とするモンスターを開花させたのかもしれません。
来週も、明智の活躍が楽しみです!
美食探偵2話感想・見どころ
「女王の教室」、「14歳の母」、「グッドドクター」などの活躍が見られる若手女優、志田未来。
今回の役どころでは、愛している人から裏切られたショックで、マリアの協力者となってしまう切ない役どころを熱演。
明智は世間でいういわゆる、毒親育ち。
明智の母、寿々栄は世間体をかなり気にし、五郎の祖父に敵対心を抱いているのが伝わりましたね。
明智と母の確執が激しいですが、母、寿々栄は「息子に会えて良かった」と執事の小松崎にそっとこぼしていたところは救われました。
マリアは人の代わりに殺人を犯すことに快感を得ているとしか言いようがないですね。
明智が「あなたを救いたい」と言った言葉の深みも伝わりました。
茜が可哀想すぎる・・・心優しい母と祖父に育てられ、本来はただ、純粋に人を好きになっただけの若き女性。
茜の彼氏も最初は、誠実そうに見えてあんないい加減な人間性が垣間見れたとは。
茜は罪に問われなかったとしても、上遠野たちの家宅捜査が入った時、茜を全力で守ろうとする祖父の優しさに涙が・・・。
次回は一流シェフ(武田真治)を通したエピソードですが、来週も心の闇を持った加害者とマリアの関係性に目が離せません!