BLACKTRICK~裁きを操る弁護人~

BLACKTRICK4話

BLACKTRICK4話あらすじネタバレ

縁は、美志(映美くらら)と拘置所で会っていました。

(美志)ホント変わった弁護士ね

(縁)いやいや、会わないほうがいいです。白本先生とは真逆の人なんで。息をするように嘘をつくし、何考えているか全く分からなくて。それでいて超マイペース。絶対一人っ子ですよ、間違いありません。

(美志)弁護士が決めつけるのは良くないわ。

帝都医科大学の大会議室で、神経内科の島津真理子(野波麻帆)が最優秀論文賞のスピーチをしていました。

(島津)日本の医学部では、女性教授はまだ、1割にも満たないのが現状です。ここまで私が研究を続けて来られたのは大学の支えがあってこそだと感じています。今回の受賞が若い女性研究者の励みになれば嬉しいです。

島津の横に同席するのは、阿南教授と医学部長の横塚教授です。

(阿南教授)その件につきましては現在、複数の製薬企業から高い関心を寄せられており、ライセンス契約に向けた協議を進めております。

(真理子)今後も、大学の名に恥じぬ研究者として、精進していきたいと思います。

大学発の女性受賞者として注目を集める島津に、やっかみの言葉をかける男性教授達。

(男性教授1)アピールに必死だな。結局大学の広告塔だろ。研究の中身より女性という肝がんがほしいだろ。小山田教授は同じ神経内科として面白くないだろうなぁ。

(男性教授2)研究内容も被っていたしなー

そのなかには小山田敏冬(手塚とおる)の姿もありました。

はかり建築設計事務所にて、敏腕弁護士で建築士の浦真鷲直人(GAKCT)の監視をする、コルディア総合法律事務所の弁護士、麻生縁(志田未来)。

あくる日、事務所に出向くと、呉田利静(竹歳輝之助)が落ち込んでいました。

(呉田)あーまたやっちまったーどうするかなー俺

(縁)どうしました?大丈夫なんですか?

(中崎)(春本ヒロ)持病だから気にしないでください。軽いギャンブル中毒です。

(土生)今月振り込まなければならない高校生の娘さんの授業料、全部使っちゃったんですって

(呉田)絶対かたいと思ったんだよ!

(飛香)最低な父親よね。そんなことだから逃げられるの

(呉田)それとギャンブルは関係ありません

(鯖山)しかもね、離婚の時、奥さんと真剣問題で揉めてね

(呉田)おい、余計なこと言うんじゃないよ。ああ、元嫁になんて言い訳すればいいんだよ。あ、なんかいい嘘ない?

(縁)ダメですよ。嘘は。ちゃんと正直に話すべきです

(土生)いいな、こういう真っ直ぐなところ

(鯖山)そうか、ああいうタイプだと付き合ったら大変だぞ

(中崎)そう思います。

(縁)何か

(鯖山)天気大丈夫だったかな。

 

紺野飛香(三浦真椰)から軽蔑され、鯖山周平(戸塚純貴)からは離婚時の揉め事まで暴露されてさらに落ち込む、呉田なのでした。

ふと、鯖山がテレビをつけると、帝都医科大学が受験者の保護者の菊田から訴えられているニュースが流れます。

入学試験で女性受験生が不利になるよう、特典が調節されていた疑いがあるというのです。

(飛香)こういうのまだあるのよね

(縁)令和になってもまだ

(土生)人も組織もそう簡単に変わりませんよ

(呉田)俺のこと?

(縁)女性だっていう理由で差別するのはホント許せない。いつも損するのは女性ばっかり。

(鯖山)でも逆にさ、女性だから得することもあるんじゃない?

(中崎)あ、確かに。最近女性の積極採用とか、女性の管理職増やしてますみたいな企業多いですもんねー

(縁)それも差別です。女性活躍って言っておけばイメージが良くなると思ってるのが、スケスケなんです。女性をなめてます。

(鯖山)ごめんなさいなんか

損をするのはいつも女性だと憤慨する縁なのでした。

するとそこに浦真鷲からの電話が鳴り、縁は帝都医科大学へ向かいました。

(浦真鷲)頼みたいことがある、今すぐ来てくれ

(縁)頼みたいことってまさか大学の弁護じゃないですよね

(浦真鷲)懐かしいなー俺、個々の卒業生なんだ

(縁)はぁ?建築士で弁護士、今度は医大卒ですか?つまらない嘘はやめてください。ちょっと聞いてますか?

(浦真鷲)待ってるから急ごう。

浦真鷲は縁の注意をまたしても無視して依頼人の元へ足を急ぐのでした。

(阿南)うちは入試の不正など一切しておりません。

(縁)ではどうして今回このような訴えが出てきたんでしょうか?

(横塚)分かりません。ただ不合格になった一部の受験生や保護者から、毎年、特典開示を求める問い合わせがあるのは事実です。

(縁)その訴えを起こした菊田さんに何か心当たりは?

(横塚)入試課によると一度だけ抗議に来られたそうです。その時は入試以外の総合的な評価だとお伝えしたことを聞いております。

(縁)大学側が入試委員会に、何らかの指示を出すことは

(阿南)あり得ません。他大学で似たような問題がありましてね、だからこそ乳井委員長は外部から疑念を持たれない人物を選んでおります。

(浦真鷲)それが島津教授ということか

次に、島津真理子(野波麻帆)を訪ねる浦真鷲と縁。

(浦真鷲)より少なくないことは豊かなこと。近代建築の巨匠ミースが残した言葉です。無駄がない部屋だ。教授はアルツハイマーに関する研究を進めている。エイコー製薬とのライセンス契約も進んでいる。

(真理子)その話ですが今回の入試の件で白紙に。

(縁)まだ不正があったと決まってないのに

(浦真鷲)ここまで来るのに大変だったんじゃないんですか

(真理子)ええ、私達の研究はトライアンドエラーを繰り返してようやく1つの成果が現れる。しかも人に使われて初めて完成と言える。本当に気が遠くなるような作業です

(浦真鷲)建築と似てる。図面を引いて建物が出来てもそれで終わりじゃない。人が住んで初めて完成と言える。それに少しでも数字を誤魔化せばいずれゆがみが出る。ええ、必ず嘘はバレる。それじゃ俺はこれで。後は麻生さんに任せる。

(縁)済みません。この人今はただの建築士なので気にしないでください。ったく何しに来たのよ。

縁がとっさに、浦真鷲の不適切な言い方を真理子にフォローしました。

浦真鷲は席を外すと、真理子の周辺を呉田に探させました。

不正を否定する大学側と今回の件で、製薬会社との契約が白紙になった真理子の状況を整理する、中崎。

(中崎)入試の最終的な合否は筆記だけじゃなくて、面接とか小論文も含めて入試委員会が決めてるみたいです。

(土生)菊田の運送会社ですが、燃料高騰の影響もあって、経営はかなり厳しそうですね。

(鯖山)不合格になった娘さんは今は別の私立医大に通っています。医学部受験を諦めたそうです。

(呉田)医学部の授業料なんて馬鹿にならないだろ

(飛香)もしかしてお金目的で?

その頃、真理子は入試の案件で、阿南教授から疑惑をかけられていました。

(阿南教授)この前話した追加予算の件なんだが一旦見送らせてくれ

(真理子)待ってください。それだと今進めてる研究が

(阿南)仕方ないだろ!今回の件で、エイコー製薬からの寄付、共同研究費、全て打ち切られてしまったんだ。入試の件は本当に大丈夫だろうね?君を入試委員長にしたのはこういう疑いを招かない為なんだ。頼むぞ。

喫茶店にて、呉田と飛香は不正入試の件で被害に遭った保護者ふりをして、菊田から入試の採点データをもらいました。

(呉田)急に連絡してすみません

(菊田)いえ

(菊田)それで話というのは

(呉田)うちの娘も帝都医科大学を受けたんです。けど、落ちまして。

(飛香)自己採点では合格点だったって言ってたんです。

(呉田)ニュースを見てもしかしたらうちの娘もと思って

(飛香)本当に減点はあったんですか?でも、大学は否定してますよね?

(菊田)はい。これが届いたんです。

(呉田)差出人は?中を拝見しても?

(菊田)分かりません

(呉田)え、これ

(菊田)入試の採点データです。

はかり建築設計事務所では、浦真鷲と縁で独自に話し合いました。

(縁)大学の入試化に保存されていたデータを確認させてもらいましたが、女性受験生の点数が調整されていた形跡はありませんでした。菊田さんは何を根拠に大学を訴えたんでしょうね。

(浦真鷲)妙だろタイミングが

(縁)タイミング?確かになんで今頃になって。合格発表からだいぶ経ってますよね

(浦真鷲)見てみろ

浦真鷲は縁に大学側が嘘をついているデータを渡しました。

(縁)どこでこれを?まさかまた嘘で。でもこれが本物なら大学が嘘をついているってことですよね。そっか、入試課で保存されているのは最終得点。でもこれは入試委員会が作成した内部調整表。

その頃、大学に侵入した土生は学生達から、学生のふりをして聞き込みました。

(土生)ここいいですか?なんの話をしてたの?もしかして島津教授のこと?

(学生達)ええ。なんか不正するイメージとかなくて

(土生)なんか変わったところとかは?

(学生達)いやー私達は全然、

縁は、採点表を見せて、島津真理子を問い詰めていました。

(縁)菊田さんのところに送られてきたものです。入試委員会が作成した内部調整表ですよね?

(真理子)形式は似てるけど違うと思います

(縁)これこの研究室で印刷されたものですよね?この線、菊田さんの届いた資料にもありました。

(真理子)違います。私じゃありません

(縁)じゃあ誰が?

(真理子)分かりません。ただ誰かが私を陥れる為にです。私が女だからです。大学の医学部教授のほとんどは男性です。女はどうせ結婚して子供が出来たらやめる。だから責任のある仕事は任せられない。成果を横取りされたことだってあります。ここもそういう世界なんです。それなのに私が女の子の夢を奪うようなことそんなことするわけないじゃないですか。信じてください。

(縁)誰かが仕組んだなら必ず証拠が残っているはずです。私が真実を明らかにして見せます

縁は、「コルディア総合法律事務所」に戻り、真理子のために何が出来るか悩んでいました。

その様子を優しく見守る、コルディア総合法律事務所の代表、森木銀次(生瀬勝久)なのでした。

(浦真鷲)このドローイングが全ての嘘をあぶり出す

翌日、山王薬品からライセンス契約を結びたい申し出があり、真理子は契約の際に同席する弁護士について悩んでいました。

(阿南)山王薬品からライセンス契約を結びたいという打診があった。

(横塚)以前から君の研究に関心を示していたそうだ。今回、エイコー製薬との契約が白紙になったのを聞いて連絡を。

(真理子)そうですか

(阿南)大学としては渡りに船だ。このまま前向きに話を進めて問題はないね?

(真理子)はい。ただ、契約の際に同席する弁護士ですが。

島津真理子の件で、別の教授と学生の一人から、小山田(手塚とおる)と他の教授が彼女を職業差別している内情を知りました。

(教授)ええ、彼女を快く思っていない教授もいました。特にここ最近、島津教授だけやたら大学が持ち上げてましたからね

(学生)今回の騒動で、エイコー製薬の件、全部なくなったみたいですよ。そのせいで他の研究室の予算まで削られたって。

(学生2)その影響か分からないんですけどこの前、島津教授と小山田教授結構言い合っていましたよ。同じ神経内科の教授です。

(学生1)確かあの2人、昔同じ研究室だったんだよな

(学生2)小山田教授、昔から島津教授にだけやたら厳しかったらしいっすよ

(縁)ごめん、その言い争い見たのは?

小山田に会いに行く、縁は浦真鷲が部屋を出て行くのを目撃しました。

(縁)先ほど来られた方とはどんな話を?

(小山田)ああ、研究内容についていくつか質問を。それと…橋の話を。ロンドンのミレニアムブリッジっていう橋のお話を。

(縁)不正入試のことは?何しに?

(小山田)浦真鷲さん、面白い方ですね。

(縁)面白くないです。小山田教授に確認したいことがありまして。島津教授の件に苦言を呈していたようですね。

(小山田)何の御用件で?ええ、同じ研究者として意見を言っただけです。

(縁)評価されている島津教授に対して何か思うことがあったんじゃないんですか?小山田教授、誰もいない島津教授の部屋に入られていますよね

(小山田)違います。私は彼女のためを思って言っただけです。

(縁)ちなみに小山田教授、だれもいない島津教授の部屋に入られていますよね?防犯カメラに映っていました。つまり、部屋に一人だけだったということですね?パソコンの中の採点データを偽造し、菊田さんに送ったんじゃないんですか

(小山田)島津教授に呼ばれたんです。けどいなかったので少し待って帰りました。そんなことをして何の得があるんですか?私は物事を捻じ曲げるような人間じゃない!

小山田はあらぬ疑いをかけられて、縁を怒鳴りつけました。

そこで、ストレス発散に、コルディア総合法律事務所に施設された、ジムで汗を流す縁は、茉希から心配されました。

(茉希)やりすぎじゃない?

(縁)やった分だけ筋肉は戻って来るので

(茉希)真相を追うのは良いけどあなた大学側の弁護士でしょ?依頼人の不利益になっちゃうんじゃない?ほっとけないか。

(縁)とにかく今の自分に出来ることをやります。

(茉希)でもさ、筋肉も嘘をつくよ。やり方間違えると体壊すから気を付けなよ。

呉田と浦真鷲は残業しながら話し合います。

(浦真鷲)こんな時間までお疲れ様です。

(呉田)なんだ先輩か。誰かさんのおかげで仕事が溜まっておりましてね

(浦真鷲)商売繁盛で何よりです

(呉田)おかげさまで

(浦真鷲)昔も夜中まで会社に残ってやってたな

(呉田)懐かしいですね

(浦真鷲)まさか呉が独立して自分の城を築くとはな。で、どうですか?麻生さんは?

(浦真鷲)彼女なりに頑張ってる

(呉田)彼女どこか似てますよね。先生に。弱い人をほっとけないところとか。心配ですね、硬すぎる柱は揺れを逃さない、壊れる時は一瞬ですから

その頃、小山田は横塚教授から休業を言い渡されました。

(横塚)例の件で弁護士が君のところに来たそうだな。来月の学会の件、今回は別の先生にお願いすることになった。大学としての判断だ。今は余計な憶測は招きたくない。暫く表に出る活動は控えてくれ

翌日、縁は弁護士として、横塚と真理子に同席しました。

(縁)立派な施設ですね

(横塚)この度は有難う御座います。

(幹部)入試に関する報道は重々承知しております。ですが、我々が評価してるのは島津宇教授の研究の成果です。いやー実に素晴らしい論文でした。いかがでしょうか?こちらとしては出来る限りの条件を提示しております。

(横塚)光栄です。全く問題ありません

(縁)この違約金条件というのは?

(相手の教授)特許申請中の研究データに重大な問題が見つかった場合のものです。問題がなければ何も支障はありません。

(縁)条件としてはかなりいいのではないかと思います

(真理子)ごめんなさい、この話なかったことにしてください

しかし、真理子はサインをする手が止まりました。

真理子はこの話を白紙にするよう、先方に言いました。

(縁)島津教授、どうしたんですか?契約に何か問題が?

(真理子)せっかく来ていただいたのに、ごめんなさい。そういうわけじゃなくて

その夜、飛香が潜入の報酬を「サクラ」のアルバイト達に渡していました。

(飛香)ご苦労様、今回はありがとうね

(アイ)お疲れ様でした

(鯖山)緊張したんじゃないですか

(バイトの男性 長沼)緊張しましたよ。でもちょうど今度の舞台で弁護士役をやるんで。良い経験になりました。昔、飛香先輩がやった再演ですよ

(中崎)まさか山王薬品を仕組むとは思いませんでしたね

(土生)さすがに製薬会社は作れない

(飛香)そのおかげで経費が安くて助かったわね

(呉田)それは何よりだ。

2週間前、山王薬品の「毛利」と名乗り、島津の件で情報を大学側に聞きだしていました。

(毛利)私、山王薬品の毛利と申します。島津教授のライセンス契約の件でご連絡を。

警備員になった中崎と、清掃員のふりをした鯖山が長沼と交代しました。

縁は、浦真鷲が動かして、サクラ達を動かしたことを知りました。

(縁)山王薬品の?

(呉田)なんか新社屋立てられるみたいでその相談に

(鯖山)お祝いお祝いで

(縁)劇団?まさか

縁は、真理子の真相を暴くために、劇団員を利用した事を浦真鷲に問い詰めました。

(縁)これどういうことですか?説明してください

(浦真鷲)真実をあぶり出すためだ

その頃、真理子は長沼との契約でサインをしなかった事を咎められていました。

(阿南)君は何を考えているんだ!

(真理子)申し訳御座いませんでした。

(阿南)謝罪など聞いてない!この契約が大学にっとってどれほどの意味を持つのか分かってるのか?君一人の問題じゃないんだよ。大学全体の問題だ。何故君はサインしなかったんだ?理由を言え!

その夜、真理子がわざと山王製薬との契約を結ばず、嘘の不正入試を仕組んだことを追求する浦真鷲と縁。

(縁)あなただったんですね。嘘の不正入試をでっち上げたのは

(真理子)違います。証拠でもあるんですか

(浦真鷲)あなたが山王薬品との契約を断ったこと。あれだけの好条件をあなたは直前で拒否した。研究者なら普通は断らない。契約が成立すれば困る事情があった。あなたの論文を読ませていただきました。無駄をそぎ落とした、素晴らしい論文だった。ただ、削ぎ落とし過ぎだ。論文から除外された臨床データ。自分に都合のいい結果だけを残した。契約が成立すれば論文のデータは精査され、不正が露見してしまう。だからあなたは契約書にサインしなかった。

(縁)島津教授、どうして?

真理子は阿南に論文の進み具合を聞かれた際にこんなやりとりをしていました。

(阿南)論文の進み具合はどうだ?

(真理子)はい、まだ症例にばらつきがあって

(阿南)君には期待してるよ。これからうちの顔になってもらわないと、分かるね?

自分の研究者としての立場を保持していく為、不正を行い、論文データを改ざんしていました。

(真理子)こうするしかなかった。この世界で女が研究を続けるには。結果を出さなければここにいられなくなる。研究者として一線を越えてしまった。

真理子は、そのことを小山田に指摘されたことがあり、慌てて否定しました。

(小山田)この論文なんかおかしい。今からでも修正したほうが

(真理子)言いがかりはやめてください。これは私の研究です。失礼します。

(小山田)本当にこのままでいいのか?

(縁)そのことに気付いたのは小山田教授だった。論文の不正はいずれ明るみに出る。それを防ぐために、あなたは不正入試をでっち上げることにした。菊田さんに目を付け、内部調整表を偽造し、小山田教授を呼び出し、彼に疑いが向くよう仕向けた。そのうえ、被害者として振舞った。どうしてあの時、私を連れて行ったんですか?本当のことを隠したいなら私がいないほうが良かったはずです。

(真理子)麻生さんだったら分かってくれるかもと思ったんです。もし間違ってたらこううやって正しく導いてくれる気がして。

浦真鷲と縁は帰り際、真理子の件で話し合います。

(縁)いつから気付いてたんですか?彼女が嘘をついてることに?

(浦真鷲)最初に会った時だ。

(縁)それだけで?でもどうして論文の不正に?

(浦真鷲)小山田教授と島津教授が揉めている噂を聞いた。

(縁)だから小山田教授のところへ?あの臨床データは?

(浦真鷲)嘘で出来た城は必ず崩れる

縁は夕方、案件が解決した報告を呉田にします。

(縁)今回、不正入試そのものはありませんでした。ただ大学側は混乱を招いた責任があるとして菊田さん側に解決金を支払うことになりました。

(鯖山)もしかして、菊田さんが娘さんの授業料が厳しいのを知って?

(土生)でも双方にとって一番いい着地点になったんじゃないんですか

(飛香)そういえば娘さんの授業料どうなったんですか?

(呉田)それがさ、取り返したよ競馬で。大穴だ。そろそろ江原さん来る時間だ

(飛香)ダメだあの人の病気一生治らないわ。

その後、エイコー製薬と帝都大学の家宅捜査が行われ、収賄疑惑で、阿南教授が逮捕されました。

その件を浦真鷲に、問い詰める縁。

(縁)最初からこれが目的だったんですか?

(浦真鷲)ずっと気になってた。エイコー製薬が契約を切ったタイミングが。反応が早すぎた。

(縁)あの時言ってたのは、菊田さんじゃなくてエイコー製薬のこと?

(浦真鷲)製薬会社が研究を支援することは珍しい事じゃない。だが、不正入試で訴えられて、全ての支援をすぐに打ち切った。

(縁)下手な調査が入って違法な資金提供が発覚するのを防ぐために?

(浦真鷲)正解。一部の教授は気付いてた。通常の支援を超えた癒着があったことに、ただだれも声を上げなかった。小山田教授もその一人だ。

(縁)小山田教授も自分の研究費用が削られるのに気づいた。

浦真鷲は小山田が、不正を知ってて、被害者になっていることを会話の中で誘導していました。

(浦真鷲)ロンドンのミレニアムブリッジをご存じですか?開通して僅か2日で封鎖された橋。想定外の大きな揺れが怒った。なぜか分かります?

(小山田)風の影響とか?

(浦真鷲)共振と言われている。人が人混みの中で無意識に歩調を合わせる。それが大きな揺れとなって橋全体に広がった。橋はすぐ閉鎖され、対策工事が行われた、その結果、以前よりも安定した。組織も同じです。これ、お好きなんですね?俺も大好きです。エイコー製薬大学の関係、ご存じですよね?このまま見て見ぬふりを続けるのか?誰かが声を上げなければ何も変わらない。一人が動けば周囲も動き始める。一歩踏み出せる。共振、起こしませんか?

小山田と真理子は誤解し合っていたものの、和解し、自ら退職していきました。

(小山田)あなたの研究を尊敬していました。だからこそもっと正当に評価されてほしかった。あなたの研究は最後まで終わってない。どうか、最後まで続けてください。

(真理子)有難う御座います

その頃、呉田、飛香、土生らは、江原夫婦の対応をしていました。

(江原)(天野ひろゆき)壁の色ってこんなにあるんですねー沢山ありすぎて迷うね

(土生)そうなんですよね

(江原の妻)やっぱりリビングは白じゃない?

(江原)白ね

(土生)白にも色々ありまして。

(江原の妻)それ聞いたことある。200色あるんでしょ?ねぇいい加減にしてよ

(江原)白だと病院みたいじゃん。俺白が好きなんだよ。

江原の妻(坂下千里子)は、夫の意見に納得しません。

浦真鷲は嘘を嫌う縁に、弁護士は嘘を扱う仕事だからこそその色を見抜き、正しさだけじゃ救えないと説き伏せました。

(浦真鷲)嘘は言葉だけとは限らない。行動の早さにもまたよる。君は嘘を黒いものだと決めつけてる。だが実際はそんな単純な色じゃない。人を傷つける黒い嘘、中身のない真っ赤な嘘、誰かを助けるための灰色の嘘。弁護士は嘘を扱う仕事だろ?その嘘を見分ける必要がある、正しさだけじゃ救えない人がいる。

(縁)だとしても、先生のやっていることは間違ってます。

同じ夜、古瀬は秘書の室田昴(林泰文)に見守られながら、会食に参加します。

(室田)この後の会合ですが森木先生も同席できるとのことです。

(古瀬)ああ、そうですか

(議員)植木さん、ドジャーズ戦をベンチでご覧になったんですか?

(植木)ええ。孫にどうしても見たいと言われましてね。目の前で特大ホームランが見れましたよ

(古瀬)それにしても今年も強いですねぇ。監督の倒立力が大事なんでしょ。ねぇ森木さん

(森木銀次)(生瀬勝久)そうですね

(議員たち)ワールドカップまでも見てみたいものですね

(古瀬)森木さんお忙しいなか有難う御座いました

(森木)いえいえ、こちらこそ有難う御座いました。

(古瀬)今日、ドジャーズ負けちゃいましたね。やっぱりチームプレイですね。送りバンドとか犠牲フライとか個人の成績よりもチームが勝つことを優先する、それが必要なんですよ。それでこそ、初めて強いチームになれる。これ、国と一緒だと思いませんか?ワンチームになることの強さですよ。森木さんのところに若い女性の先生おられますよね。その方にもワンチームの大切さを教えていただきたい。しっかり頼みますよ。

(銀次)はい。

銀次は古瀬を意味深に睨みつけるのでした。

BLACKTRICK4話感想・みどころ

有能な教授、島津が自身の立場を維持するために、データを改ざんするとは…。

また、長年研究を共にした恩師である、小山田を裏切ったという大どんでん返しでした。

女性というだけで、いずれは結婚や出産をする人もいるから、責任感のある仕事を任せられず、陰口を言われる島津に、女性として共感できます。

しかし、信頼を壊し、自らの地位も失った島津には反省してほしいものです。

縁じゃないけど、私も嘘が嫌いですし、女性差別にはとても敏感なので、浦真鷲が言う嘘も時として、真実を暴く切っ掛けとなる事に葛藤を感じました。

正義感の強い縁と、工作してまで真実を追い求める浦真鷲のでこぼこコンビに次回も期待ですね。

そんななか、浦真鷲と縁の周辺を嗅ぎまわろうとする古瀬と、縁サイドの銀次の今後も見逃せません。

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