BLACKTRICK~裁きを操る弁護人~

BLACKTRICK~裁きを操る弁護人~7話

BLACKTRICK7話あらすじネタバレ

「週刊次代」編集長の須永龍太郎(青柳翔)を脅迫した容疑で逮捕された浦真鷲直人(GACKT)。

(縁)どこの警察ですか?私弁護士なんです

平然と会話を続けるはかり設計事務所の土生洸太(神尾楓珠)、呉田利静(竹財輝之助)、紺野飛香(三浦真椰)、中崎遊星(春本ヒロ)らを鯖山周平(戸塚純貴)は、急に叩いて、声を荒げました。

(呉田)あの記者なんで浦真鷲さんを訴えたりしたんだ?

(中崎)俺達にはめられた腹いせでしょう。浦真鷲さんいなくなったらバイトの僕は僕どうしたらいいんでしょう

(呉田)しばらく建築の勉強でもしてみるか?

(中崎)別にいいですけど、あ、定時には帰りますよー

(飛香)そこはきっちりしてるんだ

(土生)そういうことあるよね。

(呉田)どうした鯖山

(鯖山)どうしたじゃないですよ?浦真鷲さんが逮捕されたんですよ?なんでみんなそんな平気でいられるんですか?今まで浦真鷲さんの指示で動いてきた。危ない橋も何度もわたって来た。でも大丈夫だった。浦真鷲さんのプランが完璧だったから。先の先まで読んでた。その本人が逮捕されたんですよ。俺達も逮捕されるかも。なんでこんなことしなくちゃいけないの?俺は建築士なの。一級建築士!で、ここは建築事務所でしょ?俺、もう帰ります

(土生)まぁまぁ落ち着きましょうよ

(鯖山)うるさいよ!

今まで完璧でしたが、浦真鷲が逮捕され、不安に駆られた鯖山は、そもそも自分は建築士のはずだと、怒って事務所を出ていってしまいました。

翌日、浦真鷲の面会に行く縁。

(浦真鷲)まさかこっち側に座ることになるとはな

(縁)白元先生に関しての訂正記事を須永さんに書かせたのは脅迫には当たらないと思います。しかも発売された雑誌にはその記事が載ってなかったんです。浦真鷲先生、別の何かで須永さんを脅迫したんですか?

(浦真鷲)してない

(縁)じゃあどうして逮捕されたと?

(浦真鷲)警告

(縁)警告?白元先生の冤罪を追いかけたから?それも古瀬議員が関係してるんですか?不当逮捕として早急に釈放されるよう勧めますので。

(浦真鷲)俺の弁護人になるつもりか?余計なことはするな

一方、鯖山はかつて、「清末建設」で同僚だった江藤慎吾(入江甚儀)を居酒屋に呼び出し、お互いの近況を語り合っていました。

(鯖山)江藤悪いな。忙しいのに声掛けちゃって。

(江藤)いいよいいよ、俺も話したいことあったし。

(江藤)それより最近、事務所のほうどうだ?呉田さんの

(鯖山)もう全然ダメ!建築なんか二の次で。

(江藤)建築が二の次?建築事務所なのに?

(鯖山)呉田さんにさぁ、体のいい事言われてついて行ったけど、色んなこと散々やらされて、清末建設辞めなきゃよかった。お前のほうは順調に決まってるからな、同期の星だったからな。エリート街道まっしぐらだろ?

(江藤)そんなことないよ。担当してるフレンチレストランの新店舗設計がなかなか前に進まないんだよ。設計に満足してもらえないんだよ。

(鯖山)満足してもらえない?お前の設計が?誰なんだよクライアント

(江藤)そこのオーナーシェフの梶原浩平。トロンプルイユって知ってるか?三ツ星の超有名店

(鯖山)知ってるに決まってるだろ

(江藤)その梶原シェフがどうしても首を縦に振ってくれない。しかも政治家絡みの案件らしく会社からはこの件がまとまらなかったら大問題だってプレッシャー掛けられて。他のクライアントも抱えてていっぱいいっぱいで手が回らないよ。でももしこの案件がまとまらなかったら…なぁ鯖山、トロンプルイユの設計手伝ってくれないか?お前の自由な設計が突破口になるのかもしれない。

(鯖山)俺のこと馬鹿にしてるだろ

(江藤)してねぇよ。頼むよ、また一緒に働こうぜ

すると、江藤は担当している有名フレンチシェフ、梶原浩平(筒井道隆)の新店舗の設計がなかなか前に進まないと悩みを打ち明け、鯖山にその仕事を手伝ってもらえないかと相談を持ち掛けました。

また一緒に働こうという彼の言葉に鯖山の心は揺れるのでした。

縁は、白元が逮捕された当時を思い出していました。

大学生時代から、社会人になるにつれて、白元が冤罪で逮捕されてから毎日面会に行っていました。

(白元)ゆかりちゃん、私が殺人なんてするはずないでしょ

裁判所では、白元は懲役15年の判決を言い渡されていました。

(裁判長)被告人、城本美志を懲役15年に処する…未決拘留日数中220日をその刑に算入する。

縁は判決に納得がいかず、何度も白元を訪ねては、真実を公表し、冤罪を主張することを訴え続けました。

(縁)どうして控訴しないんですか?あれだけ一貫して容疑を否認していたのに。何かあったんですよね?白元先生、早くしないと控訴期限が過ぎてしまいます。

しかし、白元は次第に、黙秘を貫くようになりました。

(縁)先生、何があったのか教えてくださいこんなのおかしいですよ。

時には話題を変えて、白元の心をほぐそうと努力していました。

(縁)で、ギリギリ抗議に間に合ったんですよ。危ない危ない誰か起こしてくれたらよかったのに

(白元)今日は聞かないのね。事件のこと

(縁)こんなところに行って毎回毎回、事件のこと聞いたら白元先生気がめいっちゃいますよね。何時も話していた弁護士いるじゃないですか?急に逮捕されちゃったんです。その弁護士、浦真鷲直人って弁護士ご存じですか?

(白元)風変わりな弁護士ね。ううん

その頃、議員の古瀬(北村一輝)は、梶原シェフに、エキスポ関係で、総合プロデュースを担当してもらうための交渉をしていました

(古瀬)梶原シェフにはレストラン、フードコート、後、食に関する全てのセクションにおいて、総合プロデュースをお願いしたい。勿論、この先の計画でも頼みますよ。

(梶原)有難う御座います。新作の発表会があるので

(古瀬)では引き続きよろしくお願いします。どうですか?新店舗の設計は?

(梶原)それがなかなか、満足のいく設計が上がってこなくて

(古瀬)清末建設ですよね。優秀だと聞いて紹介したのですが。こちらからもね連絡しておきます。新店舗はシェフの名前を世界に広げるだけでなく、我々の計画の重要なくさびとなりますから。お互い気を引き締めて頑張っていきましょう。

その後、従業員、樋口(笠原秀幸)は従業員たちに指示しながら、梶原と料理の出来を伺っていました。

(樋口)シュクルテルが崩れないように気を付けて。ボンジュール、シェフ、間もなくすべてが整います。試食なさいますか?

(梶原)いや、いい。お前に全て任せてるんだ。頼むよ。

梶原の店を懇意にしている客達や記者も集まりました。

(記者)ヘーゼルナッツが心地良く薫るカリフラワーのスープ素晴らしかったです。

(記者)お肉料理のリンゴソースで秋を感じました。

(記者)カラフルなサーモンのポアレ

(評論家)素晴らしい師匠を持って幸せだね。樋口君も梶原シェフのようにならないとね

(樋口)そうですね

自分の料理は評価されても、いつも脚光を浴びるのは梶原で、樋口はいら立ちを隠していました。

浦真鷲が逮捕されたことで、縁が本来働く、「コルディア総合法律事務所」の先輩、茉希(月城かなと)が心配しました。

(茉希)聞いたよー浦真鷲弁護士、が逮捕されたって大丈夫?被害届出したの須永なんでしょ。

(縁)そうなんですよ、向こうのほうが追い込まれていたはずなのに。

(茉希)直接聞いてみるしかないんじゃない?

翌日、鯖山は呉田に、江藤から頼まれた梶原と樋口のレストランの設計について任されたことを報告しました。

(鯖山)呉田さん、今度、江藤の仕事を手伝うことにしたんで

(呉田)あー清末建設時代の同期の江藤か

(鯖山)勿論こっちの自分の仕事もきっちりやりますので

縁はその頃、浦真鷲が逮捕されるように仕向けたと思われる、須永を問いただしました。

(縁)脅迫されたってどういうことですか?

(須永)あれは脅迫みたいなもんじゃないのかよ!それに被害届出せって言われたんだよ。なんだよお前も脅しかよ

(縁)誰に?言わないとあなたのでっち上げ記事のことも。脅し?でもでっち上げ記事は事実ですよね。

(須永)分かったよ。事件化すればそんな脅しもされないって教えてもらったんだよ

(縁)だから誰にですか?

(須永)突然、韓国の人が訪ねて来てさ、とにかく後はうまくやるから安心しろって。

そこで、縁は須永に被害届を出して、浦真鷲を逮捕させるように誘導したのが、ドンヒョク(セヨン)だと見抜きました。

鯖山は面会に行き、浦真鷲の指示を受けないと伝えました。

(鯖山)俺はもう浦真鷲さんの指示は受けません。俺が建築士だからですよ!なんでいつもいつも、建築士の俺が危ない橋を…危ない橋の設計をしなきゃいけないのか。清末建設の江藤って覚えてますか?アイツの案件、トロンプルイユの案件を手伝うことになりました。この案件がうまくなとまれば…いや、なんでもないです。あの浦真鷲さんの部屋を使わせてもらってもいいですか?大事な案件なんで集中したいんです。もう浦真鷲先生に会うことはないかもしれません。お世話になりました。

(浦真鷲)なんでだ?あいつの店に行ったことがある。ご自由に。

その後、「はかり建築設計事務所」(まどり法律事務所)に、戻った、鯖山は、江藤とトロンプルイユの設計の為、模型を作ります。

(鯖山)文句のつけようのない設計だな。お前のことだから、梶原シェフのオーダーを完全に具現化したんだろ。

(江藤)ああ。

(鯖山)ちなみにどんなオーダーだったんだよ

(江藤)それが…梶原シェフは最後のジャッジしかしないんだ。

(鯖山)え、じゃあこのオーダーは誰が?

(江藤)樋口さんだよ、スーシェフの。

江藤は樋口に会いに行き、彼が店の全てを任されていることを知りました。

(江藤)梶原シェフは?

(樋口)私は梶原シェフについてもう20年になります。料理は勿論、この店のあらゆることについて、徹底的に教えてもらいました。シェフの意向は全て把握しています。新店舗に関しては私に任せてください。

そこで、江藤と鯖山は樋口と会うことにしました。

(鯖山)じゃあこの設計はその樋口さんと作ったってことか

(江藤)そう、これが梶原シェフの意向だって。なのに梶原シェフから最終的なOKが出ないんだ。それが分からないから困ってるんだ。締め切りまでに設計がまとまらなかったら異動じゃ済まないよ

(鯖山)俺もとりあえず樋口さんと話をさせてもらえないか

そこで、樋口と対面した江藤と鯖山。

(樋口)厨房を店内にステージのように設けて、照明も厨房だけ明るくする、客席は少し落として、厨房が浮かび上がって見えるようにお客様の目の前で最後の火入れも盛り付けも全部見せたいんです。

(江藤)シェフが主役のお店か

(樋口)うちのシェフは梶原ですから

(鯖山)成程、その梶原シェフからオーケーが出ないんですね?

(樋口)はい。この設計なら喜んでもらえると思ったんですが。

鯖山は梶原が「変わり者」だと有名なことではかり建築設計事務所に戻ると、梶原について検索しました。

(鯖山)梶原シェフ 変わり者

ドンヒョク(セヨン)と会う縁

(ドンヒョク)素敵なオフィスですね。あなたに会えない日が続いたので毎日退屈でした

(縁)あなたに聞きたいことがあって。週刊次代の須永さんご存じですか

(ドンヒョク)面白い方ですね。あの人は

(縁)星野マンションの星野さんから聞きました。あなたは最初からあの物件が目当てで近づいたんですか?どうなんですか。

(ドンヒョク)あなたと会う時間が楽しみでした。あなたと会う時いつもこう思ってました。馬鹿正直

(縁)ドンヒョクさんあなたは何者ですか

(ドンヒョク)私が誰であろうとあなたには関係ないことです

鯖山は梶原シェフについて調べ、建築資料を作りました。

それを樋口と梶原に確認してもらいます

(鯖山)梶原シェフのことをとことん調べて作ったイメージしました。フレンチレストランの中に日本ならではの和傘がどーんとそびえ立っていたら面白いかなと思って。ダメですかね?

(樋口)さすがに奇をてらいすぎというか。

(梶原)これは?

(鯖山)梶原シェフ、わたくし、この設計を担当した。一級建築士の鯖山と申します。この建築は和傘をイメージして作りました。岐阜の和傘を。シェフ、たしか岐阜のご出身でしたよね?この和傘は大黒柱です。まさにこのお店の大黒柱である梶原シェフをイメージしました。

(梶原)エスコフィエは厨房を軍隊にした。将軍なき戦場は負ける。でも彼が本当に考えていたのは料理が皿に乗るまでの時間だった。ブリアサバランは言ってる。食卓は人がけっして退屈しない唯一の場所だと。

(樋口)済みません、梶はたまにおかしな表現をするところがありまして

鯖山は江藤に、浦真鷲と付き合いがあるのか聞かれ、はぐらかしました。

(鯖山)似てるな、浦真鷲さんに。

(樋口)あの逮捕された浦真鷲さん。覚えてるよ。鯖山、今でも付き合いあるのか?

(鯖山)あるといえばあるかな

その後、樋口は、梶原に何故、江藤の設計図を許可しないのかを問いただすものの、独特の返事が返って来ました。

(樋口)体調でも崩れたんですか?

(梶原)血圧が高くてな

(樋口)シェフ、前から聞きたかったのですが何故、江藤さんの設計を了承してもらえないのでしょうか?あれは素晴らしい設計です。私に新店舗を任してもらえるのであればその設計で

(梶原)そのことなんだが。

その後、鯖山は、拘置所の浦真鷲を訪ね、建築模型の評価をもらい、梶原の事についても話しました。

(浦真鷲)もう会うことはないじゃなかったのか

(鯖山)ちょっとこれを見てもらっていいですか

(浦真鷲)良くできた設計だ、でもそれじゃ通らない

(鯖山)どうしてわかるんですか

(浦真鷲)それは梶原シェフのオーダーじゃない。だろ?

(鯖山)はい。実はスーシェフの樋口さんと話して設計したものだそうです。設計は全て任されているそうなのですが、結局、梶原シェフからOKが出なくて行き詰まってます。

(浦真鷲)梶原シェフとは会ったのか?

(鯖山)梶原シェフってすごく変な人で何をいっているかわからないんですよ。

(浦真鷲)俺が変人だからここに来たのか。

(鯖山)はい、でもそういうわけじゃ

(浦真鷲)ガウディにはべレンゲルという助手がいた。30年間、ガウディの構想を図面に起こし、現場をまとめ建築を現実のものとした。だが名声はガウディだけのものだった。果たしてあの時、べレンゲルは何を思ったんだろうな。お前にも描けるはずだ。嘘の設計図が

鯖山は、「嘘の設計図」を描く為、中崎、土生、飛香、呉田に協力を申し出ました。

いつもは浦真鷲が、関わった案件の関係者の悪事を暴き、真実を明るみにするために作るのですが、今は浦真鷲が逮捕されているので、みんなで作ることになりました。

(鯖山)嘘の設計図を具現化するには設計図が必要。一人じゃできない。仕方ない。お疲れ様です

(呉田)(中崎)(飛香)(土生)お疲れ様です

(鯖山)お願いします、助けてください

(中崎)鯖さん、結局、浦真鷲さんのとこ行ってたんじゃん

(鯖山)仕方ないだろ。梶原シェフの言っていることが何言ってるか分からないんだから

(中崎)それで、設計図の書き方を教えてもらいに行ったってことですか?

(飛香)でも相手に面が割れてるから私達に協力してもらいたいと。

(土生)虫が良すぎない?

(呉田)まぁみんな結局、浦真鷲さん頼みってことだな

ここで、土生、呉田、飛香、中崎は浦真鷲に恩義があり、ここで働いていることを鯖山に告げました。

(鯖山)前から聞きたかったんですけど、なんでみんな浦真鷲さんのこと

(呉田)浦真鷲さんには恩義があるからなー隠してもしょうがないだろ、なぁ土生?

(土生)女の子をナンパしてたら、その子たまたま彼氏待ってて、彼氏が来て殴りかかってきたから突き飛ばしたら、ちょっと頭打っちゃって、そしたらそいつ反社で、浦真鷲さんがでっち上げの証拠を作って助けてくれたんです。

(呉田)なんだそれ。ほら紺野さんもこの際だから

(飛香)えー。私も言うの?私は一時期、ホストに入れ込んでちょっと借金しちゃって、そのホストがぼったくり野郎で、違法な利子の金額請求されたんだけど、浦真鷲さんが売掛金含めて全部、無効にしてくれて。

(中崎)僕は何となく浦真鷲先生のやり方に憧れて。以上です。

(呉田)なんだかんだでみんなあの人に借りがあるんだよ。

(土生)さヴぁ?

(鯖山)フランス語の挨拶か

(飛香)今度は女子大生の役でもやりますか

(中崎)どうせお前はAIだろ

(呉田)ミスキャスト

呉田、中崎、飛香、土生で「嘘の設計図」を完成させました。

(呉田)出来た。俺達の嘘の設計図

そして、飛香がフードコーディネーターの「佐伯千鶴」を演じて樋口に接近し、呉田は「沢原」というクライアントとして登場しました。

(飛香)私、フードコーディネーターの佐伯千鶴と申します。フードコーディネーターのと申します。実はある資産家の方から依頼があり、ぜひ、樋口シェフをメインに据えたレストランを開業したいとのことで。ではそのあたりの説明を。ご本人から。

(呉田)沢原と申します。単刀直入に申し上げます、年俸は今の3倍、物件、内装、スタッフ、全て私が用意します。あなたはただ料理だけに集中すればいい、実はもう設計をっ進めているんです。厨房は店内どこからでも見える位置に配置。客はシェフの調理を演奏の如く味わい、さらにその料理自体も堪能する。まさにあなたが主役となるスタイル。もしよろしければ今から実際の物件を見に行ってみますか?

そして、嘘の新店舗を内見に行くよう、誘導することに成功しました。

(樋口)今からですか

(呉田)(飛香)はい

その後、「サリアント不動産」の川上と名乗った土生が、樋口を「レストラン」に案内しました。

(樋口)厨房を見せてもらってもいいですか?全部揃ってますね

(土生)このレストランは先日閉店したばかりなんです。

(呉田)勿論、このまま使うことも可能ですが、先程の設計図の案とどちらがいいですか?先程の設計が良いと?

(樋口)まぁ、やるからには…そうですね。沢原さん、良かったらうちの店でお話しませんか?

(呉田)ぜひ。今回のお話正直、どうでしょうか

(樋口)正直、あの物件にいた時、イメージで来たんです。今回の設計でイメージで来たんです。光に当たる僕の姿が

(呉田)では、前向きに検討していただけると?

(樋口)はい

(呉田)ただ1つお願いがあります。

(樋口)なんでしょうか?

(呉田)私はトロンプルイユを超えるレストランを作りたい。しかしあなたを引き抜いたところでそれは実現出来ない。なぜならあなたは梶原シェフの下のスーシェフだから

(樋口)何が言いたいんですか

(呉田)あなたの店の売りに出来る何かが欲しいんです。樋口シェフ。

樋口は自分が1年前から梶原シェフではなく、全ての仕事を自分が担っていることを呉田に話しました。

(樋口)これは表に出ないつもりでしたが、実は1年程前から、コース構成、食材の仕入れ、発注、メニュー開発、ワインのペアリング選定、価格設定まで僕が店の全てを任されてます

(呉田)にわかには信じられないですね。梶原シェフが全てに関わっていないなんて。聞いたところでは、トロンプルイユは新店舗の計画を進めているようですが、あなたの話が本当だとするとその新店舗は、トロンプルイユはあなたのための店?

しかし、樋口は梶原から、新店舗を任せるつもりはないと言われ、ショックを受けたことがありました。

(梶原)新店舗、お前に任せるつもりはない

(樋口)そんな…

樋口はすっかり沢原を呉田に騙されていて、梶原への不満を話すとともに、必ず梶原を超えると豪語しました。

(樋口)俺が必死になってメニュー作って、コース構成して、客に喜んでもらっても、脚光を浴びるのはいつも…ここ1年は俺が料理を作っても全く試食しない。つまり俺の料理にはチェックが必要がないということです。俺の料理は充分トロンプルイユの梶原浩平の名前で出せるレベルに達したということ。俺は梶原に肩を並べた。追い越すのも時間問題。それに、ここだけの話あの人、体調悪いみたいなんですよ。いつも薬を飲んでます。だから安心してください、沢原さん。俺は必ずこの店を超えるから

(呉田)ええ、充分です。頼もしい限りです。

浦真鷲の面会に訪ね、ドンヒョクの実態を伝えた縁。

浦真鷲が古瀬の実態を探るため、敢えて自分が逮捕されるように仕向けたことを知りました。

(浦真鷲)紳士だな、ドンヒョクってやつは俺を逮捕に追い込むことで自分の立ち位置をはっきり示してくれた。やっぱり敵だったか。

(縁)もしかして、須永の記事が掲載されるのに越したことはない。でも掲載されなければ、そこに古瀬議員の圧力がかかったと分かる。そこで誰かが動く、動いたのはドンヒョクさん。そうすることで、誰が向こう側の人間かがはっきりして、さらに古瀬議員の動きも見えてくる。古瀬議員を動かす為にあえて逮捕されたんですね。浦真鷲先生にはもっと先の狙いがある。そろそろ教えてくれてもいいんじゃないですか?

(浦真鷲)悪いが次の客がある。そうか、やはりガウディの裏にはべレンゲルがいたか。

(鯖山)どうして浦真鷲さんはそのことに気付いたんですか?

(浦真鷲)何とかトロンプルイユに行った。ある時から味が少し変わった、個性が出た、べレンゲルの主張が乗っかった。作ったのは俺だってな、だがまだすべての嘘がめくれてない。ガウディがべレンゲルに任せた本当の理由。

樋口は、トロンプルイユの新店舗に行く途中で、知人に電話していました。

図に乗った樋口は知人をトロンプルイユから自分の店に引き抜くと息巻いていました。

ところが、自分の店ではなく、いつも通りの梶原の店があって、驚きます。

(樋口)だからホントだって、俺の店だよ。お前もトロンプルイユから引き抜いてやるから俺についてこいよ。

(樋口)閉店したんじゃなかったのかよ

(店員)なんですかいきなり

その頃、鯖山は梶原に設計図を確認してもらい、彼が実は樋口の実力を見抜いていることを追求します。

(鯖山)今日が最期の確認になると思います。

(梶原)そんなに自信があるものが出来たのか?

(鯖山)はい。梶原さんの理想の設計が出来上がりました。

(梶原)どういうことだ。

設計図はなく、ただの白い設計用の板です。

(鯖山)梶原さんは、新店舗を作るつもりはなかった。梶原さんは1年前のある日を境にして、メニュー開発、コース設定、その他お店に関わる全てのことを樋口さんに任せた。それはどうしてですか?

(梶原)樋口には20年以上、料理の全てを教えてきた。彼はトロンプ胃兪を担うだけの腕がある。それだけだ。

(鯖山)樋口さんの料理を試食されないのもそれが理由ですか?

(梶原)ああ

(鯖山)梶原さんがここ1年前から服用してる薬です。これは亜鉛ですね

梶原は1年前から味覚が分からない症状を持ち、亜鉛を飲んでいました。

(梶原)もう一度、前に君が作った設計を見せてくれないか?

(鯖山)はい。

鯖山は前の和傘をイメージした設計図を家事綿に見せました。

(梶原)料理が評価されたことで私は、星を獲得し、マスコミにはやし立てられ、名誉を得たことで大事なことを見失ってた。でも、この設計が私に問いかけてきた。嘘をつき続けてまで名誉にしがみつく必要があるのかと。

(鯖山)何があったんですか?1年前に

(梶原)急に味が分からなくなったんだ。2年前から流行した感染症の後遺症。いわゆる、味覚障害。

(鯖山)それで亜鉛を…味覚障害に効果があると言われてる

(梶原)味が分からなくなった私はすぐに店を畳もうと思った。スポンサーの手前それは出来なかった。だから私は樋口に託した。樋口の腕を認めていることは間違いないから。

(鯖山)そんな矢先、そのスポンサーから新店舗開店を要請された。

(梶原)ゼネコンまで紹介され全てを段取られてしまった。私がこんな状態では新店舗を開くことはできないのに

(鯖山)新店舗を樋口さんに任せようとは

(梶原)私もそのつもりだった。樋口もその気だった。でもそうすればこの店はどうなる?今、樋口が全てを担ってるこの店は

(鯖山)立ちいかなくなる。だから梶原さんはどんな設計も受け入れられなかったんですね

(梶原)そのとおり。でももう受け入れることにするよ。君のこの設計を

(鯖山)浦真鷲先生は、梶原シェフと樋口さんの関係を最初から分かってたんですよねー樋口さんの目を覚まさせるためにあんな作戦を。

浦真鷲は樋口の梶原に対する愚かな誤解を解くために最初から仕組んでいました。

(浦真鷲)ガウディとべレンゲルの話には続きがある。べレンゲルは不幸にも若くして亡くなった。その時、ガウディは言った。俺右腕を失った。ガウディの思いがべレンゲルに届いてるといいな

樋口は梶原に反省の態度を示し、梶原の後継者として店を任せてもらえることになりました。

(樋口)シェフ、私はもうこの店を辞めようと

(梶原)樋口、今まで済まなかった。つらかったよな。自分の料理は評価されてるのに自分自身が評価されてないのは。でも大丈夫、ここはお前の店だ

(樋口)シェフ

(梶原)トロンプルイユを頼んだぞ、樋口シェフ

後日、江藤に新店舗の設計が出来なかったことを詫びる、鯖山。

(鯖山)ごめん、江藤、新店舗の設計実現できなくて

(江藤)お前のおかげでみんなが救われた。俺も樋口さんも梶原シェフも。それより鯖山、部長に掛け合って了承してもらったよ。また一緒に働こうって、清末建設でさ、戻ってこいよ。

(鯖山)でも設計まとめられなかったし。

(江藤)そんなことどうでもいい、戻ってこいよ。

江藤はわざわざ、部長に掛け合い、鯖山が清末建設でもう一度働けるように交渉していました。

しかし、鯖山はその申し出を断ります。

(鯖山)ごめんな。せっかく誘ってくれたのに嬉しかったよ。俺、今のとこで頑張ってみるよ。あいつら俺がいないと何もできないから

(江藤)なんだようちの店でやろうって言ってたのに

(鯖山)すまんすまんすまん

古瀬に会う、梶原。

(梶原)申し訳御座いません。

(古瀬)梶原シェフには食で日本を支えてもらおうと思ってたんですがね。そうですかー構いませんよ、味覚がなかったとしても、我々が欲しかったのはシェフの名前です。梶原浩平という名前。

(梶原)であるなら私は出来ません。失礼します。

梶原は自分の名前だけが欲しかっただけの古瀬の魂胆を知って、エキスポの食の総合プロデュースを辞退しました。

(室田)(林泰文)いいんですか?そのままで、どうしますか?エキスポの総合料理プロデューサーとして既に発表準備も進んでいます。

(古瀬)しょうがありませんね、次捜しましょうか

(室田)はかり建築事務所のほうには手を打っておきました。

翌朝、鯖山は、土生、呉田、中崎、飛香に協力してくれた礼を言い、またはかり建築事務所で働くことになりました。

(呉田)みんな今回は本当に有難う!

(土生)いやでも危なかったっすね。あの薬あてずっぽうだったんだろ

なんと鯖山が、亜鉛のサプリメントだと偽って梶原に見せたのは、ラムネでした。

(中崎)中身ただのラムネだもんな

(鯖山)でも結局、浦真鷲さんに助けてもらっちゃったな。でもこれで俺も浦真鷲さんに借りが出来たって言うことで。これからもよろしくお願いします。

(土生)おお、頑張れよ、鯖

(鯖山)「さん」な?鯖山さんな?俺、お前の後輩じゃないんだよ

そこへ、立花という女性が呉田を訪ね、区の建築指導課から調査をしに来ました。

(立花)区の建築指導課から立ち入り検査に参りました。立花です。ご協力お願いいたします。

招かれざる客の存在に、驚愕する、鯖山、呉田、土生、中崎、飛香なのでした。

BLACKTRICK~裁きを操る弁護人~7話感想・みどころ

今回のエピソードは、シェフの梶原とスーシェフの樋口のすれ違いが解けた優しいエピソードでしたね。

梶原に食エキスポの総合プロデュースを任せようとした古瀬は、ただ「梶原」の名前が欲しかっただけ。

利用するものは何でも利用する古瀬は変わらず悪どいですね。

さらに、縁に本性を見せたドンヒョクのギャップも怖かったです。

優し気な喋り方だったドンヒョクが、「あなたは馬鹿正直」って言った時の縁を見下した冷ややかな視線がぞっとしました。

記者の須永に浦真鷲の件で被害届を出させ、後は自分が何とかすると須永を唆したのがドンヒョクです。

古瀬と癒着する彼の本格的な動きにも今後注目です。

そして、呉田の元に建築指導課の立花が現れ、はかり建築設計事務所に新たな荒らしが舞い込みそうです。

 

 

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