ブルーモーメント6話あらすじネタバレ
晴原(山下智久)が5年前の関東南部豪雨の合同慰霊碑を訪れると、SDMメンバーでドライバーの丸山(仁村紗和)がいました。
晴原は園部(本田翼)の最後の行動の真相を知っているか問いかけますが、丸山は何も話そうとせず、苦闘の表情で立ち去りました。
SDM本部に上野香澄(平岩紙)の息子、海斗(石塚陸翔)が急に訪ねてきました。
「ハルカンさんですね?」
その子供はとても冷静で、年の割には、しっかりしていました。
「これずっと前から約束しているんですよ。」
「海斗?!なにどうしたの?」
海斗は紙飛行機大会のチラシを上原に見せました。
「お父さんに連絡するからおうちに帰りなさい。」
今までSDMのせいで母が、自分との約束を悉く破ってきたことや、翌日、長野で開催される全国紙飛行機大会に出場するから来てほしいという内容でした。
しっかりしている彼に唖然とした雲田(出口夏希)らSDMのメンバーは唖然。
上野が慌てて海斗を外へ連れて、上野不在でSDMの打ち合わせが始まりました。
3日前に静岡で地震が発生し、道路が分団されたエリアでは10名程が取り残されています。
「現在道路が分断されている。防災ヘリも検討したが、着陸できる見込みがない。」
「防災用のドローンを使うんですね?」
「様々な分野で検証実験が行われている。」
「安全なドローン飛行は欠かせない。」
来週は5年に一度の国際防災委員会が行われます。
防災ドローンの実用化をSDMで試すことにしました。
しかし、救援医療物資を運ぼうにも、車両やヘリが入れず、携帯電話も繋がりにくくなってきていました。
そこで汐見早霧(夏帆)のオンライン診療と併せて、防災ドローンを実用することになりました。
ドローン運用には、実用化を進めてきた上野の力が必要不可欠になるなか、実施は明日になりました。
海斗の全国飛行機大会の開催日でした。
「今までわがまま言わない子だったんだけど。」
上野は海斗が自分の意志を持って、紙飛行機大会にどうしても母親に見に来てほしいと伝えてきたことを振り返りました。
「僕は決勝まで頑張る。約束できなかったらお母さんとはもう約束しない。これ以上嫌いになりたくないからお母さんの事。」
海斗にそう言われ、晴原や雲田は、上野が多忙ななか、SDMで働いていることを知りました。
かつて、友人の藤村(田中圭)と、灯(本田翼)、灯の先輩だった上野と学生時代、将来について語った事を思い出しました。
「私のお母さん半年前に癌で余命宣告されていたけど、みるみる元気になった。私は死の準備期間がある。人はいつか死ぬ。たとえば、自然災害で命を落として、災害のたびに行き場のない怒りに涙を流す人がいる。気象学で抗えないかな?気象学で誰かの命を守りたい。」
この他に、灯が今の仕事に就くまで、父の園部一肇(舘ひろし)と衝突したことも思い出しました。
一肇は、灯に自分の後を継いで政治家になり、安定した道を選んでほしいと望んでいました。
「お父さんはいつも難しい顔をしている。政治に応えはないのかなって。私は気象学には答えがあると思っている。」
「分かった。お前の好きにしなさい。」
甥っ子の園部優吾(水上恒司)を父、一肇(舘ひろし)の後を継ぐ後継人として、灯は連れて行きました。
夢を持っていた灯は災害事故で、亡くなります。
丸山ひかりは灯の死に関わっていて責任を感じて辞表を出しました。
翌日、上野は大学の後輩だった灯のSDMに懸ける思いを胸に業務を優先します。
海斗は決勝大会まで進んで奮闘していました。
汐見早霧(夏帆)は、オンライン診療を始めました。
糖尿病の患者を診る汐見は、上野や晴原と連携をとりながら、糖尿病の患者へ医療物資を届ける手続きをしていました。
運用は順調に進み、上野は大会が終わる前に、向かえると思えましたが、そこに新たな要救助者が発生します。
足が痛む高齢の女性の久保田初恵。
彼女には今、気に掛ける近隣住民がいて、息子夫婦は離れたところにいました。
「今年の健康診断で肝硬変って言われました。」
早霧が診断すると、心拍数は108、熱もありました。
初恵の場合は、筋肉に菌が入り、肝硬変や糖尿病がある患者はハイリスクがありました。
ドローンのバッテリー残量も少なくなる状況の中、晴原は、気象を読み、最短ルートで現場に医療物資を届けようと試みました。
「バッテリーの残量を最短ルートにすれば搬送できるかもしれない。」
バッテリーの消耗を抑え、最低限の動作をしようとしますが、電波が届くところまでドローンを動かさなければならなくなりました。
バッテリーの残量が少ないなかで、命懸けで物資を届ける事にする、晴原。
雲田は晴原に指令を送ろうとしますが、未熟で何もできません。
間もなく、雲田が指令を上手く出せない状況を知った上野が戻ってきました。
「気になってずっと無線を聞いていた。任務はまだ終わってない。早く一人前になることね、期待しているわ。」
何をしたらいいか分からず、困惑する雲田に微笑みかける、上野。
「お母さん来れないって…約束破ってごめんねって。」
上野の夫は息子の海斗を慰めていました。
「この先風速10メートル毎秒が持続。直進して。」
ドローンはなんとか初恵の元に届きました。
「初恵さん、薬きたよ!」
「抗菌薬です。消炎鎮痛剤と一緒に飲んでください。」
無事、初恵は薬を受け取り、症状が回復。
孫の夏美と息子夫婦に電話で連絡できるようになりました。
「もしもし、夏美。私は元気にしているよ、また会おうね、約束だよ。」
初恵の状況に安堵したSDMの晴原、上野、雲田。
ふと、灯が晴原と共に、上野が海斗を生んだ日に見舞いに来た日を回想していました。
「無事、灯との約束守れた。あの日、海斗が生まれた日なんだ。」
灯は生まれたばかりの海斗を抱いたことがありました。
「愛する人の命を一つでも多く守っていきたい。それに私もお母さんになりたい。」
「なに?結婚決めてるの?」
「うん、30歳になった時に結婚。産休中は在宅で研究を進める。」
「俺も育児休暇をとって地域の子育てサポートにも協力する。」
晴原と灯は、上野が海斗を出産したばかりの頃に見舞っていました。
「繰り返された悲劇は忘れない。これから起こる悲劇に抗いたい。明日の命を守るために。」
灯が生前、ノートに綴っていたのは、大切な人を守り不条理に誰も泣かない世界でした。
「灯さんの話を聞けば聞くほど好きになる。会ってみたかったな。」
「灯はSDMと共に生きている。紙飛行機大会連絡ときました?」
「完全に嫌われちゃったな」
「今から行けば」
「きっと海斗君も待っていると思います。」
海斗は案の定、紙飛行機大会が終わって待っていました。
「海斗、ごめんね」
「再現するから見てて。」
海斗は紙飛行機を飛ばし、大会で優勝したことを報告。
「破った約束の数だけ誰かの為に頑張っている。晴原さんに教えてもらったから。」
海斗は晴原に電話していました。
「お母さんはまた約束を破るかもしれない。自然災害は何が起こるか分からない。約束を破った数だけ誰かの為に頑張っている。命を救うために。そんなお母さんのこと嫌いになれるのか?」
「嫌いになんて慣れない。お母さんのこと、好き。かっこいい。」
上野は海斗を涙ぐんで抱き締めました。
「ねぇ晴原さんどっちが遠くまで飛ばせるか競争しよう?」
その夜、園部優吾(水上恒司)と丸山ひかり(仁村紗和)は灯の死の原因について隠されていた真実がまだある事に触れていました。
ひかりはSDMを辞めるかまだ葛藤しています。
また、晴原が灯の死が原因でドーナッツが食べられないことを話す、優吾。
「あの人未だに食べられないんだ、ドーナッツ。あの日いつも通りの日常を迎えたら2人でドーナッツを食べるつもりだった。心の痛みは消せない、あの人の中では時間が止まったままなんだ。」
晴原は灯のトラウマでドーナッツが食べれません。
「お前は未だにドーナッツが食べれないのか。」そう話しかける藤村四季(田中圭)。
「約束してた。SDM正式運用までは5年前の晴原と灯のことに関して、誰にも話さないって。でもある人が真実を話すって…」
その頃、晴原に上野が、話しかけます。
「晴原くん、私なのよ。私が奪った。あなたのかけがえのない人の命を…灯の命を。」
晴原は愛する人の命が豪雨災害で奪われた原因が上野にあることに衝撃を受けます。
ブルーモーメント6話感想・みどころ
聞き分けも良くしっかりした上野の息子、海斗が珍しく、母の上野に紙飛行機大会に来てほしい、仕事が原因でいつも約束を破られてしまうといった子供らしい悩みを抱えて、SDMにやってきました。
幼いうちなら、親が家族の為に働いていることは頭ではわかっていても、親に無理を言ってしまうことってありますよね。
自身の子供時代と重なり、どこか海斗の可愛い我儘に懐かしさを感じました。
「お母さんは約束を破る数だけ人の命を救っている。そんなお母さんを嫌いになれるか?」
晴原の言葉は、海斗の心に響き、母を誤解していた自分自身と向き合うきっかけになったと思います。
一人暮らしの高齢女性、久保田初恵の元に、ドローンで医療物資を届ける検証。
ドローンが、初恵の家に飛ばすだけのバッテリー残量が少なく、一時はどうなるかと思いました。
晴原の機転と、息子の紙飛行機大会を蹴ってまで、SDMに戻ってきた上野の連携により、命がまた一つ繋がりましたね。
誰も不条理に泣かない世界…。
灯が目指していた理想が、晴原たちSDMの活躍により、実現することを願います。
しかしそんななかで、灯が豪雨災害の時、皆の制止を振り切って、災害に遭い、亡くなってしまった。
この原因を作ったのがなんと、上野。
「私なのよ。私が奪った。あなたのかけがえのない人の命を…大切な命を」
晴原や雲田の機転によって、息子と向き合うことができた上野から告げられた言葉にゾクっとしました。
上野は責任を誰よりも感じていることは分かります。
5年前のさらなる事実が明るみになる次回が待ち遠しい6話でした。