ブルーモーメント

ブルーモーメント8話 悲しみに停止したSDMの運命は?

ブルーモーメント8話あらすじネタバレ

上野香澄(平岩紙)は、晴原柑九朗(山下智久)を庇って土砂流に巻き込まれました。

晴原が目を覚ますと、緊迫した空気が漂っています。

「先生」と、彩。

「避難者は?」

「土石流に流されそうになりましたが、避難者は無事です。」

上野は晴原を庇って即死で、遺体がシートにくるまれていました。

「午前11時20分死亡を確認しました。」

連絡を受けた園部一肇(舘ひろし)と立花(真矢ミキ)はなんとも言えない表情です。

丸山ひかる(仁村紗和)が5年前の関東南部豪雨で何があったのかを語り始めました。

「今、話すことじゃないけれど…」

5年前、上野と一緒にいた園部灯(本田翼)は、上野の息子、海斗(石塚陸翔)が件区域にある保育園に取り残されていることを知り、怪我をしていた上野の代わりに、保育園へ。

「大丈夫、必ず戻ってくる」と言い残して去って行った灯。

「私は当時、海斗くんが通っていた保育園で働いていました。氾濫した川に飲み込まれそうになった時、灯さんとはぐれてしまった。海斗君が保護されたことものちに聞きました。」

「私の指示に従い立ち止まらずに走って下さい!」

そう言って子供達を懸命に守っていた灯。

ひかるは当時その保育園で働いており、そこへやってきた灯、そして海斗と共に避難していたのですが、はぐれてしまいました。

そして灯は着ていたコートを木に括り付けて、海斗が飛ばされないように庇っていたのです。

海斗と夫が間もなく、来ました。

「お母さん、お母さん、お母さん、起きてよ。」

SDMの一同は、涙を堪えることができませんでした。

「第三者の調査は入る。犠牲者が出たことで閣内から避難の声が上がってる。当面、SDMは運用停止だ。」

灯の父、園部一肇は、上野の件で、SDMが停止になったことを告げるのでした。

3か月後、SDMは活動停止となりました。

テレビのお天気コーナーの気象予報士の試験に合格した雲田彩(出口夏希)が出演します。

「春と秋は低気圧と高気圧が西から外にやってきます。」

彩の様子を見守る藤村四季(田中圭)。

「心の傷を勉強に没頭することで癒したわけだ。で、あいつはどうしてる?」

藤野は晴原のことも気にかけていました。

晴原は今すぐにやらなくてもいい研究に没頭しています。

沢渡からも、彩からも、食事の差し入れが届いていました。

「ちゃんと食べれている?寝れているの?」

「診断かよ」

「私は心を診ているの。」

「SDMだからこそ救える命があるんじゃないですか?なぜ書類を保留にしているんですか?晴原さん、しっかりしてください。」

「いいから帰るよ!」

心配してやってきた園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)でしたが、晴原はSDMに対し、ネガティブになっていました。

「上野さんのためにも、SDMは運用されるべきです!」

「そのド直球なところそれが人を苦しめる。心の痛みは身体のほうが苦しめる。だからそのマッチョな考え方がダメだよ。」

上野が自分を庇って亡くなった事で、晴原のショックが時間と共に和らぐのを待とうとする、早霧(夏帆)と、園部優吾(水上恒司)は対立。

「SDMについて君の評価は?」

「私の中にあった戸惑いは称賛、経緯に代わりましたが再開のめどは立っておりません。晴原統括責任者は回答を控えています。晴原統括責任者が否を唱えたら…」

「近日中に変更を」

立花や園部は、SDMの再開は晴原の判断にも委ねることを会議で決めました。

「予測することを避けていませんか?灯さんも上野さんも亡くなってから、正確に予測していなかった。先生のせいじゃありません。」

「下手な手を回すな、俺は大丈夫だ。」

翌日、彩乃の気象解析により、埼玉で危険な雷が起こる可能性が判明。

「激しい空気が発達して雷が起こります。雷注意報はあるけど雷予報はありません」

「一つだけここで内閣改造について発表される。万が一このネタ飛ばしたら俺の首が飛ぶ。確実なのか、予測が確実じゃないと放送尺との違いでテレビに流せない。」

ふと、山形から彩に電話が。

「俺は上野さんからスカウトされて今がある。」

「上野さんに手伝ってほしい事があります。雷を予測してほしいんです。」

その後、山形は丸山に連絡を入れました。

命を守るために奮闘する彩でしたが、SDM本部に突然、上野の夫が晴原に繋いでほしいと電話が。

「突然済みません、海斗がいなくなったんです。自宅で見つけたあのコート…園部灯さんのものだと気付いたんです。」

晴原は海斗をすぐに見つけることができました。

「SDMの皆さんにお聞きしたい事があります。少しお時間いいですか?」

「お忙しいなかお集まりいただき有難う御座います。思い出したことがあります。大雨災害の時に僕を助けてくれた人は園部灯さんでしょうか?僕を命懸けで守り、今度は晴原さんを守った。僕の事考えなかったんでしょうか」と海斗。

礼儀正しい彼を晴原たちが対応します。

「灯は生まれたばかりの君を抱いていた。一つでも目の前の命を守っていきたい、きっと上野さんも同じ気持ちだと思う。」

「皆さんにとって母はどんな人でしたか?」

「SDMのお姉さん」

「尊敬する上司」

「信頼できるかけがえのない仲間」

「母を誇りに思っていいのでしょうか?」

「当然だ、俺たち全員誇りに思っている。」

「僕も母のように強くならないと…でも…」

「重い荷物を背負わせちゃったな。耐えられない苦しみのなかで必死にもがいている。心ではわかってても、体が動かない。俺も同じなんだ。」

「晴原さんも苦しい?」

「苦しい、苦しいよ。苦しくてどうしたらいいか俺も分からない時がある。」

その会話をモニター室で聞く彩。

「母が仕事で遅くなった時、メッセージをくれました。」

学校で孤立した海斗に対し残したメッセージでした。

「苦しみは財産。人を強くする。でもその苦しみに耐えられない時がある。自分にとって大切な人に頼る、頼りまくる。そして強く生きてほしい。生き抜いてほしい。」

「晴原さんに頼れる人、いますか?」

「海斗君の頼る人の中に俺の事入れてもらっていいか?」

「え?」

「上野さんは誰よりも君を愛していたし、誰よりも君の成長をみたかったはずだ。その思いを引き継ぎたい。俺も海斗くんも命を救ってもらえた。俺も君も命をどう使うか試されている。上野さんの言う通り苦しんで強くなっていくしかない。これからも俺はずっとお前の味方だ。」

晴原は海斗を抱き締めるのでした。

「先生、力を貸してほしい事があります。天気予報は何のためにありますか」

「天気予報は命を救うためにある。予測だけでは救えない。だからSDMが必要なんだ。」

「今日の熱雷について積乱雲の発生地が絞り込めません。」

灯の件で山形やひかるも動いてくれることになりました。

この様子を知った園部一肇。

「上野の死を無駄にしない為にも、SDMは再始動が必要だ。」

川越と大宮で、観測機を使い、落雷の状況を調べる晴原、山形、彩、沢渡(橋本じゅん)。

「埼玉で危険な雷が起こる。こんなことになると思わなかった。被災した人間が多く思う。そこに救える命があるなら俺達は何をすべきか目標は一つしかない。」

その頃、テレビを中継することを躊躇う、四季(田中圭)。

「流せないよ。俺の首が飛ぶんだよ。」

そうこうするうちに、新島議員(伊藤英明)が局に到着しようとしていました。

沢渡と晴原は現場へ向かうなか、渋滞に巻き込まれました。

東京湾から流れる水蒸気を調べ、水蒸気観測をすることに。

1時間で5ミリ増加、水蒸気量は20グラム以上。

「南東側の空が晴れている。湿度も浄化中。体感は蒸し暑い。」

晴原、山形、彩、丸山は連携を図り、気象観測をします。

「最新情報をデータ同化してシュミレーション開始する。みんな感謝する、有難う。」

「埼玉県小塚市中心に落雷が起こる。」

「勝手に流すこと決めるな。」

藤村は放送することにまだ躊躇っていました。

新島議員の機嫌を損ねると自分の解雇に繋がるからです。

案の定、晴原の観測で危険な雷注意法が埼玉県小塚市で起こる事を予報する、晴原。

その頃、藤村は周りに厳しく叱られながらも、新島議員の元へ。

「たかが天気、テロップでいいだろ」

「たかが天気…その天気に命を懸けている人がいる。それは人の命に関わる問題だ!って晴原が言うと思うんですよね。重ね重ね申し訳ありませんでした。」

「SDMは停止中ですよね?国民の命を守る…いい事だと思います。そのために私も政治家になりましたから。」

その後、新島議員のいるオフィスからテレビ局に戻った、四季。

自分の首が飛ぶことなく、万事事なきを得てホッとしました。

「ああ、良かった。新島議員は人格者だわ。あーてか、泣く。飛ばされるどころか局長賞かも。」

そして、SDMのみんなは差し入れにドーナッツをもらいます。

晴原は灯の事故からトラウマで食べれなかったドーナッツを食べることができました。

無事、SDMは再始動することになり、前向きに動くことにした晴原たち。

しかし、四季がニュースを見て電話して来ました。

園部一肇が進めていた国家防災プロジェクトの対象の工場でガス爆発事故が発生しました。

この件で大慌てする他の議員たちをよそに、新島議員(伊藤英明)は意味深な笑みを浮かべていました。

さらに、警戒アラームがSDMに鳴り響き、史上最大の台風が襲来することがわかりました。

ブルーモーメント8話感想・みどころ

開始してすぐに、上野の死が心にずしっとのしかかり、SDMの晴原たちの喪失感と悲しみが画面越しに伝わってきました。

すぐに、上野の息子、海斗が来て母に呼びかけて泣く場面が胸を抉られました。

晴原にとっては、二度目の大切な人の死…。

計り知れない複雑な思いから、SDMは停止、今後どうするか、統括責任者として決めなければならないのに保留にしてしまう気持ち、わかります。

しかし、晴原の心を変えたのは、上野の愛息、海斗でした。

あの年頃なら、「お母さんを返せ」と泣いて晴原たちに怒りをぶつけるかと思いますよね。

ところが、幼児だった自分をかつて守ってくれた灯のことを思い出した上で、「母を誇りに思っていいのでしょうか?」。

晴原も子供である彼から、灯と上野の死を受け入れて、「苦しみ」を経験して前進する事に改めて気付かされていましたね。

大人が子供によって気付かされる場面が感慨深かったです。

後半では、晴原たちが雷を予測して、埼玉の小塚市で起きる雷を無事、予報できて良かったです。

テレビ局長の四季にも無事、伝達することができ、彼も議員の新島とこの雷予報が真実だったことで首が飛ばずに済みましたね。

しかし、この新島議員、SDMの妨害を企むか、SDMを利用しようとしている裏の顔があると思います。

園部一肇の国際防災プロジェクトに関して何らか仕掛け、園部の立場を追い込もうとしている様子が伝わります。

晴原たちが最大の台風災害に、全員救助できることに期待したい8話でした。

 

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