中学聖日記 第5話
放送日:2018年11月
TBS火曜ドラマ
中学聖日記 第5話のあらすじ
夏休みの花火大会の夜。キスを交わした末永聖と黒岩晶。
手を繋いだ2人が晶のマンションに戻ると、そこには聖の婚約者・河合勝太郎と晶の母・黒沢愛子が待っていた。
翌日、聖は学校へ呼び出され、これまでの経緯を説明し、退職を願い出る。
愛子が学校へ行ったと知った晶は、学校へ向かい、聖と接触を図るも2人は引き裂かれてしまう。
中学聖日記 第5話の感想
許されることのない恋に聖が下した決断は…
前話、第4話の終盤から急に盛り上がりを見せたこのドラマ。
聖と晶に対して、勝太郎と愛子がどんなリアクションをするのか、多くの人が気になったことと思います。
聖が晶のサンダルを脱いで、それを晶に返しました。
勝太郎はそれを踏みましたが、あれはあえてだったのか偶然だったのかそこからもう気になります。
しかし、無言で聖の肩を抱いてマンションに入っていく勝太郎の姿はさすが大人だと感じました。
そして、こんな時でも感情を露にせず、手のかかる生徒に流されただけだとお風呂の用意をしてくれるなんて、むしろその優しさは聖にとってはとてもいたたまれなかったことでしょう。
一方、愛子から聖には二度と会わせない、愛子も世間も許すことではないと言われた晶、聖と結婚をすると言い出しました。
気持ちだけが先走ってしまうのは、やはりまだまだ子供なのだと感じさせられます。
学校へ呼び出された聖は、隠すことなく晶のことを語りましたね。
少し意外でした。
結婚前で不安定な聖。思春期で不安定な晶。
不安定さが2人を結びつけたような気がします。
ただ、大人である親である愛子からしてみれば、聖の不安定さに晶の将来が滅茶苦茶にされたと責めるのも仕方ありません。
晶には会わない、教師も辞めるという聖の決断に反し、晶は学校へ来て、聖に接触を図りました。
幾ら中学生とは言え、事の重大さを感じたのではないかと思いましたが、晶の強引な姿に、やっぱりまだまだ子供なのだとさらに感じざる得ません。
これが15歳の精神年齢の現状なのでしょう。
晶少年、大阪に向かう
詳しいことは聖から聞かなかったけれど、晶と手を繋いで帰ってきた聖を見て、勝太郎だってどんなに普通を装っても、普通でいられるはずがありません。
原口さんはその微妙な変化にやはり気がつきました。
一緒に暮らすと言う勝太郎に「おめでとう」と言いましたが、その心中は本当に祝福しているのか、原口さんの表情からはいつも通りなかなか掴むことができません。
そんな2人が暮らす大阪に晶が来るとは全く思いもしませんでした。
勝太郎に会えば何か変わるかもしれない、わかってくれるかもしれないと晶は言いましたが、何かは変わるかもしれないけど、わかってもらえるというのは難しいことです。
だけど、お金を集め、衝動的に大阪に来るしか晶には方法がなかったのかもしれません。
結果、勝太郎には会えなかったけれど、原口さんから「ただの少年」と言われ、自分の立場は理解したようです。
晶は確かにまだまだ子供ですが、とても賢い子です。
そして、「悔しかったら早く大人になれ」と原口さんに言われて、素直に「ありがとうございます」と言える素直で純粋な子です。
頭では理解しているけれど、膨れ上がる気持ちが追いつかないのかもしれませんね。
そんな晶に、勝手なことをするならば、聖を即刻辞めさせると愛子は言いました。
それに対し、何でも言うことを聞くという犠牲を払い、晶は土下座をしました。
女のために、まだ中学生の少年が土下座をされるのは何とも複雑な気分になります。
聖は依願退職で仕事を辞めることになりました。
後に、もっと育てたかったと教頭が言っていたことを考えると、懲戒免職にならなかったのは何かしら教頭の計らいがあったのではないかと思います。
色々と口うるさい教頭ですが、教頭として、先輩教師として、聖のことを大切に思っていてくれたようですね。
教頭の言葉に思わず目が潤んでしまいました。
そんな教頭の愛情の他に、これまた大きな愛情だと感じたのが、聖の母親です。
千鶴はひどい剣幕でしたが、母親の理解ある姿に驚いてしまいました。
どうしてそこまで理解があるのかとても不思議です。
母の愛なのか、それとも何か理由があるのか。ついつい勘ぐってしまいます。
すべてを投げ打ってでも欲しかった恋の結末
認めて欲しいなら“男として”しっかりしたところを見せてくれと言われ、晶は志望高を決めました。
しかし、そんな矢先、聖が大阪に引越しをすることを知り、聖の元へ向かおうとします。
それを必死に止める愛子。
愛子が父親のことを話さなかったのも、晶の気持ちをないがしろにするのも、どれも愛子の勝手なものでした。
父親が出て行った後、好きな人ができ、だけど不倫関係で、一時の気持ちで生活も将来も滅茶苦茶になったと言いましたが、愛子の事情にしか過ぎず、人を好きになることがまるで悪いことのような表現に、愛子に腹立たしさが沸いてきます。
そんな一方的な大人の思いもあれば、追求することなく聖を受け止めようとした勝太郎。
だけど、聖と向き合おうとしないのも勝太郎の一方的な思いなのかもしれません。
聖と向き合おうとしないのは自分とも向き合おうとしないということ。
勝太郎がただのつまらない男になってしまうだけでなく、自分の気持ちと向かいって欲しいという思いもあり、原口さんは代弁をしたのではないかと思います。
勝太郎より好きな人に出会ってしまった。しかも、教師を投げ打つことがわかっていても、晶への感情を抑えることができなかったというのはとても辛い真実です。
優しさを貫いてきた勝太郎でしたが、最後に聖に発した言葉は、「この先一人になって全部無くせばいい」と恨みのこもったような言葉でした。
この言葉を胸に聖はこれからどう生きていくのでしょう。
中学聖日記 第6話の予想や期待
聖は小星を去り、姿を消しました。
聖と晶が別れてから3年。
晶は18歳になり、聖と結婚ができる年です。
3年、どんな月日が流れたのか。そして、2人は再会することができるのか。再会した後はどんなことになるのか。次回がとても待ち遠しいと感じます。