中学聖日記 第9話
放送日:2018年12月
TBS火曜ドラマ
中学聖日記 第9話のあらすじ
父・島崎康介に会うためにフェリーに乗り込んだ黒岩晶。
もう2度とと会わないと決めていたが、晶から電話を受け取り心配になった末永聖は、晶の元へ向かった。
聖と晶は康介が住む山江島に到着。
聖は晶と共に康介を見つけると、1人人帰ろうとするが帰りのフェリーはなく、晶と康介の家に泊まることになった。
しかし、母・愛子が晶を探していることを知り、ホテルに泊まると嘘を吐くと、1人でフェリーターミナルで一晩を過ごした。
翌朝、暴風雨のためフェリーは欠航。
雨の中、聖は宿泊を促されたバンガローへ向かうが、途中で姿を消してしまう。
中学聖日記 第9話の感想
「晶の元へ…。走り出した聖」
「頑張ってください」…最後にそれを伝えたかったと晶に言われた聖は、晶が心配になり晶の元へ急ぎました。
当然、晶は目の前に現れた聖に驚きます。
「最後に」という意味深な言葉だとか、家出をしているだとか心配した聖でしたが、晶は聖への思いに踏ん切りをつけようとして「最後に」と言っただけで、これでは踏ん切りがつかないと「帰ってください」と聖に言います。
しかし、フェリーは既に出航。
「どうやって帰るの!?」と聖が答え、2人の問答にコミカルさを感じて思わず微笑んでしまいました。
父親・島崎康介の手紙を見て、晶は山江島に会いに行くところでした。
聖には事情は伝わったものの、依然、晶は家出少年のまま。
元担任として、大人として愛子に連絡しようとするも晶に制止されます。
晶は自ら愛子にメールをしました。
ひとまず、島に着いた2人。
康介の情報は“友達の店で家具を作っている”それだけ。
島まで付いてきてしまうことになった聖に「もう大丈夫です」と晶は言いましたが、見知らぬ土地でのごく僅かな情報に聖は心配になり、一緒に康介を探し始めます。
しかし、2人でいてもなかなか家具を作っている会社が見つかりません。
やっと“島崎康介”という人が働く木材店を見つけると、そこには1人の男性がいました。
「島崎康介さんは?」と晶が聞くと不在だと言われます。
不在の理由を借金を抱え島に潜伏し身を隠しているだとか、入院してるだとか、明らかにその男性が“島崎康介”であることがわかります。
頭のいい晶は、その男性が5歳で別れたはずの父親だということがすぐにわかり、康介はあっさりとバレてしまいました。
康介が見つかり、聖は安堵して帰ろうとするも今日のフェリーはもうありません。
康介の家に泊まることになりましたが、康介の家に泊まるということで何か起こる心配はなさそうです。
そして、康介なら聖と晶の恋を認めてくれそうです。
2人でいるところを観ても色々安心です。
康介の知り合いの家で食事を取ることになった聖と晶。
そこで、康介は晶が愛子に連絡をしていないことを知ります。
康介の所に来たと知れば、愛子は形相を変えてやって来ることでしょう。
康介も最初は心配になりましたが、「まぁ、いっか」と愛子とは違いとても楽天的です。
一方、愛子の方は青ざめた顔色で晶のことを心配していました。
「しっかりものの晶のことだから、誰かのお世話になっているかも」というジョフィーの言葉に、愛子は聖のことを思い出します。
しかし、愛子は聖の連絡先を知りません。
そこで手に入れた連絡先はまさかの勝太郎。
勝太郎の元に押しかけた愛子。
「お久しぶりです」と声をかけましたが、勝太郎と愛子が会ったのは聖と晶が手を繋いで帰宅したあの夜の時だけのはず。
すぐに晶の母親であることを伝えたので気づいてもらうことはできましたが、会社まで押しかけてくるだなんてとても驚いたことでしょう。
勝太郎も聖に何かあったとすぐに理解したのではないでしょうか。
そして、それは原口さんも…。
じわじわ再燃していく聖と晶の思い
康介の自宅に向かった聖と晶。
晶は康介の仕事を見ながら、どうして離婚したのかと聞きました。
恋をして男女のなんやかんやがわかるようになったら、晶にもわかるようになるだろうと言うと、晶は好きな人がいると恋をしていることを伝えます。
康介はその相手が聖だとすぐに気がつきました。
聖を見た時から既に気づいていたのでしょう。
急遽島に泊まることになったため、聖は必要な物を買い出しに出かけます。
恐らく単純な心配だと思うのですが、康介は晶に一緒に行くように言いました。
2人が歩いていると、お昼に食事のお世話になったお宅のご主人が自転車を貸してくれました。
2人乗りをするシチュエーションというだけで、抑えようとしていた2人の気持ちは盛り上がっていきそうです。
自転車が傾くと、躊躇しながらも、聖は晶の腰にしっかりと手を回しました。
買い物を終えると2人は海辺で並んで話をします。
聖が晶ことを少しずつ知っていくことに対し、晶は聖のことを高校生の頃からよく見て、理解して、そしてよく知っていました。
聖は、晶との過去のことを今の学校で告白したと話します。
起きたことを隠しきったまま先生ではいられないと思った聖。
事が事だけに隠したままでも良かったと思うのですが、その結果、副担任を外れることになって、それでも教師を続けたいと気持ちに気づけたのは聖にとって大きなことかもしれません。
そんな聖を晶は抱き締め、聖がいれば進学せず就職をして、聖のことを守っていければいいと晶は言いました。
だけど、なんだかんだ言っても聖は教師。
しかも、晶の優秀さを知っているのですから、そう言われると残念ですね。
帰宅し、夜になると、康介は居間に2脚の布団を敷いていました。
それを見た聖と晶は目を大きくして驚き、動揺します。
「なかなかやるな」と思って観ていましたが、その布団は晶と康介のものでした。
あれは誰でも勘違いしてしまいます。
予定外に遠出をすることになり、聖は携帯の充電を切らしていました。
そのこともあって、やっと勝太郎の電話に気づきます。
勝太郎に電話をかけると、「誰かと一緒?」と聞かれ聖は誤魔化そうとしました。
だけど、愛子が勝太郎の元に来たと聞き、正直に晶と一緒にいることを話します。
すると、勝太郎は激怒!
勝太郎と一緒にいた原口さんは電話を取り上げ頭を冷やすように言いました。
そのぐらいヒートアップしていたのでしょう。
そして、聖はここでやっと、晶が愛子に連絡していなかったことを知り、ホテルに泊まると嘘を吐いて、康介の家を後にします。
「同じ場所に止まるのは…」この時の聖の目つきはいつもと違うものでした。
大人としての理性が戻ってきたのか。それとも残念という気持ちだったのか。
聖が向かった場所はホテルではなく、フェリーターミナルの待合室。
しかし、翌朝、暴風雨のためフェリーは欠航。
聖はバンガローへの宿泊を促され、キャンプ場へ向かいました。
溢れ出す聖の思い
聖と連絡が取れなくなってから、聖のことが気になり、気が気でならなかった勝太郎は、原口さんと別れの展開になりました。
頭を冷やすようにと原口さんに言われ、聖と電話を切るも、原口さんの手を振り切ってでも愛子に電話をしようとします。
それは愛子に頼まれたので当然のことではあるのですが、聖のことを思っていないのであれば、聖のことを放っておいて欲しいと原口さんは思っていたのです。
だけど、放っておけないということは、勝太郎が今もまだ聖のことを好きである証拠で、原口さんはそれに気づいてしまいました。
でも、きっと、ずっと、気づいていたのだと思います。
何を言っても止めることができない勝太郎を前に、原口さんは家を出て行きました。
原口さんが大切なら、勝太郎は本当はここで原口さんを追いかけなければいけないはずです。
だけど、引き留めもせず、勝太郎は愛子に電話することを選択しました。
翌日、謝ったところで2人の関係は修復とはなりませんでした。
原口さんは部長の立場であるのに、勝太郎の海外赴任を決めることができませんでした。
それほど勝太郎のことが好きだったのです。
だけど、部長として勝太郎を海外に赴任させることに決めたのは、権限を使ってでもしたい原口さんのけじめだったのでしょう。
一方、山江島にいる聖と晶の方はどうなったか。
聖はバンガローのあるキャンプ場へと向かっていました。
キャンプ場まで2km。
髪を結んで鬱蒼と茂る山奥に歩き始める聖の後姿は、何かが起こることを予感させます。
キャンプ場へ着くと、バンガローまで13km。
雨が降ってきました。
持っていた地図が飛ばされ、聖は崖から滑り落ちてしまいます。
さらにその一方で、本当に聖が好きなら逃げないで愛子にわかってもらい、立派な男になれと晶は康介に言われていました。
そこに、前日昼食のお世話になったお宅の奥さんがやって来ました。
聖がバンガローの受付にさえも来ていないと言うのです。
それを知った晶はまた秒の速さで聖を探しに走り出します。
愛子の言うとおり、晶は聖のことになると前が全く見えなくなってしまうようです。
バンガローへ続く道まで来た晶。
その崖の下には聖がいるのにお互い気づけません。
このドラマでこんなにハラハラする展開になるとは。
「このまますれ違ってしまうのだろうか?」…そんなことを思っていると、聖の声が晶に届きました!
こんな危機的状況を救ってもらおうものなら、もう聖の思いは止らないはず。
しかも、「何で連絡しないんだよ!心配させんなよ!」なんて言われたらもっと惚れてしまってもおかしくないでしょう。
ただの男と女になった2人は山小屋で休みます。
晶は、暖を取るストーブの前にいる聖に近づくことができません。
近づいてしまったら、晶はもっと男になってしまうのです。
島に来たのも動けなくなったのも全て晶のせい。もし出会うことがなかったら、学校を辞めることもなかった。逃げるように晶から離れたのに、もう何のせいにしたらわからない。聖はずっと苦しんでいました。
そして、聖の口から出てきた止められない思い。
それは聖も晶のことを好きだという言葉でした。
抑えきれない思いが通じ合った瞬間。
これで2人はとうとう結ばれてしまうのでしょう。
しかし、2人はそう簡単に幸せになることはできません。
愛子が現れた場所は聖の実家でした。
中学聖日記 第10話の予想や期待
恐らく、結ばれた聖と晶。
10歳の年の差の男女。
しかも、晶はまだ10代。
2人が結ばれたことに何だかドキドキしてしいます。
しかし、2人は世間に引き裂かれてしまいます。
もしも、出会うのがもう少し遅ければ、こんなことにはなっていなかったかもしれません。
晶が15歳だったから。教え子と担任だったから。愛子は保護者だったから。あの時は許されませんでした。
今はまだ18歳でも、あの頃よりは多少は許されたかもしれません。
次回予告を観ると、聖の方が思いを止められなくなった様子。
2人はどうやったら周りから祝福され幸せになることができるのでしょうか。