大追跡~警視庁SSBC強行犯係~Season2~1話あらすじネタバレ
「元ヤンキー」を売りに東東京市長選挙で当選を果たしたばかりの最年少市長の森田一也(内博貴)が街頭で演説をしています。
(森田)この度、東東京市長選で当選を果たした森田一也です。ヤンキーの頃に経験した教科書にない政治を!森田一成に皆様、力をお貸しください。
報道番組で本の宣伝と取材を受ける、内閣官房長官、久世俊介(佐藤浩市)を応援する八重樫。
(キャスター)久世官房長官の守り抜く正義売れてますね!もう5万部突破だそうですよ。
(久世)有難いことです。
(キャスター)やはり総裁選出馬への布石ということでしょうか?
(久世)とんでもないです。私は自分の考えを国民の皆さんに知ってもらいたかっただけです。
(キャスター)見て下さい。これだけ多くの
(八重樫)官房長官、買いましたよ!5冊。
(キャスター)この本の中では政治家の役割は何よりも国民の命と財産を守ることと、強調されています。
(久世)私の信念は警察庁時代から変わっておりません
(八重樫)その通り!
解体工事会社社長、原口浩介(久保勝史)の殺害事件の防犯カメラ映像解析に追われていた警視庁SSBC強行犯係。
指揮を執る、伊垣修二(大森南朋)を始め、八重樫雅夫捜査一課長(遠藤憲一)、木沢理(伊東淳史)、仁科瑠美(丸山礼)、光本さやか(足立梨花)、小山田勝也(高木雄也)、城新之助(野村康太)、葛原茂(光石研)が敏腕チームです。
森田の当選をニュースで見てコメントする一同。
(機動分析 小山田勝也)本当に当選しちゃった。元ヤンキーが
(機動分析 城慎之介)やっぱ嬉しいんですか
(情報支援 仁科瑠美)同じ元ヤンキーですもんね
(小山田)俺がやったやんちゃは可愛いもんだから
(木沢理)東東京の有権者がどうかしてるよ
(技術支援 光本さやか)ヤンキーだったから貧困の厳しさが分かるとか若者の気持ちが代弁できるとかありえない
(小山田)ちょいちょい
(木沢)絶対そのうち問題起こすね
(小山田)なんでおそんなこと言うんだよ
(仁科)やっぱり元ヤン
(機動分析 伊垣修二)いいから仕事に戻れ
(葛原茂)そうですよ。葛西海風公園の事件からもう5日経ってます。
(仁科)仕事に集中
(木沢)なんとしてでも決定的な防犯カメラ映像を見つけなきゃ
決定的な防犯カメラ映像がなく、捜査は難航していました。
その頃、タクシーで秘書に電話をした森田。
間もなく、トイレを利用するため、公園で降りた森田は男性に殺されました。
(森田)俺、結構まずいこと言わなかった?飲んじゃったからさ。ぽろっと昔の俺が出ちゃったんじゃねぇかって。大丈夫?ははは大丈夫か。ああだったらいいけど。ああ、ごめん、運転手さんちょっと止めて。
警視庁捜査一課主任で、伊垣の元妻、青柳遥(松下奈緒)は八重樫と森田の件について話し合っていました。
(青柳)【松下奈緒】鋭い刃物のようなもので腹部と背中、計4か所刺されていました。
(八重樫)【遠藤憲一】被害者に恨みを持つ者の犯行かもな
(青柳)それとも政治家を狙ったテロ
(八重樫)所詮、元ヤンキーの若造だぞ。話題性だけで当選したような奴がテロの標的になんかなるかよ。
(青柳)仰る通りです
(八重樫)被害者が市長だろうが殺しは殺しだ。捜査に上も下もない。先週のあの火災うみかぜ公園の捜査も手抜くなよ。もしもし、八重樫で御座います。
そこへ、久世から八重樫に電話がかかってきました。
森田の殺害はテロの可能性があると伝える久世。
(久世)久世だ。被疑者の目星はついたのかい?森田市長を殺害した被疑者だよ
(八重樫)まだですが。
(久世)これはテロの可能性がある。だとしても本当の標的は38歳の新人市長じゃない。彼を公認した我々、自明党だ。
(八重樫)なんですって
(久世)大げさだと思うかね。私は思うがね
(八重樫)思います。
(久世)今のは私の上が言ってることだよ。
(八重樫)上?官房長官の上って誰だ
(青柳)総理です
(久世)事を大きくしたがる人だ。だけど本当にそうだとしたら私も少々困ったことになる。あの本に書いてあること色々言われそうだからね。
(八重樫)日本の安全は私が守
(久世)被疑者を必ず確保してくれ。
(青柳)総理がなんと?
久世との電話を終えた八重樫は青柳に、優先すべき事件を忖度しながら伝えたのでした。
(八重樫)先週の葛西なんたら公園の捜査は後回しな?森田市長殺害事件が最優先だ。こっちが上だ。
防犯カメラ映像を確認する伊垣達。
(八重樫)防カメ映像これだけだよ。
(青柳)男か女かも分からない
(小山田)男のように思われますが
(八重樫)思われますってなんだ思われますって、なんのためのSSBCだよー
(葛原)でも葛西海風公園の事件は新たな防カメ映像が。
(八重樫)そっちはどうでもいいんだよ
(さやか)どうでもいい?
(青柳)とにかく今は森田市長を殺した犯人を挙げる、それが捜査一課の方針です。
(八重樫)俺達のことちゃんとサポートしてくれよー
(八重樫)SSBCは俺達捜査一課のしもべだろ?ちゃんと覚えておけよ。お前今、舌打ちしたろ
(伊垣)してない
(青柳)しました
そんななか、アメリカ留学から帰国した名波凛太朗(相葉雅紀)が復帰しました。
(名波)日本蒸し暑そうだな
(さやか)名波さん
(名波)ただいま帰りました
(木沢)わざわざ顔出してくれたんですか?
(名波)皆の顔が早く見たくて
(葛原)嬉しい事言ってくれますね。アメリカはどうでした?
(名波)有意義な留学でした。
(小山田)なんだか顔が凛々しくなったような
(名波)お土産があります。ピッツバーグで人気のお店のチョコレート
(木沢)有難う御座います。いただきました。
(八重樫)名波さん。言ってくれればお迎えに上がったのに。カーネギーレモン大学
(名波)今帰ったところです。
(名波)カーネギーメロン大学です。
(八重樫)あ、メロン大学っすよ
(名波)犯罪心理学と最新のデジタル捜査を学んできました。新しい知識はSSBCで活かせると思います。
(木沢)名波さんまたここに?
(一同)えー
(名波)お土産です
(八重樫)普通、留学から帰られたキャリアの方は警視庁に戻られて要職に就かれるか、どこかの刑事部長になられると思うんですけどね。
(名波)僕は民間からの中途採用なのでまだまだ現場で勉強したいんです。またSSBC強行犯係に戻りたいと希望を出して了承いただきました。
最先端のデジタル捜査を学んだ彼の帰還に期待が高まる伊垣達。
(葛原)そうですか
(仁科)嬉しい
(伊垣)名波さんお帰り
青柳は表向きにこやかに名波に忖度しながら対応していましたが、本当は名波の復帰をあまり歓迎していません。
そのことを青柳にこぼす八重樫。
(八重樫)せっかくあいつら顎で使えてたのにな
(青柳)またやりにくくなる
(八重樫)なんで名波さんまたSSBCなんかに戻ってきたんだろー本当にもう
その矢先、渋谷で、ホステスの橋本紗希(仲村瑠璃亜)がビルから転落する事件が発生します。
(紗希)何?邪魔だっての。なに?きゃー!
現場付近には黒いパーカーフードを被った男の姿が映っていました。
事件現場に向かった伊垣、青柳、名波、小山田、城たちは、機動捜査隊の沢村(ワタナベケイスケ)、新人の牧島(平川結月)、源晋太郎(矢柴俊博)と話し合います。
(伊垣)お疲れ
(沢村)名波さんいつ帰ってこられたんですか
(名波)今日です。
(沢村)もう仕事。
(牧島)【平川結月】四月から機動捜査隊に配属されました、牧島です。
(伊垣)前、機動捜査隊にいた源さんは?
(源)名波さんお帰りなさい
(名波)鑑識に異動されたんですか源さん
源は以前は機動捜査隊でしたが、現在は鑑識となって伊垣達の前に顔を出しました。
(源)機動から鑑識、次は捜査一課かな?おい、沢村、後輩が出来たからって威張ってんじゃねぇぞ。じゃあ私は戻ります。
(沢村)そんなことしてないっすよ
(小山田)彼女が源さんの後任です
小山田は牧島が源の後任だと名波に説明しました。
(牧島)沢村さんから聞いてます。証券会社のエリート社員から警視庁のキャリアになられたすごい方だと。
(名波)辞めてくださいよ沢村さん
(沢村)ホントじゃないですか
(伊垣)女性の遺体だっけ
(沢村)このビルの5階にあるクラブマーメイドリリーのホステス、橋本紗希さんです。店では32歳と言っていたようですが。免許所を確認したところ37歳でした。
(牧島)お店の裏口を出たあの外階段から転落したと思われます
(城)自殺ということはないんですか
(沢村)店の従業員が悲鳴を聞いてるんですよね
(名波)誰かに突き落とされた
(伊垣)1週間で3件の殺人事件か
殺害されたホステスの紗希は、免許所を確認したところ年齢は37歳でした。
(青柳)SSBCが何やってんの
(伊垣)女性が何者かに突き落とされたようだ。被疑者箱の外階段を下りて逃げたんだろう。
(青柳)じゃあすぐに防カメ映像を探して。渋谷で被疑者の防カメ映像が見つからないなんてあり得ないから
(伊垣)お前な。美里の前でもそんなきつい口調なのか。美里の教育によくない
(青柳)お前って言い方やめて。あなたに口を出す権利はない
(伊垣)俺は父親だぞ。口を出す権利あるだろ
(青柳)いいから早く言って。
(伊垣)小山田と城は表通り。俺達は裏だ
(牧島)あれが元夫婦の会話
(沢村)仲悪いだろ
その後、SSBCに戻って、解析を続ける伊垣達。
被害者は解体工事会社社長、ホステス、政治家で、3人の若い頃からのデータを照らし合わせると、知り合いだと判明しました。
(伊垣)浦通りから渋谷の雑踏に向かっていきます。
(葛城)この先は防カメだらけです。
(伊垣)でも表通りの映像にこの男は映っていないんです。
(木沢)映ってない
(さやか)ホントだ
(小山田)絶対にこの中にいるはずなのに
(城)表通りに出る前にパーカーを脱いだんでしょうか。
(名波)ここは東京ですよ。西の山間部でもない限り、犯罪者が防カメから逃れるのは殆ど無理です。それなのに今回も犯人を特定できる映像がないなんて。
(木沢)今回も?
(葛原)ああー森田市長殺害と葛西海原公園の事件。
(名波)伊垣さん気になりませんか
(伊垣)3つの事件が関連してるっていうのか
(名波)被害者の顔を出してもらえますか?
(城)解体工事会社社長、政治家、ホステス
解体工事会社の原口浩介。市長、森田一也、そしてホステスの橋本紗希。
(さやか)共通点があるようには思えないけどー
(伊垣)年齢は近いな
(名波)サーチフェイスデジタルを使ってはどうでしょう
(城)サーチフェイスデジタル?
名波はここで、新しいデジタル解析技術、サーチフェイスデジタルを使って被害者達の過去を特定することを提案しました。
(仁科)はいはい!人物の顔を検索する技術のことよ。その事物の若い頃、もしくは年取った顔を予想して捜すの。
(名波)実際にそれを捜査に使ってる国もあると聞きました。
(仁科)やってみる。徐々に時間をさかのぼってネット上の3人の写真を捜します。
(さやか)おーあるある
(伊垣)森田さんは頻繁に写真を上げてるな
(木沢)元ヤンで政治家になろうとした人でしたからね
(葛原)その次が原口さん
(名波)橋本さんは写真が殆どありませんね。
(仁科)もう10年前までさかのぼってみました
(城)なんかヤンキーっぽくなってきましたよ
(小山田)なんで俺を見るんだよ
(伊垣)10年前というと森田さんは28歳。なんだこれ。3人は繋がってたのか
(名波)同じ写真
(葛原)月刊街道アウトローズ
なんと、月刊街道アウトローズという月刊誌で、橋本、森田、原口はクローズアップされていました。
(木沢)2003年から2013年まで発行された雑誌。当時流行していたカラーギャング。
(城)じゃあこの人たちもカラーギャング
(小山田)いたんだよ。昔、渋谷に。赤とか青とか色んなチームカラーがあって、要するに不良グループ
(仁科)色々悪いことしてたってこと?
(伊垣)ていうことは被害を受けた人がいる
(さやか)その人たちがずっと恨んでてそれで今回の事件が
(小山田)いやいや15年前のことだろ
(葛原)やったほうは忘れてもやられたほうは一生忘れないって言ってますよ
(木沢)そうです。僕はいじめられっこだったから
(さやか)私も分かる
(小山田)いやだとしても、どうして今になっていきなり殺すってことになるんだよ
(名波)市長選挙?
八重樫と青柳も3人の被害者を殺した犯人のデータを伊垣達に見せられ、半信半疑でした。
(八重樫)同一人物による犯行?
(青柳)こいつが3人を殺したっていうの?一週間の間に?
(伊垣)昔散々人に迷惑をかけた人間がそれを売りにして市長に立候補した。やられたほうからすればショックだ
(八重樫)いや考え過ぎだ。あり得ない
(名波)そのうえ、当選したんです。万歳して喜んでる顔を見たら、怒りがぶり返しても不思議ではありません
(八重樫)あり得ますね
(伊垣)しかし、3人が所属していたレッドヘルというチームについては、警察のデータベースには残ってなかった。
(名波)カラーギャングはあの時代、暴対法の対象に入ってなかったんです。
(伊垣)彼らが昔どんなことしてどんな被害者がいたか調べてくれ。
(八重樫)お前の推理が正しいかどうかも分からないのに
(名波)お願いします
(八重樫)調べろ、青柳
(伊垣)俺達は渋谷の防カメに映っていた男を探す。とは言ったもののどうやって追いかけるか。
(葛原)この黒いパーカーを脱いで雑踏の中に紛れたとしか思えませんね
(名波)遠隔地点検知ソフトを使ってはどうでしょう。
(伊垣)あれか。画面に映っている人間がどこを見ているかをデジタル表示でき恵う
(名波)犯人は恐らく防カメの位置を意識しながら逃げてると思います。
(木沢)日本の技術ではまだ開発されてない技術ですよ
(仁科)カメラをちらっと見たりしてるってこと?
(名波)たとえばスマホを見るふりして目だけでとか
(城)それが分かるんですか
(名波)ソフトは開発されているはずです。
その頃、青柳は橋本ら被害者が載っていた月刊誌の記者、比留間忠士という編集者を喫茶店に呼び出して、尋ねました。
(青柳)比留間さんは月刊アウトローズのライターさんだったんですよね
(比留間)大変でしたよーあの取材は相手は不良連中ですからね。でも当時はあんな奴らに興味を持ってる読者が結構いたんですがね。
(青柳)レッドヘルというチームについては?
(比留間)ああこいつら質が悪かったな、池袋でも目立ってた。喧嘩、カツアゲ、女の子に乱暴したって噂も聞きました。相手が名乗らなかったため、警察沙汰にはならなかった。彼が一番可愛そうだった。大学野球部の学生がこいつと揉めて、バッドで殴られて肩を骨折したんです。ドラフト候補三位に挙がってたほどの選手だったのに。あれで野球が出来なくなってね
比留間から、当時、大学野球部の学生だった男が、橋本、原口、森本らの暴行により、野球人生を絶たれたことを知りました。
伊垣たちは防犯カメラ映像を確認し、犯人の足取りを追跡します。
(八重樫)おい、これでどうなるんだ
(名波)防犯カメラを意識してる人物
(伊垣)このカメラに視線が行くってことですか
(葛城)今誰かがこのカメラを見たってこと
(八重樫)なるほどな
(名波)別のアングルをお願いします。
(木沢)見た
(伊垣)また見た。こいつだ
(名波)スマホ見るふりして防犯カメ見てますね
(小山田)リュックが同じように見えるな
(伊垣)パーカーを脱いで中に入れたか
(八重樫)もう少し顔見えないか?
(さやか)見てる見てる
(城)絶対意識してますよ
(木沢)別の防カメは?
(伊垣)こいつか
(仁科)警察のデータにこの顔がありません
(八重樫)こいつこの後どこ行った
(木沢)この先は…渋谷ハチ公スクランブル交差点
(八重樫)ここ一度に2000人が行き交ってるんだぞ。どうやって捜せばいい?
(葛城)必ず探しましょう
(八重樫)これウォーリーを探せより大変だぞ
伊垣が男を見つけました。
(伊垣)いた!いた!この男だ
(八重樫)よしよしこの顔だ
(仁科)グッジョブ
(木沢)僕が見つけたかったな
(名波)この先は?
(木沢)いた!
(八重樫)地下に降りたぞ
(仁科)ここから近いところだと半蔵門線と副都心線?
伊垣達は、森田、ホステスの紗希、解体会社工場社長の男を殺した犯人と疑わしき男(笠松将)の居場所を突き止めました。
その頃、青柳は伊垣達が追跡していた男が、負傷させられた野球選手、寺内敬二郎(笠松将)だと資料を見て発見しました。
(青柳)23年じゃなければ24年。大学4年の秋に池袋で喧嘩に巻き込まれ、肩を骨折し、それがきっかけで野球を辞めたそうです。当時のチームメイトの話では、寺内は大学卒業後に不動産会社に就職。しかし、長続きせず、大学卒業後、職を転々とし、不遇な生活を送っていた。
(八重樫)渋谷の防カメ映像と顔が一致。犯行動機もある。間違いない3人を殺したのはこいつだ
(青柳)仰る通りです。
ふと、葛原が八重樫に情報共有のための電話を掛けました。
(葛原)葛原だ。田園都市線の桜新町駅で被疑者が改札を出て行く様子が見つかりました。
その頃、伊垣達は寺内を歩容認証で確認しました。
(葛原)寺内敬二郎。今は36歳です。
(名波)この男が3人を殺害したとは一課はそう判断したんですねー気になりますか、伊垣さん
(伊垣)渋谷の事件直後に現場から離れていくこの映像が、午後8時25分。表通りに出てきた寺内を捕えたのが8時38分。2つの場所は100メートルも離れていない。でも移動に13分はかかってる。
(名波)パーカーを脱いでリュックにしまいこんだ。ってってもそんなにかからないけどな
(城)まさか別人?
(小山田)今更?
(さやか)同一人物です。歩容認証が一致しました。
(名波)じゃあなんで空白の13分
(伊垣)もう一つの疑問はその歩容認証だ。葛西海風公園の原口浩介さん殺害現場周辺では何人かの姿を不鮮明ながら防カメが捉えてる。森田市長殺害現場ではこの映像。しかし、どれも寺内とは歩容認証が一致しない。
(木沢)たまま前の2つの現場に寺内が映ってないだけで
(仁科)もっと探せば見つかるんじゃ
(葛原)とにかく探しましょう
(名波)この男、歩き方似てません?この男と。
(さやか)歩容認証します。一致した
(葛原)どういうことですか
(名波)被疑者が2人いる
すぐ伊垣はその情報を、渋谷の桜新町で寺内を探す、青柳と佐倉に共有しました。
(青柳)別の男?
(伊垣)森田市長殺害現場と葛西海風公園の事件の現場に同じ男が映っていたんだ。でもそれは寺内じゃない。
(青柳)待って。私達は寺内を追ってる真っ最中なのよ
(伊垣)寺内が事件と無関係とは言ってない
(青柳)SSBCの仕事はもう終わったの。捜査を混乱させることはやめて。
青柳は寺内(笠松将)を確保し、佐倉と共に事情聴取に踏み切りました。
(青柳)もう逃げられないわよ。あなたは裏通りから表通りに出る前に、パーカーを脱いで雑踏に紛れ込んだ。この3人を殺したのはあなた?黙秘する気?
(佐倉)原口浩介さん、森田一也さん、橋本紗希さん
取り調べの様子を見ていた八重樫はなかなか口を割らない寺内に苛立つのでした。
(八重樫)黙秘ってことは自分がやったってことじゃねぇかよ
(伊垣)西池袋署のデータに2008年6月2日、池袋西口近くの路上で、女性が保護されたという記録が残っていた。女性は2人の男から暴行され、それを笑ってみていた女がいたと証言したが、警察の勧めにもかかわらず、被害届を拒否。結局捜査は開始されなかった。3人は髪を赤く染めていたそうだ。
(小山田)レッドヘルが起こした事件なんですか
そして、暴行を受けた被害者、和久井美奈子は当時、高校生でしたが、暴行による心の傷が原因で、自死していました。
(名波)被害者の名前は和久井美奈子さん、当時18歳。ですが、2018年に自ら命を絶たれています。SNS上で見た兄の手記で分かりました。美奈子さんはその10年前から心に深い傷を抱えていたと。
(木沢)暴行を受けた時
(伊垣)その兄の名前は和久井礼治。去年の免許所の写真だ。
(葛原)この人物にもレッドヘルを恨む理由があるってわけですか
(名波)そうです。
そして、兄の和久井礼治が美奈子の死について追悼するブログを書き綴り、レッドヘルに強い恨みを持っていることが分かりました。
伊垣と名波は、管理人の小野原に鍵を開けてもらってから、和久井美奈子の家を家宅捜査しました。
また、和久井礼治の電話番号を聞きました。
(伊垣)お電話番号分かりませんか
(小野原)和久井さんですか。じゃあすぐ持ってきますね
次に、レッドヘルの集団暴行の被害者遺族、和久井礼治に電話を掛ける、伊垣。
(名波)妹さんのでしょうか
(伊垣)もしもし和久井礼治さん、あなたにお聞きしたいことがあります。
(礼治)警察の人ですね。僕は捕まりませんよ。
礼治はレッドヘルへの復讐を企てていて、犯行を実行しようとしているようでした。
(木沢)和久井の携帯まだ電源が入ってます。高井戸から環状八号線逃走中
(名波)係長、僕も一緒に
(葛原)一課に連携して和久井の居場所を確認させましょう
その頃、青柳と佐倉(本田大輔)は寺内を問い詰めても口を割りません。
(青柳)あなたがあの時間、渋谷にいた理由は?
(佐倉)おい!このまま何もしゃべらないつもりかよ
葛原は取り調べの様子をイライラしながら見る八重樫に、犯人が2人いることを伝えました。
(八重樫)おい、さっさと逮捕状請求しろよ。スマホ取り上げて解析すりゃ証拠なんていくらでも出てくるんだから。
(葛原)一課長、森田一也さんと原口浩介さんを殺害した被疑者が逃走中です。我々の捜査で浮上した和久井礼治という男です。
(八重樫)待てよ。犯人、寺内だろ?あいつが3人を殺したんだろ
3人を殺したのは寺内ですが、妹を乱暴され、亡くした和久井礼治も共犯だと伝えました。
(葛原)渋谷で橋本紗希さんを殺害したのは恐らく寺内です。
(八重樫)いや、でもじゃないんだよ。いや、SSBC黙ってくれないかな、話ややこしくなるから。
葛原は、テレビ電話中継で、伊垣と名波が和久井を追っている様子を見せました。
名波は八重樫に自分の立場が偉いことを伝え、和久井礼治を追い続けることを了承させました。
(八重樫)あ、名波さん
(名波)和久井との有力な情報が見つかり、本人とも接触し、僕達は確信を持ちました。
(八重樫)せ、接触?どうしてそういう勝手なことやっちゃうかな
(名波)僕の伯父は元警察庁長官っで現内閣官房長官の久世俊介です。
(八重樫)ええ重々承知しております
(名波)そして僕は国家公務委員総合職採用に合格して、警察庁に入庁したキャリア官僚。2年後には昇進して恐らく警察庁で局長、つまりあなたの上司になる。
(名波)はうって言っちゃうな
その頃、木沢が和久井の足取りを探知しました。
(木沢)和久井が平和通り交差点7丁目を左折
その頃、機動隊の沢村と牧島が怪しいトラックを発見しました。
(沢村)お前、後ろ回ってくれ
(牧村)はい
そこで、大谷という男に声を掛けますが、和久井はスマホを大谷のトラックにわざと置き去りにして逃げました。
しかし、高井戸駅で乗っていたバイクが見つかりました。
ビデオ電話で報告し合うSSBC達。
(葛原)和久井のバイクが高井戸駅で見つかりましたか。
(八重樫)やはり、井の頭線で逃げた可能性が高い
(小山田)引き続き渋谷方面の防カメをチェックします。
(伊垣)和久井の映像を見つけました。
(名波)吉祥寺駅のホームの防カメに高尾息会則に乗る様子が映ってます。
(仁科)JR中央線
(木沢)そのまま長野まで行っちゃうぞ。
(さやか)そこから乗り換えて日本海側に抜けるつもりかも
(葛原)伊垣君たち2人で見つけるのは難しい。SSBC本体に応援を要請します。
(伊垣)待ってください。和久井はやみくもに逃げてるつもりなんでしょうか。何か目的があるんじゃ
(名波)和久井と寺内は共犯関係にあると考えられませんか?
(伊垣)どちらも3人を殺害する動機があり、同時期にそれが実行された
(名波)2人に接点がある可能性が考えられます
(伊垣)全ての防カメ映像を確認してくれ
伊垣と名波は、光本ひかり、木沢、葛原に全ての防犯カメラ映像の解析を頼みました。
青柳は取り調べで、寺内を煽りながら自白をさせようとします。
(青柳)あなたは野球が出来ない体になって人生が狂った。でも今更、レッドヘルのメンバーに復讐なんて。どうかしてる。15年も前の話でしょああ、今になってスイッチが入っちゃったんだ。森田一也さんが東東京市長選挙に立候補したから?やっぱりそうなんだ。でもそんなことぐらいで?
(寺内)そんなこと?あんな奴が政治家って元ヤンを売りにして、それがそんなことかよ
寺内は森田と橋本らから受けた暴行が脳裏に蘇りました。
道を通ろうとしていたところを因縁をつけられ、暴力を振るわれたのです。
(青柳)それが動機か。あなたが殺したのね、森田さん、橋本さん、原口さんを。
(寺内)違う、殺したかった。
なんと、寺内はレッドヘルの3人を殺していないと言い出しました。
伊垣と名波は駅の防犯カメラ映像を駅の事務局で、確認します。
(名波)これもいませんね
(伊垣)和久井はこの駅で降りてない
青柳と佐倉の寺内の取り調べが続きます
(青柳)殺したかったってどういうこと?
演説する森田を殺そうとしましたが、躊躇いました。
(寺内)俺は出来なかった。自分が情けなかった。そしたらあのニュースが。原口浩介、あいつが…俺は訳が分からなかった。そしたら今度は。俺は確信した。俺と同じこと考えている奴がいるんだなって思った。俺を笑ってやがったあの女。俺は持ち金全部つぎ込んで探偵を雇って見つけたんだ。
ネットニュースで次々と自分に暴力を振るい、肩の怪我を負わせた原口、森田の死を知りました。
そして、橋本紗希のことを探偵を雇って調べてもらうと、紗希が転落死させられている姿に遭遇しました。
犯人である和久井礼治を尾行して呼び止め、彼も森田、橋本、原口の被害で、同じ痛みを抱えていることを知りました。
(寺内)あんたが殺してくれたのか。原口も森田もあの女も
(礼治)待って待って違う違うよ
(寺内)有難う、有難う御座います。
(青柳)その男って
3人を殺したのは和久井でした。
(寺内)あの人もやっぱり俺と同じだった。
礼治は寺内に妹が橋本、原口、森田に強姦され、自死した経緯と自身の体がガンに侵され、余命幾場もないことを告げました。
(礼治)妹がビルから飛び降りたのはあいつらにやられてから10年後だった。でも10年前から妹は死んでたんだよ。あいつらに殺された。君もやるつもりだったんだな森田を。あ、ガンなんだよ。僕は。末期のすい臓がんで余命3か月。だからもうどうなってもいい。犯罪者にならなくて良かったな、寺内君。
(寺内)じゃあ和久井さんも森田の立候補を知ってから。
寺内は青柳と佐倉に伝えました。
(寺内)和久井さんを追いかけないでやってくれよ。あの人そんなに長くないんだ。
(葛原)そういうことでしたか、それが空白の13分だったんですね。新しい映像が見つかりました。青柳さんにも見ていただきたい。橋本紗希さんが殺害された渋谷の映像です。ここに、寺内がいます。遠隔視線検知ソフトで寺内の視線を解析したんです。ちらちら防犯カメラのほうを見ています。しかし、この行動は自分に注意を向けさせるためだったのかもしれない。でもこの後、寺内は後方に目を向けている。
(青柳)和久井を逃がすために?
(木沢)和久井がここにいたんです。でもまだこの続きが。
伊垣達は木沢から和久井があともう一人、殺そうとするのを察知しました。
(伊垣)あと1人。復讐はまだ終わってない
青柳は事情を知り、寺内に優しい言葉を懸けながらも、和久井は罪を償うべきだと厳しく教えました。
(青柳)この映像、ターゲットはもう1人残ってる。刑事やってるとね、当然沢山の犯罪者を見る。中には同情したくなるような人間もいた。昔のやんちゃ自慢なんてやられたほうは溜まったもんじゃないわよね。でもだからといって、人を殺していい理由なんて私は一ミリも思わない。和久井は凶悪な犯罪者よ。和久井が余命3か月だろうが関係ない。私は一切同情しない。和久井はどこにいるの?
青柳はレッドヘルに梶孝太郎という人物がいることを寺内から自白させることに成功しました。
そして、レッドヘルにはもう一人のボス的存在、梶がいることが判明しました。
(葛原)図星ですね
(八重樫)当然かよ
伊垣と名波が向かうなか、先に和久井礼治は梶と接触。
(青柳)レッドヘルにはもう一人メンバーがいた。名前は梶孝太郎。表には出ないボス的な男
(名波)和久井がその男の居場所に向かってるんですか
(青柳)火事は数年前に東京を離れ、今は長野県の諏訪戸に
(伊垣)逃げ切れると思うなよ
(和久井)いい気なもんですね。人の人生めちゃくちゃにしておいて、悠々自適にスローライフですか。自分達が暴行した美奈子のことも忘れて。僕の妹だったんですよ。僕ニュース見てないんですか?森田一也が殺されたでしょ?原口浩介も橋本紗希も。最後はお前だ、梶光太郎。
(梶)どなたですか?なんでそんな今更昔のことを!
(和久井)今更?昔のこと?
和久井礼治はログハウスで梶を追いかけ、梶の首を絞め、殺そうとしました。
そこに危機一髪で、伊垣と名波が駆け付けました。
(伊垣)和久井礼治、殺人未遂の容疑で逮捕する
(和久井礼治)美奈子を返せよ!美奈子を返せー!返してくれよ。返してくれー。うわあああ!離せ
そして、八重樫が捜査一課長として、事件解決を記者たちの前で発表しました。
(八重樫)7月11日、午後5時53分、長野県諏訪郡において東京都杉並区在住職業不詳の和久井礼治、38歳を殺人未遂の容疑で警視庁の捜査員が現行犯逮捕しました。同容疑者は今年7月1日、江戸川区葛西海風公園で起きた原口浩介さん殺害事件、同6日、東東京市で起きた森田一也さん殺害事件。今から説明しようとしてんじゃん。慌てないでしょ。同8日、橋本紗希さん殺害についても関与の可能性があるとみて。
記者の清水琴音(水嶋凜)が相変わらず、食いつきます
(琴音)一課長。森田容疑者が殺害した容疑者が他にも2つの殺人事件に関わってるということですか?
(八重樫)大事件だよ?俺ちっちゃい事件って言った?
(記者)大事件じゃないですか
(琴音)容疑者を逮捕したのはSSBCの捜査員だそうですね。今回もSSBC主導で捜査が行われたんですか?
(八重樫)なんで君さ、そういう話にもってっちゃうの。俺、ずっと説明してるよね。SSBC強行犯係は俺達捜査一課の専従の別班。だから全部ひっくるめて捜査一課なの。わかった。
伊垣達は、名波がくれたチョコレートや、小山田の愛媛の銘菓を堪能し、つかの間の休息を味わっていました。
(伊垣)美味しい
(名波)良かったやっと食べてもらえた
(葛原)名波君が帰ってからずっとバタバタしてましたからね
(さやか)美味しい
(仁科)ヤミー
(小山田)あのこれもどうぞ。愛媛の坊ちゃん団子です
(名波)小山田さんって愛媛出身?
(木沢)愛媛のヤンキーだったんです
(仁科)ヤンキーなのに坊ちゃん団子?
(伊垣)今回の団子でもてはやされるんだったらそれの罪滅ぼしか
(小山田)いやそういうわけじゃないっすよ
(城)ぼくこれ好き。
(名波)あの僕のチョコも食べてくださいね
大追跡~警視庁SSBC強行犯係~Season2 1話「スクランブル交差点の殺意」感想・みどころ
同じ痛みを抱えた2人の男が偶然出会ってしまい、繋がってしまいましたね。
妹を暴行事件の末、亡くした和久井と、因縁を付けられ、肩を負傷したのち、野球人生を絶たれた寺内。
寺内は一度は森田の殺害を計画したものの、勇気が出ないことやかろうじて理性が働き、断念出来て良かったです。
しかし、和久井は妹への復讐心が日に日に募り、実行してしまった罪は重いです。
頼もしい名波が留学から帰国し、伊垣達SSBCに、デジタルを使った情報解析術を伝授。
サーチデジタルと遠隔地点探知を使った技術は画期的で、勉強になる内容だと思いました。
最新のデータ捜査からあぶりだされた追跡により、和久井が真犯人であり、寺内の冤罪を証明することもできた今回の1話。
伊垣達の追跡に今後も磨きがかかり、楽しみです。