Destiny

Destiny最終回 今宵全てが明らかに!真樹と奏の運命は?

Destiny最終回あらすじネタバレ

ニュースで民自党総裁就任報告を見ていた、「横浜地検」中央支部の検事、西村奏(石原さとみ)。

20年前、環境エネルギー汚職事件で、東京地裁から特捜部の主任を務めていた亡き父、辻英介(佐々木蔵之介)のことを思い出します。

弁護士の野木浩一郎(仲村トオル)の力で無罪を勝ち取った東正太郎議員(馬場徹)。

そして身に覚えのない疑惑で、自ら命を絶ってしまった、英介。

奏は、正太郎の父で元総理大臣の東忠男(伊武雅刀)の存在に目が釘付けになります。

彼こそ、野木真樹(亀梨和也)が容疑者となった「野木邸放火事件」の現場で目撃されていた、宅配業者の置き配証明写真に写っていた男でした。

国会議員便覧を調べ、東元総理の秘書、秋澤洋二(川島潤哉)だと気付きました。

奏は入院中の浩一郎の元へ。

「環境エネルギー汚職事件」の真相を封じ込めた及川カオリ(田中みな実)の事故、真樹の失踪、放火事件が一つに繋がっていることを特定した奏。

浩一郎に真実を教えてほしいと彼に訴えかけます。

「なぜ君はそう考えた?」

「これはデリバリーの配達に置き配達員が言っていたものです。東正太郎議員の報告会にこの男、秋葉洋二がいあっした。東議員は20年前環境エネルギー汚職事件で一度は逮捕、起訴されました。あなたが公判、無罪に導いた人物です。今、警察が秋葉さんを訪ねています。この男があなたの部屋に火をつけた。あの事件と父の件が無関係だったとは思えません。あなただけが知っていることがあるはずです。」

「そこまでたどり着いたか…あの時のことを僕も少し話してもいいかな?東正太郎議員に呼ばれました。東の息子へ圧力をかけた加藤のメールでした。」

「つまりこれは警察による証拠のでっち上げ…冤罪だよ。君は検察出身であらゆるところに精通している。息子の汚名を返上する為、君の力が必要なんです!」

東正太郎から頭を下げられ、東の息子を無罪にしてしまいました。

「あの時、ぼくは正義を勝ち取ったと信じていた。だがその後」

「目論見通りの…いやそれ以上の働きをしてくれた。今後ともよろしくね。」

「つまり最初からすべてをあの男が仕組んでいたんだ。捏造したメールを検察に使わせ、それを僕に追求させて息子の無罪を勝ち取らせた。」

「そこまでして息子を守ろうと」

「息子というより地位と権力だね。息子の起訴で自分に危害が及ぶことを防いだ。検察を貶めてまで…あの男に多額の金が渡っている。僕も踊らされていたんだよ。」

当時、辻英介の自死を知り、激しくショックを受けmした。

「君のお父さんは尊敬すべき先輩だった。人柄も良く知っていた。後悔しなかったと言えばうそになる。有難う。あの事件を境に仕事はどんどん忙しくなり、ぼくは弁護士として名を上げていった。そんな時、君の友だちが訪ねてきた。」

「カオリが?」

「2人は大学の同級生で友人です。もしも真樹さんが汚職事件のことを知ったら」

「奏っていうのは?」

「ですから辻英介の娘さんです。いいんですか?2人が付き合ったら。」

「本当にそうなのでしょうか。裁判になった途端に証言が覆っているんです。お願いします。」

その後、秋葉が野木に接触して来て、放火されたのです。

「私は生死を彷徨い、奴らは本気で私を抹殺しようと下。だが幸か不幸か私は生き延びた。生き延びてここでこうして君と話をしている。東正太郎は民事総裁となり目前だ。親子二代の総理、あの男の望んだとおりのシナリオだ。よく、よくこれを見つけてくれたね。西村検事…君は青い、青くて真っ直ぐだ。だがそれを武器に君が闘うというなら僕は全てをかけて協力する。やるとすれば今がその時だ。秋葉の先にはあの男がいる。」

「元総理、東忠男ですね。」

「弁護士としてのだよ。僕はあの火事で死んだのか…いや、生まれ変わったのかもしれないね。」

野木先生は弁護士としての全てを捨ててくれた。

20年前、「環境エネルギー汚職事件」の公判で、検察側の証拠をすべて覆し、東正太郎を無罪に導いた浩一郎。

そんな彼の自宅を放火し、命を狙ったのが秘書の秋澤だという事実を突きつけます。

「野木浩一郎は確かにそう言ったのね?」と大畑節子支部長(高畑淳子)。

「はい」

「辻さんと環境エネルギー汚職事件と繋がっていたもう一つの事実が分かった。加地くんが秋葉と繋がっている。加地くんはあなたを監視して、秋葉と連絡を取っていたの。小遣い程度のお金でバカなことして!西村検事、まもなく秋葉が現住建造物と放火で逮捕されます。環境エネルギー汚職事件にたどり着けるか…」

一方で、真樹は癌が進行し、奏の元恋人、貴志(安藤政信)の執刀で手術を受けることになりました。

奏は真樹を夜に訪ねました。

「あの人と話した?話せるようになったんだ。」

「放火の真犯人の事。それだけじゃなくてあの事件のことも、父のあの事件の時、野木先生はある人に脅されていた。ある政治家。野木先生はその政治家の思惑を知らずに父と裁判で闘って…」

「野木先生ね言ってたよ」

「何を?」

「真樹はとんでもないバカだ…だがあいつの生き方が羨ましいと思う時がある。彼奴を死なせたくない、生きていてほしい。どれだけあいつに憎まれても真樹は僕の大切な息子だ。」

「私は野木先生を信じる。同じ気持ちだから。真樹に生きることを諦めてほしくない。私もあと少しで父を本当に陥れた人物にたどり着ける。必ずそこまでやる…だから」

「そんなに言わないでよ。俺は手術が怖かっただけ。奏の婚約者に手術してもらうんでしょ。下手したら麻酔で眠らされて…」

「もうやめてよそういうの」

「奏、感謝している。あの人と話してくれて」

「だから検事さん頑張って。もう少しなら最後まで。」

東の元秘書、秋葉。

2004年に秘書に昇格。

環境エネルギー汚職事件が起きた時期と同じ。

決め手となる証拠がない。

翌朝。

「加地くんさ…」

「申し訳ありませんでした!」

「あなた、秋葉とは連絡取り合っていたよね」

「はい、ガラケーを渡されました。」

奏は加地が秋葉と連絡を取る際に使っていたガラケーを警察の押収品から見ると、データ蓮べて削除。

データは削除済みなのに、秋葉は料金だけが未だに支払われていました。

翌日。

「奏は仕事で来れないから。私達がいるね。」

「まな板の上の…鯉」

祐希(矢本悠馬)と、知美(宮澤エマ)が見舞いに来て、真樹の手術を見守る事に。

貴志(安藤政信)が医師として静かに待っていました。

「なんかすげぇな、貴志さん。はぁ…すげぇわ。」と呟く梅田。

「私、司法試験受ける。今度は私も働く。」

奏は秋葉を取り調べ。

「事件当時、どこにいらっしゃいました?」

「事務所の帰りから立ち寄りました。」

「この写真あなたですよね?」

「やっていません。」

「この携帯、見覚えありませんか?あなたの自宅から押収されました。20年前の環境エネルギー汚職事件覚えていらっしゃいますよね?」

「はい」

「あなたが秘書をしていた東正太郎の息子が無罪になった事件です。検察による事件でっち上げとして社会問題になりました。」

「それと私と何の関係が?」

「秋葉さん、メールに使われた携帯と事件の携帯同じですよ。あなたはこの20年前の携帯の料金支払っていますよね?データ保管サービスを利用する為では?当時の偽メールのデータがこちらに残っていました。日付も一致しています。事件後、あなたは東忠男の秘書になりました。」

「何が言いたいんですか」

「あなたは東忠男に命じられ、放火を実行した。野木弁護士に環境エネルギー汚職事件の事実を明かされるのを恐れ、口封じをしろと」

「僕がそういえばあなたは納得しますか?お父さんの恨み晴らせますよね。」

「恨みを晴らすのではありません。検事として真実を突き止めるだけです。」

「ハハハハハ!いえ、あなたを笑っているんじゃありません。自分が…おかしくて…ハハハハハ。なんかの時に先生を脅せる唯一の武器だと思って。殺されないように後生大事に持っていたお守りが…自分の首を絞めるなんてね。こんなことなら消しておけば良かった。消しておけば…ハハハハハ!」

奏はその後、真樹の手術終わりに駆け付けました。

「手術は?」

「オペはうまくいきました。今後どれだけ回復するかは彼の生きる次第です。うまくできるよう僕もフォローします。では。」

医師として事務的な口調で報告する、貴志。

「待って!」

奏は貴志を呼び止めます。

「貴志、ありがとう。本当に有難うございました!」

「僕は医者だから。医師としての使命を果たしただけだよ。お大事に。」

「奏…奏…俺、生きてる。」

「うん…生きてるよ。真樹は生きてるよ。」

「良かった。」

梅田祐希と知美も夫婦で奏と真樹を見守りました。

大畑は野木浩一郎と秋葉の件について報告。

秋葉は現住建造物放火罪、東正太郎(伊武雅刀)は現住建造物放火と殺人未遂で逮捕されました。

「辻英介が職責を問われ、極めて不幸な結果になりました。取り調べで暴行や自白の橋梁をしたこともないとわかりました。」

「お父さん私、お父さんの仕事手伝う。」

「頑張るか、楽しみだな。本当に楽しみだ。」

奏は父との思い出を振り返りながら、ようやく父の汚名、事実が世間に明るみに出て、目に涙を浮かべながら会見を聞いていました。

奏は梅田夫婦を訪ねます。

「祐希、トモ!」

「あれ真樹は退院だよね?」

「それがさ、メールが」

「なにやってんのよ。歩けるの一人で!」

奏たちは、カオリの命日なので、花を手向けに来たのです。

「途中で倒れたらどうするのよ。」

「なんでそんなことするの」

「そん時はそん時。」

真樹は一人でカオリと話したかったことがわかった。

カオリと何を話したんだろ?きっとあの日のことを…。

「ねぇ私たち何がきっかけで知り合ったっけ。」

「私は真樹のカンニング」

「もうその頃仲良かったよね。」

「ああ、俺もカオリに腕組まれた。俺に気があるんじゃないかと思ってびっくりした。」

信濃大学の教室で、思い出を語る4人。

カオリにみんな声を掛けられ、友達になっていったのです。

その夜、真樹と奏は帰り道を歩きます。

「真樹、今日どこに帰るの?」

「おやじがさ、帰って来いって言ってるんだ。今別荘にいるからそこで静養しろって。」

「それがいい。そうして?真樹…」

「なに?」

「絶対に元気になってね。さよなら。」

「わかった、わかった。奏、有難う。生きようと思わせてくれて。」

「じゃあ…」

振り返ってはいけない、私と真樹は出会ってはいけない運命。

絶対、付き合ってはいけない…。

しかし、奏は振り返り、真樹の元へ戻るのでした。

Destiny最終回感想・みどころ

奏の父、辻英介の無罪が20年の時を経て、明かされましたね。

大畑支部長の寛大な協力と、奏の真っ直ぐで青臭さが実を結んだと思いました。

野木浩一郎の秘書、秋葉を演じた、川島潤哉さんの怪演が素晴らしかったです。

あんなに罪悪感がなくて、画面を引き込むような演技に今後の活躍も楽しみです。

真樹の父、浩一郎が真実を打ち明け、奏に協力的だったことが本当に希望でした。

ずっと息子にも背を向けていた彼が、奏の諦めない姿勢と真実をどこまでも追求する探究心に刺激され、彼女に心を開いたことに涙が出ました。

東親子の悪事が発覚して良かったですね。

結局、野木浩一郎も、野木邸に放火した秋葉も、東親子の手のひらで転がされ、利用されていた事実。

本作品で一番、視聴者の心を引き付けたカオリの死は、カオリの承認欲求と寂しさの暴走が招いた事故…そこが少しひねりが欲しかったです。

真樹が貴志の手術によって全快したことは嬉しいのですが、貴志が奏との恋を終わらせた意味がなくて、切なかったですね。

真樹と奏はやはり、離れられないから夫婦になってほしいなと思っています。

奏たちが20年前の事件に引き寄せられ、カオリの死を乗り越え、新しい今を歩いていける背中が眩しい最終回でした。

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