Destiny

Destiny4話 真樹の口から語られる真実

Destiny4話あらすじネタバレ

梅田祐希(矢本悠馬)と、知美(宮澤エマ)夫妻の家出、偶然、西村奏(石原さとみ)と野木真樹(亀梨和也)は再会しました。

大学時代の仲間が12年振りに揃ったにもかかわらず、気まずさから家を飛び出した真樹ですが、知美の制止を振り払った奏が追いかけて来て、2人はキスを交わしてしまいました。

行ってはだめ、わかっているのに…。

「ごめん、忘れて。」

「無理だよ」

「じゃあ、忘れないで…」

真樹とお互いに衝動的にキスしてしまった奏は複雑な思いを感じるのでした。

奏と会うと感情が溢れてしまう…。

真樹は一人、自分が一体何をしに、12年振りに帰ってきたのか、そして、居場所がないと感じていた幼少期に思いを馳せていました。

子供の頃、居場所がなかった…夏の終わり、3歳の自分。

「ちょっとここで待っていて…」

彼は置き去りにされ、公園の木の下で、死んだ蝉を見ていました。

3歳の頃、実母が突然いなくなって依頼、人を好きになるのが怖くなった真樹。

彼の父、野木浩一郎(仲村トオル)や、新しい母、野木悠貴に反発しました。

教師に逆らい、年中、授業をさぼりました。

不良のように家に帰らなかったけれど、父がいつも丸く事を収めました。

家を出たい一心で長野の大学に進学しました。

法学部を学んだ自分…無言のプレッシャーの中、彼に庇護されているように感じました。

梅田祐希が出身地を話題に、面倒見のいい、知美、甘えん坊のカオリ、優しい祐希に、彼自身も心を救われたのでした。

カオリの事故をきっかけに、彼の居場所は消滅しました。

俺が全てを台無しにした…彼は、カオリの死に強い責任を感じていました。

実家を通り過ぎると、妹の理沙を見て懐かしみます。

幸せそうな自分の家族…でも、その家で犠牲になった人がいることを「彼女達」は知らない、真樹はそう思っていました。

一方、恋人の奥田貴志(安藤政信)との結婚の話が少しずつ進み始めた奏もまた、真樹との再会に心を揺さぶられていました。

「奏、マンション買う?」

「これからまた先絶対あるよ。転勤。その時どうするの?」

「その時々で決めて行けばいいんじゃないかな。」

「私にとっては重大なことだけど。」

「ねぇ…検事を辞めて弁護士になる選択肢はないの?そしたらずっと一緒にいられるかな?勿論、奏さえよければ。」

貴志はずっとそれを望んでいたんだと気付いた。

「検事を辞めようと思ったこと?ないけど一度も。だから周り中を敵に回した。上司も夫も…ドクターの彼氏にも言われた?検事にはつきもの。結婚、出産。いっそのこと仕事やめるか。一人前の検事になる覚悟がないなら、ぱっぱと辞めちゃいなさい。悩む権利もない程度の覚悟なら、辞めた方が幸せかもよ。」

上司、大畑節子(高畑淳子)の言葉に、自分がまだ半人前だと痛感するのでした。

そんなある日、「横浜地検」に真樹がやってきました。

「話したいことあって…」

「私も聞きたいことがあった。」

「いいの?」

「ほんとうはだめだけど、ここなら誰にも気づかれない。」

「奏、本当に検事になったんだ。こんな個室まであるんだね。」

「なに?話したい事って」

「うん…あっ、これ…バニラアイス。勝手狂って約束したから。」

真樹は事故が起きる日、奏にコンビニでアイスを買ってくると言ってから出かけたのです。

胸がいっぱいになる、奏は涙が出ました。

「あの日のことを話す」そう切り出しました。

「なんか、取り調べみたい」

「そうだよ、話してもらわないと。そうしないと私、前に進めない」

「俺は、終われない」

「どうして、どうして、カオリのハンドルに真樹の指紋がついていたの?」

真樹はあの日、車の中で何が起きたかを伝えます。

「そこか…。あの日、あの日さ」

「うん」

「俺、カオリに呼び出されて。カオリの車に乗った。あの時、カオリが奏とは付き合わない方がいい、奏の父は自殺じゃない、殺されたって言われた。」

あの日、カオリに呼び出され、車に乗りました。

「で、車止めさせて話聞いた。奏のお父さんとあの人が関わった事件のこと。」

あの日ー。

カオリは真樹につっけんどんな態度をとり、車に乗せました。

そして、真樹に、奏の父、英介と、真樹の父、浩一郎について語り始めました。

「真樹のお父さんはこの事件で有名になって、奏のお父さんはこの事件をきっかけに自殺した。なんか変なんだよこの事件。逮捕された政治家は有罪なのに、全部裁判がひっくり返って、奏のパパが犯人にされている。裁判で検察の証言や証拠を全部覆したのは真樹のお父さん。奏のパパは裁判で負けて今度は犯人扱い。それで死んじゃった。ねぇ、真樹のお父さん検事だったよね。奏のパパと同僚だって知っていた。」

「知らねぇよ。で、なに、あいつが何か慕って。だって私、真樹のお父さんに会いに行って全部聞いたから!」

「親父に会った?勝手に…」

「頭にカッと血が上った。なんだよ、お前なんだっていうんだよ。

「だから!真樹と奏は付き合っちゃダメなんだよ!ねぇ一緒に死なない?死のうよ…」

「カオリは急車を発進させた。」

「どうして私は一番欲しいものが手に入らないの?!なんで信じてくれないの!」

「カオリ、お前やめろ!やめろって!」

「あいつ、危なかったし、ほっといたら何するか分からないからハンドルを停める為に触れた。あいつ本当にバカだから。」

「それで…?」

「気が付いたらカオリ、ハンドル斬ってた。」

「じゃあ…カオリが自分でハンドルを切ったの?それは、確かなの?」

「俺が…俺が手を離した。」

「じゃあなんであのときあんなこと言ったの?」

ごめん!俺がカオリを殺した!

「俺が殺したのと、同じだから。なんで俺…あの時もっと冷静に彼奴の話聞いてやれなかったんだろう。もっと落ち着かせて、機嫌をとって…クリームソーダでも飲ませて。カオリはかわいいよとか言って、いつもみたいに…。なんか俺ももう…カオリに振り回されるのに憑かれていたのかも。いい加減にしろってどこかで思っていたのかもしれない。おやじのこと言われてカッとなったのもある、でもそれだけじゃなくて俺は奏が好きだし、それの何が悪いんだって…。それから多分、自分が死ぬのも怖かった。それでハンドルから手を離した。その後、あの人が現れて、事故はカオリの過失。でも俺も逃げた。事故はカオリの過失と言われても否定しなかった。だから…俺が殺したのと」

奏はカオリと真樹に起きた真実に胸を痛め、頭を悩ませました。

「どうして、なにも言わずにいなくなったりしたの?」

「みんなに合わせる顔、なかったから。だって、永遠にカオリに会えないんだよ。俺のせいで…」

真樹は後日、知美と祐希に話しました。

「そうか、それで…」

「俺、だからみんなに合わせる顔がなかった。」

「違う、真樹のせいじゃない。あの事件のことカオリに教えたの私だから。ごめんね、奏、真樹も…あの頃、卒論で冤罪事件を調べて、環境エネルギー汚職事件を調べてて。その主任弁護士が奏のお父さん、それを援護したのが、真樹のお父さん。」

あの日。

知美は自分が卒業論文で調べた、環境エネルギー汚職事件の内容をカオリに伝えてしまいました。

「そこまで踏み込む権利、私達にない。」

「私、真樹の友だちだから言ってるんだよ。」

「カオリ、真樹のこと好きでしょ?だからそんなこと。」

「別に私、真樹の事好きなんじゃないよ!」

「カオリ、勘弁してよ。そんな女子高生レベルの話しないでよ。私だって人生、必死なんだよ。」

真樹の父の元に会いに行ったカオリに対し、知美は思わず嫌味を言ってしまいました。

「真樹のお父さんに、就職頼みに行ってたの?」

「ひどい…トモ。トモなんか、トモなんか…!」

走り去るカオリの背中を見たのが最後でした。

現在。

「あれが、あれが最期になるなんて。カオリのこと思い出すといつもあのこと…。」

「トモのせいじゃないよ。」

「ううん、私のせいなの…私がカオリを…!私なの。」

トモも真樹もカオリの傷を引きずっていた。

私たちの青春は35歳の今もまだ終わっていなかった…。

「ねぇもう少し、歩かない?なんかこのまま家に帰れない。」

「いいの?俺といて。」

「だって大学時代の友だちでしょ。カオリ、ずっと友達でいようねって大真面目な顔をして言っていた。でも、本気だった。カオリは。」

その頃、梅田家では、祐希はカオリと知美の言い争いを聞いていたことを話していました。

「あのとき、あんな大きな声で話していたから聞いてたよ。トモ、司法試験も諦めて」

「希実はカオリの生まれ変わりだと思った。せっかく、希実を授かったから大事に育てようと思った。あのとき祐希がいてくれなかったら、私、ダメだった。」

「俺は大学入った時から、トモがずっと好きだった。」

「知らないよ。」

「トモ、俺、頑張るから。トモのために、希実の為に、だからこれからも一緒に生きて行こうぜ!」

知美と祐希はお互いに支え合い、前を向く準備をすることに。

真樹はまた海外に行くことに。

「奏、おやじのことだけど俺もう一度やっぱり確かめに行く。あの人が奏のお父さんを陥れたなら、俺は絶対許さない。あの人ならやりそうな気がする。裁判に勝つためならどんな手段でも」

「待って、私が調べる。カオリが真樹のお父さんに会いに行って、どうしてうちの父が殺されたのか、なぜ父が死んだのか確証はなんにも。私にとって父のことは大切なことだから。それにむやみに人を疑うわけにいかない。あの人はあなたのお父さんなんだから。」

「奏はやっぱり検事になったんだ」

「そうだよ、なったよ。」

「はぁ、星見えねぇな。」

「星、見えている世。」

「あんなの星じゃねぇだろ。」

真樹と奏のことを疑わしい目で離れた距離で見ていた、貴志。

翌日。

奏は仕事に一層のめり込み、英介の死を無駄にしたくなくて、関係者に聞きまわりました。

その頃、真樹は貴志の診察を受けました。

「このままうちの病院で治療をしますか?」

「はい…」

「あのつかぬことをお伺いしますが、野木さんは信濃大出身ですか?」

「ええ。」

「あの、私も私の婚約者も信濃大出身です。西村奏といいます。」

胆嚢癌の診断を海外で受けたことが以前ありました。

祐希はアトレ法律事務所で仕事をしていると、浩一郎に声を掛けられました。

奏は、節子から、生前の英介を知る、新里(杉本哲太)を訪ねるように、連絡先を渡されました。

喫茶店で対面する2人。

そこには浩一郎の秘書が奏と新里の会話を聞こうとしようとしていました。

Destiny4話感想・みどころ

真樹は真樹と出会う前の奏と同じように、居場所や心のやすらぎ、理解者を求めていたような気がします。

明るくて誰とも仲良くなれそうな社交的なイメージが強い真樹も、祐希の優しさ、親しみやすさに救われた場面は涙が出ました。

カオリ、知美に出会い、奏と同様、光が彼の心に差したと思います。

真樹とカオリに起きた真相。

カオリは物理的や家庭環境は問題なかったものの、何不自由なく物が与えられても、彼女の心を支えてくれるパートナーがいなかった。

それが、カオリの埋まらないものや、就職が決まらないこともあって、心のバランスを崩してしまったのでしょう。

それにしても、真樹を巻き込んで心中を試み、その事故から、奏、知美、佑希の心に深い傷を残した代償は大きいですよね。

そのなかで、知美と祐希が家族として支え合っていく姿が救われました。

真樹の父、浩一郎と奏の父、英介の真実がもっと深く切り込まれていくことに期待したいですよね。

浩一郎は祐希に接触していて、危険な雰囲気が漂いました。

さらに、浩一郎の秘書も、奏の行動を浩一郎からの指示で目を付けています。

奏の周りには、真樹と知美、佑希の他に、新里が現れ、新たな味方になってくれそうですね。

胆嚢癌で時間がない真樹が奏のためにできること、奏が英介の真相を暴くまでに、真樹の命が左右されないことを願いたい4話でした。

 

 

 

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