Destiny

Destiny5話 愛する父が貫き通した涙の正義

Destiny5話あらすじネタバレ

「横浜地検」中央支部の検事、西村奏(石原さとみ)は、かつての恋人だった、大学時代の恋人、野木真樹(亀梨和也)と亡き同級生、カオリ(田中みな実)のことで、真実を確かめ合いました。

彼と約束した通り、「東京地検」特捜部の主任検事だった父、辻英介(佐々木蔵之介)と真樹の父で弁護士の野木浩一郎(仲村トオル)が関わっていた20年前の「環境エネルギー汚職事件」について調べ続けていました。

その頃、真樹は癌の為、診察を受けている奥田貴志(安藤政信)に、奏のことを聞かれました。

「奏さんとは大学時代の友人です。奏が素敵な先生と結婚するなんて…奏を宜しくお願いします。」

そう答えると、貴志は納得したふりをして診察を続けました。

奏の大学時代の同級生の一人で、真樹の友人、梅田祐希(矢本悠馬)は、浩一郎とオフィスで対面しました。

「亡くなられた及川カオリさんのこと調べていますよね。失礼ですが、梅田さんは今、事業面でお困りのようですね。困ったことがあればいつでも相談にのりますよ。」

しかし、当時の関係者は、一様に口が重く、早々に行き詰ってしまう奏。

すると、支部長の大畑節子(高畑淳子)から、特捜部時代の英介の部下、新里龍一(杉本哲太)を紹介されました。

奏と待ち合わせた新里は、事件以降、検事を辞めていました。

「既に私は検事を辞めています。何も話せることはないと思います。」と当初は、奏に口をつぐんでいました。

「辻さんはノートに記録をつけていましたが、当時のことを記録したノートです。検事を辞める時に僕はノートを捨てました。あなたはやはり辻さんの娘ですね。辻さんは、死をもって真実を封じ込めた。」

英介が死をもって真実を封じ込めた?

奏の頭の中は父のことで頭が一杯です。

中央支部の事務官、加地卓也(曽田陵介)が入ってきて、奏に話しかけました。

「いつも同じ仕事をこなすばかりで、休みの日も仕事。職場環境改善してくれませんかね、検事、聞いてます?」

奏には彼の声を聞く暇はありません。

真樹と祐希は、原っぱで子供達の野球チームを見ながら会話してました。

「祐希、お母さん、大事にしろよ。」

「なぁ、真樹、ちょっと痩せたか。」

「いや、大学時代から変わってない。暇だったよなぁーあの頃。」

「だなぁー」

「奏、もうすぐ結婚するらしいよ。」

貴志は、奏から急に実家の長野へ行くことをメールで伝えられました。

まだ彼は仕事中で、この日は当直でした。

新里の言葉が頭を駆け巡り、奏は長野の実家へ足を急ぎました。

突然の帰郷に驚く母、悠子(石田ひかり)をよそに、再び、英介の遺品を探り始めました。

「ごめん、お父さん、記録つけてなかった。」

「奏、お父さんのことはもう…」

娘が悲しみを忘れるよう、父のことを忘れるように言い聞かせてきた、悠子。

「これじゃ終われないの!今のままじゃ!」

「どうしたの?あなた…」

「お母さんさ、私ずっとお母さんに聞きたいことがあった。ずっと聞きたくても聞けなかったこと。何か聞いてない?お父さんはなんで逮捕されたとか」

「何も聞いてない。あの人が世間で何か悪い事をしたと私は思っていない。」

「じゃあなんで離婚したの?」

「お父さんが望んだからよ。…奏!」

「お父さん、書斎にこもって、すごく辛そうだった。なのにどうして…!」

中学時代に見た書斎にこもる父の遺品のお菓子の缶の中から、重要なものを発見しました。

父のボイスレコーダーでした。

2003年5月23日~父が死ぬ直前のメッセージが込められていました。

英介が死に至るきっかけとなった、「環境エネルギー汚職事件」の衝撃の真実を知る事になります。

横浜に戻った奏は、真樹を自宅に呼び出し、「真実に辿り着いた。」と話を切り出しました。

「どうぞ入って。でも誰かに聞かれたら困るから。父が記録を残していた。」

信頼している真樹だけとりあえず家に上げた奏。

「聞いたの?」

「一緒に聞いてほしい。」

「これは2003年に起きた環境エネルギー汚職事件の記録である。我々特捜部は、捜査を開始した。担当は私、辻英介。東議員と山上重工業の副社長が逮捕された、7月3日逮捕から10日が経過し、上が焦り始めている。突如、東の関与を裏付ける決定的な証拠のメールを入手。チーム一同大いに沸き立つ。起訴は確実と高揚だが、出所がハッキリしない。7月7日、議員秘書、加藤を取り調べた。メールを送ったことを認めます。」

当時、新里と共に捜査していた辻。

上にこのまま起訴するのは危険だと訴えるものの、通らず。

上に再三の意見を伝えるものの、無理でした。

賄賂を受け取ったことは明るみになったものの、ここからは、浩一郎の話題に移ります。

「あの人が出てくるってこと?」

「真樹をここに呼んでいいか迷ったけど…真実を聞いてほしい。」

「9月9日第1回公判。担当弁護士は野木浩一郎くん、15年ぶりの再会。」

久々の再会を喜び、共に仕事をする気持ちを引き締めていた2人。

被告人は無罪を主張します。

「この事件は明らかに作られたものと思われます。検察が提出したメールは何者かによって捏造されたことが明らかです。検察はそれを知っていたはずです。」

野木浩一郎の言葉に、耳を疑った、辻英介。

「メールを突きつけられこれを送っただろうと言われました。胸倉を掴まれる暴力も受けました。」と、加藤。

証言を強制したのは、辻英介だtt。あ

官僚もまた証言を覆した。

12月15日4回公判証人尋問に呼ばれた永家。

任意提出されていた携帯、でもメールは削除。

特捜部に情報提供がありました。

送信者の議員秘書、加藤に確認済みだったと証言する、英介。

「このメールの送信日時はいつになっていますか?」

2月10日14時22分。

この時間、加藤は病院の胃カメラの検査に行っていた記録がでいてきました。

検察はこのメールが第三者からの者だと知りながら、加藤を疑ったのではと畳みかける、浩一郎。

「あなたが行った恫喝は一対一で行われた。だからどんなことをしてでも証拠をそろえたかった!そして東議員を逮捕したかった。違いますか?」

明らかに野木は、自分にターゲットを絞っているのです。

最初から、英介を嵌めるつもりでした。

そして、東議員は無罪となりました。

九月一日、四面楚歌…自分は懲戒免職になる事を覚悟した、英介。

周囲は自分から去っていく…だが、真実は葬られるのか、自分が信じてきた正義はどこにあるのか?

「9月7日…絶望、最早、逮捕、起訴は逃れられない。たとえ誰もこの記録に気付かなくて良い。私は私の正義を貫く。家族にそれを知ってほしいだけ。時が来て…いつか、奏には知ってほしい。父の本当の姿を。さようなら、奏…父を許せとは言わない、憎んでも構わない。ただ父は、自身の正義を貫くために、身を挺して、真実をここに記す。」

幼少期、父が奏を抱き上げ、温かな愛情をくれていた日々が、奏の頭を駆け巡ります。

子供の頃、「お父さんの仕事は何?」と聞いた時、「正義を貫くこと」と答えていた英介。

「私は生きて一緒に笑い合ったり話したりしてほしかった。どんな罪に問われようともお父さんはお父さんだから。」

奏の話をじっくり向かい合って聞く、真樹。

彼にはそれ以外、今は何もできません。

「私たち、もう会うのはやめよう。」

「わかった。」

その遺品が示す想像を絶する過酷な現実に言葉を失う、真樹。

もう二度と、会うことはない…これが私たちの運命。

帰ろうとしていた真樹は倒れてしまいました。

真樹の癌が進行している証拠です。

「横になれば治る。」

「ちょっと待って!動かないで!」

奏は慌てて、貴志に電話をしました。

しかし、奏は真樹に肩を貸して、彼を病院に連れて行きました。

「苦しみ出したのはいつから」

「40分前」

「苦しみ出したのは、どこ?」

「家…」

真樹と奏が不倫しているのではないかと頭がよぎるものの、貴志は疑います。

「ちょっと良いかな?ちょっと外で話したい。どういうこと?」

貴志は奏と真樹のことを聞きました。

「え?」

「だからどういうことかって聞いてる。どこから話したらいいか分からないんだけど。彼は大学時代の友だちで、カオリっていう同級生が事故で行方不明になった。で、彼と、私の父のことで話さなきゃならないことがあって」

「お父さんのこと?」

「それで彼を呼んだ。」

「絶対、誰にも聞かれたくない話だから。」

「誰にも…それは僕にも聞かれたくないこと。僕は…!僕は君と結婚するつもりだし、そうしたいと思ってきた。君を裏切ったことは一度もない。でも君のやっていることは…」

貴志は泣きながら、浮気しているとショックを受けます。

「ごめんなさい。私にとって今でも大切なのは真樹だよ、でももう会わないし、会う気もないから。確かに真樹とは学生時代付き合っていた。でも今は友達だよ。」

翌朝。

奏は一睡もできず、夜勤開けから帰宅した貴志に、英介のボイスレコーダーを渡しました。

「これ、真樹のお父さんと私の父のことが残されている。これを聞いてほしい。」

「奏にも聞いてほしいことがある。彼は癌だよ、それも重篤な…今すぐ治療すべきだよ。」

「どうして、それ…」

「僕が主治医だから、彼の。」

その頃、真樹はなんとか立てるようになり、治療を終えて病院を朝には出ると、浩一郎に会いに、実家へ。

「真樹か?」

「はい、今家の前にいます。話があります。」

その後、夜になり、真樹は実家に放火しました。

火災現場にいる真樹を怪しんで声を掛けた警察官。

「奏、今、野木浩一郎さんの家が放火で…火をつけたのは、真樹さんだ。」

貴志から真樹が実家を放火した事実を仕事中に聞き、信じられない、奏なのでした。

Destiny5話感想・みどころ

奏の父、英介が暴こうとしてもがき続けた真実…。

正義は、心優しき人を簡単に葬り去ってしまう事を痛感しました。

英介と奏は真実を追求するためにはどこまでも立ち向かうところは、切ないくらい似ていますね。

真樹と一緒に、英介に関する事実を聞いた時は、英介が奏の傍にいてくれて本当に良かったと思いました。

真樹にとっても、浩一郎がしたことは消して許されない事です。

浩一郎は本当に罪深いですよ。

ただ、真樹も浩一郎がしたことで、とても苦悩しているし、奏と共に乗り越えてほしい。

癌に侵されていて、もしかしたら時間がない真樹は、何を思って終盤、火をつけたのかが気になりますね。

貴志は奏を本当に心から愛していることが伝わりますね。

「真樹とは大学時代付き合っていたけど今は友達。一番大切なのは貴志。」

奏が口ごもりながら伝えているのを見ていた時は、真樹と自分の父とのことをはっきり伝えてほしいと思いました。

貴志、完全に誤解していましたしね。

でも、翌朝、奏が貴志にボイスレコーダーをちゃんと手渡して、英介と浩一郎の因縁を伝えてホッとしました。

これで貴志も奏の味方になってくれるといいのですがね。

浩一郎と対峙して、放火したのは本当に彼なのか、更なる新展開に今後も見逃せない5話でした。

 

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