Destiny7話あらすじネタバレ
「横浜地検」中央支部の検事、西村奏(石原さとみ)。
主治医でもある恋人、奥田貴志(安藤政信)の言葉で、吐血して倒れた野木真樹(亀梨和也)に付き添うことに。
目を覚ました真樹。
「奏に会いに帰ってきた。逃げない?逃げない?2人で。奏と一緒にいたい。またあの星空を2人だけで見たい。」
奏は唖然としますが、真樹は微笑みました。
「ごめん、冗談」
「そうだよ、そんなことしたら捕まっちゃうじゃん。取り調べはまだだから今はゆっくり休んで。」
「終わったらまたあれが始まるのか…わかった、寝る。」
翌朝、足元もおぼつかない程、体が万全でない真樹は、密かに病院を抜け出し、長野に向かう長距離バスに乗りました。
その頃、仕事がようやく終わった、奏の恋人で、真樹の主治医の貴志(安藤政信)は、奏がいないことに気付きました。
すると、発車前に、奏も乗り込みます。
貴志は看護師から着信を受け取り、真樹がいない事を知りました。
一方、真樹が姿をくらます事態に、「横浜地検」の大畑節子(高畑淳子)や、事務官の加地卓也(曽田陵介)が必死で奏に連絡を取ろうとします。
「野木真樹がいなくなったって?」
「はい。僕のところに連絡が。西村検事は熱が出たって朝連絡がありました。支部長」
「なに?連絡とれるようにしておくべきでしょ。電話して!」
「西村検事と野木真樹は学生時代の知り合いなんです。多分2人は付き合っていました。…携帯、電源が切ってあります。」
加地(曽田陽介)と大畑も奏の失踪に困惑しています
また、病院から真樹がいなくなったと自宅で連絡を受けた貴志は嫌な予感を感じます。
奏に渡すはずの指輪を愚案気に見つめると、大畑が電話をかけてきました。
「どうも初めまして。西村検事はご在宅でしょうか?実は今日、事務官のほうに熱があったと連絡がありまして。彼女、携帯の電源を切っているようで、繋がらないんです。」
「初めまして。私、西村奏の婚約者の奥田貴志と申します。」
「済みません、今、やっと眠れたみたいで繋がらないんです。起こしましょうか?」
「いいえ。結構です。では起きられましたら大畑の方に連絡を取るようお伝えいただけますでしょうか。」
「わかりました。」
「熱で眠っているそうよ。野木真樹の拘留を中止するよう、手続きをして!」
さらに、大畑から奏の様子をうかがう電話がかかってきたことで、その予感は確信に変わります。
その頃、真樹と奏は恋人時代に戻ったかのように、バスで寄り添って眠りそうでした。
「ここにいること、誰か知っているの?肩貸して。」
「逃げようって言ったのは誰?」
梅田は、新しい会社の面接を受けたのち、真樹が逃亡したことを面接官から知りました。
「梅田さん、本日はお越しいただき有難う御座いました。ところでご存じですか?野木真樹が病院から逃走したそうですよ?」
貴志の病院では、刑事の渡辺(板尾創路)が訪ねてきました。
「病院の防犯カメラに、通用口を歩く野木の姿が映っていました。野木は胆のうがんですよね?主治医としてお聞きしたいのですが、あの状態で逃げられるでしょうか?吐血で入院しましたよね。歩くのもやっとでしょう。」
「手術を終えたばかりで、遠くまで歩けると思いません。介助があれば移動が楽でしょうね。」
「先生!プライベートなことをお伺いしますが、西村検事とご婚約なさっていますよね。いつも西村検事にはお世話になっているので。」
「わかりました。伝えておきます。では…」
貴志は渡辺が自分に疑り深く接していることを察知していました。
梅田家では、知美と祐希が混乱していました。
「真樹が逃げたんだよ。今日面接で聞いた。」
「拘留執行停止ってかなりの重病だよね。何やってんのよ…本当になにやってのよ、あの2人は。」
「まさか死んだりしないよね。」
「やめてよ!もう誰も失いたくないの!」
「ごめん。…トモ、電話鳴ってる」
電話の主は、貴志でした。
彼は間もなく、梅田家を訪ねました。
「夜分遅くにすみません、実は奏のことでお聞きしたいことがありまして。」
被疑者が逃亡するという事態に神奈川県警が緊急配備を敷く中、奏と真樹はレンタカーで思い出の場所に向かい、幸せだった学生時代を思い出していました。
空も星も闇も同じだった。
「初めて…こんな星空見たの」
「俺も初めて」
学生時代にお互い両想いで、車の中でキスを下あの日を思い出す2人。
でも違っているのは私が運転席に座っているだけじゃない、私たちは35歳で、逃亡した被疑者と担当検事。
「よかった。何も見えなかったらどうしようかと思った。」
「逃げてるのに。捕まるとか考えなかった?」
「考えたの?」
「考えてない。俺が考えるわけないじゃん。」
「真樹といると真樹のバカが伝染る!」
「ひっで(笑)」
奏と真樹はあの頃のように手と手が触れ合いました。
「夢が叶った」
「真樹、言ったよね?人生で一番幸せだったのはあの頃だって。私もそう。あのころが一番幸せだった。短かったけど…今だけこうしてて。」
「奏と一緒なら死んでも良いな。このまま死にたい。」
「馬鹿な事言わないで。」
「馬鹿なこと?」
「誰でもいつかは死ぬのに。死んだらお星さまになるって、子供の頃、教わらなかった?」
「ううん…」
「俺は言われた。」
「誰に?誰に?真樹」
ふと、真樹の声が途切れ、奏はぎょっとしますが、彼は眠り始めました。
翌朝、奏は真樹の顔を触って、生存を確認してから車を走らせました。
「あんなにぐっすり寝たの久し振り。奏がいてくれたからかな。」
「真樹、本当は一日も寝られずにいられなかったんじゃない?カオリのことがあって以来、普通の人なら蓋をして忘れること気にして。」
「そんなことないよ俺は。」
「だから海外までいってボランティアしてあげく体壊して。真樹、聞いてほしい事があるの。」
私のなかには一つの決意があった。
もしも自分が検事の職を追われたとしても、真実を突き止めなければ…。
「真樹、なにか隠しているよね?」
奏の職場、横浜地検では、事務官の加地と大畑が話し合っていました。
「大畑事務長、本当に西村検事の家に電話しないんですか?」
「婚約者も熱で家で休んでいると言っているし、病欠の検事の家に押しかけるわけにいかない。」
「でも…」
「大丈夫よ、加地君、何かあれば私の首が飛ぶくらいよ。あなたはなにも害はないわ。」
その時、奏から着信が。
「はい、そう、それで今あなたどこにいるの?わかった、横浜南署には私の方から伝えて置く。西村検事が長野県で野木真樹の身柄を確保したそうよ。どうやら熱は下がったようね。」
大畑は大人として奏を気遣いました。
「1日だけ、猶予を下さい。必ず真実を見つけてきます。」
奏からのメールに、大畑は、奏の父、英介によく似た行動をとる奏の努力を察知し、微笑みました。
「本当によく似ているわね、辻英介の娘は。」
その頃、奏は真樹にもう一度、追求します。
「真樹、放火していないよね?私は真実を突き止める。」
「真実…ねぇ。ねぇ奏、真実ってなに?また俺、手錠掛けられるのかな。掛けられるのなら奏がいいな。」
「やめて」
「やめて、馬鹿な事言わないで」
真樹はふざけて奏の口癖の真似をしました。
「真樹、死なないで。約束して。もういなくならないで。」
「それだけは…約束、できないかも。」
「ダメ、約束して。約束して!」
「絶対離れない、手の繋ぎ方…」
真樹との会話を思い出し、パトカーに連行されていく彼を見届けることしかできない、奏。
その後、横浜地検に戻りました。
「随分なお手柄ね、西村検事。」
「申し訳ございません…」
「あら、褒めているのよ。野木真樹は治療を拒否しているみたいね。」
「一旦、拘留をやめて、治療に専念させるつもりです。医師は、治療に専念させるべきだと…支部長、野木真樹は放火していないと思います。」
「証拠は?」
「ありません。」
「火元の再確認と目撃証言の追跡を続行して!」
その頃、加地は、誰かから有力な情報をメールで受け取り、大畑に隠しました。
「今どき、ガラケー?珍しいわね。」
平然を装って、加地に声を掛けますが、大畑は誤魔化します。
その相手は、野木真樹の父、浩一郎(仲村トオル)の秘書でした。
「野木真樹は拘留中」
その夜、知美は奏に電話を掛けました。
「奏?あんた行ってたの?みんな心配したんだよ!真樹は?」
「ごめん、真樹を連れて戻った。」
奏はふと、貴志が置手紙を残して出て行ったことを知り、知美との電話が途切れました。
「別れよう。しばらく出て行きます。」
奏は翌日、刑事の渡辺から、野木邸の防犯カメラは火事で喪失、真樹が当時、証言していたようにカーテンに彼が火をつけたことはなかったのです。
男が野木邸から逃げていて、近隣住民の情報によると、スーツを着ていたとのことでした。
渡辺は、奏に温かく接し、追跡に、栄養ドリンクを持ってきてくれました。
野木家は、防犯カメラの視界に邪魔が入っていました。
奏は防犯カメラを観て、車のナンバーなど犯人の手掛かりになるドライブレコーダーを入手。
その頃、梅田は真樹を心配しますが、スーツ姿の彼は何か思うところがありました。
9月1日午後10時4分、火事が起きた直後に発生しました。
奏は知美を訪ねます。
「どうしたの?急に…」
「うん…祐希…トモ、ごめん、でもこれは私が聞かなきゃいけない事だから聞くね。」
知美を気遣い、祐希に決定的な事を聞きました。
「祐希、野木先生の家で火事が起きた時、何してた?ドライブレコーダーに祐希が映っていた。」
その頃、病院では野木浩一郎の意識が戻ろうとしていて、手がぴくっと動きます。
「あの…」
浩一郎は目が覚めて、看護師に声を掛けました。
「祐希…どういうこと?」
「真樹は、庇ったんだ…俺を…」
火事の日、真樹は祐希に出くわしました。
「真樹…」
「祐希、お前行け!早く!」
「俺を庇って…!」
そんななか、梅田家の一人息子が、祐希と知美、奏を不思議そうに見ていました。
Destiny7話感想・みどころ
奏と真樹が逃亡して星空を見に車を停めた時は2人とも何やっているんだと思いました。
しかし、奏が冷静に真樹と向き合い、彼の身柄を拘束するよう、大畑にメールしたのは安心しました。
大畑が奏のことを理解し、「やっぱり辻英介の娘ね」と微笑んで、奏からのメールを削除した場面は泣けましたね。
奏はとても良い上司に恵まれているなと思いましたし、何よりも奏が真実を暴こうと単独で独自に動く姿が確かに英介と重なって、さらに涙腺が緩みました。
真樹はなんと、祐希が自宅に放火したことを知って、出てきた彼を庇っていましたね。
祐希は真樹とカオリの件で、野木浩一郎を許せない気持ちが募っていったと思います。
また、真樹がカオリのことで苦しんでいることに胸を痛め、浩一郎に直談判した際に起きてしまった事件だと感じました。
真樹が逃亡から戻り、癌が進行している為、拘留を中止させた大畑の苦渋の決断…!
そして、真樹は病身のなか、放火の真実を奏に病院で話してくれるか気になりますね。
奏は協力的な刑事、渡辺と手を組んで、野木邸放火事件当日の犯人の足取りをドライブレコーダーで確認したところ、祐希だった悲しい真実。
祐希と彼の妻、知美と、奏が真実に向き合うべく、腹を割って話す次週も視聴が白熱しそうな7話でした。