DIVER~潜入捜査班~最終話(5話)あらすじネタバレ
リトレイド貿易の渡辺(戸田昌宏)の密輸取引現場で、身柄拘束を受けた黒沢兵悟(福士蒼汰)。
警察の取り調べで上司の阿久津(りょう)と面会し、今回のことは、阿久津を日頃から快く思っていない警察の上層部、遠藤(小市慢太郎)が動いたからとのこと。
その証拠に、遠藤は麗子(片瀬那奈)が、リトレイド貿易密輸の件で、ターゲットの渡辺をわざと色仕掛けでホテルに誘い込んだ様子をパソコンに収めていたのです。
阿久津だけでなく、D班を潰そうと目論む遠藤。
拘留中の黒沢は、過去にある重要人物(寺脇康文)の命が奪われる結果になったトラウマを思い出していました。
同じ頃、ジイソプロフィリアミンを海に廃棄した将。
黒沢の動向を心配しながらそれぞれ家路に着くのでした。
その翌日、兵庫は、移送中に護送車から逃走!身を隠しながら反撃のチャンスをうかがっていると、テロ騒動の発端となった爆弾事件の犯人についてある異変に気付きます。
組織対策の上層部にいる鏡(正名僕蔵)は、自分達の手柄を警視庁に横取りされて、上島(正門良規Aぇグループ関西ジャニーズJr.)と大山(中山義紘)に不満をこぼしていました。
黒沢からメッセージを受け取ったD班の伊達(安藤政信)、宮永(浜野謙太)、麗子、将(野村周平)らは、彼が遠藤に反撃をしようとしていることを察知します。
しかし、黒沢が遠藤を狙う理由は他にもあるのです。
阿久津もろともD班を潰そうとしている遠藤の目論見を知った彼らは、自分達D班が先に黒沢の救出と保護に向かうことを決めました。
その頃、逃走に成功した黒沢はネットカフェで密輸の関係者の居場所を探知していました。
夜の道で出会った警察官を襲撃後、以前出逢った麻薬の売人と接触。
その後、麗子や宮永、将たちにネット通信を利用して、口パクで、密輸関係の画像データを重ねるよう指示。
その密輸のキーパーソン、真下と黒沢の画像を比較し、身長差を伝えました。
さらに、真下だと思っている初老の男の画像は最初からディープフェイクで加工されていて、本当は別人であることを伝えた黒沢。
その頃、黒沢は過去の出来事をまた思い出していました。
黒沢は警視庁だった岡本(寺脇康文)と複数の闇組織の男の実態を暴くため、彼と共に麻薬入りのお酒を試飲。
潜入捜査をし、闇組織の男と岡本の「仲間」に成り済ましていた黒沢と岡本。
複数の闇組織の外国人男性たちから岡本をその場で殺すように言われ、思わずその指示に従い、衝動的に発砲。
これこそが、黒沢の心の傷でした。
翌日、宮永、麗子たちは、黒沢が今回の密輸事件の件で手掛かりとなる会談の現地へ向かっている様子を追います。
そこには、阿久津(りょう)や遠藤(小市慢太郎)、鏡(正名僕蔵)も既にいます。
この会談に隠されたさらなる真実があると突き止めた黒沢は、潜入する為に警備員を殴ります。
その後、防犯カメラの映像は真下ではない別人だということを阿久津に報告。
防犯カメラの真下とされていた男は、本物の真下よりも床に足が着いた時点で身長差があり、真下でない証拠が出たことを伝えました。
真下でなければ、田島か渡辺かと言われていましたが、どちらでもありません。
田島だとD班は当初思っていましたが、田島ではありません。
しかも、D班が田島だと思っていた男は、密輸事件とは無関係の横山運送の代表でした。
さらに、渡辺でもなければ、真犯人が「田島」の名を使い、真下に罪を擦り付けようとしたのだと推理する黒沢。
その後、電話を切った黒沢は、阿久津から遠藤が動いて良からぬことを企んでいるという言葉が引っ掛かります。
さらに、爆破事件が会談の現場で起こることも既に先読みしていました。
案の定、爆弾が爆発し、警視庁や会場にいた人全員が退避。
そんななか、会場では、黒沢よりも先に、阿久津が黒幕だということを突き止めた伊達。
阿久津は岡本を救済することを頼んでいました。
しかし、遠藤は裏切り、岡本を死なせた挙句、阿久津の出世を妨害。
阿久津は遠藤への復讐をずっと考えていて、D班を利用していたのです。
黒沢は駐車場にて、真犯人が遠藤を爆弾と見せかけた武器で襲撃。
止めようとする遠藤の部下を倒している様子を見て、声をかけました。
男は警察官の服装に顔をガスマスクで隠しています。
その男は、なんと将でした。
将は、偽の「渡辺」と、「田島」が商談していた部屋に盗聴器を仕掛けた将ですが、あの時点で電波に異常が発生。
それを起こしたのも将で、そもその「佐根村将」というのも偽名で、本名は岡本将。
岡本(寺脇康文)の息子で、将は父親を殺した犯人への復讐を考えて自衛隊を辞めて、D班へ潜入。
岡本は、当時、黒沢を庇って亡くなったのです。
黒沢は挑発的な態度をとり、将に自分を殺して復讐を終わらせることを訴えます。
伊達は、優しさから将に「お前が撃とうとしている人は、お前のおやじが命がけで守った人だ」と諭します。
しかし、黒沢は変わらずわざと挑発したので、思わず発砲した将ですが、外しました。
伊達は心傷ついたままの将をアフターフォローすると彼に声を掛け、連行。
その後、「やらなければならない」ことがあるので、また逃走した黒沢。
阿久津(りょう)から、黒沢の「狂暴性」と「頭脳」を買ってD班に入れたこと、犯罪の認識に関して国が歪んでいること、それを止める為に黒沢を利用していたことを伝えました。
黒沢は、「俺はあんたが嫌いだよ」とまた怒りと憎しみに満ちた反発をします。
阿久津は黒沢に今回の事件の大事な証拠が入った携帯電話を渡すことを迫ります。
あの当時・・・岡本は黒沢に「この世の悪を成敗する」ことを伝えており、自ら引き金を打ちました。
つまり、黒沢と向き合った時に自滅したのです。
黒沢は自分が岡本を殺したと言っていましたが、実は違いました。
黒沢を思わず発砲した阿久津・・・。
水の中に沈む黒沢と証拠の携帯電話・・・。
1年後・・・、黒沢は奇跡的に助かり、再びD班のメンバーとして活動することができました。
権力者である阿久津は真実を闇に葬ったまま、彼女もまた、警視庁の上層部で働いています。
DIVER最終回感想・みどころ
阿久津が最初からすべてを知っていて、かつて、岡本(寺脇康文)の保護を頼んだのにも関わらず、裏切った遠藤(小市慢太郎)への復讐を企てていたことが本当に闇でしたね。
また、将が「田島」と「渡辺」に成り済ましてD班のなかでは、黒沢のように機械操作に長けていて頼もしい「相棒」でした。
しかし、彼自身も阿久津とは違った方向で、父を殺した犯人を葬ろうとしていたのが真のD班にいる目的とは悲しすぎました。
ですが、阿久津と対峙した黒沢が、お互いに悪態をつき合って、阿久津が黒沢に発砲した時はこんなバッドエンドなラストあるか?!って思ったのです。
寺脇康文さん演じた岡本は良き父で、良き警察という勇ましい姿で印象に残りましたね。
しかし、1年後に黒沢が「いろいろ」あって、将と共にD班で元気に活躍しているラストシーンは救われましたね。
色々、謎が残りますが、D班がまたお茶の間に帰って来てくれることを期待したい最終回でした。