ドクターX2021 9話あらすじ
念願の「感染研究センター」の完成を目前に控えた、東帝大学病院。
メディカルソリュ―ジョン本部長、蜂須賀(野村萬斎)は、未知子(米倉涼子)を誘い、昔馴染みの大将(小堺一幾)が営む鮨屋「十兵」へ。
世界中の未来の命を感染症から救うため、医師人生のすべてを捧げてきた蜂須賀は、自らの理想と今後のプランについて熱弁を語ります。
未知子は蜂須賀の話そっちのけで、どんどんメニューを頼み、お腹一杯食べて大満足。
蜂須賀は未知子に対し、晶宛にと、手土産の寿司折りを渡し、未知子を喜ばせます。
ところが、未知子を店から見送った直後、ふと、蜂須賀は背中に激痛を感じますが、何事もないように振舞って周囲に隠すことを決意。
そんななか、翌日、蜂須賀は「組織の腐敗」を防ぐために、会議にて、強硬手段に出ます。
なんと、院長代理の蛭間(西田敏行)から権力をはく奪すべく、アメリカにいる病院長と秘密裏でコンタクトを取っていました。
海外の製薬会社の援助により、感染センターの完成に向けて着実に動きを開始。
病院長以外の役員の任期を1期1年に制限することを決定したのです。
そして、蛭間が病院長でいられる任期を1年にし、「蛭間外し」を堂々と宣言。
権力の権化である蛭間が素直に引き下がるわけがありません。
体調がすぐれないことを理由に、東帝大学病院を来院した妻、華子(藤真利子)のこともあまり心配していません。
胃の痛みと食欲のなさを伝えるものの、蜂須賀に腹が立っている蛭間を見て、諦めた華子。
しかし、帰宅しようとした華子と出くわした未知子は即座に彼女の異変を察知。
その頃、部下を叱った蜂須賀ですが、すい臓に腫瘍があって、もって3か月だという結果がわかる自身のレントゲン写真を睨むのでした。
「どうして・・・こんな大事な時期に・・・」
内科・外科の合同カンファレンスが開始。
数ある患者のなか、華子の検査をすると、重度の癌であることが判明。
しかも華子の症状は医局の誰もが手術適応外と判断せざるを得ないレベル。
華子は今、夫が仕事で立場が多忙な時だからこそ、蛭間には言わないでほしいと頼んでいたのです。
「妻の病気よりもこの世で大変なことはある?・・・ないじゃん」
未知子の優しさに触れ、華子は闘病生活を送ると共に、ある決意を固めました。
未知子は当然、自分が切除できると自信たっぷりに宣言。
これまで先陣を切って内科主導のケミカルサージェリーを推し進めてきた蜂須賀も許可します。
華子は蛭間にはこのまま言わずに、離婚することに。
既に自分のサインだけは書き終えていて、離婚を決意したのは未知子の言葉をきっかけに目が覚めたとのこと。
「妻のいち大事よりもこの世に大事なことなんてある?ないでしょ?」
華子によれば、蛭間は今も多忙に飛び回り、一人娘の出産の時ですら仕事を優先していたとの事。
蛭間は実際、沖縄で東帝大学病院の上層部との会食接待中。
手術を終えて体調も万全になれば、娘も結婚して独立したことを機に、1人で生きることにしたと涼し気な顔をして語るのです。
蛭間は東帝大学病院で再び働けるようになった、海老名(遠藤憲一)から華子に関する事実を聞いて、妻を社長室から応援。
妻が離婚したがっていることと、胃がんで手術をこれから未知子によって行われる事実を今、知った蛭間は我に返り、妻の手術のゆくえを見守ります。
動脈性出血が発生し、未知子たちは大慌て。
やがて出血の原因の箇所を特定した未知子は、慎重に手術器具を使ってオペを進めていきます。
手術は無事、成功。
華子の為にも心を入れ替えて家族に寄り添うことにした蛭間ですが、蜂須賀がすい臓がんであることを知ると、いつもの横暴さを発揮。
蜂須賀に関しては、彼が弱っているのを良いことに、権力を使って東帝大学病院での立場をなんとしても「病院長代理」からのし上がり、感染研究センターを白紙にしようと、理事長に電話をかけて躍起になります。
「心を入れ替える」と言いながら権力がちらつくと目の色を変える蛭間に呆れる海老名と加地(勝村政信)。
その頃、蜂須賀は絶対に失敗しない腕を持つ未知子に自身のすい臓がんの手術を任せようと決意。
未知子はそれに気づいていて、蜂須賀と寿司屋で別れた際、彼が背中の痛みを抱えていることを知っていました。
そこで、蜂須賀が自分のことを話すまで見守っていたのです。
蜂須賀はケミカルサージェリー方法をあれだけ他者に訴えておきながら、自身がケミカルサージェリー方法を試した結果、効果がなかったことを話しました。
「99%じゃダメなんでしょ?100%でしょ?」
「自身が病気になって初めて分かったんだ、人間は弱いものですね」
さらに、未知子は蜂須賀の膵臓のレントゲンを診て、腫瘍の位置が悪いことに気付きます。
「今日のオペより厳しいね・・・でもハッチの好きな100パーセントにするよ。・・・私、失敗しないので」
未知子と蜂須賀は信頼関係を改めて再確認。
その頃、蜂須賀の寿命が厳しいことを夜に、いつものレストランで肉を食べながら他の医師達に話していた蛭間。
鍬形(小藪千豊)を懐柔して自分の仲間につけ、ここぞとばかりに蜂須賀が弱っていることを良いことに策略を練ります。
未知子は自宅で、寿司屋の大将(小堺一機)から、マスクと石けんをアフリカの途上国に送り続けてきたことを吐露。
蜂須賀には誰にも知られていない優しさがあったのです。
蜂須賀は今、東帝大学病院の外科本部長になったけれど、元々、出世に関心がないことを吐露。
蜂須賀を救う為に手術法を自宅である神原名医紹介所で模索して悩む未知子。
翌日。
サフィリスタン王国で、クライアントの医師がコロナに感染したことを知った蜂須賀。
そのクライアントは、東帝大学病院を訪問。
新型コロナウィルスよりもタチの悪いウィルスが起きていることを知りました。
コードCBRという新型のウィルスでした。
蜂須賀は病気の体を押して、仕事場にいながら病院内にアナウンス。
未知子は蜂須賀の命を救うことと、巨大パンデミックによる感染が病院内で発生していることを決意します。
多くの患者や、未知子は不安を覚えながら、医師として最大の危機に直面します。
次週は最終回です。
ドクターX2021 9話感想・みどころ
今回、未知子の「絶対に失敗しないオペ」を受けるのは、未知子とは永遠の腐れ縁といってもいい、病院長代理、蛭間重勝(西田敏行)の妻、華子。
恐妻家であり、我が子のことも夫のこともよく理解している常識人です。
夫にとって陰ひなたになって支えてきましたが、身勝手な振舞いを繰り返し、部下にもパワハラをし、家庭をあまり顧みない蛭間を一番コントロールできる良妻賢母だと思います。
自由奔放で我儘なところは娘にもそっくり受け継がれましたが、その娘も未知子に大病をした際に、過去シーズンで救われましたね。
今度は、華子が胃がんになり、手術することになり、彼女が夫を気遣い、自身の病気のことを伏せたうえで治療を続けることを決意。
そんな彼女に対し、「妻の病気よりもこの世に大事なものはある?ないよね?」とい未知子のさり気ない患者思いの言葉に、私も華子の気持ちに共感。
こんなドクターに出会えていたら、病気で諦めていた人達が一人でも多く救われますよね。
一時は出血が発生するものの、未知子の凄腕で、華子が助かって本当に良かったです。
華子は容態が安定し、退院まで暫くの辛抱が必要ですが、彼女自身、夫の蛭間と和解・・・出来ると良いですね。
蛭間、あれだけ妻の安否を気にしながら、未知子の手術が成功するやいなや、蜂須賀がすい臓がんで弱っていることをここぞとばかり利用して、東帝大学病院理事長にコンタクトを入れ、蜂須賀を追い出そうと躍起。
ここまで人格が破綻している男は見たことないという印象ですね。
「心を入れ替えて家族と向き合う」と海老名に涙ながらに伝えた時は、少しは蛭間も真人間になるかなと期待しましたが・・・。
蜂須賀の胃がんは華子の手術のケースよりもかなり厳しく、未知子はなんとしてでも100%に近づけることを決意していて、必死に手術法を模索する姿に胸が熱くなりました。
また、蜂須賀が元々、支配的な独裁者ではなくて、アジアの子供達の命が少しでも繋がるように感染対策のため、石けんとマスクを送り続けていた行動に涙しました。
今は、未知子の人間性の良さと医療技術の高さを熟知し、いつも病院内で権力を振りかざして威張っていた蜂須賀が初めて見せた自分自身の弱さ。
そのナイーブな一面を未知子にだけ明かし、人間は弱いものと哀しく笑う場面に胸がギュッと締め付けられました。
「絶対失敗しない腕と3度の飯よりも特技と趣味が手術」な手術バカのフリーランス女医、未知子と、感染に命を懸ける感染バカの外科本部長、蜂須賀に幸あれと願いたい9話でした。