ドラゴン桜2021 8話あらすじネタバレ
楓は家で母から以前、足をケガしたことを母(馬隅英里何)から責められながら、夕飯を口にしていました。
翌日・・・。
東大合格者が、東大専科から5人出れば、学園は売却される可能性をちらつかせる久美子(江口のりこ)。
桜木(阿部寛)あてに送られてきたファイルから、先代時理事長、恭二郎(木場勝己)による娘の久美子の退任と、学園売却計画が明らかに。
高原(及川光博)は学園売却を前もって考えている恭二郎の考えに憤りを感じます。
合格者を4人にすればいいのではないか?水野法律事務所にはまた頼りになればいいと言う奥田(山崎銀之丞)。
桜木と水野は、学園の存続危機にお互い苛立っていました。
桜木はお金の為に今の仕事を受け、水野は桜木が作った借金返済はまだ遠いことを嘆くのでした。
最大の危機に見舞われる一方で、桜木は生徒7人にオーダーメードの勉強法を伝授します。
それぞれの学力を考慮した受験料類と選択科目の提案、それに合わせた攻略法でした。
藤井(鈴鹿央士)や、健太(細田佳央太)、楓(平手友梨奈)は理数科、小杉麻里(志田彩良)、早瀬菜緒(南沙良)、瀬戸(高橋海人)、天野(加藤清史郎)は文系科が向いていると力説した桜木。
水野(長澤まさみ)からは夏休み前に変わった対策法が伝授されます。
それは、東大専科の生徒たちが、自分のアイディアを活かして教えることに。
桜木も「生徒」として参加。
瀬戸が英語の授業を開始しますが、小杉に間違いを指摘される始末。
生徒たちに、無茶振りで授業をしろと言われ、困惑する様子、言い訳してしまうことこそ、自分と向き合い、東大合格を目指す「気付き」だと教えた桜木。
「拡散型」と「保全型」と分けて、生徒たちの学習タイプ別に、勉強を続けることを説明するのでした。
そんななか、毒親を思わせる両親(駿河太郎)、(馬隅英里何)との複雑な関係が続く楓(平手友梨奈)は一人で葛藤。
水野から、東大専科10か条のことは親にも伝え、家族の協力が必要だと訴えます。
ところが、楓はこのことで心の葛藤が生まれます。
楓からしたら勉強がしたくて、東大専科のみんなと一緒に頑張りたい思いがありました。
ところが、楓の両親は有名なコーチに楓を紹介し、我が子の進路をまた阻もうとしていました。
楓は怒鳴られたり、叩かれないようにじっと堪えるのでした。
その頃、桜木は、IT起業家で、水野の1学年下の後輩だった坂本(林遣都)と再会。
桜木は彼に頼み、桜木に学園存続問題のことで不審なメールの送信者を調べてもらっていました。
へらへら笑いながら、送信者がわかったと言う坂本ですが、彼の本性は桜木を潰す為に、桜木が龍海学園で働く前に、出会った元教え子、米山(佐野勇斗)と手を組んで、味方のふりをして桜木を追い詰めようと目論んでいます。
さて、楓は1日練習を部活動でこなし、楓の脚のケガを考慮した新しいコーチとの合宿や契約の為に励んでいました。
しかし、楓の本心としては、勉強もスポーツも頑張ろうとしていて、精神的に追い詰められています。
翌日、桜木は前回の授業の終わり際、宿題を出しました。
そこで、生徒たちに、人の答案を採点して、新発見をし合い、レベルアップに役立てることを伝えました。
健太は43点アップ、小杉は22点、藤井は24点、天野は25点、早瀬は32点、瀬戸は22点、楓は天乃屋小杉に抜かれているレベル。
楓は思わず、勉強したいのにスポーツを強いられる状況に、焦りを感じていました。
日本ユニセスのコーチとの練習と東大・・・楓は心がいっぱいいっぱいでした。
勉強に燃える東大専科のみんなを、陰ながら応援する岩井(西垣匠)と小橋(西山潤)。
以前、ライバルだった理恵や専科のみんなともコミュニケーションがうまくいきません。
よって、後日、楓はみんなとの勉強中に倒れ、救急車で運ばれます。
両親が向かっていることを病院にて、水野(長澤まさみ)に告げられ、恐怖で慌てて点滴を無理やり外し、練習へ向かおうとする楓。
案の定、精神的・身体的暴力を加える両親と素直に向き合えず、親を失望させたくない葛藤を桜木や専科のみんなの前で吐露し、桜木は楓に「東大専科クビ」を言い渡すのでした。
菜緒(南沙良)と瀬戸(高橋海人)は、桜木に、楓の両親が危ない人物であることを伝え、父の虐待から麻里を助けたように、アドバイスしてほしいと訴えますが、桜木は、楓自身の問題だから何かを言う必要はないし、楓が一人で向き合わなくちゃならないと突き放すのでした。
翌日、楓は東大受験とバトミントンを両立して行い、スポーツ医学を目指したいと父、明人(駿河太郎)、母、裕子(馬隅英里何)に強く静かに訴えます。
再び、以前と同じように、娘だろうと容赦せず、彼女の頬を平手打ちする父。
裕子は「あなた」と声をかけつつも、我が子を助けようとさえしません。
高圧的な話し方で「お前に東大は無理だ、馬鹿かお前は。俺がどれだけ頭を下げてユニセスのコーチに頼んだと思ってる」などモラハラで圧をかけてきました。
それでも、楓は静寂に反論します。
「お父さんは以前、勉強は平凡な人がやることで無意味だと言っていたけど、東大専科に入ってから仲間ができたり、勉強をすること以外に、人生で何がやりたいか知識ができた。バトミントンも東大受験も両方やり、必ずどちらも成し遂げる。スポーツ医学を学び、けがをしたアスリートのサポートがしたい。お願いします・・・」と頭を下げました。
明人は何も言わずに去り、裕子も娘の意思を少し理解はしたものの、何も優しい言葉や、理不尽にぶたれた娘を気にかけもせず、夫の顔色を窺って後を追いかけます。
しかし、後日、楓は無事、東大専科のみんなと一緒に勉強を続けることができるようになりました。
楓の事件が終着後、坂本(林遣都)、岸本(早霧せりな)、米山(佐野勇斗)らは、桜木に不穏なメールを送った張本人でありながら、学園を失くし、桜木をさらに追い詰めるべく、本格的に動いていました。
さらに、授業中、小橋(西山潤)と岩井(西垣匠)が専科に入りたい意思を桜木に伝えます。
東大専科に新たに、共に戦う仲間が増えました。
来週は最終回!東大専科のみんなは希望を叶え、明日を見つけられるか?!
ドラゴン桜8話感想・みどころ
今回、ドラゴン桜が最終回を迎えたら7月にスタートする「TOKYO MER」の救急車が通るとSNSで話題になっていましたが、存在感が強く通り過ぎましたね。
しかも、楓の救助の目的で。
次作が楽しみになる小粋な演出でしたね。
今回は、特別講師の発表が明かされないまま、はじまりましたが、特別講師は東大専科の生徒たち自身でしたね。
自分たちで人に教えることに戸惑いながらも向き合い、自分の弱点を見つけてゆく発見と行動力を伴う授業はステキでした。
桜木と水野は、生徒たちのレベルに適した「拡散型」と「保全型」に分けて、スムーズに勉強できる方法を伝授していて、楽しみながらも、厳しさを理解して取り組む方法は実際の学校でも指導法として広まってほしいとさえ思いました。
さて、視聴者の皆さん、今日はまた、平手友梨奈さん演じる「楓回」第2弾です。
楓を心配し、平手友梨奈さんのことや、両親を演じる、駿河太郎さんと馬隅英里何さんへの多様な意見や、楓を応援する反応で8話は話題!
楓の両親の毒親ぶりが前回よりいっそう加速し、楓をますます応援したくなったかと思います。
私もそうです。
怪我をした我が子を心配するどころか責めたり、何が何でも自分たちが成し遂げられなかったスポーツ選手になる夢を押し付け、楓の本心を知りもしようとしない最低の行動、発言の数々に、胸が詰まりました。
楓に対し、「両親は話し合えばわかってくれる」なんて生ぬるい発言が出てくるとは。
麻里の父に言ったように「大切な娘とは口先ばかりで暴力を振るうなら娘さんはご両親の元に返せない」と言ってほしかった。
桜木のように、静かに生徒を見守りつつも、ガツンとここぞとばかりに楓の両親を叱責してほしいものです。
勉強よりもスポーツって、スポーツバカがそのまま大人になって、思いやりも良心の欠片もないまま成長したって感じがしますよね。
ヤンキー君2人(西垣匠)と(西山潤)が微笑ましすぎます。
2人とも、すっかり東大専科のみんなに温かく接し、一歩引いた距離からみんなを応援していることが伝わりますね。
そして、健太が今日も安定して可愛くて、優しい話し方や誰一人否定せず、障がいをもろともせず、専科のみんなと勉強する姿がかっこいい。
この小橋と岩井の存在や、相変わらずの健太のピュアで優しい人柄が、ド屑すぎる楓の両親による「圧」から画面的にほっこりさせられる存在です。
楓の親、麻里の親と同じように話がまともにできない両親の態度、言葉遣いの荒さ、女の子だろうと顔を殴るような横暴さも堂々としてて、スポーツバカもほどほどにしてほしいと思いました。
楓に対し、今回のエピソードでは、桜木が「なぜ親と話さない」など、楓の両親がすぐに手を上げたり、ほぼ虐待といっていい接し方を娘にしていることを分かっていながら今日はいつもと違い、ガッツがないなって感じました。
ところが、桜木は後々、「親と絶縁する覚悟で親と闘い、自分の弱さを認めろ」と教えていたところはメッセージ性が強く、負けん気が元々強い楓の野心をさらにヒートアップさせるきっかけになってよかったです。
楓を演じる平手友梨奈さんは演技が上手い。
現代の世間では、児童虐待やモラハラの対象となる理不尽な接し方をする両親と闘い、華奢な体に鞭を打つように頑張るストイック少女、楓。
目の動き、素直さ、自分の弱さを痛感しているからこその疾走感、繊細さ、優しさがにじみ出ています。
楓の両親、明人と裕子は心底、逮捕されてほしいと思いますよ。
視聴者の皆さんと私も同じ気持ちです。
勉強もスポーツも努力をかかさず、むしろ、目標に向けて突き進み、紆余曲折しながら前進しようとする我が子をどうしてあそこまで痛めつけ、体にも負荷をかけさせて平気な顔ができるのか疑問ですよね。
自分の都合のいい「道具」としてしか、楓を見ていない2人が、楓の勉強がしたい意思を最後、渋々納得したことが救いではありました。
前半で登場した理事長の久美子が、「大人の事情で子供を巻き込むのは絶対許せない」という言葉に共感ですし、この言葉は本日の8話に込められた最も意味深なメッセージではないでしょうか。
ただ、女の子の顔を叩き、アスリートにしようと我が子の将来を潰し、「お前のため」という呪いの言葉と、多感な年齢の少女にとっては、専科の同級生との人間関係もギクシャクするほど、親のロボットのように接する理不尽さが伝わりました。
桜木が親の期待を一身に背負う必要はない、お前はお前の道を突き進めと後押ししたところは爽快でしたが、桜木、フォローが小杉麻里の時より今回は遅いかなって思いましたね。
最後、楓が無事、登校して勉強を続けられるようになった「光」と共に、坂本や米山たちの桜木を追い詰め、学園を壊そうと目論む「影」に来週は最終決着がつきます。