ダブルチート~偽りの警察官~2話あらすじネタバレ
「これぐらいできないとやっていけないよ。大学出てる?そのキャパでよくうちに入れたね。」
岡田悠真(小林虎之介)の頭の中には、パワーハラスメントを受けたと思われる誰かの声がフラッシュバックしていました。
多家良(向井理)は、フラフラと車に飛び出した、岡田(小林虎之介)を助けました。
赤べこの御守りを落とした岡田のことが気になる、多家良。
後日。
御子柴武則(水橋研二)に奨学金の件で相談をし、会社に一括返済してもらいました。
一括返済の対象となった「エージェント」として選ばれた、御子柴。
慌てて、代表の猪俣充(塚本高史)に電話をしました。
「もしもし、済みません!奨学金のことでお伺いしたい事がありまして。僕、御子柴さんに奨学金を一括返済してもらったんです。特別枠になれば一括返済をしてもらえると伺ったので。ちゃんと返済されていますよね?」
「え?何かの間違いじゃないの?岡田さんは一括返済の特別枠に選ばれていないですよ。君、騙されているよ!」
「そんな!僕は御子柴さんに400万円に払ったのに!」
岡田の不審な様子を心配する多家良でしたが、数日後、被害者届けを出しに来た岡田は、多家良に詐欺被害に遭っていることを相談します。
去年、就職エージェント、御子柴(水橋研二)の紹介で奨学金返済の制度を実施するIT企業に就職しました。
社会人として明るい未来を期待していたのですが、従者後、社長の猪俣(塚本高史)の元で必死に働く岡田ですが、奨学金返済制度を悪用したある詐欺に利用されてしまいました。
2021年にASSOという制度が生まれました。
ワイルドホーク社は、代理変換精度を利用して、岡田に一括返済の特別枠を提案しました。
御子柴がその手続きの担当をしていた、就職えーじゃんとでした。
3年間ワイルドホーク社を辞めないこと、辞めると違約金発生が生じるという条件付きでした。
当初は、特別枠に入れたと御子柴から聞かされていたものの、最初から一般枠でした。
カードローンから400万円を借りて、御子柴に渡していました。
当然、岡田は、その400万円はワイルドホーク社にちゃんと渡されると思い込んでいました。
その頃、警視庁では、捜査二課特別捜査第6係の宮部ひかり(内田理央)は特別捜査室第6係長の堀北隆司(梶原善)に頼み込んで、経理の仕事が終わってから、岡田の件を独自で捜査することに。
「君ならやれる、その社長の言葉を胸に、一心で頑張ってきました。」
「体力の限界が来たんですね。」
「せっかく入った会社を1年足らずで辞めて詐欺に遭ったなんて言えません。震災で借金が膨らんだ父に、朝から乳絞りしている母にそんなこと言えるわけありません。」
岡田は傷つき、多家良の交番で悩みを打ち明けるのでした。
多家良は、ライターを名乗り、猪俣充(塚本高史)に密着取材を頼みました。
その後、被害者を救済する時に協力的な存在、矢柴等(荒川良々)に御子柴と猪俣にこの件を説明しました。
矢柴は表向きクリーニング屋をしながら、多家良のシロサギを手助けしています。
「御子柴と猪俣充は共犯だ。猪俣は学生時代にアプリがヒットして、ワイルドホーク社の代表になった。ワイルドホーク社は10人辞めている。ニュークリエーション室に配属された地方の三流大学出が狙われている。」
学生を騙し、矢柴に報酬が入る巧妙な手口は、警察も容易に逮捕出来ない案件でした。
後日。
捜査二課長、岩合拓真(伊藤淳史)は、詐欺師を騙す詐欺師「K」という謎の存在について、捜査一課刑事、坂本正陸(橋本じゅん)と堀北(梶原善)を呼んで話し合っていました。
「K」とは、多家良のことです。
その多家良は、ライターとして、猪俣の会社で働く社員と馴染んでいました。
宮部は、警視庁捜査二課特別捜査室第6係統括主任警部補、山本寛太(結木滉星)と共に、捜査を行いました。
「これ以上は無理です。何もできることはない。」
「私、奨学金を利用したことがありました。おかげで銀行に就職することもできました。奨学金って借金ですよ。どれだけの負債を抱え、親と絶縁する人だっています。」
「もう一件だけだぞ。」
多家良は、ワイルドホーク社はじり貧で、ペーパーカンパニーも持っていると知りました。
「猪俣は若い時、フェニックスというグループでアプリ開発。今は、クラブに会員制のバー、違法賭博まで今はしている。女絡みで猪俣は出禁になっている。」
後日。
猪俣と同じ「若桜大学」出身で、フェニックスにも行ったことがあると、ライターの近藤のふりをして、猪俣の心を掴む、多家良。
その夜は行きつけのクラブに行き、ホステスとママに、近藤として多家良を気さくに紹介しました。
「金儲けは弱者から搾取してなんぼだよ。上京した手の学生なんて、鴨だよ、カモは俺みたいな勝ち組に食われちゃうんだよ。」
クラブからの帰り、尾行されていると、多家良は、猪俣に声を掛けました。
「どうした?後輩、もう一軒、呑みに行くぞ。」
「尾行されています。2人…怪しい付き合いとか避けたほうが良いですよ。靴紐を結ぶふりをしてゆっくり動きましょう。ジャーナリストだと同じことがあるんで。」
翌朝。
多家良は、矢柴から頼んでいた人物の電話番号を拾い、その相手、御子柴に電話を掛けました。
「俺は猪俣に騙された就職エージェントだ。」
「あんた、本当にそうなのか?なんか怪しいな。」
その後、猪俣は夜、御子柴と出会います。
「おい、猪俣!猪俣どういうことだよ、なんで電話出ねぇんだよ!」
猪俣は無視してタクシーで逃走。
「やっぱり、あんたの言う通りだ。」
その後、多家良は、猪俣に深夜に電話を掛けました。
「先輩、今からこの間のバーで会えますか?」
猪俣は深夜0時をさす腕時計を見て鬱陶しさを感じます。
「この間の尾行している相手がわかったんです。」
猪俣は渋々、タクシーでバーへ。
「あっ、先輩。」
矢柴は、「東雲」として、猪俣を騙します。
「猪俣さん、ここ数日、つけられていますよね。マルサですよ。」
「ベンチャーの社長なら、マルサに目を付けられています。ガサ入れが入るかもしれません。」
「まさか、現金を事務所の金庫に突っ込んでいることなんて…」
多家良の言葉に、案の定、図星でした。
権利書と大きなお金が金庫に入っていました。
あと3時間しか、片付ける時間がないと、猪俣を焦らせました。
翌朝、事務所で金庫など整理していると、御子柴が到着。
「どういうつもりだよ猪俣!俺を警察に売っただろ!その金持って高跳びする気だな!」
「はぁ?なんだよそれ!」
揉み合う2人をよそに、カバンが窓から放られました。
キャビネットの中には「カモリスト」が入っていました。
警視庁では、猪俣が取り調べを受け、「K」の詐欺に遭ったことを察知する、山本、岩合、堀北、ひかり。
「Kをこのまま対処しなくていいんですか?」
その言葉に思うところがあって固まる、堀北。
「え?どうして?権利書とか逃しちゃうんだよ。」
「警察に捕まりそうで焦ったよ。」
矢柴と多家良は、本日の報酬について話し合いました。
今回の自分が受け取る報酬に不満を持つ、矢柴。
やがて、多家良の「K」によって、岡田は奪われたお金を返してもらいました。
交番を訪れた岡田は、交番勤務の多家良に声を掛けました。
「おお、岡田さん、こんにちは。」
「多家良さん、色々有難う御座いました。これから就職活動なんですよ。」
岡田は多家良のおかげで新しい道を探しています。
警視庁捜査二課特別捜査室第6係では、ひかりが勤務中に多家良の前職について触れました。
「そういえば多家良さんって、捜査二課のエースだったんですよね?」
彼女の言葉に気まずい空気になる、捜査二課。
「多家良、ちょっと来い」
ひかりを呼び出す、堀北。
屋上で、ひかりは、堀北から多家良のことを聞きました。
「彼奴は頭もきれる有能な刑事だった。でも彼奴は仲間を売ったんだよ。俺はあいつを許さない、絶対に。」
ひかりは、複雑な気持ちを抱くのでした。
ダブルチート~偽りの警察官~2話感想・みどころ
多家良が今回出会ったのは、親思いの心優しい青年、岡田。
信号機で自死を試みようとしていた彼が、当初は、パワーハラスメントを受けていた被害者ではないかと思っていました。
奨学金詐欺…。
特別枠を利用して奨学金を一括返済できると、
牛舎を経営する両親との間に生まれ、震災で借金が膨らんだ父と、牛舎で汗水たらして働く母を思い、自分が置かれている状況に助けが求められなかった彼が頼ったのが多家良で良かったとしか言いようがありません。
多家良と矢柴は見事に猪俣の心を掴んでて、どんどん多家良の思う壺にはまる、猪俣に笑えました。
猪俣は弱者を握りつぶすとんでもない男ですが、詰めも脇も甘いですね。
岡田のように、詐欺師によって人生を左右されてしまう本当の被害者を救済していく多家良と矢柴。
警察は、「K」に注目していて、多家良の裏の行動もいつ発覚するかヒヤヒヤしますね。
しかし、警察の中で、岩合だけは、「K」が多家良だという事をみんなの胸に秘めている気がします。
法で裁けない悪徳詐欺師を騙して、人助けをするダークヒーローの行方に今後も目が離せない2話でした。