ダブルチート~偽りの警察官~4話あらすじネタバレ
かつて、捜査二課にいた多家良(向井理)が、交番に異動になった事件を調べるべく、ひかり(内田理央)は、資料室へ。
そこで、ヤマガミという詐欺師の名前を検索し、気になります。
ひかりは、先輩刑事、山本(結木滉星)にも、多家良のことは深く追求しないほうがいいと忠告されていたことを思い出しました。
そんな彼女の動向を探ろうとする、岩合(伊藤淳史)。
警視庁でも、「ヤマガミ」のことは既に話題になっていました。
「そろそろ次の大きなヤマを仕込んでくるはずだ。俺達にとってあの案件はまだ終わっていない。彼奴はヤマガミはまた動き出す。」
墓地で夫の供養をしてもらった女性、浅岡弥栄子(茅島成美)は、生きている間はお参りに行き、海の見える別荘で、過ごしたいと夫の墓に語り掛けました。
住職の日置悠哉(中山翔貴)と、その様子を優しく見守る、藤澤倫子(映美くらら)は詐欺師でした。
矢柴(荒川良々)が、「墓じまい」で東京郊外を荒らしている詐欺師がヤマガミの女ではないかという噂が広まっています。
「墓じまいを東京郊外で荒らしている詐欺師がいてよ、ヤマガミの女だと噂がある。探ってみるか?」
多家良を案件に誘う、矢柴。
後日。
海の見える丘の永代供養を参拝客に、薦める、倫子。
「難しい手続きはこちらで代行致します。海の見える供養塔、残念ながら残りは最後のひと区画なんです。」
多家良と矢柴はその詐欺師について話し合いを続けます。
「30万円が遺骨一つの部屋、30万が数百万円に化けるのか。」
「タチバナ」と名乗る倫子は、浅岡から彼女の畑で獲れた野菜をもらいました。
「タチバナさん、良かったらうちの畑で獲れた野菜なの。食べて。」
藤澤と日置と別れてから、浅岡は胸の痛みを感じて倒れてしまいました。
市役所で偶然、多家良と遭遇した、山本とひかり。
「刑事としてできることはもうない、俺はお前たちを裏切ったんだ。」
「だったらそうしてまだ警察官をやっているんですか?あの日のことを後悔しているのは先輩だけじゃ…」
「寛太!それ以上言うな!今の俺は交番勤務の御回りさんなんだよ。」
山本寛太は、かつて頼もしい先輩だった多家良に、複雑な気持ちと、ショックを受けるのでした。
何と、あの後、弥栄子は亡くなってしまいます。
その様子を知った、倫子と日置は、弥栄子の親戚が自分達に絡んでくる前に退散しました。
ひかりは生活安全課の後輩、まどかに、ヤマガミについて調べてもらいますが、なかなかヒットしませんでした。
「ヤマガミの情報は出ませんね。今朝も亡くなったお祖母ちゃんが、墓じまいをする詐欺に遭っていましたよ。」
後日。
第六係係長、堀北隆司(梶原善)に弥栄子の件で詐欺師の非情さを訴える、ひかり。
「浅岡弥栄子さん、生前300万円を振り込んでいます。」
「あのな、宮辺、信仰心なんて目に見えないものを捜査するのは…」
「亡くなられた人の気持ちにつけ込むなんて。」
「被害者?被害者は亡くなっているし、詐欺に遭っても、幸せなまま亡くなった人もいる。お前が考えているほど、甘くないんだ。」
「だからって納得いきません!」
ひかりはその後、詐欺被害に遭い、亡くなった弥栄子の娘夫婦を訪ねます。
「詐欺被害に遭うなんて恥ずかしい。」
娘の心ない言葉に、正義感の強いひかりはますます、納得いきません。
ひかりは、多家良に相談することにしました。
「二課は冷たすぎますよ。あのお金はおばあちゃんのなけなしのお金だったんですよ!」
「二課の組織にいても自分が納得できないなら、組織のせいにしていては何も変わらないんじゃないかな?」
多家良はひかりにぴしゃりと物申すのでした。
夜は矢柴の家で過ごす多家良は、藤澤と日置が、詐欺を働いてからすぐにデータを消去することを知りました。
ひかりは神社にて、藤澤と日置に会ったことがある参拝客を調べます。
その夜、交番を矢柴が訪ねてきました。
一人住職の家を転々としている藤澤と日置の身元を調べたファイルを持ってきたのでした。
「この女が…ヤマガミの…」
ひかりは、住職の日置をようやく、発見。
「パンフレットをお受け取り下さい。」
「それ、受け取っちゃだめです!」
新たなターゲットの高齢者男性に声を掛けていた、藤澤を見つけた、ひかり。
男性に声を掛け、「海の見える永代供養」のパンフレットを受け取らないよう、注意します。
「なんですかあなた。いきなり失礼じゃないですか?」
「タチバナさんですよね?以前、相談会を開いていますよね。」
「そちらこそ、本当の警察官ですか?いきなり訪ねて来て。新人さん?ってほどお若くなさそうですけど。我々は人の心を救ってきただけです。警察では民衆は救えないみたいだから。警察学校で教えてもらわなかった?証拠がなければ起訴できないんですよ。」
その後、多家良を訪ねて、愚痴と悔しさをこぼした、ひかり。
「悔しいです…目の前に犯人がいるのに。証拠っていわれて何もできなかった。結局、組織を背負わなきゃ何もできないんです。」
「宮辺さんここまでよく頑張ったよ。」
多家良は、詐欺師「工藤」として、藤澤と日置に接近。
「こちらにいいアドバイザーさんがいないかと思いましてね。私、工藤と申します。似たようなお仕事をしておりまして。タチバナさんはお墓に関する知識が豊富だとお伺いしております。我々は宗教法人のお寺、単立を担当しています。住職個人の裁量でお寺を建てられます。この単立の自社の権利を欲しがっている人が多々いて、中国や海外からの問い合わせも多いですね。」
「海外…もう少し、詳しくお聞かせ願えませんか。」
藤澤は騙され、バーで「工藤」こと、多家良と商談。
「うちは合法ですよ。現時点では禁止する法律はないです。」
「あなたもしかして、同業者?」
「ただ一つ言えるのはこれはまだ誰も手を付けていないやり方です。だからこそ腕を見込んだ人としか組みたくないんですよ。」
その後、矢柴の家で情報を共有します。
「お前、赤詐欺にでもなるつもりかよ。赤詐欺のテクニック教えてやろうか。」
「お前に教わる必要はない。」
「藤澤倫子は案外、手強いかもしれない。」
宮辺はある高校生を呼び止めていました。
同じ頃、工藤として、タチバナに接近する、多家良。
「寺を売りたいのは恒例の住職だけじゃない。宗教法人額を決めたい人達がいる。1億で買いたい企業が3社あるので、早めに売却します。ただ手付金が必要です。」
「それなら私が立て替える。だって合法なんでしょ」
「僕、夢があってね。いつか伝説の詐欺師、ヤマガミみたいに大きな仕事を仕掛けたい。」
「ヤマガミね…実は私、ヤマガミと何度も危ない橋を渡った仲。」
「もしかして大規模地面師詐欺も?」
「ええ、あれも私達のヤマ。あなたいいパートナーになりそうね、もっと早く出会えたらよかったわ。」
矢柴は住職のふりをして、藤澤と工藤と接触。
「檀家のお寺を維持するのは、世間が思うよりずっと大変なんですよ。どうか、宜しくお願いします。」
同じバーで飲んだ、藤澤とアドバイザー「工藤」を名乗る、多家良。
「じゃあこれ、お預けするわ。」
前金を多家良にあっさりと渡してしまった、藤澤。
宮辺は一人、藤澤たちの情報を探っていました。
「宮辺さん!」
「主任!」
「係長に言われたので応援に来ました。」
「有難う御座います!」
多家良は、藤澤に電話。
「遅いじゃない!契約はどうだったの?」
「残念だったな。お前に用はない。お前は騙されたんだよ。」
慌てて、藤澤は「住職」こと矢柴を訪ねますが、矢柴と工藤が使っていた寺は、廃寺であることが判明しました。
宮辺ひかりと山本寛太は、メールで「ここへ行け」という何者かからの指示が。
なんとそこに、日置が車を待機して、藤澤を待っていました。
「浅岡弥栄子さんの件で、お話できますか?」
「証拠がないのに私を引っ張る事ができるの?」
「証拠なら、ありますよ。」
実は、ひかりは、弥栄子の孫で高校生の瑠衣(三木理紗子)に声を掛けていました。
「おばあちゃんの事で、どんなことでも力になりたいんだ。」
弥栄子と日置に親切にしてもらったことを知らせるメールが残っていました。
そのメールには弥栄子が隠し撮りしていた、日置と藤澤が写っている写真と「海が見える供養塔」の登記書類。
「そのパンフレットの写真は、完成予想図。ここに供養塔を建てるつもりなの。」
「その登記事項証明書です。初めからここに供養塔を建てる事なんかできませんよね?」
こうして、藤澤と日置は逮捕。
彼らから騙し取った金を弥栄子の娘夫婦と瑠衣に返した、多家良。
「せっかくGPSまでつけたのに。」
日置の車に、GPSをつけていた、多家良ですが、ヤマガミと藤澤は最初から手を組んで仕事しておらず、2年前から、ヤマガミは動いていないとのことでした。
ひかりは、弥栄子の娘夫婦と、孫の瑠衣(三木理紗子)と、弥栄子の墓に手を合わせました。
「被害届を出して下さり、ありがとうございました。」
「刑事さんのおかげです、あのままだとおばあちゃんが可哀そうすぎます。おばあちゃん私このお花好きだよ。春には桜が咲くし、私、お墓参りに来るからね。」
事件が解決後、交番勤務中の多家良に、岩合が声を掛けました。
「少し宜しいでしょうか。雑談に応じてもいいじゃないですか?銀行から生活口座に、お金が振り込まれていました…2年前に。あなたの恋人の話ですよ。
ダブルチート4話~偽りの警察官~感想・みどころ
永代供養詐欺…。
亡くなった人への思いをもち、残る人生を懸命に生きる人を騙す、藤澤と日置が許せないひかりの気持ちに共感しました。
まさか、被害者の弥栄子が胸に痛みを感じて亡くなってしまうとは…。
被害者が亡くなるケースは今回が初めてですね。
「自分で納得いかないなら、組織のせいにしても変わらない」
多家良の言う通りですよね。
自分で行動を起こし、犯罪被害者のためにできることを探す大切さを説く彼は、ひかりにとって、山本の次に頼もしい存在になりそうです。
いつもは、ひかりの正義感に突っ走り、少し空回りしてしまう行動を厳しく咎めることが多い山本。
堀北係長の指示であっても、ひかりを気に掛ける優しさが温かいですね。
ひかりは支えられながら、捜査官としてまた一つ成長したと思いました。
多家良の恋人、柊木麻美(松本若菜)の行方をくらませた大物詐欺師、ヤマガミ。
そのヤマガミの真相にまた一歩近づくかと思いきや、今回の女詐欺師、藤澤は全然、街頭外れでした
ひかりにも警察官は証拠がなければ、逮捕や捜査で引っ張れないと食ってかかる強気な彼女ですが、多家良にはあっさりと騙されましたね。
多家良のことを詐欺師の「同業」と見抜いていた割には、多家良の口車に乗せられっぱなしでした。
弥栄子の家族が、多家良と宮辺のおかげで、弥栄子の家族が温かく、弥栄子を供養することができて良かったです。
さて、ヤマガミ絡みでは、岩合が、2年前から、多家良の失踪中の恋人、麻美の銀行口座から出金があったとの報告が。
2年前からずっと「仕事」をしていないヤマガミの正体に尚更近づきたくなる4話でした。