ファイトソング

ファイトソング1話 崖っぷち女子とミュージシャンを繋いだ応援歌

ファイトソング1話あらすじネタバレ

歌手の戸田春樹(間宮祥太朗)は、レコーディング中、夜中に走る女性を見かけ、ベランダから覗いていました。

彼女は、空手で使う言葉を叫んでおり、思わず笑ってしまう春樹。

女性と目が合い、気まずい空気を感じつつも、彼女の存在が気になる様子でした。

女性の名前は、空手家の日本代表を目指している木皿花枝(清原果耶)。

翌日行われた花枝の試合には、磯部直子(稲森いずみ)という児童養護施設の施設長と、同じく、花枝を見守る大人の一人で、「バーバサッコ」を経営している萩原凛(藤原さくら)が来ていました。

彼女達は、何らかの理由で児童養護施設に来た花枝にとって、保護者と姉のような存在。

サンシャインクリーニングを経営する花枝の幼馴染、夏川慎吾(菊池風磨)と同じ従業員のヒデ(若林時英)と俊哉(窪塚愛流)もいて、花枝を応援。

その他、花枝のことを「花枝ねえちゃん」と慕う幼い子供たちの姿もありました。

花枝は、養護施設で過ごした時期、空手を習わせてもらうことが厳しい環境だったにも関わらず、花枝が空手道場で熱心に練習する姿を見ていた師匠(高田延彦)は、幼い花枝の熱心さや素質を見抜き、入塾を許可。

さらに、養護施設の子供達や直美の協力によって、花枝は空手道場で学び続けられることができました。

成長するにつれて腕はめきめきと上がり、スポーツ推薦で大学へ進学することも可能に。

そして今、支えてくれる仲間に見守られて、花枝は試合に汗を流しているのです。

その夜、花枝が試合で優勝したことをきっかけに、児童養護施設では、お祝いパーティーが開かれていました。

しかし、バイクにはねられて花枝は倒れてしまいました。

同じ頃、納得いく楽曲が作れずに、1人苛立ちを抱えながらスタジオで暴れる春樹。

思わず、花枝を見かけたスタジオのベランダから飛び降りようとしますが、救急車のサイレンが聞こえて断念。

1年後・・・。

全てを失い、人生のどん底に居て、無気力で自堕落な生活を送っていた彼女。

同じ施設の高校生、松田穂香(莉子)にもだらしない生活を続けていることを指摘されますが、夢や目標も失い、自分自身を変えることができない花枝。

花枝は交通事故により怪我をし、空手を続けることができなくなったのです。

大学も辞め、直美の施設でだらけた生活を送り、自分自身に何ができるか悩んでいました。

そこで、直美の提案で、幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨)が経営するハウスクリーニングでバイトとして働くことが決まりました。

花枝は不貞腐れながらも、慎吾が経営しているハウスクリーニングの仕事をし、自分の将来性を模索することに。

その頃、春樹の元仕事仲間、薫は春樹にお金をたかっては、彼の悩みの種になっていました。

そんな薫を嗜める春樹のマネージャー、伊達弓子(栗山千明)。

彼を気にかけ、過去に1曲だけヒットした落ちぶれたミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗)の先に客先として訪問。

芦田は事務所から残り2か月でヒット曲を出さなければ、クビ宣告を受けていたのです。

「人の心が分からなければ良い曲が書けない。今まで恋愛をしたことがなかったでしょう?何か人を本気で好きになる経験をしたらいい曲が書けるんじゃない?今のあんたは負のオーラが出ているし、人として中身が空っぽよ」

伊達は芦田を叱咤。

一方で、同じような環境にいる花枝。

その夜、春樹のホームクリーニング店に依頼の電話をかけた春樹。

この出会いによって、春樹と花枝の中で何かが変わろうとしていたのです。

花枝は春樹に会う前、別のクライアントの家を仕事中、ミスをしてしまいます。

ワックスを床にこぼし、クライアントの男性を困らせてしまう花枝。

このとき彼女はふと、自身が交通事故を起こしたt気に運ばれた病院で、ある診断を受けていたのです。

そのことも精神的に花枝が追い込まれている原因。

慎吾は花枝に今のホームクリーニングの仕事を嘗めないで欲しいと厳しく言います。

「お前にどう見えているか分からないけど、俺はこの仕事を魂をかけてやっているんだよ。今のお前は最低にしか見えない」

「今の自分はどうしたらいいか分からない、力が出ないんだ、どうしたらいいか分からない、何したらいいか分からないんだ、動けないんだよ」

弱音を口にする花枝と、彼女を厳しくも温かく接する慎吾を見ていた春樹。

花枝の「どうしたらいいか分からない」という言葉に自分を重ねた彼。

花枝は春樹の壊れた部屋の壁を掃除しますが、やる気を出す為時に必ず聴く歌をアイポットで聞いていたところ、春樹がその曲が何なのかを追求されます。

「10年以上前の歌だけど、このスタートラインという歌は、亡き母がよく聴いていて、家族でよくこの歌を聴いて踊った思い出があるし、私にとっては世界でたった一つの音楽。この曲があれば、他の音楽はいらないんです」

かつて、ヒット曲が少し出てから、アーティストとしての在り方に葛藤する春樹の心は、その言葉に救われました。

また、春樹は、花枝が慎吾と意見をぶつけあって自暴自棄になっているところを目にしていたことから、今でもしんどいと感じることはあるのかと尋ねました。

花枝は言葉を濁しながら、神様は残酷で、なんで自分がと思うような人生最大のきつさを感じていると告げ、苦笑いします。

このことから花枝は、自分の恋は人生最初で最後だと決めていました。

ふと、春樹は、スタートラインをピアノで弾きます。

春樹こそ、花枝がよく聴いていた「元気が出る歌」、スタートラインのボーカリストだったのです。

ふと楽曲を聴きながら、花枝は生い立ちを思い出して涙します。

花枝は温かい家庭に育ち、両親と祖母と暮らしていました。

母(さとうほなみ【ゲスの極み乙女】)は、踊ることや音楽を聴くことが好きで、春樹が歌う「スタートライン」がお気に入りでした。

しかし、母の死後、父(河相我聞)が出て行き、花枝は養護施設で、直美の元で一歩ずつ踏み出して育ちました。

最愛の家族との別れを経験した花枝を支えてきた「スタートライン」。

施設でも空手家を目指していた時期も、この曲の「負けない」という部分が、花枝を勇気づけ、生きる活力的存在になっていたのでした。

現在、花枝は、手足は動くものの、両耳を聴神経腫瘍を患い、耳が聞こえなくなる癌に侵されていたのです。

それで、空手選手になる夢を断念せざるを得ない状況となり、将来に葛藤していたのです。

そして今、耳が聞こえるうちに、春樹が自分の精神的な励みになっていた音楽の歌い手だと知り、号泣。

そして、音楽を続けたいともう一度、春樹自身にも気付かせるきっかけを作りました。

春樹と花枝は互いに心が何か通じ合うシンパシーを感じ合います。

不意に、春樹は花枝に自分と交際してくれるよう、花枝に申し込み、花枝を困惑させるのでした。

ファイトソング1話感想・みどころ

花枝は元々、負けん気が強く、ポジティブで積極的な女性でした。

少女時代に家族の愛情に恵まれていたものの、母の死をきっかけに父は出て行き、祖母の行方も分からず、ネグレクト状態にあった過去。

花枝が児童養護施設で育ったことが描写で前半、明かされた時、花枝の生い立ちが少し心配になりましたが、元々は虐待されることなく、優しい環境でのびのび育ってきたことが覗かれてホッとしました。

花枝の母を演じた、ゲスの極み乙女のメンバー、さとうほなみさんの優しくて楽しそうな母役、見ているこっちも温かくなりましたね。

施設に引き取られて以降も、空手家になる目標ができ、小さな道場での稽古の様子を熱心に真似しているうちに、師匠に認められて、空手の技術を身に着けることが出来たりなど、順風満帆なはずだった人生。

スポーツ推薦の大学に入学が決まり、地元の試合に出て、まさに、夢に向かって突き進む若者だった花枝に起きた事故の後遺症に胸が痛みます。

余命宣告は今のところないものの、両耳にできた腫瘍で徐々に耳が聞こえない病気になり、空手家の道を閉ざされた花枝が1年間、だらけてしまうのも無理ないかなと思いました。

母のように花枝を見守り、叱咤激励してきた施設長、直美(稲森いずみ)も、花枝にとってかけがえのない存在。

「いつまでもうだうだしていないで、自分の本当にやりたいことを探してみたら、どうしたいの?」と児童養護施設の施設長がここまで、成人した元保護児童に熱心になることは現実なら難しいですが、直美の面倒見の良さや、本当の母のように花枝を愛している様子が伝わりました。

直美と共にもう一人、花枝の心を変えたのが、年上でホームクリーニング店を営む、慎吾(菊池風磨)。

慎吾は学校に一人はいそうなムードメーカータイプに見えて、将来を見据えて自分の仕事に誇りをもって一生懸命に生きている若者。

仕事に強い責任感を持ち、中途半端な生き方をする花枝を敢えて「今のお前は最低だ。仕事嘗めるなよ。俺は魂を掛けてこの仕事をしている」

当たり前のことだけど、今、将来に不安を抱えている人には心に刺さるものがあるのではないでしょうか。

花枝は負けん気が強いものの、耳が聞こえなくなる病気に加え、空手家の夢を断たれた絶望感が顔や態度に出ていて、彼女を女性だからといって甘やかすことなく、敢えて仲間だからこそきつい物言いをした慎吾の優しさが滲み出ていると思いました。

一方で、花枝とまさに同じ境地に立つ落ちこぼれたミュージシャン、春樹(間宮祥太朗)。

彼は人とコミュニケーションをとるのが苦手なものの、キケンな香りのする色男のような印象でした。

しかし、自身も将来に葛藤し、新曲を出さなければ住まわせてもらっているマネージャーの伊達(栗山千明)の家からも追い出されるかもしれない、まさに、花枝と似た人生崖っぷちの男。

良い曲が作れずに悩み、レコーディングスタジオを荒らしてしまう様子は、ミュージシャンあるある。

容姿端麗さだけでなく、孤高のカリスマ的存在の春樹を演じる間宮祥太朗さんには、これまでの演技にない存在感と、この春樹という人物がとてもはまり役ですね。

天才肌だけど生み出すことに苦悩する孤独なミュージシャンそのままなオーラがあると思います。

これから耳が聞こえなくなったり、病気の症状が起こる不安や、自身の現状と闘う、ファイターな花枝と、ようやく恋をして、人を好きになる、愛する喜びや運命の瞬間を経験した春樹のスタートラインに胸が高鳴りますね。

この2人が出会ったのち、花枝を子供の頃から励まし続けた応援歌を歌手がまさか、伊達だったという音楽が繋いだ恋、次回も楽しみです。

 

 

data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">
data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください