夫婦別姓刑事最終回「五里霧中、真相は」あらすじネタバレ
四方田誠(佐藤二朗)の妻、皐月(清水美砂)の一人娘の音花(月島琉衣)が逮捕されました。
ネットに、「私のお母さんを殺した人を消しゴムしてほしい」と書き込んだからでした。
その犯人は、音花の中学時代の担任だった、喜多村(竹原ピストル)の長男、喜多村邦弘(林裕太)でした。
我が子の逮捕を受け、誠は責任を取るべく、署長の井伏幸吉(坂東彌十郎)に退職届を提出します。
(誠)昨日一晩考えてこうするしかないのかなと
(井伏)本当にいいのか後悔しないのか
(誠)長い間お世話になりました
(井伏)わかった
(誠)失礼しまーす
(郡司)お疲れ様です。喜多村邦弘の現場行ってきます
(誠)気を付けてな、宜しくなー
(明日香)お疲れ様です。音花ちゃんの取り調べ、晋吾さんが続けて下さっています。後で誰かに様子見に行ってもらいましょう。
(誠)うん、そっか
(明日香)四方田さんは何してるんですか?四方田さん!
(誠)今、退職届出してきた。けじめをつけることにした。
(明日香)いやいや退職届ってどういうことですか。辞めるなんて聞いてないんですけど。
(誠)自分で決めた
(明日香)音花ちゃんのことで動揺するのは理解できます。だからっていきなり辞めるって。四方田さん一旦落ち着いて!
(誠)冷静だからこれだけ片付けしてる
(明日香)受理されたら本当に辞めることになりますよ。私達、公務員は取り下げること容易じゃないですよ、それ分かってます?!本当にいいんですか?
(誠)勿論。喜多村邦弘が殺されて皐月の件も間もなく終わる。俺が刑事でいる意味はもうない。俺は辞めるけど、明日香には刑事を続けてほしい、あとこれ。もしこのまま音花に実刑が下れば、明日香は犯罪者の親になってしまう。明日香に迷惑はかけられない
(明日香)了解です。確認して私のほうで今日中に私のほうで出しておきます。お気遣い有難う御座います。最後に言っておきますけど、退職届とか離婚届とかそんなこと考える前にやるべきことあるんじゃないですか?私、言いましたよね。家族大事にしろって言いましたよね。四方田さんが今求めていることとやらなきゃいけないことは、刑事を辞めることと、夫婦を辞めることなんですね。よく分かりました。短い間でしたがお世話になりました。さようなら
(誠)あ、やばい、俺、やっちゃったやっちゃった。マジ詰んだ。わー明日香に離婚届渡しちゃった!明日香ー明日香なんで逃げるんだ。
慌てて、我に返り、離婚届を持った明日香を追いかける、誠。
(明日香)無理!離婚する!ホント子供なんだから
(誠)てか速い
(明日香)てか遅!なんなら私、ゆっくり目に走ってちゃんと追いつけるようにしたよー。
(誠)いやいや俺のメタボがメタボがミスターメタボリックシンドロームが。いや、これでもさ、全力で走って努力したよ
(明日香)で、なに?今更何の用?
(誠)退職届とか離婚届とか、あの、出してる場合では御座いませんでした。間違いなく私の身勝手極まりない行為で御座います。
(明日香)じゃあ四方田さんが今やらなきゃいけないことは何?
(誠)音花を助けることです。
(明日香)そうだよね?そのためになにをやるの?
(誠)喜多村邦弘殺しの実行犯を捕まえて
(明日香)それで?
(誠)消しゴムのオーナーを捕まえて
(誠)本当に音花が関わってるのか関わってないのかを捜査することです。
(明日香)そうだよね!まだ捜査出来てないじゃん。何もやれてないじゃん
(誠)はい、その通りです。皐月の事件もまだ終わっておりません。
(明日香)喜多村邦弘殺害は本当に消しゴム事件なのか?何故、現場ではなくポストに白い紙を残したのか?オーナーと呼ばれる人物は本当に音花ちゃんの投稿を見たのか。本当に音花ちゃんの要望を受けて、殺人犯をあてがったのか。オーナーと呼ばれる人物は何故、喜多村邦弘が差辻さんに事件の犯人だと知っていたのか?何故、私達が皐月さんの事件の犯人だと分かったのとほぼ同じタイミングで喜多村邦弘を殺害できたのか?
(誠)あれ?そうだよな。いつ喜多村邦弘が皐月を殺した犯人だって知ってたんだ?俺達以外でそのことを知ってるのは…
そこで、小寺園、郡司、池田の顔が浮かびました。
(明日香)間違いないよね。考えてる事一緒だよね、行きましょう
(誠)署長に退職届を出しちゃった。
(明日香)退職届取り下げよう!今ならまだ間に合う
(誠)どこ行くの
(明日香)署長のところに決まってるでしょ
(誠)決まってます
妻の鈴木明日香(橋本愛)には離婚届を突きつけましたが、撤回し、今やるべきことに奔走する誠。
慌てて署長室に着いた2人は退職届を取り下げてもらうことにしましたが、署長は不在です。
(明日香)よし、壊そう。私達がやることはドアを壊すこと、退職届を取り下げてもらう。それが私達の生きる道。
(誠)ちょっとやりすぎちょっとやりすぎ
(明日香)四方田さん消火器。いきょう、行ってみよう
(誠)ここ警察だよ。んー分かりましたよ分かりましたよ、行きますよ。壊れた。開いたー
明日香は引き出しをすぐ探して四方田の退職届を捜しました。
(誠)定年後、そのアドバイス老害につき?豆腐の角に頭をぶつけて死ぬ人生なんて…死ぬ前に走馬灯で見たい10の事?署長悩んでる
(明日香)もしかして、署長、本部に持って行った?諦めないで。俺、諦めないで。
(誠)署長、呆れないで。消火器、持ち込まないで
(井伏)お前達何やってんだ
(明日香)署長、先程の退職届はどちらに?
(誠)ここにありますよ。本部に出そうかと思ったけどスマホを取りに戻ったらこの有様だ。全くお前達はなんてことやってくれるんだよ。
明日香は井伏を取り押さえて、退職届を取り返しました。
(明日香)署長、失礼します。やった、退職届破った。
(井伏)何やってるんだよ、説明しなさい、説明を
(誠)いやあの、捜査を続けるうえでですね、やっぱ、退職なんかしてる場合じゃないなと思いまして。
(井伏)だから私確認したでしょ。本当にいいのかって、後悔しないかって。
(誠)はい、そうなんです。ついさっきまで本当にそう思っていたんですけど、、いや、あの喜多村邦弘殺しの件でですね、ちょっと調べたいことがありまして。
(明日香)勿論、断定は出来ないんですが疑わしいというか調べるに値するというか…
(誠)あの日、喜多村邦弘が殺される前、犯行に使われたであろう自転車が見つかり、
(明日香)送られてきた画像を刑事課で確認し、
(誠)課長が被害者女性から話を聞いていて
(明日香)引き続き、喜多村の取り調べを池田が行い
(誠)郡司が宅配業者から履歴書を入手して
(明日香)その後、私達は喜多村邦弘の家へ行って
(誠)そこには何人もの女性の写真と…そして、皐月の写真。
(明日香)喜多村邦弘の姿はそこにはなく
(誠)晋吾から電話が入り合流して。
(明日香)中に入ると
(誠)喜多村邦弘は殺されていた
誠と明日香は、これまでの喜多村邦弘が殺されるまでの経緯を説明し、四方田達の大切な仲間である、郡司、晋吾、小寺園、池田が不穏な動きをしていることを井伏に伝えたのでした。
音花の取り調べを行う晋吾は、音花が小さい頃から知っているので、良心が痛む中、尋問をします。
(晋吾)あなたは消しゴム事件になるかもしれないという認識の元、書き込んだという理解でいいですか。この喜多村邦弘が殺されたことは知っていますか?
(音花)はい、知ってます。父から聞きました。
(晋吾)それを知った時どういう気持ちですか?意地悪な質問だったね、ごめんね
(音花)お母さんを殺した奴が私はどうしても許せなかったです。今でもこれからも、私はずっと許せないです。お母さんに会いたいって思いは言って良くて、会えなくて寂しいって気持ちは言って良くて。憎いとか恨んでるとか殺したいってことは言っちゃだめで。でも昨日初めて私の気持ちを打ち明けてそれをお父さんが受け止めてくれてお母さんがいなくなってから家族がバラバラになっちゃったけど、でも昨日久しぶりに、形には見えないんだけどなんか家族みたいな。もう諦めてたこと、家族みたいなことが生まれて、でもそれってなんでそうなったかというと。お母さんが殺された犯人が分かって、犯人が死んだからなんだって思うとそれはそれで虚しくて、悲しくて悔しくて。他人から見たら私達は最低なのかもしれないけど、でも私にとっては家族でした。
音花は取り調べで、母を殺した犯人への強い怒り、明日香と誠が家族として向き合い続けてくれていることを伝えました。
(晋吾)音花ちゃんの取り調べ休憩に入りました、この後は本部に。
(井伏)様子はどうだ?
(晋吾)喜多村邦弘殺しの件に関しては早々に捜査線上から外れると思います、安心してください
(小寺園)じゃ、喜多村邦弘殺しの犯人に、本腰入れないとね。
誠は小寺園を真っ先に喜多村邦弘殺しの引き金を作った消しゴム事件の主犯格だと疑りながら、冷静に小寺園に確認しました。
(誠)あの、その件でちょっといいですか。音花が拘留された以上待ったなしだ。実は不可解な点がありまして話しておきたいんです。それはつまり喜多村邦弘殺しの件ですが、もし、邦弘殺しが消しゴムなら、オーナーはいつ、邦弘が皐月を殺した犯人だと知っていたのか。
(明日香)私達が喜多村邦弘の逮捕状を取ったのが18時頃です。それからマンションに入ったのが30分後
(誠)そこから遺体を発見するまでさらに15分、消しゴムを依頼されて殺すにはあまりにも早すぎます。
(明日香)もし、その短い時間に殺せるとしたら、ここにいる誰かしかいない
(郡司)私は既に署に戻っていました。確認してもらえれば分かります
(池田絆)僕はまだ父親の喜多村拓春と取調室にいました。
(小寺園)私も病院出てからすぐ署に戻ったから。
(誠)あの時現場にいたのは俺と
(明日香)私と。
(誠)晋吾、聞いていいか?この間自転車を発見して、喜多村邦弘がそのマンションに住んでいると確認した後、どこにいた?
(晋吾)外で待機してました。
(明日香)ちなみに私達が到着した時、晋吾さんはどこにいましたか?
(晋吾)部屋から出てきたんです。あの日、自転車を発見して、モダさんから電話貰って。その際、マンションから出てくる喜多村邦弘を発見しました。ここで逃がすわけにいかないと思って尾行を始めました。しかし、途中で気づかれてしまい、勘づいた喜多村邦弘はすかさず逃げました。
尾行ののち、喜多村邦弘から暴行を受けた上山晋吾は、逮捕しました。
(晋吾)お前がお前がやったのか!お前が皐月さんをやったのか!どうなんだ。答えろ
(邦弘)なに知り合い?道とかよく会ってたんですよ。俺、配達の仕事してたんで。凄い愛想のいい人で会うたびにニコニコしてくれて。一度寒い日に缶コーヒーくれたりしてその時も色々話して。他に配達の人間がいるのに俺だけが仲良くて、俺を見る目だけは違っていて、なのにある日、私服の時に掛けたら俺のこと気付いてくれなくて。
(晋吾)それで?
(邦弘)それで、それでむかついて殺しました。
(晋吾)なんで、なんでそれで殺せる?皐月さんが何かしたか!
(邦弘)だってだって嫌じゃないですか!結局は配達してくれるから愛想よくしてただけで、普段の俺には何の興味もないんだって。あんだけ話していたのに。すげぇ恥ずかしかった!しかもなんかプレゼントみたいなの持っていて。こっちは母親死んで家族めちゃくちゃになったのに、幸せそうでマジいらついた。もし、あれなら最期の姿見る?スマホに残ってるよ。
(晋吾)皐月さんは、皐月さんはなにも悪くないだろ
(邦弘)結構、血が着いちゃってさ、持っていたプレゼントにも血がついちゃって。あはは、汚くて…でもさ、顔は無表情でさ、ああ、よく撮れているよね。もっといい顔しろよー刑事さん見てよ?見てよ?見ないの?
(晋吾)うわあああー!
晋吾はあまりの喜多村邦弘のサイコパスぶりに頭にきて消火器で殴りました。
(信吾)僕は許せなくて何度も何度も殴りました。
(誠)嘘だろ
(小寺園)さすがに晋吾、それは話作りすぎじゃない
(晋吾)モダさん皐月さんが殺されたのは僕の責任ですよね。まだ新人で足手まといの僕のことをモダさんが怒ることなく助けてくれました。あの日だって!本当はモダさん日勤だったのに…僕の張り込みの日に付き合ってくれて
晋吾は皐月が殺された日、新人だった当時、四方田に付き添ってもらって、取り調べに行ったことで、自分の責任だと思っていました。
【皐月が亡くなった日の新人刑事時代の晋吾と誠の回想シーン】
(誠)俺付き合うよ
(晋吾)いいです。だって今日、モダさん誕生日じゃないですか。家族でお祝いするんですよね
(誠)いやそうだけどさ、仕方ねぇだろ、被疑者は逃げるかもしれないけれども、俺の誕生日は逃げないよ、寧ろ、年が増える。
(誠)冷たいよ、皐月、冷たいよ、ごめんな痛かったな。ごめんな
そして、あの日、自分が一人で行かず、犯人逮捕に四方田を伴わせたことが、よりによって真の誕生日に、彼の大切な存在を失わせるきっかけになったと、上山は感じていたのでした。
(晋吾)僕が一人で行かなかったから皐月さんは死んだって。モダさんだって本当はそう思ってるはずです。
(誠)違う違う違う。晋吾の責任じゃない。俺が生きたいから行っただけだ。
このことをきっかけに、晋吾は価値観が歪んでしまい、消しゴム事件のオーナーとして人を殺したい人と凶悪犯をマッチングさせてしまいました。
(晋吾)違う。モダさんは嘘をついてる。刑事として何の役にも立ってない!あの日から俺は刑事としての考え方が変わりました。
(誠)どういう意味だ
(晋吾)刑事になって身近な人が殺されて、なんでこの世界に入ったんだろ…刑事って何だろう警察ってなんだろうって。警察がいたからって殺人は減らない。いい人ばかりが殺されていく真実。犯人が捕まり、四方で裁かれても、充分な刑が科されない現実、守られるのは加害者の現実。それはあまりにも理不尽すぎます。
(誠)晋吾、お前なんの話してるんだ
(晋吾)僕です。消しゴム事件のオーナーは僕ですよ。僕が間に入って殺したい人がいる人間と、ただ人を殺したい人間をマッチングしました。だから喜多村邦弘を殺した後、自宅ポストに白い紙を入れました。自分の手で殺めてしまったけど、あれもまぎれもない消しゴム事件だったので。
(井伏)いきなり何言ってるんだ!
晋吾の正義感と優しさを信じてきた一同は混乱しました。
(晋吾)需要と供給ですよ
(誠)何を言ってる?
(小寺園)ちょっとちゃんと分かるように説明して
(晋吾)この世から悪人がいなくなることはない。悪人は捕まり、裁かれるように見えて、実は法に守られてる!被害者を守ってくれる人はいない。被害者の思いは踏みにじられる。僕はそれがどうしても許せなかった。どうすればこれを変えられるのか…どうせ皐月さんをやった奴だって、捕まった途端に人権だとかって守られる!そんな時にふとSNSで誰でもいいから殺したいという投稿を目にしました。ああそっか、この世にただただ人を殺したい無差別殺人犯がいるのか。それなら、皐月さんみたいに理不尽に殺される人を減らす努力をしよう。誰かに迷惑かけてるやつを、ただ人を殺したい人間に消してもらおう。僕分かったんです。これこそが警察にはできない本当の正義だって。司法では裁けない、本当の裁きだって。
(小寺園)意味分からないよ!晋吾!
(晋吾)犯罪者を消して犯罪が減る。これの何が悪いんですか?
(誠)晋吾、お前のしたことは犯罪を減らしてない。新たな犯罪を増やしてる。犯罪を減らすためになくすために、俺達刑事がいるんじゃないのか?
(晋吾)だから現実問題、犯罪が減ってないじゃないですか!なくなってないじゃないですか!
(誠)だけどお前という犯罪者が増えたじゃないか!お前が言うように減らせてるか分からない、なくなってもいない。でも増やすことは防げるだろ!
誠と晋吾は心を対峙するように真っ向から向き合い、怒りをぶつけます。
(晋吾)僕はモダさんの仇をとったんですよ。
(誠)じゃあお前が殺した人達の仇は誰が取るんだよ!
(晋吾)なんで喜んでくれないんですか。皐月さんを殺した喜多村邦弘が死んだんだから、もっと喜んでくださいよ!
あまりにも、晋吾の間違った価値観に激しいショックを受け、悲しみと怒りが入り混じりなが必死に正そうとします。
(誠)喜ぶわけないだろ。俺は罪を犯した人を増やしたくない。それにお前が殺したことで犯人の口から何も聞けなかった。
(晋吾)さっき説明したじゃないですか!どうして殺されたのか、最後がどうだったのか僕がさっき説明したじゃないですか!
(誠)俺は自分の耳で聞きたかったんだよ!自分の手で聞き出したかった!そのために刑事を続けてきんだよ。お前が殺したことで、事実も証拠も理由も、全部失ったんだよ。
(晋吾)それでも、それでも、僕は、これが…僕のやったこれこそが僕のやったことが本当の正義だと思ってます。
(誠)馬鹿、馬鹿野郎、晋吾、正義なんて!正義なんて分からないけど、お前のは!お前のは正義じゃない!お前のは正義じゃねぇよ、馬鹿野郎、晋吾
(小寺園)本部にはどうしますか?
(井伏)私が。四方田。
(誠)消しゴム事件は終わりだ、お前も終わりだ。
(晋吾)確かに僕は終わりですが消しゴム事件は続いています。仇を執る人は必ずいます。
晋吾はそれでも笑っていました。
警視庁に突如現れたのは、喜多村邦弘の父、喜多村拓春(竹原ピストル)。
音花の中学時代の担任でした。
彼に殺してもらおうと覚悟した晋吾を四方田は取り押さえました。
(晋吾)消しゴムを終わらせちゃだめだ。
(喜多村拓春)殺させろ
(誠)死ぬな!死ぬな!お前は死ぬな!晋吾!
晋吾は喜多村拓春にこの日、事前に連絡し、警察署に来るよう、誘導しました。
(晋吾)息子さんを殺した犯人に会わせます。もし仇を執りたければすぐに来てください。電話はこのまま切らずに繋いだままにしておきます。
(明日香)晋吾さんは自ら喜多村邦弘の父、喜多村拓春に連絡をし、そう伝えてみんなの前で打ち明けた真実を、全て喜多村に聞かせていた。その後、晋吾さんは取り調べで喜多村邦弘殺害に関して、誰からも消しゴムの依頼は受けていないと話し、自分の意志で殺害した、けして四方田音花の影響ではないと供述した。私達の娘は釈放された。
晋吾は、正直に全てを取り調べで話しました。
(明日香)おかえり
(誠)良かった、よくないけど良かった
(音花)良くない、償わなきゃいけないと思う。でもね、一つだけいいことがあった。私には失敗しても帰れる場所があるんだって。
(誠)よし、音花、ほい。よし、うちに帰ろう
音花は明日香に駆け寄って抱き着きました。
(音花)愛してるぜ、忘れんなよ、じじい
(誠)忘れねぇよ
誠と音花、明日香の家族は絆が一つになりました。
(誠)音花、冷めちゃうよー
(音花)先食べててて今、集中したいから
音花は皐月の絵を描いていました。
数か月後。
交番勤務をしている明日香と、杉並区で交番所勤務になりました。
初日に、誠は年下の女性警官に注意されました。
(女性警官)四方田さん、ここ居酒屋じゃないんで。そういう対応やめてもらっていいですか?
(誠)ごめんなさい、交通課初めてで。この前で中野区の沼袋署で刑事やってたんです。
(女性警官)なにそれマウントですか
(誠)いえいえ、刑事が偉いとかそういうことじゃないんですよ
(女性警官 海老原)そっちじゃないです、刑事とかどうでもいい。杉並区に対して中野区はマウントを執るでしょ。
(誠)おっとごめんなさい、話が分からない。
誠、明日香、郡司、池田は、小寺園の結婚式に参加しました。
郡司、池田、小寺園、マイケルは消しゴム事件とは無関係でした。
(誠)郡司、郡司、どう?沼袋署は?
(郡司)すごいやりやすい環境です
(誠)何?すごいやりやすい環境って?
(郡司)お2人がいなくなって寂しいとかないの?
(井伏)私も入れたら3人だろ
(郡司)課長も入れたら4人ですよ。あ、ふぉなるど研修終わりました。
(誠)ほぼいなくなっちゃったな
(池田)僕は明日香さんがいなくなって寂しいです。
(誠)お前はずっとそればかりだな
(明日香)有難う、池田、池田ならそう言ってくれると思った。
(郡司)嘘ですよ、とても寂しいです。
小寺園が新郎と入場します。
(誠)課長キレイだー
(井伏)課長、結婚何回目だ
(明日香)4回目です
(井伏)4回目?
(誠)驚きすぎですよ、元署長
(井伏)元はつけなくていいんだよ、元は。4回目ともなるとバージンロード歩く姿に貫禄があるなー
(誠)うまい事言いますね元署長
(井伏)元って言うな
(郡司)4回目でもバージンロード歩く人もいるんですね。元課長キレイ。おめでとうございます
(誠)前回はここで、散弾銃持った男がいたよな
(井伏)そうだ、四方田が人質にとられた奴。
(郡司)懐かしいー
(池田)さすがに今日は来ないですよね
(郡司)こんな刑事と元刑事だらけの場所に入ってくる奴、相当運ないよ
(誠)まぁな
(明日香)大丈夫そうっすね
(郡司)嘘ー本当に入って来たー
(犯人 園山)動くなー動いたら殺すぞーうおお?
犯人は自分で銃を撃って、自分で驚いていました。
(井伏)3発撃った
(明日香)銃を改造した形跡は?
(池田)ありません
(小寺園)日本の法律では?3弾銃は?
(郡司)3発しか弾を装填出来ないようになってます.
(誠)つまり残りは
(井伏)捕まえろ
一斉に犯人を拘束に向かいますが、小寺園は足首を捻ってしまいました。
結婚式の後、焼肉を食べる四方田夫妻。
(明日香)課長も災難だったね。せっかくの4回目の幸せの場だったのに。お墓と言えばさ、私、考えていることがあって。
(誠)あれは人に言えないなー墓場まで持っていかないと。
(明日香)四方田さんは皐月さんのお墓に入ってね、死んだら真っ先に皐月さんの元へ行ってね
(誠)明日香は?
(明日香)なんでもいい、死んで海に撒こうが山に撒こうがもう何でもいいの。あっち見て
(誠)へぇなんでだろー
ふと、明日香は誠に、女性が男性の焼肉を焼いている様子を見るように言いました。
(明日香)あっちはね女性のほうが、焼いてる。
(誠)ごめん、だからなに?
(明日香)私はね、男尊女卑は勿論のこと、ルッキズムも、エイジズムもルッキズムもエイブリズムも、ファットファビアももう全てにおいて大反対。くそ食らえだと思ってる。でもね、焼肉は男性に焼いてほしい。
(誠)ごめん、お墓の話はどこに行ったの?
(明日香)私は残りの人生、焼肉を美味しく焼いてくれたり、アメリカンドッグを一緒に食べたり、とんかつの端っこを美味しく感じられることだけでいいの。皐月さんもそういう幸せをもっと味わいたかったと思うから。
(誠)もうこれでいいんじゃないの?
ふと、2人は焼き肉屋にアメリカンドッグがあることに気付きました。
(明日香)ちょっと待って。アメリカンドッグある
(誠)あのさ、家族が来た時に、小さい子供とかさ、焼き肉よりアメリカンドッグが食べたい人がいる。
(明日香)確かにソーセージがある焼き肉屋もあるし。
(誠)その場合さ、自分で焼くのかな、それとも…焼いたものが出てくるのかな
(明日香)アメリカンドッグって揚げ物だよね
(誠)普通はね、普通はそうだよ。
(明日香)でも焼き肉屋のアメリカンドッグってことは?
(誠)焼きの可能性もある。そして想像以上にカリカリの可能性もある。
(誠)明日香)すいません、アメリカンドッグ下さい。
2人は大好物のアメリカンドッグを頼みました。
これからも夫婦別姓で、警察官として、歩んでいく四方田夫妻なのでした。
夫婦別姓刑事最終回「五里霧中、真相は」感想・みどころ
まさか、喜多村邦弘を殺害し、消しゴム事件を引き起こしたのは、小寺園でも、郡司でも池田でもなかった…晋吾でしたね。
晋吾は元々、根がとても優しいがために、正義感を間違え、我を見失っていると思いました。
でも、喜多村邦弘の本性と人間性を目の当たりにした時、私も晋吾の気持ちが痛いほど、共感します。
喜多村が中年女性達をターゲットにするのも、母親に自分を見てほしい少年のままの心理状態だと思いました。
晋吾に、「俺が私服を着たら声を掛けてくれなかった。ただの配達員の自分に興味はなかった」と言っていましたから。
くだらない理由や難癖をつけて思い通りにいかないと人命を奪うという身勝手さが垣間見れましたね。
「加害者が逮捕されても司法は加害者を守る」「被害者は気持ちを踏みにじられる」
晋吾の必死の訴えと、理不尽な判決に憤りを越した感情を持つのも分かります。
四方田が晋吾に、まるで親子のように、彼の歪んだ正義の暴走を必死で食い止める心に涙が止まりませんでした。
晋吾は罪と向き合いながら、自分の現実と闘うことになりましたね。
音花が釈放されて良かったです。
ネットの書き込み一つで、軽率なことをしたと反省も出来たり、誠には明日香がいるけど、自分のことは誰が守ってくれる?と言っていた彼女が、帰る場所が出来たと成長した場面も微笑ましかったです。
最後に、四方田と明日香は、出会うべくしてであった夫婦だと思いました。
信じ合う心が強い2人の絆と最高に痛快なバディは崩れることはないでしょう。
またテレビで、交番勤務になった2人に会えたらいいですね。