合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~最終回あらすじネタバレ
貴山(松下洸平)から聞かされた、黒幕は、諫間慶介(仲村トオル)。
彼こそ、上水流涼子(天海祐希)に催眠療法を掛けて社会的地位を奪った張本人だというのです。
原因が分からず、納得できない涼子は、貴山(松下洸平)に促され、諫間グループの顧問弁護士だった頃のことを思い返します。
すると、諫間が負債を抱えた技術系の小さな会社と合併しようと躍起になり、それに反対して揉めたことあったことを思い出しました。
そのリストには、椎名保(野間口徹)の「椎名レンズ」も含まれていました。
しかし、父親の後を継ぎ、顧問弁護士として2代にわたって、会社を支え、信頼関係を築いていたことからその程度の事で諫間が自分を貶めるはずがないと話す、涼子。
いくら考えても、理由が分からず、もはや、本人に聞くしかないと意を決し、貴山(松下洸平)と共に、諫間の元へ。
「あんな姑息な手、私の知っている諫間圭介は絶対にやらない。」
諫間もまた、涼子に疑われていることを不信に思いながら、涼子の話を聞きます。
嘘であってほしいと願う涼子に対し、諫間は胸のうちと傷害事件の真実を利かせました。
「じゃあ言おう…ずっと邪魔だったんだよ、君が。殺されなかっただけでもありがたく思え。」
「貴山、この男全力で潰す」目に涙を浮かべ、怒りと悔しさでいっぱいの涼子。
その後、浩次(丸山智己)に氷川のことを聞くと、Sインダストリーという会社で、働いており、ただの闇バイトではない模様。
氷川は諫間とグルで、さらに、もっと根深いクライアントS(佐野史郎)と関わっていることが判明。
上水流エージェンシーにて、父の非情さを知った時、一人娘の久実(白石聖)は、涼子と貴山から詳細を知らされ、大きなショックを受けます。
「今回のことでお父さんが逮捕される可能性がある。うちの仕事を手伝うのも手伝わないのも、これからどうするかあなたが決めなさい。」
さらに、涼子が催眠を掛けられた状態で殴ってしまった、椎名保(野間口徹)が誘拐されます。
息子のたかしは上水流エージェンシーへ駆け込み、涼子たちに助けを求めました。
スマートフォンでたかしに連絡する様子がばれて、氷川は手下を殴りつけます。
なんと、氷川は爆弾を椎名の体に固定。
「椎名さんが俺の部下のスマホ勝手にとったから、お仕置きする…」
そして身体に括り付けた時限爆弾のタイムを起動させる、氷川。
「1時間以内にこなければ、椎名さんを殺す。」
そして、氷川には椎名にパソコンで何かを解除させようとしていました。
涼子と貴山は、雨の音が一時的なことから、場所が御殿場だと特定。
ようやく、椎名を見つけ、爆弾解除に大慌ての涼子と貴山。
意を決して、涼子は赤い線を切ります。
そして爆弾が解除。
無事、椎名を保護し、上水流エージェンシーへ連れて帰る涼子たち。
「椎名さん、改めて申し訳ございませんでした。」
「もう謝らないで下さい。命を救ってくれてありがとうございました。」
その後、「3776計画」とあの当時、涼子に言おうとしていたという椎名。
息子と天体観測をするのが趣味だったことをきっかけに、椎名は新しいレンズを作ることをひらめきました。
そこで、クライアントだった諫間の熱意にも負けて、試作品を作り、試行錯誤。
暗闇でも見えやすい特殊なレンズ。
そのレンズの使用目的を知ろうと諫間を訪ねると、諫間は応えようとしませんでした。
試作レンズの設計図を渡した時、「3776計画」という企画書を見つけたものの、諫間にその様子を見られ、睨まれてしまいました。
涼子に殴られた当時、「3776計画」を知っているのかと尋ねたそうです。
息子のたかしと再会して帰っていく、椎名。
久実は決意を固め、涼子と貴山に、仕事を手伝わせてほしいと懇願。
「私、パパがまだ涼子さんを陥れたなんて信じていません。でも仕事を手伝わせて下さい。」
久実の協力を経て、諫間グループへ。
久実が諫間の誕生日のサプライズをするために、バルーン業者を呼んだことにして、警備員(玉山鉄二)を誤魔化すことに成功。
さらに、「ベティ0910」という久実の誕生日と愛犬の名前でパソコンのパスワードも突破。
間もなく、諫間のパソコンの「富士山」のファイルに、「3776計画」の内容が。
軍事用ドローンなどをSインダストリーと提携。
さらに、椎名レンズの技術を兵器産業に利用し、外国為替え法違反をしていたことが判明します。
諫間は、経産省の許可なくそれを行っていたのです。
つまり椎名に人殺しの道具を作らせていたのでした。
「そんなことの為に、椎名さんを陥れたの?椎名さん、殺されかけたのよ!」
「パパ、教えて…本当の事を。」
「顧問弁護士を解任するには役員を通さなければならない。だから私は一線を越えないことを上限に全てを任せた。」
「だから催眠だったのか」
「最低だよ、自分の手は汚していないだけで、やっていることはその人達と同じだよ!今のパパはママに見せられるの?ママが悲しむよ。…これ、パパの誕生日プレゼント、私もこれで最後だと思う。」
父の本性を知り、久実は激しいショックを受けながら、アクセサリーを渡しました。
そしていよいよ、軍事ドローンの輸入が明日に迫ります。
そして、ドローンの輸入非、諫間のカフスにはGPSが仕込まれていました。
氷川はその頃、有田(中川大輔)が潜入し、輸入業者になりすまして氷川の元へ。
ところが、氷川は有田に暴力を振るい、輸入倉庫に爆弾を仕掛けました。
久実は父を止める為に、倉庫へ。
涼子は諫間を尾行し、合流。
「会社の社員と家族を守るために、仕方なく手を出したんだ。」
「あんたのせいだ!家族すら守れないくせに!ありえない、あんた人間的にあり得ない!久実ちゃんはもう一度、昔のあんたに戻ってほしかったんだ。罪を認めて…」
爆弾に巻き込まれた久実。
その様子がスマートフォンに映し出され、ショックを受ける諫間と涼子。
間もなく到着したパトカーにて、丹波(丸山智己)。
そして、久実が走って到着。
なんと、動画はフェイクで、浩次も久実も最初から無事でした。
動画の技は、貴山。
「ごめんなさい、本来のパパに戻ってほしかった。」
「久実が生きているならそれでいい…」
諫間は罪を認め、逮捕されることに。
「本当の諫間慶介は必ず帰ってくる。」
涼子はそう言って送り届けました。
上水流エージェンシーでは、花束に盗聴器を仕掛け、ずっと諫間に監視されていたことを改めて話す、涼子たち。
ところが、諫間が盗聴器を仕掛けたのは、久実を危険な目に遭わせない目的もありました。
その真意を知り、涙ぐむ、久実。
涼子は久実の気持ちを汲み取り、打ち上げへ。
貴山と涼子はいつもの日常に戻り、探偵業を続けることにします。
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~最終回感想・みどころ
涼子を陥れたのはやはり、諫間でしたね。
軍事ドローンを輸入するべく、椎名の事を利用し、彼の試作品すら戦力に使おうとしていたなんて…。
しかも、椎名を誘拐して、人の命を弄ぶとは…諫間の冷徹さが表れていると思いました。
ところが、久実には唯一愛情があり、上水流エージェンシーに花束の中に仕込んだ盗聴器。
涼子たちの動向を探る目的もありながら、娘の久実が危険な目に遭わない為の監視対策だったとは。
ラストは、涼子と貴山の絶妙な仕掛けが、諫間逮捕に繋がった爽快感。
諫間に罪を認めさせるべく、久実が敢えて氷川のアジトの輸入倉庫へ向かって、爆弾による事故に巻き込まれたフェイク動画を作った貴山が凄すぎました。
貴山が氷川を隠し撮りしながら、合成映像にし、あんな手の込んだことをするとは。
クオリティが高すぎて貴山に騙されてしまった!
大切な娘に生死を危ぶむピンチが迫っているとあれば、諫間は慌てふためいて、罪を認めざるを得ないでしょうね。
悪事に手を染めた彼ですが、唯一残された娘への思いと共に、更生していくことを願いたい最終回でした。
涼子と貴山は上水流エージェンシーでこれからも最強バディとして案件を解決していきますが、またどこかで2人に画面越しに会いたいですね。