合理的にあり得ない~探偵.上水流涼子の解明~2話ネタバレ
2年前、諫門の元で、敏腕弁護士として働いていた、涼子。
諫門は涼子の父を信頼していて、諫門が事実無根で疑惑を向けられ、裁判になった際に、彼の無実を証明しました。
ところが、人を殴ったことで、罪に問われた涼子。
弁護士資格を剥奪された、上水流涼子(天海祐希)は、かつて自分を見捨てた元顧問先の大企業、諫門(仲村トオル)が相当弱っていることに狙いをさだめます。
殺したい程、憎む彼がどんな事で困っているか気になる、涼子。
諫門の一人娘、久実(白石聖)の捜索でした。
一週間前から行方不明になっている彼女は、5年前に妻を亡くして以来、厳格で時代錯誤な父親との2人暮らしに耐え切れず、家出したというのです。
しかし、警察沙汰になれば自分の評判に傷がつくという我が子の安否よりも保身を優先する、諫門に苛々と違和感を拭えない、涼子。
「娘さんよりも株価が下がることですか」とあきれる、貴山。
「連れ戻せたらいくらでも報酬は払う」という彼に不敵な笑みを浮かべるのでした。
早速、涼子は食堂のおばちゃん、貴山は清掃員に成りすまして、久実の身辺を調査。
早速、久実の愛犬、ベティの話題を引き出し、久実の同級生から話を聞き出しました。
名門女子大に通いながらも、六本木のクラブを利用している実態が。
そこで、涼子はバブリースタイルに変身し、その夜は、クラブに貴山と潜入し、ダンスをしながら久実を探します。
貴山は、怪しい雰囲気を纏う男から、久実の友人、円谷エリの事をすぐ教えてもらいました。
妖しい雰囲気を纏う不良娘、円谷エリ(早見あかり)は、涼子を組みの父親が雇った人物と誤解し、居場所を明かしません。
さらに、エリの幼馴染の広瀬リアム(猪塚健太)と友達に。
家庭に居場所のない寂しさを持つ久実の子事をあっという間に掴む2人。
久実にとって頼れる姉御的存在の友達として振舞う、エリ。
エリとリアムが利用する会員制クラブで、シーシャを吸う、久実。
特にリアムはホストのように、「囚われていたお城から抜け出した勇敢なお嬢様」と、久実を惑わせる言葉を囁きます。
そこへ、警視庁相談センターの丹波(丸山智己)が。
危険な状況を察しながら、わざと「違法薬物のタレコミ」と称して潜入。
涼子とエリは共に格闘技で戦いますが、エリはとても強く、貴山が応戦しても叶いませんでした。
よって、久実を連れたリアムによって先に巻かれてしまいました。
やがて、裏社会に通じる歌舞伎町の若者、有田浩次(中川大輔)に調査を依頼したところ、なんとリアムとエリは、人の弱さに取り入って心を開かせ、覚せい剤を使う恐ろしい人間でした。
さらに、騙した女性を富裕層のサディストに売り飛ばすのです。
リアムはギャンブル好きの変態で、闇カジノへ連れて行く作戦をとっていました。
エリとリアムは、涼子がホテルでシャワーを浴びている間に交渉。
そして、何事もなかったかのようにその夜、カジノへ涼子を連れていきました。
久実のピンチに急ぐ、涼子と貴山(松下洸平)。
貴山は、涼子の指示で、カジノで富裕層の紳士、吉田のふりをして、久実を惚れさせて、カジノから連れ出そうと決行。
涼子は富裕層のマダムのふりをして、カジノ勝負をリアムに挑み、気を引きます。
吉田は、久実が自分の意見を無視され、「お前は黙って俺の言うことだけ聞いとけ」と愚痴を吐きます。
しまいには、「パパなんかいなくなっちゃえばいいのに」と酔って吐く、久実を優しくたしなめます。
「どんな家族でも、いなくなってしまったら取り返しがつかない。そんなことを言ってはだめだよ」
涼子はリアムと本格的にカジノで勝負。
さらに、勝負に負けたリアムは本性が出て、「黙ってろよ、クソガキ」と悪態をつきます。
「やっと本性が出たわね」と涼子。
涼子は久実を連れ出そうとするものの、照明が消されて失敗。
久実はエリとリアムから今まで友達のふりをして騙されていたことに気付かれるものの、眠らされてしまいました。
久実は誘拐先で薬を打たれる寸前。
この状況に、もう涼子には任せられないと苛立つ、諫門はすぐに、エリたちに身代金を支払って早々と事を解決しようとします。
お金を払わずして、久実を救出する方法を諫門に提案。
大金を用意した、涼子と貴山に、久実は無事、解放されました。
クスリを打たれずになんとか救出された、久実。
さらにお金を詰むと交渉し、1億の大金に、リアムの目がくらみます。
彼がクラブで涼子の賭け事に負けたことを指摘して彼を煽る、涼子。
次に、勝負事に貴山が挑むことを畳みかけた、リアム。
頭に浮かんだ数字を言い当てるゲームをし、ぼけたふりをして見事、数字の「2」を当てた貴山。
お金を持って逃走するリアムと、涼子に暴力を振るってまでしぶとい、エリ。
エリを一瞬、殴りそうになりますが、自分が弁護士資格をはく奪される寸前、人を殴った記憶が微かにフラッシュバックした、涼子。
その頃、リアムは厳禁だと思って持ち込んだのは、さつまいもだと判明して怒り狂います。
実はトランクの上の部分には大金があるものの、ロックがかかると下の部分に積まれたさつまいもしか見えないトリックを仕掛けました。
身代金をすぐに父親の諫門が支払いそうになったので、身代金でちらつかせて、リアムとエリを油断させる方法で、久実を助けたと話す、涼子。
誘拐から久実を救出する前、数字にこだわるリアムを誘うため、街頭で数字の「2」がラッキーナンバーだと刷り込みました。
助けられた久実は、「父はペットの事だけじゃない、私を思い通りにコントロールする。だから逃げたのに…それに、何もなかったらいいじゃないですか」
二十歳にもなって人を見抜く目があまりにもない危機管理能力のなさを説教。
「私もあんたの父親は死ぬほど嫌い。でもそれとあなたの件は別。甘っちょろいこと言ってんじゃないわよ!もしかしたら命を奪われることになっていたかもしれない。人は信じるな、どれだけ人を信じても人はあっさり裏切る。自分の目で人を見抜く力を付けなさい。わかったらとっとと自分の世界へ帰る」
久実は改心し、涼子のもとで働くことを決意しました。
父に置手紙を残し、実家を出て、涼子のアシスタントとして働くことになりました。
涼子はいざとなったら人質にもできることを考え、素直すぎる久実を採用。
早速、自身の好物の激辛ラーメンを作ることを提案するのでした。
合理的にあり得ない~探偵.上水流涼子の解明~2話感想・みどころ
久実を助ける為とはいえ、バブル時代の女性に変身してはしゃぐ涼子は、潜入捜査でも素で楽しんでいる部分があって笑ってしまいました。
それにしても、天海祐希さんの変化ぶりは妖艶で美しいですね。
上品な富裕層のカジノ好きなマダムも様になっていましたね。
一方で本日のエピソードでは、涼子の過去も少し覗かれて見応えがありました。
人を殴ったことで弁護士資格を奪われた、涼子ですが記憶がない。
そして、久実を助ける為に、エリと格闘した際に僅かに思い出す記憶。
本当に依頼人の男性らしき人物を殴っていた、涼子のトラウマが呼び起こされ、次の展開が楽しみです。
久実はまだ二十歳ながら、家政婦と父親のもとで育ち、母親を亡くしたことから、人を信用しすぎるところがありましたね。
でも、いくら世間知らずでも、人を信用しすぎですよね。
六本木のクラブで踊っていて、ちょっとメイクも派手なエリも怪しさプンプンなのに。
クラブにいる連中がクスリを持っているかもしれないこと、女性に危害を加えかねないことを認識しなさすぎですよ。
久実が家庭で自分の意見すら言えずに、父親と堅苦しい生活をしているのは少し同情できます。
でも、久実は殴られるわけでも暴言を吐かれるわけでもないのだから、涼子が厳しく叱ったように、多少の甘えはあると思いました。
料理ができるかもわからない久実に、好物の激辛メニューを作るように指示した涼子だけど、久実は料理が作れるのでしょうか。
あまりにも素直すぎて先行きが不安な新たな相棒を持つ、涼子と貴山が心配な2話でした。