合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~

合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~9話 虐待疑惑の父親の予想外の素顔!涼子(天海祐希)の過去もチラリ

合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~9話ネタバレ

弁護士資格をはく奪される原因となった傷害事件について何とかして記憶を呼び覚ましたい、涼子(天海祐希)。

自らの拳が血に染まるまで殴り続けた相手、椎名保(野間口徹)に謝罪すべく、下町の小さなレンズ工場を訪れます。

「何回言ったらわかるんですか?父はもうあなたに会いたくないんですよ。」

「ご迷惑をお掛けして申し訳御座いません…せめて、これを…」

手土産を渡しても拒否され、涼子は手紙を渡しました。

手紙には、椎名を殴った当時の記憶がないことを綴られていました。

しかし、何度訪ねても椎名は会ってくれず、息子の孝(本多響矢)に追い返されてしまいました。

椎名は複雑な思いで手紙をくしゃくしゃにし、仕事に戻るのでした。

いつも通り平然を装い、事務所に戻る、涼子。

「みんな久々に飲みに行っちゃう?」

10歳の息子の直人の親権を取り戻したいという澤本香奈江(入山法子)が涼子の帰りを待っていました。

5年前に離婚した元夫、安生健吾(高橋光臣)と暮らしており、保育士の香奈江には裁判費用を工面することが難しいため、泣き寝入りするしかないのでした。

「お前には愛情がないと言われました。離婚はやめてほしいと言ったら、母親としても女としても失格だと言われて…家を追い出されました。

「なぜ今になって親権を取り戻そうと?」と貴山。

「今更ですが、この為に裁判の費用も必死に貯めてきました。」

久実は思いやりが強く、世間知らずな性格もあり、すぐに依頼を引き受けました。

香奈江の話では、安生には離婚前から女の影があったと言い、涼子はその真相を突き止める為、患者のふりをした久実(白石聖)を安生のクリニックへ行かせました。

ところが、安生は診察では怒鳴り散らすなど患者へのモラハラが激しい人物。

「あんたのヘルニアはまだ治っていないんだよ。一生歩けなくなってもいいんだぞ。俺の言うことが聞けないなら他の病院へ行け。」

「そもそもあなた陸上部じゃないでしょ?」

「砲丸投げやっています。」

「保険金目当てだろ?ほらっとと帰って。」

「なんでそうやって決めつけるんですか?患者が痛いって言うのに、医者はそんなに偉いんですか?」

嘘も見抜かれるのですが、安生の高圧的な態度に、君は怒りが爆発。

SNSでは久実はクレーマー患者として話題。

その頃、貴山(松下洸平)が直人に接触することに。

複数の習い事と家庭教師に習っている、直人。

子供らしい時間がとれないことに違和感を覚え、虐待を疑う、久実。

そこで、久実は母親の知人を名乗り、今度は慎重に接触。

「お父さんが怖い?もし、そうならお姉さんと一緒にお母さんのところへお姉さんと一緒に行こう?」

ところが、直人は久実を交番へ。

咄嗟に、母親のふりをし、甥っ子の迎えの為、久実を行かせたことにしました。

久実はまた反省。

丹波(丸山智己)の同僚ということもあり、何とか事を逃れた、久実。

久実は小さい頃から複数の習い事を無理やりやらされた父の環境で育ったことで、直人に肩入れ。

「次はもうこんなミスしません…本当に申し訳御座いませんでした。」

「久実ちゃん、しばらく一週間の謹慎…仕事に肩入れはなし。あなたはこの仕事に向いていない。」

久実の優しい性分を見抜き、敢えて謹慎にした、涼子。

その頃、就職を来年に控えているということもあり、諫間(仲村トオル)から将来を見据えて行動するように咎められました。

「探偵ごっこはもう気が済んだだろ?家に帰って…自分の為にできることをしなさい」

「ごっこじゃない!世の中には警察が加入しても助けられない人が沢山いる。私はその人達を助ける仕事がしたい。私は本気だから…それに自分のことは自分で決める。」

周辺には不穏な空気が漂い始めていました。

その後、サッカーに熱中する、直人を厳しく叱る、麻生。

「直人、これで何回目だ?塾の先生から電話があったぞ。ちゃんと行かないならサッカーなんて今すぐやめろ。」

「ごめんなさい」

人のやりたいことを必要以上に咎める、安生を注意する、涼子と貴山。

「教育虐待という言葉をご存じですか?」

「これはうちの躾の方針です。よその家のことに口を出さないでいただきたい。」

そこで、事務所に戻った涼子は、直人のことを心配しつつも、依頼人の香奈江がなんとホスト(木戸邑弥)とラブホテルに入っていることに気付きました。

隣の部屋に潜入した涼子と貴山。

そこで、壁からの音までキャッチできる機械を操作。

「あの話って息子の事?息子のことで親権を取り戻したくてあいつらに頼んでいるけど使えなくて。」

「親権さえあれば大丈夫だよ、俺は一生香奈江ちゃんを大事にするし、指名ナンバーワンとれるよ。旦那知っているはずだよ、自分と直人君が血がつながっていないこと。」

「彼奴はクズ野郎なホストで、店も転々としている。女を騙して金を騙し取っている。過去には自殺未遂した人もいた。そうだ、氷川が戻ってきたらしい。のぶりんのこと探していたよ、気を付けろ。」浩次(中川大輔)のその言葉に貴山は動揺。

貴山が仕事終わりに見かけた怪しい男。

事務所に帰宅後、男好きで澤本香奈江の元にいるほうと、高圧的な血の繋がりのない父と暮らすこと、どちらが直人にとって正しいか悩む、涼子と貴山。

翌日。

直人、安生、澤本香奈江の件で何が正しいかを検討。

「遊ぶ暇がない程、ハードにやらせて…以前も仰いましたが、教育的虐待ですよ、安生さん。」

「私はあいつにだけは直人は渡さない。」

「本当にどんなことがあっても渡しませんか?直人君の秘密を知ってもその気持ちは変わりませんか」

「直人の出生の事か?何があっても私があの子を守ると決めたんだ。たとえ血がつながっていなくても…私も自分の体の事は一番分かっている。私は子供ができない体で…。」

「香奈江さんが妊娠したときにわかっていることですよね?」

「直人が誰の子か構わない。香奈江はすぐ育児放棄をして男と遊び歩いた。直人が5歳になるまで妻が変わってくれることを信じてきた。でも彼女は変わらなかった…だから離婚した。彼奴に伝えてくれ、直人の親権は絶対に渡さない。」

予想外に安生には子供に愛情が内面的にあったのです。

「でしたらお願いがあります。」と涼子。

次に涼子は直人がサッカーをしている様子を見せました。

直人は怒られるかもしれないと怯みますが、珍しくサッカーに応じようとする父、安生の姿に違和感。

「親として不適格な点は、安生さんには見当たりませんでした。あなたにとって見納めになるかもしれないでしょ?」

貴山も、香奈江の恋人のホストを連れて行きました。

そして、ホストが香奈江が親権を手に入れてお金を手に入れたら、香奈江と旦那を殺すと他の女性に発言している様子を録音。

ホテルでの会話の続きでした。

「安生さん、今いいですか?お願いです、直人君のこと自由にさせてください。勉強ばっかりで、可哀そうです。どうかやりたいことをやらせてあげてください。私も父に習い事をさせられてとてもつらかった。」

「お姉さん、僕は可哀そうじゃないよ。お父さんやりたいことやらせてもらえるし、お父さんは患者さんの為を思って怒っているって病院の人言っていた…。僕もお父さんみたいな医者を目指しているんだ。」

目を輝かせて、久実に説明する、直人に思わず厳しくしすぎた自身を省みた、安生。

「直人、今まで勉強ばかり言ってごめん…。」

「直人くんはあなたといることで幸せになれる?あり得ない。子供を金のために繋ぎとめようとするなんて…親子的にあり得ないから。」

その日の夕方。

久実の働きぶりを見ようと、上水流エージェンシーを訪ねた、諫間。

「就職先を勝手に決めるなんて…ないよな。俺のほうこそごめん。」

「パパは私の事を考えてくれていたのに、この間はあんなことを言ってごめんなさい。私、迷惑を掛けないようにするから…だからもう少しこの仕事を…」

ここで涼子が来ました。

「なんでお前、探偵なんかしているんだよ。」

「それにこの仕事生きる為に都合がいい。私が椎名さんを殴る理由なんてない、必ず真実を見つける。」

「貴山、お前がやった過去は一生消せないよ、髪型を変えても姿を変えても。」

氷川に声を掛けられ、なんとも言えない気持ちの、貴山。

その頃、保は仕事の電話をしていました。

事務所にて、涼子は怪しげなメールがスマホに届きます。

ところが、そのメールは、涼子が催眠療法を受け、怒りが沸く暗示を掛けられている動画でした。

「3776」という暗示の数字を囁かれた、涼子。

暗示をかけている男は、貴山にとても似ていました。

合理的にあり得ない9話感想・みどころ

当初は、久実が言うように、親にしたくない習い事をやらされ、高圧的な態度に自分の意見が言えない息苦しさが直人を苦しめていると錯覚させられました。

ところが、血縁がないことや、男性にだらしない母親から、直人を自分の息子のように守ろうとしていた安生の内面の優しさに胸打たれました。

直人も、父が自分を愛してくれていることを理解し、サッカーもやらせてくれている、将来は父親のような医者になりたいというなんともよくできた子でしたね。

久実が自身の家庭環境から、なんでも父親に決められて自分の意思で動けない苦悩を知っているからこそ、直人に心を寄せてしまう気持ち、分かります。

ところが、蓋を開けてみれば、ホストにのめり込み、直人の親権をとって、ホストと悠々自適に暮らそうと目論んでいた、澤本香奈江。

一人息子の心配よりも、自分が親としての「体裁」がほしかったんでしょうね。

患者にもモラハラといえる厳しすぎる態度をとり、評判の悪い安生が、直人に厳しくしすぎてでも、真の愛情を持ち合わせていたことが伝わりました。

安生が直人に笑いかけてサッカーをする姿に、心打たれました。

直人が血縁がなくても、父親が自分を虐待しているのではないと久実に自信を持って伝えている場面は涙腺が緩みましたね。

そして、貴山が涼子に隠すもう一つの正体。

氷山という男との接点と、涼子が椎名を殴るように洗脳されていた催眠療法に関連した人物。

貴山は涼子に暗示をかけた上で、罪を着せる役割を担ってしまったのでしょうか…。

涼子の失われた扉を開ける次週に期待が高まる9話でした。

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