グレイトギフト最終回あらすじネタバレ
殺人球菌「ギフト」を明鏡医科大学付属病院に持ち込み、様々な殺人事件を誘発してきた真犯人の正体を暴くべく、命を懸けて闘い続ける病理医の藤巻(反町隆史)と、検査技師、久留米(波留)。
その矢先、ギフトが誕生した国立生命理工学研究所でかつて、藤巻の妻、麻帆(明日海りお)が勤務していたことが分かりました。
「妻がギフトを持ち込んでいたなんて」
「大切な人を疑うより信じたほうが良いと思います。」
久留米に相談する、藤巻。
突如浮上した新疑惑に藤巻は混乱します。
その頃、麻帆は、神林の中学生の一人娘、琴葉(中島瑠菜)。
ファロー四徴症で手術を控える琴葉に、洋服をプレゼントした、藤巻の娘、あかり(藤野涼子)と、彼女を温かく見守る、麻帆。
真相を明らかにするために、意を決し、久留米と共に麻帆に会いに行きます。
「君は生研で働いていたよね?」
「治験を行うための補助要員でした。稲場堅三郎院長との面接で藤巻さんのことも聞かれた。夫は他の医師より立場が弱く、苦労しているみたいって答えた。」
「他にどんな人が?」と久留米。
「男性も女性も数名ずついました。」
その頃、心臓外科医の郡司(津田健次郎)を次の理事長にしようと野望をたぎらせる妻、佳澄(西原亜希)。
そして、彼女と共同戦線を張る事務長、本坊(筒井道隆)。
郡司にギフトの細胞株を精製することに成功しました。
「ついに、白鳥理事長を殺せる…」
「誰?」白鳥を知らない佳澄(西原亜希)。
郡司は今夜、琴葉の手術を担当することになりました。
「待ってくれ、琴葉さんの手術が終わるまで待ってくれ。」
「さすがに飲み物を持っていったら怪しまれるだろ。」
「向こうに選ばせばいい。その後、隙を見てギフトを入れる。」
間もなく、藤巻と久留米が理事長室に到着。
「アルカナムを通したギフトの販売を再開させます。」
「改良型オクトセブンですか?」
「まず久留米さんに謝らなければいけません。真犯人は別人でした。私はそのパートナーと手を組むことにしました。」
「パートナー」からの、スマホの機械音声が流れます。
「人が多すぎるので、減らした方がいいと思います。」
「真犯人を暴いて警察に引き渡します。」
「郡司先生と本坊事務長は?」
「パートナーの方に確認します。もし白鳥先生が倒れたら協力します。」
「今、白鳥理事長にギフトを入れました。」
本坊が、唐突に口を開きました。
「特効薬は?!」
「おかしいな効果がない」
郡司と本坊は怪しみます。
慌てて特効薬を久留米に欲しますが、パートナーと実は先手を打っていて、郡司と本坊が毒を盛る事を想定していました。
「これはただの蒸留水です。」
白鳥は余裕の表情です。
「特効薬を奪う絶好のチャンスだったのに。」
悔しがる本坊。
ギフトを悪用して邪魔者と判断した人達の命を奪い、恐怖支配を行ってきた白鳥(佐々木蔵之介)にギフトを飲ませて殺す復讐計画は失敗に終わりました。
そこへ、佳澄が現れました。
「すり替えを指示したのは私です。」
佳澄と白鳥は病院内の「仲良し」でした。
香澄は白鳥のコーヒーに入れられたギフトを蒸留水に入れ替えました。
「ギフトを使えば、浮気した夫に復讐できるから。」
「恨んでいたのか?」と、郡司。
「それだけ好きだったってこと。なのに2人も愛人をつくって。」
「全員が反旗を翻しました。徹底した恐怖で支配します。まずはこの中の誰かを抹消します。まずは貴方です。皆さんが佳澄さんに注目している間にカップにギフトを入れました。私の判断です、現時点であなたがもっとも不必要です。」
佳澄が苦しみ悶え、藤巻たちの目の前で絶命しました。
その後、白鳥は、何喰わぬ顔で、ERと救急カートの要請を連絡します。
神林は現役刑事の月足(濱正悟)と対面。
「首にシミがある人がギフトを打たれて死んだって。愛宕元総理なども亡くなったあの事件です。稲場の通信履歴を探りました。」
「俺の番号があっただろう。」
「俺は林さんに育ててもらいました。このことを知っているのは俺だけです。これ以上、詮索しません。琴葉さんの手術が終わったら林さんから話してください。」
琴葉の手術が明日に迫りました。
「先生、手を握ってくれますか?」
「大丈夫、今日はゆっくり休もう。」
白鳥に声を掛ける、神林。
「白鳥先生、郡司先生は奥様を亡くされていますが大丈夫ですか?」
「大丈夫です。私の手術ならうまくいきますから。」
屋上で本坊と郡司は白鳥の恐怖から逃げられないことを痛感。
そこへ麻帆がやってきました。
「郡司先生、奥様、心筋梗塞で亡くなられたって聞いて…大丈夫ですか?」
「藤巻さん他の病院と名医を紹介します。この病院にはもう近づくな!」
「何があったのか説明して。」
藤巻は白鳥の新たなパートナーと連絡をとりました。
「これ以上、誰も狙うな。」
「お前は開発者じゃなんかじゃない。お前は特効薬を使って人を殺す人間の屑だ。白鳥理事長をここに呼んで伝えたいことがある。」
白鳥と手を組んだ真犯人も、藤巻、久留米、郡司、本坊を自らの陣営に引き込もうと画策。
藤巻と久留米は真犯人に宣戦布告をします。
「神林さんにもパートナーと契約したことを話しました。お2人のお返事を聞かせてください。」
「もうこんなことはやめましょう」
「説得に応じるとでも?」
「私たちは犯人が誰だかわかっています。生命研に藤巻麻帆さんがいることあなた、ご存じですよね。」
「生命研で働いていた人のリストを調べました。それから防犯カメラも備えました。犯人からの電話で確信しました。真犯人は奈良さんだと…!」
「陰でこそこそやってないでいい加減出てきたらどうです?」
「さすが先輩、素敵です。あっつ、今のは本当にさすがって思っていますよ」
「居酒屋の主人、安田さんを殺したのもあなたですね。」
「はい、私です。先輩じゃなくて良かったですね。」
「良くない、こんなのちっともよくない!」
「愛宕元総理を殺したのも?」
「いいえ。それは私じゃないです。今回の件で、愛宕元総理が、外貨を稼ぐとかいうことで、極秘裏で稲場研究長に指令していました。久留米先輩が生命研を退職してからは、オクトセブンのことも私が引き継ぎました。オクトセブンの人体実験の成果はまだ出ていません。そこで病理部が力を持っていない病院で患者に試すことになったんです。生命研にうだつが上がらない藤巻がいるって麻帆さんが言っていたので。この大病院に潜入することにしました。奥野前理事長が愛宕元総理を殺しました。私としては急にボスがいなくなっちゃったけど実証実験を計画通り行いました。奥野理事長に使ったのは想定外でしたね。その球菌を藤巻先生が培養して、白鳥理事長が奥野前理事長に使ったとは。2人がガンガン使ったおかげでギフトの効果が実証されました。」
「稲場先生を殺したのも?」
「はい、私です。」
「君は何故そんな残酷なことができる?」
「研究者の性です。今後は白鳥理事長と手を組んでもっと魅力的なギフトを作ります。」
「こんなものは全て消滅させるべきです。」
「真犯人が奈良さんとわかっても何もできません。あなた達はもう不必要です。特効薬のレシピを下さい。2人には一生遊んで暮らせるお金を渡します。海外でもどこへでも行けますよ。自由を手に入れて下さい。」
藤巻と奈良が去ってから、藤巻は本坊に頼みます。
「奈良さんのラボを捜索して、培養をしている証拠を掴めますか?」
「せめて琴葉の手術が終わってからにしてください、今余計なことしないでください。」と神林。
「俺は白鳥理事長についていく。」
「ギフトは殺人能力がある魔物です。ギフトを一度手にしただけで気が触れてしまう。もう一度、医者や刑事になったことを皆さん、思い出してください。本坊事務長は医療事務の仕事をするため、郡司先生と白鳥理事長は、患者の命を助ける為に、神林さんは刑事として正義を守るために。ギフトにみんなとり憑かれてしまったんです。白鳥理事長を…あの人を殺したら僕らの負けです!」
「わかったよ…協力する。ただし、特効薬を俺達にも分けてほしい。」
その頃、ギフトの「生みの親」こと、奈良が杏梨(倉科カナ)を訪ねていました。
「特効薬です。温度管理はギフトと同じです。」
「藤巻先生のラボを調べました。」
本坊、神林、郡司は特効薬を渡しました。
「これで、久留米さんと藤巻にギフトを贈りましょう。これで琴葉さんの手術を清々しくできる。私はなにか間違っていますか?」
「白鳥理事長の仰る通りです!」
郡司、本坊、神林は同意したふりをしました。
翌朝。
麻帆がやってきました。
「郡司先生から聞いた。ギフトのことも全部…」
「もうこの病院には来ないほうが良い。」
「一言言いたくて。私の命を救ってくれて…有難う!私の為に本当にごめんなさい」
「麻帆が謝る必要はない…」
「もういいじゃない、この病院をやめてどっかに引っ越そうよ。」
「久留米さんを一人にしておくわけにはいかない。ごめん」
「そのデリカシーのなさが嫌いになったのよ。」
白鳥理事長に会いに行き、特効薬レシピを渡す代わりに、奈良との協力を辞める事。
咄嗟に、白鳥は藤巻に、奈良は、久留米にギフトを刺そうとしました。
そこへ神林が呼んだ警察たちが駆け付けました。
「2人は見殺しにできませんでした。」
「2人は殺さなかった。」
郡司と神林は白鳥に最後の抵抗の意志を伝えるのでした。
その途端に、奈良茉莉が自らギフトを自分に打ちました。
「特効薬です。」藤巻が奈良に、特効薬を打ちます。
「そんなの無駄です。最後の実証実験です…これでこの子の親になれるから…先輩に、勝てる。」
奈良は特効薬のおかげで、頸動脈が戻り、自発的に呼吸もできるようになりました。
「渡してください!それともあなたも特効薬を試しますか?」
白鳥に告げた、藤巻。
白鳥は連行されていきます。
「ちょっと待ってください!この中身の結果が出るまでは殺人未遂で逮捕できません。琴葉さんのオペの後、任意同行で聴取します。」
「お願いします!」
「琴葉さんを助けて下さい。白鳥理事長は誰よりも患者さんを大事にする医者だったはずです。あんた医者だろう!患者を救って見せろ!」
そして大混乱の後で、琴葉の手術が始まりました。
「手術が終わるまでここにいてください、僕たちは警察で事情聴取を受けます。」
「お願いします。」
「本郷事務長、助けてくれてありがとう御座います。」
「久留米先生に言われても嬉しくないですよ。僕の武勇伝、杏梨さんに話してくださいね。」
琴葉から手を握ってほしいと言われた時のことが蘇る、白鳥。
琴葉のことを思い、慎重に手術を行います。
「暫くICUで管理が必要になると思いますが、快方に向かっていると思います。」
「昔はありがとうって言ってもらえるだけで充分だったのにね。」
月足が逮捕状を出してきて、神林は白鳥の腕に手錠をはめました。
その後、アルカディアにて。
「良かった。私は販売に加担していたので、取り調べに応じました。いろんな方が加担してくださり、無事に。」
ウィスキーボトルを持ってくるギャルソンの立花(市川知宏)。
「もうそのボトルは使いたくない」
これまでのギフトのことがあり、躊躇う藤巻ですが、立花はボトルを取り下げてくれませんでした。
「また理事長選が始まりますね。この部屋の主、皇帝を目指してみては?」
「僕には人と争うことも、欲がないんです。」
「もしかしたらあなたが一番強いかもしれませんね。」
翌日、明鏡医科大学付属病院にて。
「あんなことがあってこれからどうしますか?」
「もうあんなことがあってここにはいられません。また何かあれば協力して下さい。久留米産とならどんなことも打ち勝てると思います。」
久留米と藤巻はそれぞれ別々の道を歩むことにしました。
藤巻は病院を時期に去り、久留米は技師として残ります。
その頃、明鏡医大病院の臨床検査部、細胞培養師、北本(柏原収史)が、杏梨に明鏡で行われたオクトセブンの実証実験の結果のデータファイルを渡しました。
そして、杏梨と北本は、タッグを組んで新たなギフト「レベルA」を生成しました。
グレイトギフト最終回感想・みどころ
波乱の展開を迎えたグレイトギフトでしたね。
藤巻が言っていたように、みんなギフトにとり憑かれていると思いました。
本来は、良心を持ち、一人は刑事、一人は事務局長として細々と、あと2人は医者として患者の命を救うことに時間を費やしてきた人達。
しかし、ギフトの脅威と魔物のような効力を知り、どんどん培養して、「邪魔者」を消すことに執着してしまったそれぞれの末路でしょうね。
神林と郡司は白鳥に忠誠を誓い続け、何が正しいのか、特に神林は藤巻同様、家族の命という弱みを握られているので、ずっと寝返れませんでしたよね。
麻帆の命が狙われただけでなく、妻の佳澄も目の前で白鳥に殺された郡司が、藤巻の初心に返る訴えに、自分を取り戻すことができて良かったです。
白鳥も奈良と協力してギフトによる裏の金儲けと、連続殺人を続けて行こうとしていましたね。
藤巻の怒号と説教に、琴葉の手術を成功させ、罪を認めることで更生していけると良いですね。
「あんた医者だろ!目の前の患者を救え!」
藤巻が白鳥を怒鳴った時、彼自身も白鳥からの指示でギフトを作り続けていたからこそ、白鳥の目を覚ませる以外に、自分自身にも言っていたのではないかなと思いました。
琴葉の手術が無事、終わって、ICUに入り、容態を見ながらも命が救われたことは何よりホッとしました。
医療界に生きる大人達の暴徒に、中学生の彼女が巻き込まれなくて良かった!
藤巻と久留米が別々の道へ、白鳥は逮捕、奈良もギフトによって久留米に打ち勝てなかったけれど、彼女も回復したら改心することを願いますよ。
奈良を演じた小野花梨さんの名演が素晴らしい!
フレンドリーで一番親しみやすい人柄を演じつつも、ギフトの母となろうとしていた歪んだ欲望がむき出しになっていて迫力満点でした。
全てが、長いギフトとの闘いに終止符が打たれたと思いきや、杏梨が明鏡医大病院臨床検査部、細胞培養士の北本と新たなギフトを作ってしまいましたね。
続編と新たなギフトとの闘いに期待してしまう最終回でした。