白衣の戦士! 第4話
放送日:2019年5月
日本テレビ水曜ドラマ
第4話あらすじ
夏美(水川あさみ)は本城(沢村一樹)を恋愛対象として意識するようになっていた。
はるか(中条あやみ)も斎藤(小瀧望)のことを意識してしまうが、これが恋かどうかとモヤモヤしていた。
ある日、師長・本城の娘の紗耶(川島鈴遥)が虫垂炎で入院することになった。
7年前に離婚して以来、娘の紗耶は女子高生ギャルになっていて自由気ままな行動にはるかと夏美は振り回されっぱなしだった。
父親である本城も紗耶との接し方がわからず、オロオロするばかり。
そんな中、痛みの症状がひどくなってきてしまった紗耶は手術をしなくてはいけないことになる。
しかし、紗耶は「絶対に嫌だ」と拒否をしてしまう。
夏美はそんな紗耶を気にかけ、夜中の談話室にいた紗耶に声をかけてネイルシールで爪を飾ってあげて慰める。
すると紗耶は手術をしたくない理由を話し始め、夏美はそのことを本城に伝える。
本城は紗耶の元へ行って、紗耶が産まれたことや紗耶の母親と出会えた喜びなどを語り始める。
その想いに、紗耶は手術をすると決意して無事に成功して退院することになった。
ひと段落して、本城に誘われるままに夏美は2人で飲みに行くことになった。
自分の斎藤への想いに気付いたはるかもまた、斎藤を食事に誘う。
ベタな演出が賛否両論
合コンのくだり、ベタな演出ですが面白く観ることができました。
看護師あるあるで、合コンが健康相談になっちゃうのもなるほどなって感じでした。
ただいつまで経ってもはるかの沸点が低いところが、ちょっとどうかなと疑問に思うところです。
あと、ドラマの所々で出てくる心の声の演出ですが、ちょっと昭和の感じが漂う印象です。
もっと違う表現の仕方が良いかなと思います。
ネットでは、この懐かしい演出が何も考えずに気楽に観ることができていいという方もいれば古臭いなという方もいるようです。
私が毎回楽しみにしているのが、柳楽先生のシーンです。
今回も柳楽先生の娘とのやり取りをする小ネタが、とってもお茶目で可愛らしかったです。
医療的なシーンが少ないので、もっと柳楽先生の活躍するシーンも観たいなと思います。
そして、本城さんのギャル娘が登場しました。
今時のギャルってこんな感じだったかな?と疑問にも思いましたが、やっぱりすっぴんの方が可愛いというのはギャルあるあるなのかもしれません。
はるかの恋のはじまり?
看護師を振り回す紗耶ちゃんが「いっぱい」「漏れてる」っていうのが、何気に面白かったです。
最近ではスマホを手放せない方も多いですし、動画ばかり観てしまう現代人そのものという感じでした。
思わずはるかと夏美も一緒に撮った写真のシーンも、写真を撮る瞬間とその後の表情の切り替えが水川あさみさんはさすがだなと思いました。
2人を比べてしまうと、やはりどうしても中条あやみさんの棒演技が気になってしまいます。
虫嫌いの斎藤に「お前しかいないんだよ」というのは話の流れから展開が予想できましたが、はるかの初々しい反応が微笑ましかったです。
斎藤は家に簡単に連れ込むくらいだし、実際にそう言葉にして言っていたからはるかのことを何とも意識していないようです。
もっと斎藤もはるかのことを意識し始めてくれれば、もっと話が盛り上がるのになと思いました。
ついに第4話でこれが恋だと実感してきたようなので、はるかがどんな感じでアプローチしていくのかも見どころでしょう。
手術をしたくない、どう説得する?
医療ドラマではよくある患者が手術を受けたくない問題ですが、紗耶ちゃんの場合はどんな理由なのかと考えました。
未だにすぐ怒鳴ってしまうはるかですが、全然成長していない姿に最終回までこのままであれば、ちょっとどうなのかと疑問に思うところです。
そしたら、先に夏美が台詞でネタバレしてしまっていた「傷跡が残るから」という理由で、正直ガッカリです。
もっと予想外の理由を期待していたんですが、ありきたりな理由すぎかと思います。
しかし、夏美が紗耶ちゃんのことを考えてネイルシールをつけてあげたり話の聞き方がとても大人で、素敵でした。
紗耶ちゃんの恋の話を聞いて、それを父親である本城に結局全部喋っちゃっているのは、納得いかない展開でした。
せっかく夏美に心を許して話したのに、全て父親に筒抜けでは紗耶ちゃんが可哀想すぎます。
その辺りは思春期の女の子の気持ちをわかっていない演出だし、看護師の立場として患者の個人情報を漏らす行為じゃないかと感じました。
真実を本城に話さなくても、ただ傷跡が残ることを不安がっていることを伝えるだけで良かったのではないでしょうか。
夏美はもしかして父親の本城に娘と関わってほしかったのかもと思いましたが、他の方法で話を進めてほしかったです。
娘からの嬉しい言葉
最後は紗耶ちゃんが素直に「ありがとう」を言えたところで、感動してしまいました。
確かに男の看護師って馴染みがないから「え?」って思われてしまうのもよくある話かもしれません。
もちろん病気を発見し治すこともできる医者はカッコイイし誇れる仕事だとは思いますが、男でも女でも看護師という職業もとても立派な仕事だと思います。
患者に一番傍で寄り添えるのは看護師だと思いますし、それを紗耶ちゃんにわかってもらえたところは良いシーンでした。
はるかも紗耶ちゃんの言葉に影響されて、斎藤を食事に誘っちゃいました。
斎藤は相変わらずなんとも思っていない印象ですが、いつ心境の変化があるのでしょうか。
「白衣の戦士」はドラマとしては少々古臭い演出もありますが面白く観ていますが、もっと医療ドラマらしい緊迫感とかもほしいです。
ナースの仕事を通した人間模様ばかりが中心になってしまっているので、もっとはるかが仕事ができるようになったシーンとか大きな事故があってはるかが大活躍するシーンとかそういうのも観たくて、ほのぼのしすぎて物足りなさを感じてしまいました。